- 親や友人のコネを使っての転職はズルいのかなぁ
- 楽に入社できても、周りのスタッフさんからは嫌がられそう
- 別に悪いことしているわけでもないのに気にしすぎかも…
コネを使っての転職も可能だけど、上記のような理由からどうするか迷っている方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと、現在もコネ転職は多く、「社員紹介採用(リファラル採用)」というカタチで積極的に取り入れている企業もあります。
※社員紹介採用(リファラル採用)とは
社員紹介採用(しゃいんしょうかいさいよう)は、企業が自社の社員に人材の紹介を受ける採用手法。別名、リファラルリクルーティング、リファラル採用。単にリファラル、紹介採用とも。
出典:社員紹介採用 – Wikipedia
しかしそうはいっても、実際コネを使っての転職に対してのマイナス要素を気にする人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、転職でコネ入社を使った経験者249人にアンケート調査を実施。
- 調査対象:コネを使って転職したことがある人
- 調査日:2021年6月22日~7月7日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:249人(女性147人/男性102人)
「コネ入社をお願いした相手」や「コネ転職時に感じたメリット・デメリット」、最終的には「コネ転職してよかったか」について聞きました。
また、あわせて「コネ転職時の注意点」についても解説しています。
コネによる転職活動や入社に対して抵抗感を持っている人にとって少しでも参考になる記事となれば幸いです。
転職時にコネ入社をお願いした相手
まず今回の調査にご協力いただいた249人に対して、「転職時にコネ入社をお願いしたのは誰のコネですか?」と質問した結果、以下のようになりました。
回答数の多かった順に、上位7位までをランキング形式で紹介します。
転職時のコネをお願いした相手ランキング1位は「親(57人)」でした。
僅差で2位に「友人(42人)」と続きます。
「友人の親に紹介してもらった」「友人の親が経営している会社に転職」など、友人つながりのコネはすべて含んでの結果となります。
3位「親戚(33人)」と続き、上位3つまでは家族や友人などプライベート面のつながりを頼りにした人が多いと見て取れます。
その後は、4位「前職の上司(27人)」、5位「取引先(25人)」など、仕事関係者からの紹介でのコネ入社が続きました。
6位にあがった「知り合い(20人)」の種類はさまざまです。
「プライベートで知り合いになった経営者」「同じヨガスタジオに通っていた人」「アパートの大家さん」のコネを使ったという体験談が寄せられました。
7位に「母校・恩師」と続き、8位以下には「兄弟」なども回答も寄せられました。
転職でコネ入社を使うメリット
続いて「転職でコネ入社を使うメリット」について聞いたところ、回答は以下のようになりました。
回答数が多かった順に7位までをランキング形式で紹介します。
転職でコネ入社を使うメリット、ダントツ1位は「応募から採用までがスムーズに完了する(92人)」でした。
2位には「採用されやすいと感じた(42人)」、3位「入社後の待遇がいい(32人)」と続き、信頼できる人間からの紹介ならではの採用や待遇の良さを挙げた人が多くなりました。
4位「事前に職場の雰囲気がわかる(21人)」、5位「事前に自身の人柄について伝えられる(18人)」と、入社前から職場状況を知れるのもコネ入社ならではのメリットといえます。
6位「周りの人から気にかけてもらえる(16人)」、7位「職場に馴染みやすい(14人)」の結果となりました。
8位以下には「ハードルが高めの転職が叶う」「融通がきく」などが寄せられました。
では、具体的な理由について、実際の回答とあわせて解説しています。
1位 応募から採用までがスムーズに完了する
- 最終面接までのスピードが他の方に比べて早かった(女性、転職時25歳)
- 採用試験で1次面接だけ受けて合格した(女性、転職時32歳)
- 採用試験結果がめちゃめちゃ早く判明すること(男性、転職時35歳)
転職でコネ入社を使うメリット第1位は「応募から採用までがスムーズに完了する」でした。
