30代独身女性の派遣社員が感じる将来への不安解消！正社員か無期雇用派遣で安定した仕事を手に入れる

30代独身女性の派遣社員で「仕事が安定していない」ことに対して、将来への不安を感じている人も多いのではないでしょうか。

当記事を作成する上で、30代独身女性の派遣社員45名にアンケート調査を行った結果からも分かります。

以下、アンケートの中から一部抜粋します。

30代独身女性の派遣社員向けアンケートから一部抜粋

アンケート調査結果から、30代独身女性の派遣社員が感じている主な悩みをまとめてみました。

2015年9月の派遣法改正により、これまでひとつの会社で派遣社員として働いてきた人も、同じ派遣先で3年以上働けなくなりました（3年ルール）。この影響からも、派遣社員で居続けることに対して不安を感じている人は多いです。

30歳を超え、今後もずっと「3年ごと」に仕事を探し続けなければならないことに不安を感じる人もいるでしょう。

結論から言うと、将来への不安を失くすためには、「派遣社員よりも安定した仕事を手に入れる」ことが必要です。

具体的に挙げると、「正社員」か「無期雇用派遣」のどちらかですね。

この記事では、30代独身女性が正社員か無期雇用派遣に就くための手順について解説しています。

読み終わる頃には将来への不安が和らぎ、いまよりもラクな気持ちになれていることでしょう。

派遣社員から「正社員」または「正社員型の無期雇用派遣」を目指そう

安定した仕事を手に入れるためには、

のどちらかがおすすめです。

「無期雇用派遣（常用型派遣）」とは、派遣会社が雇用主となった「期間を定めない派遣の雇用形態」のことです。

派遣会社の採用選考通過することで、派遣先が決まっていない待期期間でも、毎月決まった額の給料をもらえます。

「無期雇用派遣」には2種類ある

ただし、「無期雇用派遣」には2種類があります。

雇用期間が無期なところは同じですが、ボーナスや昇給、交通費といった待遇面で「正社員型」が優遇されています。

安定した仕事を手に入れたいのであれば、「正社員型」の無期雇用派遣を目指すのがおすすめです。

正社員との違いやメリットデメリットなど詳しく知りたい方は、「常用型派遣とは？登録型派遣や一般企業の正社員とメリット、デメリットを比較」の記事を参考にしてくださいね。

「正社員」と「無期雇用派遣」で迷ったら「正社員」を選ぼう

正社員と無期雇用派遣は、どちらも安定した働き方と言えそうですが、どちらを選べば良いのか分からない人もいるのではないでしょうか。

結論から言えば、どちらかを選ぶのであれば、「正社員」がおすすめです。

以下、正社員がおすすめな理由となります。

それぞれの正社員がおすすめな理由を見てみましょう。

正社員は昇進がある

正社員には昇進があります。

仕事の成果が認められたときなどに、「係長」「課長」「部長」といった役職に就ける昇進制度を導入しているからですね。

役職に就けば役職手当も付きますし、任される仕事の範囲も広がり、仕事のレベルアップにも繋がります。

派遣会社によっては、無期雇用派遣社員に昇給制度を設けているところもありますが、雇用元である派遣会社の役職に就けるような昇進制度を設けている派遣会社は、今のところほぼありません。

「出世したい」「役職手当が欲しい」「仕事の範囲や責任を広げてバリバリ仕事をしたい」という方には正社員がおすすめです。

自由に就職活動ができる

正社員を目指す場合、自由に就職活動できるメリットがあります。

転職求人サイトやハローワークなどを利用して、自分の希望する待遇や業種などの条件に絞って会社選びができますし、選考辞退や内定辞退も自分の判断で可能なため、納得のできる職場選びが可能です。

