おすすめな転職方法の種類ランキング|それぞれのメリット・デメリットも紹介
2024.12.04「転職エージェント」「ハローワーク」「派遣会社」「知り合いの紹介」など、転職方法には色々な種類があります。
もちろん、それぞれの方法ごとにメリット・デメリットもあります。
たとえばコネ入社だと「採用されやすいけど、辞めにくい」という特徴があったりですね。
そこで今回は転職経験者500人にアンケートを実施。
「利用してよかったおすすめな転職方法の種類」と「転職方法ごとのメリット・デメリット」を質問、回答いただきました。
- 調査対象:転職経験者
- 調査日:2021年4月15日~22日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性303人/男性197人)
さらにアンケートの回答を年代別に集計した「年代別でおすすめの転職方法ランキング」も紹介。
【500人に聞いた】おすすめな転職方法の種類ランキング
転職経験者500人に「利用してよかったおすすめな転職方法の種類」を聞いたところ、次の結果となりました。
回答数が多かった順に7位までをランキング形式で紹介します。
1位は「ハローワークへ相談する(198人)」で、2位に大きな差をつけました。
2位「転職エージェント(121人)」、3位「転職サイト(102人)」と続きます。
全体的に「ハローワーク」「転職エージェント」「派遣会社」など、「面談やカウンセリングを実施する転職方法」の人気が高いとわかります。
上記の結果から、「個別相談を経た転職の満足度は高い」と言えるのではないでしょうか。
8位以下には「職業訓練」「自治体の支援センター」なども入っています。
ではランクインした転職方法について、転職者が感じた「メリット・デメリットの」もあわせて紹介します。
1位 ハローワークへ相談する
1位は500人中198人が回答した、公的機関である「ハローワークへ相談する」でした。
「職員により差はあるが、たいていは親身になってサポートしてくれた」「気になることを質問できた」という回答が多数。
仕事探しや書類づくりの相談だけではなく、失業給付や職業訓練について相談できるのもメリットといえるでしょう。
公的機関で中立の立場なので、自分の意見を言いやすいという意見もあります。
一人で転職活動をしていると行き詰まることもあるので、損得勘定なく相談に乗ってくれるプロを頼るのはいい方法ですね。
デメリットとしては「基本的に平日日中しか開いていないので、仕事しながらだと通いにくい」「待ち時間が長い」「給料が高い求人は少ないと感じた」などが目立ちました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 職員の方にその会社のリアルな情報を聞けるから。「出入りが激しいから、何か環境に問題がある会社なのかもしれない」など(男性、24歳で転職)
- 地元の求人に強く、給付金をはじめとしたさまざまな支援を受けられる(女性、35歳で転職)
- 面接までの連絡をハローワークが仲介してくれるから楽でした(女性、42歳で転職)
- 雇用条件の交渉がしにくいところです(男性、23歳で転職)
- 混んでて時間がかかる(男性、50歳で転職)
「地元企業や中小企業などへの転職を検討している」「転職エージェントに登録を断られた」という人には、ハローワークが使えるでしょう。
ハローワークがあるエリアの求人を中心に扱っているため、地元企業や中小企業などの求人が豊富です。
厚生労働省のホームページには以下の記載があります。
(引用元:厚生労働省「ハローワーク」より)
そのため、経験やスキルが未熟な人も仕事を紹介してもらったり相談することが可能なので、ぜひ活用してください。
ハローワークが提供している主なサービスは以下のとおりです。
- 求人検索
- 就職相談
- 職業訓練の紹介
- 履歴書や職務経歴書の作成アドバイス
- 失業保険の手続き
ご覧のとおり、就業に関する相談にも乗ってもらえますし、応募書類のアドバイスも受けられます。
経験が未熟な人や、未経験職種への転職を目指したい人は職業訓練を紹介してもらうのもおすすめです。
さらにハローワークでは失業保険の手続きも行っています。
退職後に転職活動をする人は、失業保険の受給手続きついでに、ハローワークで求人検索をしてみてはいかがでしょうか。
「平日の日中しか使えない」というアンケートの回答もありましたが、平日夜間や土曜日でも利用できるハローワークもあるので、働きながらの転職活動にもぜひ使ってくださいね。
利用時間については、最寄りのハローワークに確認するといいでしょう。
ハローワークには次の人たちを対象とした支援もあります。
対象者 | 支援 |
---|---|
正社員を目指す若者(おおむね35歳未満) | わかものハローワーク |