「面接・履歴書なしで転職できた」「面接が1回だけですんだ」「採用の連絡までが早い」「即採用された」など、採用までが早いという意見が多数。
面接を受けたという人からも「面接でもたいしたことは聞かれなかった」「顔合わせのような挨拶で済んだ」という体験談が多く寄せられました。
2位 入社に向けて採用されやすいと感じた
- 採用試験は通常通り受けますが、「とりあえず受かる」という安心感がありました(女性、転職時24歳)
- 100%内定が貰える(女性、転職時27歳)
- 採用面接が形式的なもので、入社は決まっていたため、面接で緊張しなかった(男性、転職時34歳)
2位は「入社に向けて採用されやすいと感じた」でした。
「入社できるのは決まっており、試験・面接が形式的」「不採用になる可能性がほぼない」という回答が多く寄せられています。
「精神的に不安にならなくていい」「採用前提で話が進んだので、転職に伴う引越しなどの準備に時間を割けた」という意見・体験談もありました。
3位 入社後の待遇がいい
- 最初のスタートが平社員ではなく役職付きであることがメリット(女性、23歳で転職)
- 入社の際、一般の人の給与と比べて明らかに高い初任給に設定してもらえました(女性、転職時29歳)
- 外資系でやりたいポジションにつけるのと、年収UP(男性、転職時46歳)
「入社後の待遇がいい」が3位でした。
「役職付きでの入社」「普通に入社した人より給料がいい」などの回答が寄せられました。
「パートとして入社し、半年で正社員になれた」「コネの力で出世できた」という声も。
「部署を自分で選べた」という人もいました。
4位 事前に職場の雰囲気がわかる
- 会社の雰囲気などを事前に聞けて、給与や福利厚生面がわかり、不安がなかった(女性、転職時25歳)
- 社内の実情や問題点などを理解したうえで、面接を受けられる(男性、転職時29歳)
- あらかじめ、転職先の職場ムードについて、比較的正確な情報をえられたことがメリットでした(男性、転職時48歳)
「事前に職場の雰囲気がわかる」が4位でした。
「社風や職場の雰囲気、働き方がわかること」をメリットとして挙げた人も多くなりました。
事前に聞けると不安が少なくなりますし、社風が自分に合っているか知ったうえで面接に臨めますね。
5位 事前に自身の人柄について伝えられる
- 自分の身元と能力が相手にわかってもらえている(女性、転職時32歳)
- 自身の人となりや人間性が採用側に伝わっており、簡単な面接で採用を決めていただいたことが大きなメリット(男性、転職時34歳)
- あらかじめスキルや人となりをある程度は伝えてくれているので、好評価で面接をしていただける(女性、転職時39歳)
5位は「事前に自身の人柄について伝えられる」です。
事前に紹介者から採用担当者に「人柄」「学歴」「職歴」について伝えてもらえることをメリットだと考える人も多くなりました。
「最初から信用してもらえる」「はじめから親しみを持って話しかけてもらえる」などの意見も。
入社してから「私について伝えてくれたことで、働きやすい環境になっていた」と感じた人もいました。
6位 周りの人から気にかけてもらえる
- 叔父さんの友達である部長クラスの人達から声をかけてもらえる(女性、転職時24歳)
- コネのおかげで、周りが丁寧に教えてくれた気がする(男性、転職時32歳)
「周りの人から気にかけてもらえる」が6位。
「上司や経営者が優しくしてくれる」「周りからサポートしてもらえる」といった体験談が寄せられています。
「社長のコネなので、新入社員教育時、担当講師が優しい」「私の背後に紹介者の影がちらつくからか、転職先で丁寧に扱ってくれる」などの回答もありました。
7位 転職後の職場に馴染みやすい
- 先に自分の人物像が先輩を通じて社内に広がっているので、溶け込みやすい(男性、転職時23歳)
- 入ってすぐに周りと馴染みやすい(女性、転職時44歳)
7位にランクインしたのは「転職後の職場に馴染みやすい」。
「先に顔を覚えていてくれたので、馴染むまでがスムーズだった」「同僚・上司になる人は全員知り合いだった」などの回答がありました。
転職した本人は「知り合いがいることで、馴染みやすい」ですし、受け入れる側も「あの人の知り合いなら」と受け入れやすくなるのでしょう。