一方の無期雇用派遣には、派遣先を自由に選べないデメリットがあります。

多少の希望は考慮されるものの、派遣会社から紹介された派遣先で勤務しなくてはいけないからですね。

無期雇用派遣社員は、派遣されていない期間も給与が発生するため、派遣会社は無期雇用派遣社員を稼働させるためにどんどん仕事を紹介してくれます。

しかし、希望条件に合わないからと派遣先を断っていると、「働く気がない」とみなされ、解雇される可能性も。

納得できる職場を自分で探したいという方は、正社員をおすすめします。

同じ企業内で継続して働ける

正社員は転籍や出向を除けば、同じ企業内で継続して働けます。

無期雇用派遣のように職場を転々としない正社員には、慣れた人間関係や企業文化のもとで働き続けられるメリットがあるわけですね。

同じ職場に根を下ろして働きたいという方には正社員がおすすめですよ。

正社員・無期雇用派遣社員ともに待遇は会社によって違う

正社員と無期雇用派遣社員の待遇は会社によって違うため、一概に正社員の待遇がいいとは言い切れません。

以下は、正社員と無期雇用派遣社員の一般的な待遇比較表です。

一見すると大きな待遇差は見られませんよね。

ただし、正社員も無期雇用派遣も、勤める会社や派遣会社によって待遇は変わってきます。

正社員でもボーナスの出ない会社もありますし、年2回ボーナスを支給する無期雇用派遣サービスを展開している派遣会社もあります。

待遇に関しては、正社員・無期雇用派遣社員ともに、それぞれの会社が定める条件を見極めなくてはいけません。

現状、正社員を目指すのが難しくて無期雇用派遣を選ぶ場合は、アデコの「キャリアシード・エル」など、「正社員型」の無期雇用派遣がおすすめです。

また、「正社員型の審査が厳しくて通らない」などの理由で、正社員型以外の無期雇用派遣を選ぶ場合は、アデコの「ハケン2.5」はメリットも多くておすすめですね。

30代独身女性の派遣社員が正社員へ転職する4つの方法

30代は、派遣社員でもそれなりに経験を積んで、正社員へ転職するチャンスの年代です。

この章では、正社員を目指す30代独身女性の派遣社員におすすめしたい、4つの転職方法をご紹介します。

自分が納得できる方法で正社員を目指してみてくださいね。

1.紹介予定派遣を利用する

派遣社員の経験があれば「紹介予定派遣」を利用することで正社員を目指すのもおすすめです。

紹介予定派遣は、派遣として働いた経験のある30代の派遣社員には利用しやすい制度と言えるでしょう。

ただし、必ず正社員になれるわけではありません。

参考となりますが、以下のグラフは、「はたらこねっと」で、紹介予定派遣で働いた経験がある人を対象に行ったアンケートです。

■紹介予定派遣の後直接雇用になりましたか？

画像引用：はたらこねっと

アンケート結果から、正社員になれるのは全体の20%～30%程度と、それほど高くない確率だと分かりますね。

紹介予定派遣を利用したい30代女性は、できるだけ早く申し込むことをおすすめします。

紹介予定派遣で直接雇用まで至らない理由としては、

• 派遣先企業から断られるケース
• 就業者側が合わないと断るケース

の2つがあります。

しかし、派遣先企業側から断られる理由として、30代という年齢がネックとなる場合もあります。

30代後半になると、雇用先の上司よりも年齢が上になる場合があり、「マネジメントがしにくい」という理由から、紹介予定派遣を希望しても採用されないケースもあります。

30代独身女性におすすめの紹介予定派遣

2.正社員の募集に応募する

紹介予定派遣に頼らず、正社員の求人に応募するのもひとつの方法です。

紹介予定派遣だと、最大6ヶ月間は派遣として働かなくてはいけないため、30代にとって半年近い時間のロスは大きいからですね。

また、派遣先企業からの合意が得られなかった場合、またイチから仕事探しをはじめるリスクも考えられます。

30代の場合、キャリアやスキル、持っている資格によっては転職市場でも通用するので、ハローワークを利用するなど、正社員への転職活動に力を入れてみるのもおすすめです。

3.派遣先企業から中途採用で正社員を目指す

現在も派遣として働いている30代の方なら、現在の派遣先企業から中途採用してもらうカタチで正社員を目指すのもありです。

2019年5月の厚生労働省の調べによれば、中途採用の実績がある事業所は、全体の65％もの数字が出ています。（参考：厚生労働省労働経済動向調査の概況）

当サイトによる「30代独身女性で派遣社員から正社員になった人」のアンケートにおいても、「派遣先から声を掛けられて正社員になった」という回答が多くみられました。

また、派遣先によっては、非正規雇用の人を正社員に登用する「正社員登用制度（正社員転換制度）」を設けている会社もあるので、この制度を使って正社員を目指すのも良いでしょう。

