30代の男女500人に「仕事を辞めたいと思ったことがありますか」と聞いたところ、8割以上が「ある」と回答しました。
30代になると、勤務先の社風や仕事内容にも慣れ、今後も問題なく働き続けられるように思えます。
しかし、ある程度経験を積んだからこそ、20代では気づかなかった会社への不満が見えてきたり、仕事と自身の能力の差に悩んだりすることも。
ただ「仕事を辞める」「転職する」となると不安も大きく、一歩を踏み出せない人も多いかもしれませんね。
今回は、「30代が仕事を辞めたい理由」や「辞めたくなったときの対処法」「転職する際の注意点」などについて解説していきます。
- 調査対象:30代の働く男女
- 調査日:2021年12月24日~2022年1月1日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性328人/男性172人)
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30代が仕事を辞めたい理由と辞めたくなったときの対処法
では、30代の人はどんなときに仕事を辞めたいと思うのでしょうか。
ダントツの1位は「人間関係に悩んだ(126人)」でした。
次ぐ2位は「理不尽な扱いを受けた(67人)」、3位「待遇に不満がある(64人)」と続きます。
現職への不満を理由に辞めたいと思う人が多く、「他の仕事に挑戦したい」などの前向きな回答はほとんどありませんでした。
なお、「辞めたいと思ったことがない」と答えたのは500人中72人でした。
では4位以降も含め、辞めたい理由とそれぞれの対処法について解説していきます。
1位 人間関係に悩んで辞めたくなった
- 上司がすぐキレる(38歳 女性 販売職)
- どうしても気の合わない人がいるから(37歳 女性 接客業)
- 上司や仲間に恵まれず、職場のコミュニケーションが取れない。雰囲気が悪い(39歳 女性 事務職)
1位は「人間関係に悩んで辞めたくなった」です。
仕事自体は好きでも、職場の人と気が合わなかったり苦手な人がいたりすると、仕事に行くのがツラくなってしまいますよね。
人間関係が悪いと気軽に相談しづらく、結果的に仕事にも影響が出てしまいます。
そのため「人間関係は悪いし仕事もやりにくいし、もう辞めたい」と感じる人が多いのでしょう。
ハラスメントがある場合は、迷わず転職してください。
部下が上司を選ぶことはできないですし、ハラスメント気質は簡単には治りません。
異動などがない限り、状況が好転することは難しいです。
我慢をして心身に不調をきたすぐらいなら、思い切って職場を変えましょう。
職場の人の発言や態度が苦痛という場合は、スルースキルを身につけることをおすすめします。
『スルースキル』とは、ネガティブな情報やストレスになるような他人の言動を受け流す能力のこと。
例えば、自分に対して敵意を向けてくる人の言葉や、信じられないような言動をする人に対して、
- こういうヤバい人っているよね
- そういう考え方もあるのね…
と、真に受けずに俯瞰して見ることです。
人間関係を理由に転職を考える人は多いですが、転職先の人間関係が今より良くなる保証はありません。
実際、「転職したらいい人ばかりで悩みが消えた」という人もいれば、「転職前のほうがマシだった」という人も。
今の仕事の問題点が人間関係だけなら、スルースキルを身につけることで働きやすくなりますよ。
職場の人間関係に疲れてしまう人には、派遣が向いているかもしれません。
派遣は、1ヶ月、3ヶ月のように契約を更新しながら働きます。
そのため、派遣された職場の人間関係がいまいちだった場合、角を立てることなく辞められます。
反対に、実際に働いてみて自分に合う職場だと思ったら、最長3年働くことも可能。(派遣先の合意が必要です)
派遣は、事務職・エンジニア・接客業・製造業などさまざまな仕事がありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
時短・週3日など扶養内で働ける求人も豊富。
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2位 理不尽な扱いを受けて辞めたくなった
- 仕事の割り振りのバランスがおかしく、自分にばかり仕事が割り振られたとき(33歳 女性 事務職)
- 悪いことをしていないのに、自分自身の過失だと責められたとき(36歳 男性 事務職)
