派遣就業の初日って緊張しますよね。
- 初日からいきなり仕事をふられるの?
- きちんと仕事ができなかったらどうしよう
- 職場に嫌な人や怖い人がいないだろうか
いろいろな疑問や不安な気持ちを抱えて初日を迎える人も多いことでしょう。
派遣先企業で気持ちよく働けるかどうかは就業初日の第一印象が肝心です。
仕事を早く覚えるのも大事ですが、服装をはじめとする第一印象も重要です。
そこで当記事では、派遣初日に着ていく服装や持っていくもの、気になるランチ事情まで1日の流れを「実際に派遣で働く60名のアンケート結果」を元に解説していきます。
この記事を読めば、派遣初日の心構えができて、不安な気持ちはスっと消えるでしょう。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
派遣初日の服装
派遣初日に、まず悩むのが服装ですよね。
当サイトが行ったアンケートでは、派遣初日の服装は40%がスーツ、30%がオフィスカジュアルでした。
派遣初日は「きちんとした服装」で出社している人が70%にのぼることがわかりました。
残り30%は倉庫や工場など軽作業をする職種の人だったため、「普段着」「汚れてもよい服」「動きやすい服」とカジュアルな服装となりました。
では、それぞれの服装を選んだ理由を詳しく見ていきましょう。
【スーツを選んだ理由】ビジネスマナーだから
- ビジネスマナーだから
- 初めていく職場ではスーツが常識だから
「派遣の初日にはスーツを着るのが社会人として望ましい」と考えている人が多いとわかります。
また、初日は朝礼で前に出たり、社長や部長などの上層部に挨拶回りをすることもあるため、きちんとした格好をした方が良いという先輩方の意見もありました。
他には「服装について考えるのが面倒なので、悪い印象を与える心配がないスーツにした」という意見も多かったです。
オフィスワークの場合、派遣初日はスーツを着ていく方が無難なようです。
【オフィスカジュアルを選んだ理由】派遣会社からアドバイスがあったから
- 派遣会社の担当者にアドバイスされた
- 服装は何でも良いと言われたので、ラフすぎず堅苦しすぎないオフィスカジュアルにした
オフィスカジュアルにした人の意見で最も多かったのは、「派遣会社の担当者にアドバイスされたから」でした。
これまで多くの職場を見ている派遣会社の担当者が、「派遣初日はある程度きちんとした格好をした方がよい」と考えていることがわかります。
服装についての指示はなかったものの、
- オフィスワークにふさわしいから
- 初日は様子見のため堅苦しさがないオフィスカジュアルにした
のように、自己判断でオフィスカジュアルを選んだという意見もありました。
いずれにしても、派遣初日にカジュアルな服装で出社することは、好ましくありません。
「カジュアルすぎるかな?」と思ったら、ジャケットの着用をおすすめします。
オフィスカジュアルについてもっと詳しく知りたい方は、「派遣登録会へ着ていく服装・髪型・化粧はどうすればいいのか?」の記事も参考にしてみてくださいね。
【普段着/動きやすい服装にした理由】動きやすい服が仕事に適しているから
- 体を動かす仕事だから動きやすい服装が良いと思った
- 派遣先企業から動きやすい服装との指示があった
- 服装は何でも良いと言われた
普段着や動きやすい服装、汚れても良い服装を選んだ人の多くは、軽作業など体を動かす職種の人でした。
- 物流センターなど倉庫内での作業
- トラックの運転助手
- 工場勤務
「人前に出る仕事ではないため、スーツである必要がない」だけでなく、「カッチリした服装はかえって仕事に支障が出る」というのが理由です。
具体的には、下記のような動きやすい服装で出勤したという声が多く寄せられました。
- Tシャツ
- 長袖カットソー
- パーカー
- チノパン
- ジャージ
- スニーカー
ただし、スカートやショートパンツ、ハーフパンツなどの肌が露出する服装や動きにくい服装はNGです。
