と思っている人は多いのではないでしょうか。
たしかに年齢が上がるほど、未経験な業界の仕事に就くハードルが高くなるのは事実です。
人件費や指導のしやすさ、上司との関係性など様々な面で、若い人を雇うほうが企業にはメリットが大きいからです。
とはいえ、30代になってから未経験の仕事に転職し、成功している人も多くいます。
今回は、30代で未経験の仕事に転職した男女205人を対象にアンケート調査を実施。
転職理由や、転職してよかったかどうか、また転職のために準備したことなどについてお聞きしました。
さらに、30代からの未経験の仕事に転職する際に使えるおすすめの「転職サイト・転職エージェント」や、転職成功に向けて押さえておきたいポイントもご紹介。
記事を読み終わる頃には、30代から未経験の仕事へ転職するために必要なことが理解できているでしょう。
- 調査対象:30代で未経験の仕事に転職をした人
- 調査期間:2020年12月03日~15日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:205人(女性120人/男性82人/未回答3人)
30代から未経験職への転職理由を男女205人へ調査
30代から未経験の仕事に転職した理由について男女205人へ質問。
回答数の多い順にランキングで紹介しています。
30代から未経験の仕事に転職した男女205人に転職理由を聞いたところ、1位は「やりたい仕事がある(18.5%)」でした。
2位「前職に不満・環境を変えたい(%)」、3位「ライフスタイルの変化(%)」、4位「新しい仕事に挑戦したい(%)」と続きます。
以降、5位「収入アップのため(%)」、6位「知人・家族の紹介や誘い(%)」、7位「仕事が合わなかった(%)」、同率7位「正社員になりたい(%)」の結果に。
1位の「やりたい仕事がある」と4位の「新しい仕事に挑戦したい」も合わせ、前向きな理由で転職を決意した人が多いとわかります。
一方で、2位「前職に不満・環境を変えたい」や、7位「仕事が合わなかった」のように、現状を打破する目的で転職した人も。
また30代は、結婚や子育てといったライフスタイルの変化が転職のきっかけとなる人も多いようです。
では各ランキングの詳細解説とあわせて具体的な回答を紹介していきます。
1位 やりたい仕事がある
- エンジニアの仕事に憧れていて、何とか実現させたかった(33歳 女性)
- 新しい仕事に興味を持ち、資格を取得したので活かしたいと考えた(30歳 男性)
- 新卒時に採用試験に受からなかったため他の仕事に就いたが、やはり夢をあきらめきれず30歳を過ぎて再度受験した(34歳 男性)
30代から未経験の仕事に転職した理由1位は、「やりたい仕事がある」でした。
「今の仕事をしているうちにやりたい仕事が見つかった」という人のほか、一度はほかの仕事に就いたものの、夢を諦めきれず転職したとの声も多く寄せられました。
資格を取る、経験を積むなど、準備が整ったタイミングで転職に踏み切った人もいました。
2位 前職に不満・環境を変えたい
- 前職の待遇や、職場の同僚との人間関係に悩んだから(30歳 男性)
- とにかくストレスから解消されたくて、全く経験したことない職業についた(39歳 女性)
- 接客業の不規則なシフトや立ち仕事が体力的につらくなり、歳を重ねても続けられる仕事をしたいと思った(36歳 女性)
30代から未経験の仕事に転職した理由2位は、「前職に不満・環境を変えたい」でした。
長時間労働や人間関係など、待遇や職場環境への不満から転職を決意する人は、年齢を問わず多いです。
加えて30代になると、不規則なシフトや夜勤、立ち仕事などがつらくなり、体力的に無理のない仕事に変える人も多くなっています。
3位 ライフスタイルの変化
- 結婚を機に平日休みの仕事から土日休みの仕事に変えたかった(32歳 女性)
- 子どもがいても働きやすい業界や会社に勤めたいと思った(37歳 女性)
- 親の介護のため、残業が少なく家から近い場所でできる仕事を探した結果、未経験の転職となった(34歳 男性)
30代から未経験の仕事に転職した理由3位は、「ライフスタイルの変化」でした。
30代になると、結婚や出産、配偶者の転勤、離婚、介護など、ライフスタイルの変化により転職する人も増えます。
とくに女性は、夫と生活サイクルを合わせるために勤務形態を変えたり、子育てと仕事を両立するためにフルタイムからパートタイマーに切り替えたりする人も多いようです。
あえて未経験の仕事を選んだわけではなく、働きやすい条件重視で選んだ結果、未経験の仕事になったという人が多くいました。