転職でコネ入社を使うデメリット
続いて転職でコネ入社を使うデメリットについて質問しました。
回答数の上位7位までをランキング形式で紹介します。
転職でコネ入社を使うデメリット、ダントツの1位は「会社を辞めにくい(103人)」でした。
2位以下はかなり差がついて「職場で周囲の視線がツライ(20人)」、3位「仕事の成果に対しての期待が大きい(28人)」と続きます。
4位は「紹介者へのプレッシャー(19人)」、5位「陰口やいじめにつながる(9人)」、6位「さまざまな面で気をつかう(8位)」、7位「能力に見合わない仕事を任される(7人)」と続きました。
8位以下には「仕事・職場への不満をいいにくい」「周囲から気を使われる」といった回答が寄せられました。
全体的な特徴として、コネ入社ならではの職場の人間関係問題が浮き彫りになったカタチとなります。
ただ、転職でコネ入社を使うことに対して、「デメリットはない」と答えた人も11人いました。
では、転職でコネ入社を使うデメリットについて、具体的な回答とあわせて解説していきます。
1位 会社を辞めにくい
- 退職する際に「紹介者に迷惑がかかるのでは」と悩んで、なかなか退職に踏み切れなかった(女性、転職時24歳)
- 面接もなく親切にして頂いていたので、仕事内容が合わなくても「辞める」と言えず、少しギクシャクしてしまいました(女性、転職時29歳)
- 退職しにくいです(男性、転職時40歳)
コネ転職のデメリット第1位は「会社を辞めにくい」でした。
「会社を辞めたら紹介してくれた人に迷惑がかかるのでは」「スムーズに採用してもらったのに申し訳ない」と感じ、退職を言い出しにくかった人が多数。
「退職を言い出せずに数ヶ月経ってしまった」「結婚して退職しましたが、紹介者である父や採用してくれた社長のことを考え、かなり退職時期を遅らせました」などの意見も。
また退職後に「コネを使って下さった方に、親が謝罪しに行った」という体験談もありました。
2位 職場で周囲の視線がツライ
- コネを使ったことで、転職したばかりの頃は仕事ができないと思われた(女性、転職時25歳)
- 同僚が冷たい目で見てきた(女性、転職時30歳)
- 周りに努力して入社していないと思われる(男性、転職時37歳)
「職場で周囲の視線がツライ」が2位でした。
「コネ入社という色眼鏡で見られてしまう」「周りの視線が冷たい」という回答が目立ちました。
「同期や年齢が近い人からはあまりよく思われていなかったので、昼休憩の時間が少し寂しかった」という人も。
「紹介者と紐付けて見られる」「自分自身を見てもらいにくい」という意見もありました。
3位 仕事の成果に対しての期待が大きい
- 紹介されたくらいだからスキルが高いと思われている(女性、転職時22歳)
- 最初からある程度仕事ができなければいけない(女性、転職時34歳)
- 社長推薦での就職だったので、仕事の成果に対するプレッシャーがすごい(男性、転職時40歳)
3位は「仕事の成果に対しての期待が大きい」でした。
「この人の紹介・推薦だから、もっとできるでしょ」「経験が過大評価された」など、期待されてしまったという人が多くなりました。
「期待が重荷だった」「期待にこたえようとするプレッシャーがきつかった」という回答も。
中には「期待されて入社したが、そこまでの能力はないなと会社の方から評価された」という経験をした人もいました。
4位 紹介者に迷惑をかかせないようにとプレッシャーがかかる
- 「ミスをすると、紹介してくれた親族の顔に泥を塗ってしまうんじゃないか」というプレッシャーがつきまとう(男性、転職時25歳)
- 仕事でミスをしてしまった時に、引き抜いてくれた人にペナルティがいかないかヒヤヒヤする(女性、転職時33歳)
「紹介者に迷惑をかけないようにとプレッシャーがかかる」が4位でした。
「紹介者の顔に泥をぬれない」「仕事ができないと、友人の評判に関わる」などの回答が寄せられています。
紹介者のためにも「ミスをしてはいけない」「雑な仕事では失礼」「まじめにしないと」「サボれない」など、プレッシャーを感じた人も多いことがわかります。
5位 コネ入社をキッカケとした陰口・いじめにつながる
- コネ入社を妬む人から陰口を言われたりしました(女性、転職時23歳)
- 社長のコネと陰口を言われる(男性、転職時28歳)