就業を目指す子育てママ | マザーズハローワーク |
日本での就労を希望する外国人 | 外国人雇用サービスセンター |
該当する人はぜひ活用してみてください。
2位 転職エージェントへ登録する
2位は500人中121人が回答した「転職エージェントへの登録」でした。
転職エージェントでもハローワークと同じく、担当者に相談したり、書類の添削を受けたりしながら転職をすすめられます。
「求人が豊富」「キャリアの棚卸しができる」「希望条件や経歴にあう仕事を紹介してくれる」という回答が多数。
またハローワークとは違うメリットとして、「一般公開されていないものも含め、優良な求人が多い」「給与など条件面の交渉ができる」「辞退時の連絡を代行してくれる」などが挙げられました。
デメリットにはハローワークと同じく、「担当者によって対応に差がある」が挙げられています。
また「連絡が多い」「希望ではない求人に応募させられそうになった」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 面接の日程調整や辞退時のやりとりもすべて行ってくれる。時短になるし、とても効率が良かった(女性、26歳で転職)
- 丁寧なマンツーマン指導で面接や職務経歴書の添削などのフォローを受けられたこと(男性、38歳で転職)
- 優良な求人が多いことです(男性、44歳で転職)
- 内定をもらった先に無理やり入社させようとしてくるところ(女性、25歳で転職)
- ヒアリングがうまくいかないと希望とは少し外れた職種や会社を紹介されてしまう(女性、28歳で転職)
「これまでの経験やスキルを活かしてキャリアアップしたい」「仕事が忙しく転職活動に時間が取れない」という人には、転職エージェントの活用はおすすめといえます。
転職エージェントではキャリアカウンセリングを行った上で、あなたの適性や希望に合った求人を紹介してくれます。
仕事の紹介から面接日程の調整、給料交渉まで行ってくれるので、在職中でも転職活動をスムーズに進められるでしょう。
大手企業や有名企業の求人も充実しており、応募書類の作成や面接のアドバイス、各業界・職種の情報提供など転職活動に必要なサポートも充実。
転職エージェントといっても大手総合型や特化型など特徴もさまざまなので、自分に合った転職エージェントを選ぶようにしましょう。
また、アンケートの回答にもあったように、担当者と合わないときや仕事を紹介してもらえないときのために、複数登録しておくことをおすすめします。
転職するべきか迷っている人も、タイミングなどについて相談できるので、ぜひ活用してください。
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3位 転職サイトを利用する
3位は500人中102人が回答した、手軽に利用できる「転職サイト」です。
無料で検索・応募ができて、時間を選ばず仕事探しができるので、ハローワークや転職エージェントに行く時間がない人でも利用できますね。
メリットとしては「無料で手軽」「求人数が多い」「自分のペースで転職活動ができる」が多く挙げられました。
また、企業・転職エージェントからの「オファー」や「スカウト」が受けられるサイトも多く、これらの機能が便利と感じた人も多数。
デメリットには、「エージェントのようなサポートがない」「応募しても企業からのレスポンスが遅かったり、なかったりする」などが挙がりました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 未経験、スキルがない人向けの求人が多くあること(男性、24歳で転職)
- 手軽に求人を検索出来て、メールで簡単に自分の情報を入力して応募できる(女性、34歳で転職)
- 履歴や職歴を登録していれば企業からオファーが届くので、毎日自分で探す手間がないのがメリット(女性、42歳で転職)
- アドバイスなどは一切ないので自力でやらなければいけない(女性、27歳で転職)
- 応募しても返信が来ないことが多々ある(男性、29歳で転職)
自分のペースで転職活動をしたい人や、すでに転職経験がある人には、転職サイトがおすすめです。
無料登録するだけでカンタンに利用できるのはもちろん、自分で求人を選んで応募できたり、面接日や条件面の交渉など、すべてをひとりで行える特徴があります。
ただし、ハローワークや転職エージェントのような転職支援はありません。
自分で応募書類を作成したり、面接対策や情報収集もすべて行う必要があります。
そのため、ハローワークや転職エージェントとの併用がおすすめです。
転職のアドバイスやキャリアプランの相談などはハローワークや転職エージェントを頼り、求人検索や応募などは転職サイトで行う方法ですね。