作業系のお仕事では、脚立を使って高い場所にある商品をとったり、ダンボールを扱ったりする仕事が多いため、肌を露出しているとケガをする危険性もあるからです。
工場や倉庫など現場でのお仕事では、長袖長ズボンなど動きやすい服装が適しています。
アパレル系は服装の指定あり
アパレル関係のお仕事では、お店のブランドイメージがあることから服装の指定をされることもあります。
上記アンケートとは別に、「アパレル系職種限定」で派遣初日の服装を聞いたところ、派遣先企業や派遣会社から服装を指定をされた人が72%を占めました。
実際に着ていった服装は下記のとおりです。
アパレルショップはブランドイメージを大切にしているため、「服装は何でもよい」というわけにはいきません。
また、アパレルショップで働く派遣スタッフも、「自らブランドに見合う服を選ぶ」といった仕事に対してのモチベーションが高いと伺えます。
派遣初日の持ち物
派遣初日に必要な持ち物は、以下の通りです。
- 筆記用具
- メモ帳
- 名刺入れ(あれば便利)
- お金
筆記用具とメモ帳は必須
筆記用具とメモ帳は必ず持参しましょう。
仕事の内容や教えてもらったこと、担当者の名前などをメモするために使います。
筆記用具等は派遣先企業で準備されていることも多いですが、自分の使い勝手の良いものを持参していく方が便利です。
また、メモ帳代わりに「携帯のメモ機能」を使うことはおすすめできません。
仕事中のスマホ使用は、私用で使っていると誤解を受ける可能性があるためです。
あると便利な名刺入れ
まだ自分用の名刺がないとしても、名刺入れがあると便利です。
初日は、いろいろな方と挨拶をして名刺をもらうことがあるためです。
名刺入れは100均でも売っています。普段使うことがない人は、初日用として安価なものを購入しても良いかもしれませんね。
ランチ用にお金は少し持っていった方が安心
お弁当を持参するとしても、ランチ用に多少のお金は持っていった方が安心です。
就業初日に歓迎ランチをしてくれる会社もあれば、「社員食堂で一緒に食べない?」と職員や同期に誘われることもあるためですね。
お昼は持参する会社もありますし、「誘われても断る」という選択肢もありますが、できればどんな状況でも対応できるように、2,000円程度は持っていった方がよいでしょう。
派遣初日に手土産はいらない
「派遣の初日は、菓子折りなどの手土産を持っていった方がよいのでは?」と思う人もいるかもしれません。
結論から言えば手土産は必要ありません。
お客さんとして、企業へ行っているわけではないためです。
親睦を深めたり感謝の気持ちを伝えるためにお土産を持参したいのであれば、
- 長期休暇をとって旅行した際
- お盆や年末年始に帰省した際
- 会社を退職する際
などがおすすめです。
派遣当日は派遣会社の営業担当者が同行してくれる
派遣社員が正社員の入社と違うところは、初日に派遣会社の担当者が会社に同行してくれる点です。
派遣初日に担当者が同行する理由には、
- 派遣スタッフの不安や心細さをやわらげる
- セキュリティが厳しい企業の場合、派遣スタッフが入館に手間取るのを避ける
- 派遣スタッフが遅刻やドタキャンをした場合にフォローをする
といった目的があります。
全国の派遣社員60名に行ったアンケートでも、67%の人が派遣初日は派遣会社の担当者が同行してくれたと回答しました。
派遣会社の担当者とは駅や会社のエントランスで待ち合わせをし、一緒に派遣先担当者の元に向かいます。
簡単な挨拶をすませたら派遣会社のスタッフはすぐに帰りますが、初めから1人で派遣先企業へ出勤するのに比べると心細さがやわらぐのではないでしょうか。
派遣初日の挨拶の仕方と具体例
派遣初日の第1難関である「挨拶」。
職員全員に向けて挨拶をしたり、上層部や部署内の人に挨拶回りをしたりと、どのような形をとるかは会社ごとに違います。
この章では個人向け、全体向けの挨拶の具体例を紹介します。
朝礼での挨拶は意気込みを1言添える
職員が勢ぞろいする朝礼での挨拶は、緊張するし何を言えば良いかわからない人も多いと思います。
朝礼では、名前+簡単な意気込みだけで大丈夫です。気の利いたスピーチをする必要はありません。