- 顧客から八つ当たりレベルの理不尽なクレームが来たとき(38歳 女性 受付事務)
2位は「理不尽な扱いを受けた」です。
「理不尽なクレーム」「なぜか自分だけ業務量が多い」「ミスを押し付けられた」「納得できない怒られ方をした」などの回答が寄せられました。
優秀な人であっても、顧客からクレームを受けたり上司から叱られたりすることはあります。
「ある程度は仕方のないこと」と捉えている人も多いでしょう。
しかし責められ方や叱られ方に納得できないと、退職を考えるほどの大きなストレスになります。
自分を守るために転職も視野に入れましょう。
「仕事量」や「クレーム」に関しては、以下の対処法を参考にしてみてください。
「自分だけ仕事量が多い」「仕事を押しつけられる」という場合は、上司に仕事量の調整をお願いしましょう。
自分にばかり仕事が振られる場合、上司から「あなたになら仕事が頼みやすい」と思われている可能性があるからです。
これには2パターンがあり、1つ目はあなたが優秀なので「仕事をこなしてくれる」と思われている。
2つ目は、あなたが「仕事を断らない人」と思われているパターンです。
ただ良識のある上司なら、キャパオーバーだということを伝えれば対応してもらえる可能性が高いです。
まずは「業務量が多すぎてつらい」「負担が大きい」など、現状を上司に伝え、調整してもらうようにお願いしましょう。
接客業や営業職をしていると、お客様から理不尽なクレームを受けることもありますよね。
クレームをゼロにすることは難しいため、基本的なクレーム対応の方法を知っておくと良いでしょう。
- お客様の話を丁寧に聞き、心情を理解する
- 問題になっている「事実」を確認する
- 問題の「解決策」や「代替案」を伝える
- 不快な思いをさせたことに対して誠意をもって謝罪する
- 意見を頂いたことについて感謝の気持ちを伝える
上記を知っておくことで、いざというときに落ち着いて対応することができますよ。
3位 待遇に不満があって辞めたくなった
- 仕事量や責任が増えたのに、給料が下がったとき(31歳 男性 事務職)
- 自分のやっていることが正当に評価されなかったとき(35歳 女性 エンジニア)
- 成果を出しても給料が上がらないときです(36歳 男性 エンジニア)
「待遇に不満がある」が3位にランクインしました。
とくに「成果を出したのに給料がそのまま」「業務量が少ない人と給料が同じ」など、仕事ぶりと収入が見合わないと感じたときに「辞めたい」と思う人が目立ちました。
「給料が全てではない」と考える人もいますが、やはり収入は大きなモチベーションになります。
また30代になって学生時代の同級生との収入差が大きくなり、ショックを受けた経験がある人もいるかもしれません。
頑張っているのに評価されないと虚しくなってしまいますよね。
ただ、「頑張りが認めてもらえない」と感じている人は、なぜ評価されないかをしっかり考えてみることも重要です。
韓国のことわざに『反対側の足を掻く』という言葉があります。
かゆくない方の足を掻く、つまり意味のないことに力を注いでいる人のたとえです。
いくら必死に頑張っても、見当違いのことに力を注いでいては評価されません。
自分の努力は「会社の利益になっているか」「本当に求められていることか」を冷静に検証してみましょう。
一方で、「会社の利益に貢献している」「成果を出している」にも関わらず、納得のいく待遇を受けられない場合は、正当な評価を受けられる職場に転職することも検討しましょう。
昇給や昇進の基準、能力給やインセンティブの有無は、会社によって違います。
そのため、本人が頑張ったからといって、必ずしも給与に反映される会社ばかりではありません。
スキルや成果を給与に反映させたい人は、昇給の評価基準が明確な職場や、インセンティブのある会社を選びましょう。
4位 仕事がうまくいかなくて辞めたくなった
- 自分が頼りなく不甲斐ないばかりに、同僚や先輩に迷惑をかけてしまったとき(30歳 女性 事務職)
- 「思うように仕事をこなせていない」と強く感じるとき(34歳 女性 看護師)
- お客様とのトラブルがどうにもならない状況になってしまったとき(38歳 男性 営業職)
「仕事がうまくいかない」が4位となりました。
「ミスをしたとき」「トラブルが起きたとき」などの回答が寄せられています。
仕事にミスはつきものですが、失敗を繰り返したり同僚に迷惑をかけてしまったりすると、ダメージは大きくなりますよね。
「自分が職場で求められているレベルに達していない」と感じ、自信をなくす人も。