また、転職サイトは複数登録しておくといいでしょう。
それぞれの転職サイト独自の求人が掲載されていることもあるからですね。
スカウトサービスがあるなら併せて登録しておくことをおすすめします。
企業や転職エージェントから直接スカウトが届くため、効率的に転職活動を進められるでしょう。
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4位 転職先企業へ知人の紹介で入社する
4位は500人中28人が回答した「転職先企業へ知人の紹介で入社」することです。
「採用までがスムーズ」「条件交渉がしやすい」「事前に仕事内容や職場の雰囲気について聞ける」「知り合いがいて心強い」などの回答を多く寄せられました。
採用の可能性が高まるのは大きなメリットですし、知人との関係が近いほど「普通は聞きにくいこと」も聞けて安心ですよね。
企業側にとっても、応募者の『人となり』が事前にわかるのはメリットです。
一方デメリットとして多く挙げられたのは「知人の顔をつぶせないので辞めにくい」でした。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 知り合いの知り合いが多くいてすぐに馴染めた(男性、23歳で転職)
- 転職先の情報を実際に働いている方から教えてもらえる(女性、31歳で転職)
- 即転職につながった。条件のすり合わせなどもスムーズにできた(男性、42歳で転職)
- コネ入社という色眼鏡で見られる。「親の七光りか?」と陰口を叩かれたこともあります(女性、22歳で転職)
- すぐに辞められないことです(男性、44歳で転職)
親や友人などに頼れる人がいたり、仕事関係の厚い人脈がある人は、周りから仕事を紹介してもらうのもおすすめです。
使えるものを使うのも、転職を成功へと導くひとつの方法だからですね。
ただし、知人から紹介してもらう際は、次の点に注意しましょう。
- 紹介してくれる人任せにしない
- 自分で紹介先の企業について調べる
- 仕事内容が自分のスキルに合っているか確認する
- コネ入社の前例があるかなど職場の雰囲気を聞いておく
注意を怠ると、「仕事のレベルが高すぎてついていけない」「コネ入社だから周りによく思われていない」など、再び転職を検討したくなるかもしれません。
紹介やコネを使いたい人は、周りに「転職を考えていること」を話したり、異業種交流会や仕事関連の勉強会で人脈を広げておくのもおすすめです。
もし転職希望の企業に勤めている人が周りにいれば、求人募集していないか聞いてみるのもいいでしょう。
知人からの紹介を考えている人は、コネ転職の経験者294人に聞いた「転職でコネを使うメリット・デメリットランキング」の記事も合わせて参考にしてみてくださいね。
5位 派遣会社へ登録する
5位は500人中20人が回答した「派遣会社への登録」でした。
「条件に合う仕事が見つかりやすい」「研修などのサポートが充実」「高時給」「大手企業で働けた」というメリットがあげられました。
また「派遣から正社員になれた」という体験談も複数ありました。
誰もが正社員になれるわけではないですが、大手企業に派遣されてそのまま直接雇用されるケースも実際にあります。
デメリットには、働き始めてからの困りごとが多く寄せられました。
具体的には「時給なので休みが多い月は収入が減る」「派遣期間に定めがあり、予定より早く派遣終了になることもある」などです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 担当者が条件に合う仕事を見つけてくれ、面接に同行してくれるなど、一人で転職活動をするよりも心強かった。就業先で何かあった時の相談もしやすかった(女性、25歳で転職)
- 紹介される派遣先も大手で、福利厚生内容も安心できるし、きちんと研修もしていただける(女性、29歳で転職)
- まず会社の雰囲気や仕事内容を把握してから入社を決められる安心感があった(男性、44歳で転職)
- 就業形態の将来性には不安を感じる。その場合は紹介予定派遣を選ぶのが良いのかなと思う(女性、29歳で転職)
- 最初に一度事務所へ行って登録・面接しないといけないこと(女性、36歳で転職)
「正社員への転職が難しい」「いろんな仕事を経験したい」という人には、派遣会社の利用はおすすめです。
正社員に比べて、スキルや経験不問の案件が豊富にあるため仕事が見つかりやすいからですね。
派遣先には大手企業や有名企業も多く、経験を積むにはぴったりだと言えます。
また、派遣会社には福利厚生制度も充実しているので、研修・教育制度などを利用して資格取得やスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。
さらに派遣から正社員や契約社員を目指せる「紹介予定派遣」という働き方もあります。