意気込みと言っても、上記の赤文字の言葉程度です。
そもそも、本人が気にしているほど挨拶を注意深く聞いている人はいません。
たとえ他の人が長い挨拶をしたとしても気にせず、明るくハキハキした声で短く挨拶しましょう。
個人向け挨拶は名前だけでOK
社長や部長、部署の先輩など個人向け挨拶の場合、
のように、名前のみのシンプルな挨拶で十分です。一人ひとりに意気込みを言って回る必要はありません。
ただし、大勢に次々と挨拶して回る場合は、流れ作業にならないよう明るくはっきりした口調で、一人ひとり丁寧に挨拶をしましょう。
初日はどんなことをするのか?派遣社員の初日の流れ
派遣の初日は、いきなり仕事を任されるのか、どんなふうに1日を過ごすのか気になる方は多いと思います。
そこで、実際に派遣会社で働く2名に「派遣初日のタイムテーブル」を伺いました。
【人材サービス企業の広報部Aさんの1日】
- 8:30 出社
- 派遣会社の担当者と一緒に人事部に挨拶。会社についての簡単なガイダンスを受ける
- 9:00 挨拶
- 人事部長同伴の元、担当部署の部長、部署のメンバーに挨拶をして朝礼に参加
- 9:30 引き継ぎ
- 前任者から仕事内容の説明を受け、OJT開始
- 12:00 昼休憩
- 社員がよく買いに行くコンビニ、周りのお店などを前任者から教えてもらう
- 13:00 午後の仕事開始
- 1日の流れを一緒にこなすので引き続き前任者とOJT。(※OJT:実務を通して行う職業訓練)
- 16:00 お茶当番
- お茶当番などの給湯室ワークの説明を受けながら実施に行う
- 17:00 退社
- 他にやるべきことがないか前任者に確認。なかったので部署の部長に挨拶し、勤務表にハンコをもらって退社
【自動車ディーラーの事務Aさんの1日】
- 8:50 出社
- 就業開始の10分前に出社
- 9:00 清掃
- 事務所内の清掃
- 9:10 挨拶
- 朝礼で初日の挨拶をする。その後、社長から順に役員に対して挨拶回りをする
- 9:30 引き継ぎ開始
- 前任者に業務内容を教えてもらいながら引き継ぎを行う
- 12:00 昼休憩
- お弁当を持参し、休憩室で1時間ランチタイム
- 13:00 午後の業務開始
- 前任者と一緒に書類チェック、データ入力など実際の業務を行う
- 17:00 給湯室の清掃
- 17:30 退社
工場・倉庫などでお仕事をする人は、初日から通常業務をすることが多いです。
しかし、オフィスワークの場合、派遣初日は挨拶周りや前任者との引き継ぎを中心に行われます。
初日からいきなり、本格的な仕事を任されるケースはまずないので安心してくださいね。
勤怠管理方法は、派遣先の企業によってさまざまです。従来のタイムカードの他、最近はパソコン上で操作できるWebタイムカードもあります。また、毎回退社する際に上司にハンコをもらう会社もあります。
意外と気になる派遣初日のランチ事情
「派遣先でのランチタイムの雰囲気がどんな感じなのか?」「誰と一緒に食べるのか?」などお昼休憩の過ごし方を気にしている人も多いと思います。
そこで、派遣初日のランチタイムについてアンケートを実施しました。
派遣初日に1人でランチを食べた人は39%
「派遣初日に誰とランチを食べたか」のアンケートでは、39%が1人、61%が社内の誰かと食べたという結果になりました。
1人で食べた人の口コミ
- 周りの人と打ち解けられなかった
- 誘われなかったから
- ランチは交代制だった
初日は、まだ周りの人と打ち解けられないので仕方なく1人で食べた方が全体の約40%いました。
ただ上記の場合、初日は1人でも数日後からは仲良くなった人と食べるようになったケースも多いです。
1人で食べるのが嫌であれば、職場に慣れてきた頃に同僚の方をランチに誘ってみるのも良いですね。
また、
- シフト制
- 休憩時間がバラバラ
- 事務スタッフが自分以外にいない
という理由から1人で食べた人や、「お昼はリラックスしたいため1人で食べた」という意見もありました。