そんなときに上司や先輩から厳しく叱責されたりすると、「辞めたほうがいいのかも」と思いつめてしまいそうです。
失敗したり、うまくいかないことがあったら、必ず原因を探りましょう。
「あ~失敗しちゃった」「自分ってダメだな…」と思うだけでは何も解決しません。
それどころか、失敗の原因がわかっていないと、同じミスを繰り返してしまいます。
反対に原因がわかれば、あとはミスを防ぐための対策をしたり、うまくできるようになるための努力をするだけ。
失敗を「成長するための良い機会だった」と思えれば、できることや得意なことが増えて仕事が楽しくなりますよ。
ミスやうまくいかないことがあっても、あまり思いつめないようにしましょう。
「また失敗するかも」「またクレームがきたらどうしよう」などと思っていると、精神的な余裕がなくなり、余計にミスを誘発してしまいます。
誰しもうまくいかないときはあります。
いつも完璧な人はいません。
一つひとつの仕事に真摯に向きあい、うまくいかなかったら原因を探って対処すればいいのです。
前向きな気持ちで仕事に取り組みましょう。
5位 仕事内容に不満があって辞めたくなった
- 「この仕事が合っていないのでは?」とふと思ってしまうとき(33歳 男性 公務員)
- 毎日毎日同じことの繰り返しで、飽きてきたとき(34歳 女性 事務職)
- やりがいを感じず、仕事へのモチベーションが上がらないとき(35歳 男性 システムエンジニア)
5位にランクインしたのは「仕事内容に不満がある」でした。
「仕事内容が自分に向いていない」「仕事内容にやりがいを感じない」などの回答が寄せられています。
仕事内容に違和感を覚えたときに、いきいきと楽しそうに働いている人を見ると「やりがいをもてる仕事に変わりたい」と感じそうですね。
『隣の芝生は青く見える』は使い古されたことわざですが、仕事に関しては非常に的を得ています。
仕事に慣れると飽きが生じ、ほかの仕事が魅力的に見えがち。
しかし、あなたが「かっこいいな」と思う職業、「イキイキと働いていて羨ましいな」と思う人にも、外からは見えない大変な面や苦労は当然あります。
逆に、あなたが不満を感じている仕事に対して、「いいな。あんな仕事をしたいな」と憧れている人もいるかもしれません。
他の仕事を羨ましく思ったときは、その仕事の一面だけを見て憧れてしまっていないか、冷静に考えてみましょう。
やりがいがあると、仕事へのモチベーションは俄然上がります。
やりがいを持つ方法は色々ありますが、最も効果的なのは「自分の仕事が誰かの役に立っている」と認識することです。
例えばアパレル販売の方は、お客様に買い物をするワクワク感や、似合う服を提供しています。
あなたが勧めた服を友だちや恋人に褒められて、嬉しい気持ちになっている人もいるでしょう。
事務職なら、読みやすい資料を作ることで営業さんの仕事が円滑に進んだり、気持ちのよい電話応対をすることで会社のイメージを上げているかもしれません。
また、食品工場で働く人は、その商品が大好きな人、食べるのを楽しみにしている大勢の人を幸せにしています。
直接「ありがとう」と言われなくても、ほとんどの仕事は消費者、同僚、会社など、誰かの役に立っています。
ぜひ、自分の仕事が誰かの喜び・幸せに役立っていることを実感しながら、心をこめて働いてみてください。
仕事に飽きやすい人は、派遣社員になることも選択肢の一つです。
派遣は定期的に職場を変えられるので、いつでも新鮮な気持ちで働くことができます。
また、仕事内容が想像と違った場合も、契約期間が満了すれば角を立てずに辞められます。
派遣社員は、働くのも辞めるのも正社員より気軽にできるのがメリットです。
同率5位 労働時間に不満があって辞めたくなった
- 遅く帰る日が何日も続いたとき(30歳 男性 公務員)
- 繁忙期で残業が続いたとき(32歳 女性 CADオペレーター)
- 残業ばかりで、家族との時間やプライベートな時間がとれないとき(34歳 男性 事務職)
「労働時間に不満がある」も同率5位。
なかでも目立ったのは「残業が続いたとき」という回答でした。
「たまに残業が発生する」という程度なら大きな不満にはならないかもしれませんが、長期間残業が続くと精神的にも体力的にもツライですよね。
30代ですと既婚・子育て中の人も多いため、「残業が多くて家族との時間がとれない」と不満を感じている人も多くいました。
日常的に残業があり、そのことに不満を感じているなら転職を検討しましょう。