派遣社員のメリットを活用しながら、スキルや経験を積んで正社員転職を目指すのも1つの方法です。
担当者の対応の良さが高評価。
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求人数が業界最大級。
【公式】https://www.022022.net/
登録から就業までWEBで完結!軽作業をしたい人に人気。
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6位 求人情報誌をチェックして仕事を探す
6位は500人中6人が回答した、無料で配布されている「求人情報誌をチェックすることでの仕事探し」がランクイン。
コンビニや駅のラックに設置されているため手軽に入手でき、「暇つぶしに見ていた」「毎週読んでいた」という人も。
手軽さのほか、「地元企業の求人が多い」「じっくり見られる」「比較検討しやすい」というメリットが寄せられました。
誌面に限りがあるためか「掲載されている情報が少ない」「思っていた内容と違った」というデメリットが多く挙げられました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- コンビニなどで簡単に手に入り、求人が探しやすい(女性、19歳で転職)
- 地元企業の情報が閲覧できて、他案件との比較が容易にできる(男性、28歳で転職)
- 基本的に出勤時間帯と給料だけしか記載されていないため、詳細がよくわからない(女性、24歳で転職)
- あまり気に入った企業に出会えなかった(男性、54歳で転職)
『地元企業』や『高齢者向け』の仕事を探している人は、求人情報誌の利用をおすすめします。
求人情報誌は地域ごとに発行されていることもあって、「地元企業の求人情報」を中心に掲載しているからですね。
紙媒体で仕事探しをする年齢層は高い傾向にあるためか、「高齢者向けの求人応募が多い」点も狙い目です。
ただし、募集要項や簡単な企業情報などしか載っていないケースもあるので、募集企業についての情報を事前に調べておくようにしましょう。
『転職会議』『ライトハウス』といった企業クチコミサイトのチェックや、直接企業へ足を運んで様子を確認するなどし、応募しても問題ない会社か判断してくださいね。
毎回掲載されている企業は、慢性的に人手不足だったり定着率が悪い可能性もあるので注意しましょう。
7位 興味ある企業に直接応募する
7位は500人中6人が回答した「興味ある企業に直接応募する」でした。
企業の公式サイトから応募したり、中途採用の有無を電話で問い合わせたりする方法です。
メリットには「他の応募者がおらず有利」「電話で人事担当者と話せるので雰囲気がわかる」「面接までがスムーズ」などが挙げられました。
転職サイトなどで求人を公開していない企業だと、たしかに有利になりそうですね。
デメリットとしては「効率が悪い」「直接連絡するのは緊張する」といった回答がありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 電話応募で直接企業の方とお話ができ、会社の様子がわかりやすかったです(女性、22歳で転職)
- 興味がある企業の公式サイトを調べ、求人があれば応募しました。この方法だと競争相手がいない場合がほとんどで、有利だったと思います。合格後の流れも円滑でした(女性、30歳で転職)
- ひたすら企業サイトにアクセスして問い合わせするため、効率が悪い(男性、35歳で転職)
- 直接企業とやりとりするので、転職活動中は緊張感がある日々が続き、精神的に落ち着きませんでした(女性、30歳で転職)
転職したい企業が決まっている人は、『直接応募』するのもおすすめです。
企業によっては他の求人媒体を使わず、自社運営の公式サイトのみで採用活動を行っているケースもあります。
何人もの人が同時にチェックしている求人サイトに対し、企業の採用情報は人気企業などを除いては観ているライバルも少ないです。
ただし、希望の企業が常時募集しているわけではないので、定期的にチェックする必要がある点は注意しましょう。
気になる企業の採用情報を片っ端から調べなくてはいけないのは手間ですが、そのぶんライバルが減る点はチャンスとも考えられます。
ちなみに仕事内容や待遇などの詳細情報を掲載していない企業も多いので、自分からメールや電話で問い合わせる必要も出てきます。
応募や問い合わせの段階から態度を見られているので、「電話をする時間帯」や「メールの書き方」など、社会人としてのマナーを守るようにしてください。
年代別でおすすめの転職方法ランキング
続いて「10~20代」「30代」「40代」の年代別にアンケートを集計したところ、全ての年代で同じランキング結果となりました。