4位 新しい仕事に挑戦したい
- ずっと同じ業界で働いてきたので、新しいこともやってみたいと思った(32歳 男性)
- 今後のことを考え、なるべく若い年齢で色々な仕事を経験しておいた方がメリットが多いと思った(32歳 女性)
- 単純に前職に飽きたから。長い人生の中で同じことばかり繰り返すのも味気ないので、新しい挑戦をしたかった(30歳 男性)
30代から未経験の仕事に転職した理由4位は、「新しい仕事に挑戦したい」でした。
- 若いうちに色々な仕事を経験したい
- 今の仕事はある程度やりきった
- 今の仕事に飽きた
などの理由から、これまでとは全く違う業種や職種に飛び込んだ人も多くいました。
ただし、新しい仕事への挑戦を理由に転職を決めた人は、30代前半に多かったのが特徴です。
年齢が上がるほど、未経験の仕事への転職は難しくなるため、できるだけ若いうちにチャレンジしようと考える人も多いことが伺えます。
5位 収入アップのため
- 給料が安くて家族が養えないと思った(36歳 男性)
- これまでの仕事はなかなか昇給しなかったため、給与面を考え、仕方なく未経験の仕事に挑戦することにした(33歳 男性)
- 子どもの教育費を準備するため、より高単価の仕事をする必要が生じた(36歳 女性)
30代から未経験の仕事に転職した理由5位は、「収入アップのため」でした。
「給料が少なく生活が厳しい」「昇給の見込みがなく将来が不安」といった理由から転職を決意した人が多くいました。
男性やシングルマザーのように家計を支える立場にあると、仕事をするうえで給与の優先順位は当然高くなります。
そのため、前職の給与が低い場合、給与水準が高い業界や職種にシフトする人も多いようです。
出産後に一旦仕事を離れた女性が、子どもの教育資金のために再度仕事を始めるといったケースもありました。
6位以下のコメントを紹介
- 前職のお客様だった会社からオファーをいただき、チャレンジすることにした(39歳 女性)
- 建設会社に勤めていたが、学生時代の先輩の紹介でハウスメーカーの営業職に転職した(37歳 男性)
- これまでの仕事が向いていないと感じたことと、人と直接かかわる仕事に携わってみたいと思ったから(30歳 男性)
- ずっと非正規雇用だったため、将来的に不安だった(38歳 女性)
30代では、「取引先から声をかけられた」「起業した知人に誘われた」など、引き抜きやコネクションで転職する人も多数いました。
これまでの実績や経験が買われるため、よい条件での転職になるケースが多いようです。
また、契約社員や派遣社員といった不安定な雇用形態で働くことに不安を覚え、正社員に転職する人も少なくありませんでした。
30代が未経験の仕事へ転職するのに準備したこと
未経験の仕事に転職するために準備したことがあるかどうか聞いたところ、49.3%(205人中101人)が「ある」と回答しました。
上記であると回答した人に対して、「どんな準備をしたのか?」もあわせて質問した結果を、回答数の多い順にランキングでご紹介。
「ある」と回答した101人にどんな準備をしたか聞いたところ、最も多かったのは「資格や免許の取得(38.6%)」でした。
次いで2位「独学でスキルを身につける・高める(22.8%)」、3位「スクール・研修・職業訓練の受講(14.9%)」と続きます。
続けて4位は「ネットで業界や仕事内容の調査(9.9%)」、5位「面接対策(5.9%)」の結果となりました。
以下、ランキング結果から見える特徴について解説していきます。
転職先で役立つ資格を取得する人が多数
転職準備として、資格や免許を取得する人は多いようです。
簿記、建築士、大型免許など目指す仕事における必須資格のほか、MOSや介護資格のように必須ではないけれどもスキルの証明になるものまでさまざま。
スムーズに転職ができるよう、また採用に有利になるよう、しっかりと準備して転職活動に望んでいる人が多いとわかります。
事務職への転職はパソコンスキルが必須
事務職に転職した人の多くは、パソコンスキルの習得をして転職活動に望んでいます。
これまでパソコンを使用しない仕事だった人のなかには、スクールやハローワークの職業訓練に通ってイチから学んだ人も。
また、ある程度のパソコンスキルがあっても、動画や学習サイトを利用して復習したりスキルを高めたりしている人が多くいました。
30代から未経験の仕事への転職後、年収は下がった人が5割以上と収入減の理由
未経験の仕事への転職により、年収がどう変化したか聞いたところ、「下がった」が51.2%、「上がった」が34.6%、「変わらない」が14.2%でした。