繁忙期の残業は仕方ないとしても、当たり前のように毎日みんなが残業しなければ仕事が回らないのは、あきらかに会社側に問題があります。
会社が状況を改善しなければ、つらい状況はこれからも続く可能性が高いです。
心身や家庭生活に問題が生じる前に、残業の少ない職場を探しましょう。
ただし、残業代も含めた給料でやりくりしている場合、残業のない会社に転職したことで給料が下がって生活が苦しくなるケースも。
転職する際は、労働時間だけでなく給与についてもしっかり考慮しましょう。
結婚や出産をしたことで、今までと同じ働き方が厳しくなる人もいるでしょう。
この場合、今のライフスタイルに合わせた無理のない雇用形態にシフトするのも一つの方法です。
たとえば派遣には、扶養内で働きたい人向けに「時短勤務」「週3~4回勤務」といった求人も多数あります。
またクラウドソーシングを活用すれば、「自宅で仕事をする」という選択肢も。
クラウドソーシングでは、未経験からできるWEBライターやデータ入力のほか、WEBデザイナー、プログラマー、イラストレーターといった「スキル」や「得意」を活かせる仕事もたくさん見つかります。
正社員以外にも働く選択肢はあるので、ぜひ検討してみてください。
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7位 体調面がツラくて辞めたくなった
- 会社から帰ってきて泥のように疲れている時(33歳 女性 事務職)
- いくら寝ても疲れが取れなくて、その疲れがずっとたまり体力的にきついとき(35歳 女性 教師)
- 疲れ過ぎて精神が不安定になった時(31歳 女性 接客業)
7位に入ったのは「体調面でツライ」。
体力的にツライ仕事であったり、仕事の疲れでクタクタになったりしたときに「辞めたい」と思う人も多いようです。
疲れて休日も寝てばかりだと「何のために働いているんだろう」「仕事のために自分の生活が犠牲になっている」と考えることもあるでしょう。
また「体調が悪くても休みづらい」と考えてしまい、しんどくなってしまう人もいるだろうと想像できます。
体調面でつらさを感じている人向けに2つの対処法を紹介します。
「睡眠をしっかりとる」「バランスのよい食事をする」といった基本的な生活習慣をあなどってはいけません。
睡眠は脳や体を休ませたり、免疫機能を高めたりするために不可欠な時間ですし、体はすべてあなたが食べたものでできているからです。
たとえば、睡眠不足により免疫機能が低下すれば、疲れやすくなったり体調を崩しやすくなることは想像に難くありません。
また、私たちの細胞は取り込んだ栄養素によって作られているので、質の悪い食事ばかり取っていれば質の悪い細胞が生まれ、体内環境が悪くなってしまいます。
「慢性的な疲労感がある」「体調がいまいち」という人は、ぜひ生活習慣を見直してみてください。
疲れが取れなくてつらい人は、運動習慣を身につけるのがおすすめです。
最近は、「アクティブレスト(積極的休養)」と呼ばれる疲労回復法が注目されています。
アクティブブレストはもともと、スポーツ選手が試合後の疲労を早く取り除くために考案されたもの。
疲れているときにあえて体を動かして血流を良くすることで、疲労物質の排出を促す方法です。
「疲れたな…」と思ったら、ウォーキングをしたり、YouTubeのダンス動画を見ながら踊るなどして、体を動かした方が疲れが早く取れます。
また、体を動かすとセロトニンという幸せホルモンが分泌されるため、気分が晴れてストレスからくる疲れも軽減しますよ。
次の章では、「辞めたいけど辞めない理由」について紹介していきます。
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30代で仕事を辞めたいと思っても続けている人の理由
「仕事を辞めたいと思っても辞めない理由は?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
仕事を辞めたいと思っていても続けている理由、ダントツの1位は「生活のため(181人)」。
2位以降は「いいところもあるから(81人)」、3位「転職活動が面倒だから(44人)」と続きます。
また、4位「転職できなそうだから(44人)」、5位「転職しても今より良くなるとは限らないから(25人)」など、転職に対する不安を理由として挙げた人も目立ちました。
では6位以降も含めて、具体的な回答を紹介していくので確認していきましょう。
1位 生活のために仕事を続けている