他の職員と大勢で食べた人の口コミ
- 食堂の場所がわからずにいると社員さんたちが声をかけてくれた
- 食事をする休憩室が決まっているため、みんなで一緒に食べた
- 歓迎ランチをしてくれた
社員さんやパートさんが声をかけてくれ、社食や休憩室で一緒に食べたという回答が全体の35%いました。
この中には食堂も外食する場所もないため、みんなで一緒に休憩室で食べる他、選択肢がないという人もいます。
他に、新入社員や新しい派遣スタッフが入ると歓迎ランチに行く慣習のある職場もあるそうです。
派遣仲間と食べた人の口コミ
- 同じ日に入った派遣の人となんとなくの流れで
- 勝手がわからない者同士で仲良くなったので
同じ日に派遣された人同士で仲良くなったり、気が合ったりしたことで一緒にランチをした人が全体の17%いました。
ベテラン社員の輪の中には入りにくくても、同じ境遇の派遣スタッフ同士なら気楽に誘いあえることがわかります。
指導係と食べた人の口コミ
指導係が外食や社員食堂に誘ってくれ、2人で食べたという人が全体の9%いました。
指導係の先輩とは長い時間を共にするため、先輩といえども親しくなりやすい傾向がわかりますね。
2人でのランチは、大勢のランチよりも「気がラク」「緊張しない」といったメリットもあります。
また、ランチを通して親しくなれば引き継ぎもよりやりやすくなりますね。
ランチを食べた場所は社内が約8割
「派遣初日にどこでランチを食べたか」のアンケートでは休憩室、社員食堂、自分の席などを合わせ、約8割が社内で食べていることがわかりました。
休憩室で食べた人は、
- 職員がみんな休憩室で食べていたから
- 上司や先輩から休憩室で食べるよう指示があった
- 食堂がなく、近くに飲食店もなかった
といった意見が多かったです。
社員食堂では必ずしも「社食」を食べるわけではない
「社員食堂でランチをした」と答えた人が25%いました。
しかし、半数の人は「食堂のランチ」ではなく「持参したお弁当」を食べたと回答しています。
理由としては、
- お弁当を食べる場所として社員食堂を指定された
- 初日は勝手がわからずお弁当の持参してしまい社食を利用して食べた
などがありました。
初日に外食したのはわずか22%
派遣初日に外食した人は、全体の22%。
1人でファストフードや飲食店へ行った人と、社員さんたちに誘われて飲食店へ行った人は半々でした。
ネットでは、「初日はランチに誘われることもあるのでお弁当は持っていかない方が良い」という口コミを見かけますが、実際は持参して休憩室や食堂で食べる人の割合が大きいです。
初日はコンビニで日持ちするパンなどを購入し、外食に誘われても誘われなくても対応できるようにするのもおすすめですね。
また、外食したい場合は事前にチェックしておきましょう。
会社の近くにカフェや定食屋さん、ファストフード店があるかどうかですね。
【働きやすさは初日で決まる】派遣初日に心がけたい4つのこと
派遣初日の第一印象は、その後もあなたに対するイメージとなってしまいます。
- 明るい人/暗い人
- まじめな人/ふまじめな人
- てきぱきしている人/手際が悪い人
- やる気のある人/ない人
- 気が利く人/利かない人
派遣された会社で今後も気持ちよく働けるかどうかは、派遣初日にかかっていると言っても過言ではありません。
派遣初日に良い印象を残すことができれば、周りの人に好感がもたれ、今後の仕事がやりやすくなります。
ぜひ、下記の4つのポイントに注目してみてください。
1.笑顔で挨拶する
新しい職場は誰でも緊張してしまいますが、
- 引き継ぎをしてくれる人
- 席が近い人
- 廊下ですれ違った人
- お昼休憩が一緒になった人
には、ぜひ自分から笑顔で挨拶してください。
明るい挨拶は、円滑な人間関係を築くための第1歩であり、「仲良くなりたい」「仕事を教えやすい」といったポジティブな印象をもってもらいやすくなるためです。
自分の立場になって考えてみると、同じ場所にいるのに無言だったり、目が合ったのに逸らされたりすると、無視されたようで不安になりませんか?