ただし、全ての企業で「正社員登用制度」が導入されているわけではありません。

厚生労働省よる正社員登用制度の導入状況調査によれば、有期契約労働者を雇用している事業所のうち、正社員登用制度があるのは半数程度です。

参考：厚生労働省正社員登用制度の導入状況調査

正社員登用制度を利用して正社員を目指すことは、派遣社員で経験を積んで即戦力となる30代には現実的な方法と言えるでしょう。

ただし、正社員登用には一定の条件があるので確認が必要です。

また、派遣期間内に契約を打ち切って派遣先の正社員になるのは、派遣元との契約違反になる場合があるので、注意が必要です。

業界選びにも注目しよう

派遣先で正社員を目指すには、中途採用が多い業界を選ぶこともポイントです。

以下、厚生労働省の労働経済動向調査において、産業別中途採用の実績（予定）がある事業所割合を表にしたものです。

参考：厚生労働省の労働経済動向調査（2019年5月）

採用時期でも差は出ますが、医療・福祉、サービス業、不動産業、物品賃貸業など、他の職種よりも採用割合の高い業界を狙うのもおすすめです。

4.転職エージェントを利用する

30代で派遣社員の経験が長いと、いまからどうやって正社員へ向けた転職活動を行えばいいのか分からない人も多いのではないでしょうか。

「転職エージェント」を利用して正社員を目指すのもおすすめの方法です。

転職エージェントを利用することで、

• 自分に合った求人の紹介
• 履歴書や職務経歴書の書き方の指導
• 面接の練習

など、さまざまなサポートを受けながら正社員を目指せます。

また、転職エージェントへ登録することで、自分で仕事探しをせずとも、あなたの代わりに転職エージェントが求人先を探してくれることで、時間を有効利用したい人にもおすすめです。