- 辞めたら生活に困るから(31歳 女性 事務職)
- 貯金が少ないので、給料が途切れるのは困る。社宅住まいなので住むところがなくなる(33歳 女性 管理栄養士)
- 家族のためです。転職をすれば給料が下がるのは明白で、妻とまだ小さな子ども2人のことを思うととても行動には移せません(34歳 男性 製造)
仕事を辞めたいと思っていても続けている理由1位は「生活のため」です。
退職して転職活動をしても、すぐに転職先が見つかる保証はありません。
また30代であればある程度前職で昇給している人が多いため、転職後は一時的に収入が下がることも考えられます。
そのため「辞めたら生活に困るから」と、退職を思いとどまる人が多数いました。
2位 いいところもあるから働き続けている
- 給料がよいから。それだけが理由でしがみついています(30歳 女性 医療職)
- やりがいのある仕事だから(31歳 女性 看護師)
- 福利厚生はいい会社なので(32歳 男性 営業職)
仕事を辞めたいと思っていても続けている理由2位は「いいところもあるから」です。
「仕事はハードだが、人間関係はいい」「待遇には不満があるけれど、仕事内容は好き」などの回答が寄せられています。
「給料も人間関係も、全てがパーフェクト」という職場はなかなかありません。
そのため自分の「優先順位」や「譲れない条件」を見つめ直し、折り合いをつけることも必要でしょう。
また「待遇は悪いが、今後転職する際に武器になるスキルが身につくため」と、将来の転職を前提に考えている人もいました。
3位 転職活動が面倒だからいまの仕事を続けている
- 他職種への転職が面倒だから(30歳 男性 営業職)
- 自分で事業を立ち上げたり転職活動をしたりする気力が起こらないから(32歳 男性 営業職)
- 以前に転職しているので、年齢も考えると転職の大変さが面倒に思えてしまう(38歳 女性 小売業)
仕事を辞めたいと思っていても続けている理由3位は、「転職活動が面倒だから」がランクインしました。
転職活動には時間も労力も必要です。
また離職期間があると保険や年金などの手続きも必要なので、「面倒」と感じてしまいがち。
「転職活動の大変さ・煩わしさ」と「今の職場への不満」を天秤にかけ、現状維持を選んでいる人も多いとわかりました。
面倒かもしれないがやはり転職したいと思うなら、転職エージェントを利用する方法もあります。
転職エージェントを利用すれば、仕事探しや日程調整の手間が省けますよ。
4位 転職できなさそうだからいまの仕事を続けている
- 手に職がないので転職できるか不安だから(30歳 女性 営業職)
- 年齢的に再就職が厳しいため(34歳 女性 事務職)
- 辞めた後の再就職への不安が少なからずあって、なかなか決断に至らない(36歳 男性 飲食業)
仕事を辞めたいと思っていても続けている理由で4位に入ったのは「転職できなさそうだから」。
「年齢」「スキルや職歴」「住んでいる地域の求人状況」などから、転職するのが難しそうだと感じている人も多いとわかりました。
自身のスキルやキャリアで転職可能か知りたいなら、転職エージェントに相談したり、転職サイトに登録して「スカウトが来るかどうか」を試してみたりするのも手です。
5位 転職してもいまよりよくなるとは限らないから
- 転職後、今と同等の待遇で仕事できるという保証がないから(30歳 女性 事務職)
- 今よりも状況が悪くなりそうだから(33歳 男性 エンジニア)
- 転職先でも人間関係に悩まされるかもしれないと思うので(35歳 女性 事務職)
5位にランクインしたのは「転職してもいまよりよくなるとは限らないから」でした。
「人間関係の問題はどこでも起こる」「同業種なら、職場環境はどこも似たりよったり」などの回答が寄せられています。
人間関係や仕事内容は異動によって変化することもあるため、ひとまず現職にとどまって様子を見るのもアリでしょう。
また収入アップのために転職する場合でも、「前職での実績が高く評価される人」「転職先でも成果を出せる人」でないと、満足できる収入に達しない可能性は高いです。
6位 次の仕事が決まっていないから辞められない
- 辞めたところで次の仕事のあてがない(31歳 女性 販売員)
- 次が見つからないうちに辞めるのはリスクが高すぎるので(38歳 男性 調理師)
6位にランクインしたのは「次の仕事が決まっていないから辞められない」でした。
転職先が決まらないまま辞めると、収入が一時的になくなり、生活に困る可能性があります。