同僚には「つきあいにくい人」と思われ、上司や先輩には「常識がない、感じが悪いヤツ」と悪く捉えられる可能性もあります。
人見知りで会話を長く続けるのは苦手な人も、ぜひ挨拶だけは頑張りましょう。
2.わからないことは遠慮せずに聞く
仕事内容はもちろん、コピー機やパソコン・備品の使い方、置いてある場所、人の名前など、わからないことがあれば遠慮せずに聞きましょう。
初日はわからなくて当然なので、大抵の人は快く教えてくれます。
避けたいのは「わからないままなんとなくやりすごす」ことです。
後々大変になるだけでなく、入社から日が経つにつれて初歩的なことはどんどん聞きづらくなってしまうからです。
ただ、何度も同じことを聞かずにすむよう、大事なことや簡単に覚えられない仕事内容はメモで残しておきましょう。
時間があるときや帰宅後に、メモを読み返して復習するのもおすすめです。
3.電話応対するよう心がける
電話応対が業務内容に入っていなくても、「出なくて良い」と言われない限りは出る努力をした方が良いでしょう。
他の職員が忙しくしているにも関わらず、派遣スタッフが頑なに電話に出ないと、「派遣は決まった仕事だけすれば良くてラク」「融通が利かない」と思われてしまうからです。
電話応対は苦手意識がある人も多いと思いますが、職員や取引先の名前を覚えるチャンスでもあります。
ぜひ、あなたへの印象をよくするためにも、コミュニケーションのきっかけを作るためにもできるだけ電話応対をするよう心がけてみてください。
4.定時になってもすぐに帰らない
定時になったらからと言って、すぐに帰り支度をするのはNGです。
「派遣って定時で帰れていいよね」「ラクでいいよね」と、反感を買う原因になってしまいます。
また、上司に「帰っていいよ」と言われたからと言ってすぐに帰るのもNG。
同僚や周りの人に「何かお手伝いできることはありませんか?」と聞き、なかった場合に初めて帰り支度をします。
手伝うことがなくても、この一言を言うのと言わないのとで印象は全く違ってきます。
社員の人よりも早く退社するときは、「お先に失礼します。明日からもよろしくお願いします。」と言って会社を出ましょう。
派遣初日に行けなくなった場合の対処法
体調不良のような不測の事態で派遣初日に出勤できなくなった場合は、「①派遣先企業」⇒「②派遣会社」の順でできるだけ早く連絡します。
就業時間ギリギリの連絡は印象が良くないですし、「何かあったのかな?」「もしかしてバックレた?」といらぬ心配を抱かせてしまうからです。
また、連絡するのはどちらか片方だけでなく、あなたが実際に働く「派遣先企業」と、あなたの雇い主である「派遣会社」の両方です。
連絡は、遅くても就業開始時間の30分前までにはしましょう。
派遣先企業への電話のかけ方
「おはようございます。本日から勤務予定の◯◯(フルネーム)と申します。体調が悪いので(その他理由)お休みを頂いてもよろしいでしょうか。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。派遣元には連絡しておきます。」
電話連絡する相手は、派遣先企業の直属上司宛てにします。不在の場合は伝言をお願いしましょう。
派遣会社への電話のかけ方
「おはようございます。本日から◯◯(派遣先企業)へ派遣予定の◯◯(フルネーム)と申します。体調が悪いので(その他理由)休ませて頂く旨、派遣先の◯◯さんに連絡しました。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」
派遣会社への電話連絡は、もしわかれば営業担当者の携帯へ、わからなければ派遣会社の事務所にします。
担当者が不在の場合は、必ず伝言をお願いしておきましょう。
派遣会社はたくさんの派遣スタッフを抱えているので、連絡する際は登録番号(スタッフ番号)を伝えるとスムーズです。
また、寝坊や電車遅延で遅れるときも、「①派遣先企業⇒②派遣会社」の順で必ず連絡しましょう。
辞めたいと思ったら「1週間は頑張ろう」とせずに初日で辞める
結論から言うと、初日で辞めたい気持ちになったら「頑張ろう」とせずすぐに辞めた方が良いです。
大抵の人は、
- 「とりあえず1週間は頑張ってみよう」
- 「数日我慢すれば、もしかしたら慣れるかもしれない」
- 「初日で辞めるのは、さすがにダメだろう」
と思いますよね。
実は1週間経ってから辞められる方が、派遣先企業や派遣会社にとって迷惑となります。
迷惑をかける理由としては、以下が挙げられます。
- 仕事を教えた派遣先上司の時間がムダになる
- 戦力と考えて社内チームに含めていた場合、チームに穴が空く
- セキュリティキーやログイン、パスワードなどの変更が必要になる
1週間も働けば企業側は派遣スタッフを戦力として考えるため、初日で辞められるよりもダメージが大きいです。