- ハローワーク
- 転職エージェント
- 転職サイト
- 知人の紹介
- 派遣会社
ただ同じ結果であったとしても、それぞれの割合を見てみると年代ごとの違いはあります。
10~20代の転職方法の種類は比較的分散しているのに対し、30代~40代と年齢が上がるほど、ハローワーク利用率の上がる傾向も見えてきます。
それでは、各年代別の理由について紹介していきます。
10代・20代はおすすめの転職方法が分散化
ハローワーク1位だったものの、転職エージェントや転職サイトをおすすめする割合が他の年代と比べて最も多くなりました。
転職エージェントや転職サイトの利用がポピュラーになったのはここ十数年で、それまでは「転職といえばハローワーク」でした。
その点で10~20代は、最初からさまざまな選択肢があったことから、転職方法が分散化していると考えられます。
また、10~20代には転職が初めての方も多いため、あらゆるサポートをしてくれる転職エージェントが支持されているようです。
たとえば、書類の添削から面接対策、日程調整など、さまざまな相談が出来ます。
一方、自分のペースで仕事探しをしたい10~20代には、スマホで検索して手軽に応募できる「転職サイト」も人気でした。
30代はニーズに合った転職方法を選んでいる
30代もほかの年代と同様に、1位はハローワーク、2位は転職エージェント、3位は転職サイトとなっています。
ただし、30代に関してはそれぞれの転職方法を選んだ理由に特徴が見られました。
まずハローワークに関しては、「地元の求人が多いから」という理由で選んだ人が目立ちました。
30代は結婚や出産を機に、家庭生活や子育てと両立できる仕事にシフトする人も増えます。
そのため、通勤時間のかからない地元企業の求人を見つけやすいハローワークの利用者が多いのかもしれません。
一方で転職エージェントに対しては、面倒なことを代理してもらえる点にメリットを感じている人が多いようです。
「スキルの棚卸しをしてもらえる」「待遇交渉をしてもらえる」「自分に合った求人を見つけてもらえる」などが挙げられます。
また30代は、知人の紹介で転職する「リファラル採用」の割合が、全年代のなかで最も多いのも特徴となっています。
40代がおすすめする転職方法はハローワークがダントツ1位
40代では、5割近い人が「ハローワークをおすすめする」と回答。
公的機関であることの安心感を感じている人が目立ちました。
また、ハローワークに対しては、転職エージェントよりも敷居を低く感じる40代も多いようです。
「いろいろと話を聞いてもらえた」「子育て中の働き方を教えてもらった」など、気軽に相談できる点をメリットに挙げる人も複数いました。
仕事を辞めてから転職活動する人のなかには、会社の倒産や解雇などでやむを得えず転職する人もいるのではないでしょうか。
仕事を辞めてから転職活動を始める場合、年代は関係なく、まずは「ハローワーク」に行ってみましょう。
なぜなら、求人検索や就業相談以外に、「失業保険の受給手続き」もできるからですね。
失業保険の受給手続を行っておけば、無職期間の生活費の心配も軽減され、転職活動に集中できることでしょう。
失業保険受給の詳細については、最寄りのハローワークで確認してください。
どの世代でも2番目に利用者の多かった「転職エージェント」は、それぞれの年代に特化したサービスを利用するのもおすすめです。
とくに20代若手の「第二新卒」や「正社員未経験」の方向け転職エージェントは、選択肢が豊富なのでぜひチェックしてみてください。
具体的には『マイナビジョブ20’s』や『UZUZ』などが20代若手向けです。
40代の方は、『JACリクルートメント』や『エンミドルの転職』などの「ハイクラス層」「ミドル層」に特化した転職エージェントを利用するといいでしょう。
もちろん、今回ランクインした転職方法すべてを併用するのもアリです。
なかなか仕事が見つからない人や、自分に合う転職方法がわからない人は、今回紹介した方法をいろいろと試してみてください。
おすすめな転職方法のアンケート調査まとめ
転職経験者500人にアンケートを実施し「利用してよかった転職方法」を聞いたところ、1位は「ハローワーク」でした。
公的機関ならではの安心感があり「地元の求人が豊富」「職員が親身になってくれる」「職業訓練を受けられる」という回答が多数。
一方のデメリットとしては「働きながらだと利用しにくい」「混む」などが挙げられました。
なお「利用してよかった転職方法」の2位以下には「転職エージェント」「派遣会社」などがランクイン。
全体的に見て「転職に精通したスタッフ」に相談しながらすすめる転職方法に満足している人が多いとわかりました。
とくに「一人での転職活動が不安」という人は、ハローワークや転職エージェントを利用してみてはいかがでしょうか。