30代から未経験の仕事に転職した人のうち、なんと半数以上は年収が下がっているという結果に。
年収が下がったと答えた105人に対して、「年収が下がった理由はなにか」聞いたところ、1位は「前職より基本給や賞与が少ない」でした。
次いで「未経験からのスタートだから」「契約・派遣社員やパートになったから」「残業や勤務日数が減ったから」と続きます。
『転職して年収が減った』というとマイナスなイメージを持たれがちですが、収入減をマイナスと捉えていない人も多くいます。
なぜなら、「未経験の業界なので低賃金からのスタートになった」といった場合、経験を積むことで給料が上がる見込みがある「一時的な収入減」であるケースも多いからです。
また、
- 忙しい業界からゆとりをもって働ける業界へ
- 大企業から中小企業へ
- フルタイムからパートタイマーへ
など、過重労働を避けたり、家庭生活を重視したりする目的で、給料が減ることを承知のうえで転職した人も少なくありません。
ただし、なかには想像以上に収入が減り、生活が苦しくなった人もいます。
転職先を決めるうえで給与の優先順位が低い人でも、家計の収支を把握し、どれくらいの収入減なら許容できるかは考えたうえで転職先を決めることをおすすめします。
30代から未経験の仕事に転職してよかった人は82.4%
30代で未経験の仕事に転職した205人に「転職してよかったか」聞いたところ、「よかった(40.0%)」「どちらかといえばよかった(42.4%)」が合わせて82.4%という結果に。
- 夢を実現できて非常に満足している。年齢にこだわらずに挑戦して本当に良かったと思っている(34歳 男性)
- 新しい知識や技術を身につけられた。今まで知らなかった世界が見えるようになって楽しい(33歳 女性)
- 大変なこともあるが、新しい環境にいかなければ知らなかった自分の向き不向きや仕事の可能性に出会えた(33歳 女性)
転職してよかったという人からは、「新しいスキルを身につけられて嬉しい」「新しい世界が開けた」といったポジティブなコメントが多く寄せられました。
挑戦したい、スキルを高めたいといった前向きな気持ちで転職をした人は、総じて満足度が高いことが伺えます。
- 経験としてはとても良かったが、給与面から本業として長くはできないと思った(35歳 女性)
- これまで働いていた業界よりも古い体制で働きにくかった。セクハラもいじめもあった(33歳 女性)
- あまりにも自分の性格と合ってない職に就いてしまった(32歳 女性)
転職を失敗と感じている人のなかで最も多かったのは、「給与が思った以上に少なかった」という意見。
想定内であれば問題ないものの、生活が苦しくなるほどの収入減は後悔を生みます。
給与以外の条件を重視して仕事を探す場合でも、やはり生活していくうえで給与は重要です。
月収や時給、賞与、各種手当などトータルの収入を転職前にしっかり確認しておきましょう。
また、「想像していた仕事と違った」「仕事自体が合わなかった」という声もあります。
未経験の仕事を選ぶ際は、業界や仕事内容、勤務形態、適性なども慎重に検討することをおすすめします。
30代から未経験の仕事に転職する際におすすめの転職サイト
それでは、30代から未経験の仕事に転職する際におすすめの転職サイトを5社紹介します。
なお、おすすめ転職サイトは「転職に関する独自アンケート調査(※)」「求人数」「サポート面の充実度」「サイトの使いやすさ」などを元に作成しています。
各転職サイトの特徴やおすすめポイントなども紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【リクナビNEXT】日本有数の転職サイトだから、希望の求人がきっと見つかる
「やっぱり、ずっと憧れていた仕事に挑戦したい」と異業種への転職を希望している30代の方にオススメの転職サイトは、リクナビNEXTです。
リクナビNEXTは膨大な求人データベースを保有しており、求人数が多いのはもちろん、職種や業種も多彩。
希望の職種・業界の求人を見つけやすいので、異業種への転職を考えはじめた30代なら、まず登録しておいて損はありません。
「若いほうが有利」「20代で転職しておけばよかった」という人も多い「未経験での異業種転職」ですが、リクナビNEXTには「社会人経験10年以上歓迎」の求人が多数掲載されているので、30代でも十分に仕事探しができます。
また、レコメンド機能やスカウト機能など、転職活動をスムーズにすすめるための機能が充実しているのもメリット。
さらに「気になる」機能を使えば、書類選考なしで面接にすすめる「面接に来ませんか?」というお誘いが企業から届く可能性も。