・・・しかし、「そうは言っても本当に初日で辞めても大丈夫?」と不安になる方もいるでしょう。
ご安心ください。筆者は当記事を作成するにあたり、何名もの派遣先企業、派遣会社、派遣の営業担当者に話を聞きましたが、全員が同じ意見です。
「合わないと思ったら、1週間や10日と我慢せずに、すぐに辞めたいことを担当者へ伝えてください」
直接雇用とは違い、派遣なら次の職場も用意してもらえます。
即日辞めた方が派遣会社、派遣先企業、そしてあなた自身にとってもプラス面の方が大きくなりますよ。
辞めるときは派遣先企業ではなく派遣会社の営業担当者に連絡
辞めたい意向を伝えるのは、派遣会社の営業担当者です。
派遣先企業へは、連絡しなくても大丈夫です。
実際に働いているのは派遣先企業ですが、あなたと雇用契約を結んでいるのは派遣会社だからです。
派遣先企業へは、派遣会社の営業担当者からあなたの退職の意志を伝えます。
営業担当者への連絡は、電話の方が良いでしょう。
なかなか営業担当者に連絡がつかない場合は、辞めたい旨をメールで伝え返信を待ちましょう。
初日で辞める場合の断り方
初日で辞める場合の断り方がわからずに悩む人も多いと思います。
結論から言うと、ごまかしたりカッコをつけたりせずに辞めたい理由を率直に伝えましょう。
なぜなら、「あなたはこういう仕事が苦手、向かない」ことを担当者にわかってもらうことで、同じような職場を紹介される可能性がなくなるためです。
例えば、食品を保管する冷凍庫内の作業が寒くて辛いのであれば「寒すぎて私にはムリでした」と伝えましょう。
寒いが理由で辞めるのがカッコ悪いからと思い、「派遣先の人にパワハラされたから」などと言えば、また別の冷凍庫内の作業を紹介されることにもなりかねません。
担当者側も「人それぞれ仕事に向き不向きがある」ことはわかっているので、恥ずかしがらずに辞めたい理由をはっきり伝えれば大丈夫です。
ただし、あなたが辞めるにあたり、派遣会社の担当者があなたの代わりに派遣先へ謝ってくれていることは覚えておいてくださいね。
1日で辞めても同じ派遣会社から新たな仕事紹介はしてもらえるの?
「1日で辞めたら次の仕事が紹介してもらえないのでは?」との不安から、初日で辞めるとは言いにくい人もいると思います。
派遣先を1日で辞めたとしても、新たな仕事先は紹介してもらえるので大丈夫です。
辞めた当日に次の仕事先を紹介してもらえることも、普通にあります。
ただし、担当者から「信頼できない派遣社員」と認識されてしまった場合は、紹介してもらえなくなるケースもあります。
例えば、
- 連絡なしで仕事をバックレる
- 1日で辞めることが3回以上続いてる
- 辞めた理由がウソだった
などが挙げられます。
連絡なしのバックレは絶対NG
たとえ辞めたい気持ちが大きく、頑張って続けるという選択肢がないとしても、連絡せずに辞めるいわゆる「バックレ」は絶対にしてはいけません。
あなたを迎え入れるために準備をしてくれた「派遣先企業」、あなたを企業に推薦してくれた「派遣会社」の両方に、多大な迷惑をかけてしまうためです。
企業は人手が足りなくて、できるだけ早く人材が欲しいことから派遣スタッフを受け入れるケースも多々あります。
あなたが抜ければ、代わりの人が来るまでに数日間仕事に穴が空いてしまいます。
また、派遣スタッフの管理責任は派遣会社にあるので、「バックレ」は派遣会社の責任になりますよ。
あなたの代理を探す手間がかかるだけでなく、派遣先企業からの信用を失い、最悪の場合、派遣契約の解除になることもあります。
「どうしても辞めたい」「耐えられない」と思ったら、できる限り迷惑のかからない辞め方を派遣会社の担当者と話し合いましょう。
まとめ
実際に派遣社員として働いている方のアンケート結果を元に、派遣の初日について解説してきました。
服装・挨拶の仕方・ランチ事情がわかり、派遣初日の心構えができたのではないでしょうか。
初日は緊張してしまうかもしれませんが、笑顔で挨拶し、わからないことは素直に聞き、仕事に対して前向きに取り組めば、すぐ周りへ溶け込めるようになりますよ。
この記事が、あなたの派遣生活スタートのお役に立てれば幸いです。
- 調査対象:派遣で働いたことがある人
- 調査期間:2019年8月8日~10日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:60人
- 調査対象:派遣で働いたことがある人
- 調査期間:2019年8月8日~10日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:60人
- 調査対象:派遣で働いたことがある人
- 調査期間:2019年8月11日~13日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:31人