5位は「コネ入社をキッカケとした陰口・いじめにつながる」です。
「嫉妬によるいじめが多少あった」「同僚から嫌味を言われた」「親族の人なんだとコソコソ言われてしまう」「紹介者によくしてもらった分、それをよく思わない人からのいじめがひどかった」といった回答がありました。
中には「根も葉もない噂を立てられた」という人もいました。
6位 さまざまな面で気をつかう
- 叔父さんの友達が直属の上司だったため、気をつかいました(女性、転職時24歳)
- 親族が同じ会社内にいると、周りから弟の話をされることがあり、気をつかってしまいます(男性、転職時30歳)
6位にランクインしたのは「さまざまな面で気をつかう」。
「いつも礼儀正しい行動を意識していました」「休むのに気をつかった」などの回答が寄せられました。
「紹介者とSNSで繋がっており、投稿を見られていると思うと気をつかった」という人も。
「仕事とプライベートの知り合いが同じ」となると、プライベートアカウントにも仕事の愚痴などを書きづらくなりますね。
7位 能力に見合わない仕事を任される
- 必要な能力がないのに採用されてしまい、仕事ができずに困る場合がある(男性、転職時28歳)
- 周囲と能力差があった(女性、転職時32歳)
「能力に見合わない仕事を任される」が7位でした。
「パソコンを使いこなせなかったので苦労した」「実力が足りない」など、入ってから苦労したエピソードが寄せられました。
また「学歴やスキルが不足していたため、周りの同僚からよく思われなかった」という回答もありました。
コネ転職の注意点
コネ転職を考えているのであれば、知っておいてほしい注意点について解説していきます。
転職したくないと思ったらハッキリ断ること
コネで転職先を紹介してもらったものの、「自分には合わなさそう」「働く自信がない」などの理由で働きたくないと思ったら、ハッキリと断りましょう。
コネという手前、断りにくいと思いますが、入社してからだと簡単に辞められないからですね。
たしかに声をかけてくれた紹介者の気分を害してしまうことも考えられます。
しかし、一度断ることで二度と紹介してもらえなくなる可能性はあるものの、転職前なので先方企業に迷惑をかけることはありません。
入社後に「やっぱり合わない」「力が及ばない」とすぐ辞めてしまっては、コネ入社してもらった会社に迷惑をかけますし、紹介者のメンツをつぶすことにも。
コネ転職の断り方のポイントは、できるだけ早く誠意をもって先方に伝えることです。
そして、紹介者にも断ったことを伝え、お詫びをするようにしましょう。
自分自身でも転職活動を行って広い視野をもつ
一度コネ入社すると、辞めにくいデメリットがあるコネ転職。
コネで紹介してもらった仕事が本当に合うのか、好条件と言われたものの本当なのか、実際に入社しないとわからないことも多いですよね。
そこでおすすめなのが、自分自身でも転職活動を行い、視野を広げておくことです。
自分で転職活動を行えば以下のことがわかり、コネ転職での失敗も回避できるでしょう。
- これまでに積み上げてきたスキルや経験
- 転職市場の現状
- 自身の市場価値
- やりたい仕事や希望条件
たとえば、競争率の高い人気企業に、まったくスキルや経験もないのにコネで転職できたとします。
しかし、まったく仕事ができなかったら、先方に迷惑をかけるだけでなく、周りからひんしゅくを買って居づらくなることが想像できますよね。
コネでも自分に合っている仕事かどうかを見極めることが重要です。
もし、コネで紹介してもらった仕事が合うか不安な人は、「転職サイト」や「転職エージェント」への登録がおすすめ。
転職市場の状況や給料の相場などを知りたい人は、転職サイトで求人情報をチェックしてみてください。
キャリアカウンセリングを行ってくれる転職エージェントは、相談や情報収集のための利用も歓迎していますよ。
伊藤 陽介
「縁故採用(コネ採用)」と「リファラル採用」は違うことを理解しておこう
どちらも誰かに仕事を紹介してもらうカタチですが、「縁故採用(コネ採用)」と「リファラル採用」は違うことを理解しておきましょう。
なぜなら、違いをわかっていないと、転職に失敗する可能性があるからですね。
両者の大きな違いは以下の2点。
- 紹介者は企業に勤務する社員か
- 一般応募と同じ採用フローがあるか