「30代で転職できた人、できなかった人」など、30代での転職に関するコラムも充実しているので、ぜひ登録を検討してください。
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- サイトの機能が充実している
- 30代の転職に役立つコラムを掲載
【マイナビ転職】好きなモノ・コトから仕事を探せるから「業種未定」の人にオススメ
マイナビ転職は「この業界から抜け出したい」「でも、どんな業界が自分に合うのか、わからない」という人にオススメしたい転職サイトです。
マイナビ転職は「職種・業種」から求人を検索できるだけではなく、家電や自然など「興味があるモノ・コト」から仕事を探せます。
写真やメッセージの第一印象で企業を探す「feelingで探す」機能もあり、「転職したい業界」がまだはっきりと見えていない人も、「これは!」という求人を見つけられるかもしれません。
女性向けの採用情報ページでは、「女性管理職が活躍中」「育児中の社員が在籍中」「30代女性活躍中の仕事」という特集も組まれており、女性にもオススメ。
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さらに「マイナビ転職にしか掲載されていない求人」が多数あるので、ぜひ、他の求人サイトと合わせて登録しておきましょう。
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【日経転職版(旧日経キャリアNET)】企業研究がサクサク進む「潔くシンプルな転職サイト
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【エン転職】丁寧な取材と口コミによる「リアルな情報」が特徴
「異業種への転職だから、仕事内容や業界について、きちんと調べてから応募したい」と考えている30代におすすめなのが、エン転職です。
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30代から未経験の仕事に転職する際におすすめの転職エージェント
続いて、30代から未経験の仕事に転職する際におすすめの転職エージェントを5社紹介します。
なお、おすすめ転職エージェントは「転職に関する独自アンケート調査(※)」「求人数」「サポート面の充実度」「サイトの使いやすさ」などを元に作成しています。
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【doda】オンラインで気軽に面談・相談ができる
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【エンエージェント】丁寧なフォローで転職のモチベーションを保てる
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【マイナビAGENT】30代向けの非公開求人を多く扱っている転職エージェント
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ただ、マイナビAGENTのサイトには「30代後半での異業種・異職種への転職は厳しい」「どうしても、という場合は、年収の大幅ダウンも覚悟を」とはっきり書かれているため、利用するなら30代前半までがオススメです。
- 30代向け非公開求人を多数保有
- 書類添削や面接対策ができる
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【リクルートエージェント】満足度99%(※)の「面接力向上セミナー」で面接の不安を解消
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30代から未経験の仕事への転職成功に向けて押さえておきたいポイント
この章では、30代から未経験の仕事への転職を成功させるために押さえておきたいポイントを紹介します。
「資格」や「免許」を取得したりスキルを事前に学んでおく
未経験の仕事への転職を希望している30代は、資格や免許を取得したりスキルを事前に学んでおきましょう。
理由は2つ。
- 未経験からの転職でも資格があれば有利になるケースがある。
- 前もって仕事について学んでおけば、転職後も戦力になりやすく評価もされやすい。
未経験から経理職を目指す、AとBのケースを見てみましょう。
- Aさん「経理職に転職したいから簿記2級の資格を取得した」