そのため「次が決まるまでは辞められない」と考える人も多くなりました。
実際に転職活動をした人からは「転職先が見つからなかった」「なかなか転職活動が思うように進まない」という意見も寄せられています。
7位 またイチからのスタートは不安だから辞められない
- 仕事内容を覚えるのも人間関係もイチからになるので不安(32歳 男性 製造業)
- 長く勤めているから慣れているし、新しい職場でまたイチから関係を作り出すのが嫌だから(36歳 女性 事務職)
- 新たな環境になれるのがストレス(39歳 男性 販売員)
7位には「またイチからのスタートは不安だから辞められない」が入りました。
転職すると人間関係はイチからのスタートになります。
30代で転職すると、転職先の先輩や上司が年下になるケースもあり、接し方に悩む人も多いです。
また異職種への転職なら仕事内容も覚え直す必要がありますね。
同業他社への転職であっても、社内ルールや社風に慣れるのにはある程度の時間がかかることでしょう。
長く同じ会社で勤務してきた人ほど、「環境や仕事内容が変わること」への抵抗感が強いかもしれませんね。
次の章では、辞めるべきか迷った場合の判断方法について解説してきます。
仕事を辞める理由を考えたり伝えるのが苦痛な人におすすめ。
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30代で仕事を辞めるべきか迷っている場合の判断方法
いま、30代の人が会社を辞めるか残るか迷っているなら、次に紹介する3つの判断の仕方を参考にしてみてください。
- すぐ転職先が見つかり、今と同じ条件以上で働けるか市場価値を調べてみよう
- 辞めたい理由に対する解決法がないか探る
- 辞める場合と残った場合のメリット・デメリットを比較して判断する
上記理由について詳しく解説していきます。
すぐ転職先が見つかり、今と同じ条件以上で働けるか市場価値を調べてみよう
会社を辞めるか残るかで迷っている人は、すぐ転職先が見つかり、今と同じ条件以上で働けるか、自身の市場価値を調べてみましょう。
今回のアンケート調査の『30代が仕事を辞めない理由』でもダントツで多かったのが、「生活のため」や「転職できなさそうだから」という理由。
仕事を辞めたのに転職できなかったり、仕事を辞めて転職したものの今より生活が苦しくなっては、また新たな悩みが出てきてしまいます。
果たしてすぐに転職できるのか、給料アップもしくは維持はできるのか、気になるところですよね。
市場価値の調べ方でおすすめなのは次の2つの方法です。
- スカウト機能のある転職サービスを利用する
- 適正年収を調べる
それぞれの具体的な方法について紹介するので、仕事を辞めるか残るか悩んでいる人は試してみてください。
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適正年収は転職エージェントの「年収査定サービス」で調べられる
適正年収の調べ方でカンタンなのは、転職エージェントが行っている「年収査定サービス」です。
経歴や希望などを入力するだけで、自身の年収がわかりますよ。
あくまでも入力した情報を元にした結果なので、目安として参考にしましょう。
思ったより年収が低かったなら、スキルや経験を積むまでは仕事を辞めずに、現職で頑張るのも1つの選択肢ですよ。
より正確な適正年収を知りたい人は、転職エージェントのキャリアカウンセリングを受けてみてください。
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辞めたい理由に対する解決法がないか探る
仕事を辞めたい理由に対する解決法がないか探ってみることも、辞めるかどうか判断する上で大切です。
いまは辞めたい気持ちが強いかもしれませんが、冷静に考えると仕事が辞めたい原因を解決できるケースもあります。
合わない上司がいる場合なら、次のことを確認してみてください。
- 他部署への異動ができないか
- 上司に転勤予定がないか
異動が可能だったり、半年後に上司が他支店へ転勤する予定があることなどがわかれば、仕事を辞める必要はありませんよね。
逆に、自分の力だけで変えられない原因は、転職を検討する必要が出てきそうです。
たとえば以下のような、解決に相当な時間がかかるケースですね。
- 体育会系の社風が合わない
- 目指したいポストは何人もの上司で空き待ち状態
- サービスや商品に愛着を持てない