「縁故採用」と「リファラル採用」の特徴について以下の表にまとめました。
縁故採用 | リファラル採用 | |
---|---|---|
紹介者 |
|
企業に勤めている社員が中心 |
書類審査・面接 | 便宜上行うも即採用のケースが多い |
|
採用基準 | ないケースが多い | 能力や適性を見極めた上で紹介 |
採用率 | 高い | 不採用になることもある |
マッチング精度 | 低い | 高い |
「縁故採用(コネ採用)」と「リファラル採用」それぞれの特徴について解説します。
「縁故採用(コネ採用)」の特徴を解説
「縁故採用(コネ採用)」は企業と何かしらの縁がある人から紹介してもらう方法です。
とくに多いのが、企業に対して大きな影響力を持っている人からの紹介。
たとえば「ある程度のポジションについている親」「会社を経営している親族」「政治家や地元有力者」などですね。
縁故採用の場合、能力や適性などは問われずに転職できるケースが多いです。
もちろん事前に面接や面談などは行われますが、スキルやキャリアの精査などは行わず、即採用となる傾向に。
実際に今回のアンケートでも、「採用までがスムーズ」「採用されやすい」とメリットに挙げる人が多かったですね。
「リファラル採用」の特徴を解説
一方の「リファラル採用」は、企業で働いている社員が、友人・知人などを会社に紹介する方法です。
紹介可能なのは、活躍できるスキルや経験など保有している、または必要なポジションにマッチしている友人や知人です。
企業に勤める社員が、自らの人脈を使って、いい人材をスカウトするようなイメージですね。
聞き慣れない人も多いかもしれませんが、欧米ではメジャーな採用方法で、日本でも最近広まりつつあります。
能力や適性を見極めた上で紹介が行われるだけでなく、一般応募と同じように書類審査や面接も実施されるため、各種対策は必須です。
友達のコネで仕事を紹介してもらえると気楽に考えていたら、「リファラル採用」で対策などができなかったとならないよう、紹介者に確認しておくようにしましょうね。
さらに詳しく知りたい方は、「縁故採用(コネ採用)とは?メリットデメリットやリファラル採用との違いなどを解説します!」の記事を参考にしてみてください。
転職時にコネを使ってよかった人は77.9%
最後に「転職時にコネを使ってよかったと思いますか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「よかった(27.3%)」「まあよかった(50.6%)」という人が77.9%と、8割近くになりました。
「採用されやすい」「待遇がいい」「事前に職場の雰囲気がわかる」などのメリットはやはり大きいようです。
ただコネ入社には「辞めにくい」などのデメリットも。
「よほど大きなライフイベントが起こらない限り、辞めない覚悟が必要」というアドバイスもありました。
コネを使うなら「本当に入りたい会社か」「自分に合っているか」や「辞めたときに紹介者との関係は気まずくならないか」など、きちんと考えて疑問を解消しておく必要がありそうです。
「ラクに入社できるから」と安易に転職を決めてしまうと、後悔するかもしれません。
まとめ
コネを使って転職したことがある249人を対象にアンケートを実施した結果、「コネ転職のメリット」第1位は「応募から採用までがスムーズ」でした。
早く高い確率で採用されることにメリットを感じた人が多数。
一方のデメリットは「会社を辞めにくい」こと。
紹介者や採用してくれた会社のことを考え、「仕事が合わなくても退職を言い出しにくい」と困った人が多数いました。
ただ「コネを使って転職してよかった」という人は8割近くにのぼっており、デメリットはあるもののメリットを強く感じている人が多いとわかります。
もし転職でコネ入社することに対して、デメリットのほうを強く感じたのであれば、転職エージェントや転職サイトを活用しての一般転職も選択肢に入れていきましょう。
以下の検索ボックスから、転職エージェント・転職サイトの絞り込み検索も可能なので、必要であればご活用ください。
「転職活動がなかなかうまくいかなかったのに、コネだとすぐ決まった」という体験談もあります。
「コネ入社にはなんとなく抵抗がある」という人も、機会があればまずは話だけでも聞いてみてはいかがでしょうか。