- Bさん「経理職に転職したら、仕事をしながら簿記資格を取りたい」
スキルの一面だけで見れば、Aさんに比べてBさんの採用は見送られるか可能性は高いと考えられます。
Bさんは「仕事を通して簿記の資格を取得したい」と考えているため、企業側がイチから指導する手間とコストがかかってくるからです。
今回のアンケート調査では、事務職へ転職した人の多くが、パソコンスキルを習得して転職活動を行っていた特徴がありました。
『事務未経験歓迎』と募集していても、必要なスキルとして「パソコン入力」「Word ・Excelの操作」など、パソコンに関する条件が記載されている求人もよく見かけます。
筆者の会社でも、面接時にタイピングスピードを知るためのテストを行います。
希望の会社へ入社するためには何を学んでおけばいいのか分からない人は、求人募集要項に記載されている資格やスキルを確認してみましょう。
給料ダウンの可能性も理解した上で未経験の仕事を目指す
勤続年数が長い30代の方であれば、定期昇給などで働き始めた頃より給料が増えている人も多いのではないでしょうか。
未経験の仕事へ転職するなら、給料が下がる可能性のあることも視野に入れておきましょう。
今回のアンケートでも『未経験の仕事へ転職して年収は上がった?』と質問したところ、51.2%が「下がった」と回答しています。
また、『未経験の仕事に転職してよかったか』の質問には、17.6%が「転職して悪かった(失敗した)」と回答。
悪かった理由で最も多かったのが、「給料が思った以上に少なかった」という回答でした。
想定外の給料ダウンは、給料のやりくりが大変になったり、予定していたライフプランを見直すことにもなりかねません。
最悪の場合、生活苦に陥り、また転職活動を始めなくてはならなくなってしまうことも。
ただ、仕事に慣れて実績を積み上げられるようになることで、結果的には転職前以上の収入になるケースも少なくありません。
知識や経験も充実している年代ですし、新たな仕事経験を積むことでさらなるキャリアアップも目指せます。
収入減が怖い人は、希望する会社の給料はもちろん、賃金体系や福利厚生などもしっかりチェックしておきましょう。
業界や仕事内容のリサーチを行う
事前に希望する業界や仕事内容について調べることは大切です。
得た情報を元に仕事のミスマッチを防げるのと、面接でも活かせるからですね。
今回のアンケート項目のひとつ、『未経験の仕事に転職してよかったか』で、「転職して悪かった(失敗した)」と回答した人のなかには、リサーチ不足の回答が目立ちます。
例えば「古い体制の業界だった」「仕事が思っていたのと違う」といった回答が挙げられます。
以下、業界や仕事内容を調べるうえでおすすめの方法を掲載しておきます。
- 転職サイトに掲載されている情報をチェック
- 転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談
- 企業口コミサイトのクチコミをチェック(転職会議など)
- ビジネス誌や会社四季報を読む
- 希望の仕事に就いている人のSNSやブログをチェック
複数の方法を組み合わせることで、希望する業界や仕事について、様々な側面から調べてみてください。
まとめ
30代という年齢から「未経験の仕事への転職は厳しいかも」と躊躇している人も多いかもしれません。
しかし、やりたい仕事をするために、また不満のある現場から抜け出すために、思い切って転職に踏み切った30代の方はたくさんいます。
今回のアンケートでも「30代で未経験の仕事に転職してよかった」と回答した人は82.4%と非常に高くなっています。
年齢を気にするのなら、なおさら行動は早いに越したことはありません。
ただし、未経験の仕事への転職を成功させるためには、希望する仕事に関連する資格を取得したり、業界についてのリサーチなど事前準備が大切です。
また、収入減になることも心得ておく必要があります。
転職しようかどうか迷っている人は、転職成功のポイントを押さえた上で、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
当記事はキャリアコンサルタントの『Doublee Consulting.』中村ゆみ氏に監修いただいております。
Doublee Consulting.中村ゆみ氏
国家資格キャリアコンサルタント(19039435)
マーケティング会社を経て、インナーコミュニケーション、組織活性施策の重要性を実感する。
働く一人ひとりのキャリアと、組織成長の関係を研究テーマとし、働くひとと組織の悩みに対する支援を行う。個人相談と組織内施策展開の両面での課題解決を目指す。