とくに30代後半になると「35歳の壁」という言葉もあるように、転職が難しくなってきます。
辞めたい原因が解決する時期と、自身の年齢や転職のタイミングを見極めて、辞めるか続けるか判断することも重要ポイントです。
辞める場合と残った場合のメリット・デメリットを比較して判断する
辞める場合と残った場合のメリット・デメリットを比較して判断するのも1つの方法です。
今回のアンケートの『30代で仕事を辞めたいと思っても続けている人の理由』では、「いいところもあるから仕事を辞めない」という回答が2位にランクインしていました。
不満や嫌な面ばかりが大きくなって辞めたくなりがちですが、今の会社には『いいところ』もあるはずです。
辞める場合と残った場合のメリット・デメリットを比較することで、現職の待遇の良さを再確認でき、気持ちを切り替えて仕事を続けることもできます。
また辞めた場合より、今の会社に残るメリットのほうが多い場合、辞めたい気持ちが一時的なものの可能性もありますよ。
30代で仕事を辞めて転職する場合の注意点3つ
仕事を辞めるか続けるか考えた結果、「仕事を辞めて転職したほうがいい」と決断したなら、次の3つに注意して転職活動を進めましょう。
- 情報収集を徹底したうえで転職活動をしよう
- 転職先を決めてから仕事を辞めること
- 「資格取得」や「スキルアップ」したうえで転職活動を行う
上記理由について詳しく解説していきます。
1.情報収集を徹底したうえで転職活動をしよう
仕事を辞めて転職すると決めたら、情報収集を徹底したうえで転職活動を行いましょう。
当メディアが行った「30代からの転職理由と転職活動で失敗したことランキング!男女203人アンケート調査」の『失敗したこと』の質問で上位を占めたのは、「もっと他の会社と比較検討すればよかった」「転職先のリサーチが足りなかった」などの情報収集不足でした。
情報収集不足によって転職に失敗してしまっては、また仕事を辞めて転職活動を再開させなくてはいけません。
早く仕事を辞めたいがために「1社目ですぐ転職先を決めたらブラック企業だった」「企業研究ができておらず、先行き不安の業界に転職してしまった」とならないように注意が必要です。
30代の場合、年齢的にも何度も転職できるわけではないので尚更です。
情報収集には以下の方法があるので、ぜひ参考にしてください。
- 転職サイト
- 転職エージェント
- 企業口コミサイト
- 企業のホームページ
- ビジネス誌や会社四季報
- SNSやブログなど
2.転職先を決めてから仕事を辞めること
「一日も早く今の仕事を辞めたい」という人もいるかもしれませんが、転職先を決めてから仕事を辞めるようにしましょう。
【仕事を辞めてから転職活動をするメリット・デメリット】男女500人アンケート調査によると、「収入が減る・なくなる」「焦り・不安が大きくなる」「妥協してしまう」などがデメリットの上位を占めています。
収入面、精神面が不安になることで、転職先選びも妥協してしまう可能性が考えられますよね。
結果、転職に失敗し、再び仕事を辞めたくなってしまう悪循環に。
また以下のグラフを見てもわかるとおり、30代の19.2%は6ヶ月、11.8%は1年、3%は1年以上、転職活動に時間がかかっていました。
更に「35歳での転職理由と難しさは?男女97人の経験者へアンケート調査」で『35歳での転職が難しいと感じたかどうか』を聞いたところ、6割以上が「難しい」と回答。
30代の転職は、苦戦する可能性があることを理解しておかなくてはいけません。
3.「資格取得」や「スキルアップ」したうえで転職活動を行う
30代で仕事を辞めて転職するなら、「資格取得」や「スキルアップ」したうえで転職活動を行いましょう。
なぜなら、30代の転職は即戦力が求められるからですね。
スキルや経験が乏しくても、今後の伸びしろや潜在能力を重視したポテンシャル採用が行われるのは20代まで。
30代で未経験の職種や業界への転職は、決まりづらい上、今より待遇ダウンも考えられます。
仕事を辞めて転職を考えている30代で、スキルや経験に自信のない人は、資格取得やスキルを磨いてから転職したほうが、転職先の選択肢が増え成功率もアップしますよ。
スキルアップの仕方を知りたい方は、スキルアップを目指す理由と取り組み方法ランキング【働く男女500人アンケート調査】の記事も参考にしてみてください。
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