ただし、転職エージェントは得意分野が異なるため、30代独身女性が転職先を探すのに適したエージェントを見極めて利用するようにしましょう。

30代独身女性におすすめの転職エージェント

30代独身女性におすすめの転職エージェントは以下の通り。

なお、おすすめ転職エージェントは「求人数」「サポート面の充実度」「サイトの使いやすさ」などを元に編集部が独自に選んで作成しています。

30代独身女性が安定した仕事を得るのにおすすめの派遣会社

30代独身女性が安定した仕事を得るのにおすすめの派遣会社です。

「正社員型の無期雇用派遣」や「紹介予定派遣」を扱っている派遣会社中心に、編集部が独自に選んで紹介しています。

おすすめ1.転職支援のバックアップが頼れる「テンプスタッフ」

（※参照：テンプスタッフ）

テンプスタッフは、業界有数の求人数を誇ります。

福利厚生やスキルアップ支援の充実、フォロー体制が優れているなど、サービスが総合的に安定しています。

テンプスタッフの「無期雇用派遣」

fantable（ファンタブル）

「ファンタブル」とは、未経験からの事務チャレンジできる無期雇用派遣です。

就業先の直接雇用までをテンプスタッフがサポートしてくれて、賞与が2回あるところもポイントです。

ただし、 勤務地は東京都・神奈川県・大阪府に限られます。

応募から最短2週間で仕事スタートが可能。現在就業中でも応募できます。

テンプスタッフの「転職支援」

テンプスタッフでは「転職支援」として、正社員・契約社員で働きたい人のために求人紹介や転職アドバイスを行うシステムがあります。

「転職支援」は、一人での転職活動が不安な人や在職中で時間がない30代の方におすすめです。

専任のコーディネーターが個別カウンセリングしてくれるからですね。

企業情報の提供や面接のコーディネート、採用条件・入社日の調整、退職手続きのアドバイスなど、全てサポートしてもらえますよ。

テンプスタッフの「紹介予定派遣」

テンプスタッフの紹介予定派遣は、正社員としての新規入社が難しい人気企業であっても、紹介予定派遣を通じて正社員になれる可能性もあることからおすすめです。

テンプスタッフで登録する

おすすめ2.安定のミラエールがおすすめ「スタッフサービス」

（※参照：スタッフサービス）

「スタッフサービス」は、知名度が高くて全国に拠点があるため、地域を問わず利用できる派遣会社です。

スタッフサービスの「無期雇用派遣」

ミラエール

ミラエールは、未経験から事務の仕事で働きたい若年女性を中心とする正社員型の無期雇用派遣サービスです。

スタッフサービスと無期限の雇用契約を結び、スタッフサービスの社員として企業で働くカタチとなります。

給料は月給制で、残業手当、交通費も全額支給。年1回の昇給制度、賞与もあるため、派遣社員として将来が不安な30代も安定した働き方ができるところもポイントです。

画像引用：スタッフサービス

スタッフサービスの「紹介予定派遣」

スタッフサービスの「紹介予定派遣」は、さまざまなニーズに応える、仕事情報が豊富にそろっているところが特徴。

紹介予定派遣を希望している人は、派遣社員の間に定期的なフォローをするなど、強力に正社員になるためのサポートをしてもらえます。

スタッフサービスで登録する

おすすめ3.無期雇用派遣が充実している「アデコ」

（※参照：アデコ）

アデコは、年齢よりもスキルを重視する派遣会社なので、30代までに積み重ねてきた経験を活かして働きたい方にぴったりの派遣会社です。

スイスに本社があって、外資系の仕事も多く取り扱っています。

アデコの「無期雇用派遣」

キャリアシード

「キャリアシード」は、OA事務や経理など、事務系の仕事でスキルアップを目指す人向けの無期雇用派遣です。

正社員型の無期雇用派遣で、実務経験者のみしか応募できないため、派遣で事務経験のある30代女性にはおすすめです。

多様な職場環境で能力を発揮するためのビジネススキル開発や、OAなどのテクニカルスキル、職種別の実務研修など豊富な研修プログラムが用意されています。

書類選考・説明会⇒面接（1～2回）⇒適性診断・スキルテスト⇒内定という流れで、選考から内定まで最短1週間です。

キャリアシード・エル

「キャリアシード・エル」は、未経験から「アデコの事務正社員」として働きたい人におすすめの正社員型無期雇用派遣です。

未経験から事務職にチャレンジできるため、将来は「キャリアシード」や「派遣先での正社員」を目指す30代独身女性におすすめです。

書類選考・説明会⇒面接（1～2回）⇒適性診断・スキルテスト⇒内定という流れで、先行から内定まで最短2週間で決まります。

ハケン2.5

「ハケン2.5」は、アデコ独自の無期雇用プログラムです。

「正社員型」ではなく、派遣社員の延長となる「それ以外の無期雇用派遣」となります。

「キャリアシード」や「キャリアシード・エル」と比べて恩恵は少ないが、アデコ以外の派遣会社であったとしても、現在の職場で2.5年以上継続して就業している人なら応募可能となります。

ひとつの派遣会社だけという条件がないため、派遣社員としての経験が長い30代の方におすすめです。

また、志向やライフワークにあわせて自由に働き方を選択できるところもポイント。

など、働き方を選べます。

就業中の派遣先企業へ直接雇用を希望する場合、アデコに相談することで、あなたの代わりに企業へ交渉してもらえます。

アデコの「紹介予定派遣」

アデコの「紹介予定派遣」では、きめ細やかなサポートを受けられるところが特徴です。

専任の営業担当のフォローアップや、希望者には専門のスタッフによるキャリアカウンセリングも実施されているからですね。

非公開の求人の紹介もしてもらえます。

アデコで登録する

おすすめ4.大企業で働きたい人に「リクルートスタッフィング」

（※参照：リクルートスタッフィング）

業界大手のリクルートスタッフィングは、大手企業や有名企業など優良案件の多いところが特徴です。

リクルートスタッフィングの「無期雇用派遣」

キャリアウィンク

キャリアウィンクは、リクルートスタッフィングの社員として、指定された企業で派遣就業する正社員型の無期雇用派遣です。

30代では中途採用が難しい大企業で働けるのも特徴です。

これまでにキャリアウィンクで就業した半数以上が大手企業へ就業している実績があるからです。

派遣先のほとんどが事務系の仕事となりますが、サポート体制が整っていることから、事務職の未経験者でも申し込みOKです。

さらに、下記の表で見比べてもらったら分かるのですが、キャリアウィンクでは賞与2回、昇給・交通費ありと、正社員と変わらない条件下で働けます。

※参照：リクルートスタッフィング

キャリアウィンクは、将来のために少しでも貯蓄したいと思っている30代の方にもおすすめの無期雇用派遣となります。

「キャリアウィンク」はWeb応募登録は「3分」、最短10日でお仕事開始できることから、早く働きたい人にもおすすめです。

リクルートスタッフィングの「紹介予定派遣」

リクルートスタッフィングでは、現在仕事中でもスムーズに転職活動を行えます。

専門の担当者が、履歴書・職務経歴書作成のサポートや面接の手配などを行ってくれるためですね。

また、eラーニングや来社型の面接対策講座や電話での模擬面接など、転職活動へのサポート体制も万全です。

リクルートスタッフィングで登録する

まとめ

派遣で働く30代の独身女性は、将来に大きな不安を抱えています。

不安を解消するためには、まずは「仕事を安定させること」が大切だと分かりました。

仕事を安定させるためには、「正社員」や「正社員型の無期雇用派遣」を目指すようにしましょう。

現在派遣で働く30代や、これから30代を迎えようとしている独身女性にとって、この記事が「将来を見据えた働き方」として参考になれば幸いです。