工場勤務から他職種への転職理由ランキングと失敗しない転職のコツ

工場勤務からの転職理由

工場勤務の人が「仕事を辞めたい」「他職種に転職したい」と考えるのは、どのようなときなのでしょうか。

また転職を検討しはじめたら、「おすすめの職種」や「転職の難易度」も気になりますよね。

そこで今回は工場勤務から他職種に転職した経験がある男女431人にアンケートを実施。

「工場勤務から他職種に転職した理由」や「転職先の職種」「転職が順調だったか」について聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:工場勤務から他職種に転職した経験のある方
  • 調査日:2021年10月2日~20日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:431人(男性274人/女性157人)

当記事ではアンケート結果に加え、「工場勤務から他職種への転職を成功させるコツ」についても紹介しています。

合わせて参考にしてみてください。

工場勤務から他職種への転職理由ランキング

まず「工場勤務から他職種に転職した理由はなんですか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

回答数上位8位までをランキング形式で紹介します。

工場から転職した理由ランキング

ランキング1位は「仕事内容への不満(98人)」です。

2位には「体力的にツライ(89人)」がランクイン。

少し差が開いて3位「収入アップを目指して(59人)」、同率3位「労働時間への不満(59人)」、5位「他の仕事に興味があった(52人)」と続きます。

以降、6位「職場の人間関係への不満(41人)」、7位「職場環境への不満(21人)」、8位「会社都合での退職(19人)」の結果に。

全体的な結果から、仕事・職場への不満から転職した人が多いとわかります。

9位以下には「スキルアップしたくて」「資格を活かすため」などが入りました。

では具体的な回答を紹介します。

1位 仕事内容への不満

  • 作業が単純で慣れなかったため(男性、転職時23歳)
  • 立ち仕事の単純作業が苦痛になってきたから(女性、転職時30歳)
  • 毎日、単調な仕事に飽きてしまいました(男性、転職時36歳)

「仕事内容への不満」が1位でした。

「単純作業が苦痛になってきた」「自分には合っていなかった」という回答が寄せられています。

「同じ作業の繰り返しなので、やりがいがなくなった」という回答も目立ちました。

「失敗が許されず、慎重にやらなくてはいけないから」「機械を相手にするため危険がつきもの。常に気を張らなくてはいけない」「ライン作業で常に時間に追われていたから」という意見も寄せられています。

2位 体力的にツライ

  • 立ち仕事で目を使う作業だったので、体力的にキツくなったため(女性、転職時26歳)
  • 工場のライン作業に体がついていかなくなったから(男性、転職時39歳)
  • 立ち仕事で辛かった(男性、転職時49歳)

2位は「体力的にツライ」です。

30代40代の人だけではなく、20代からも回答が寄せられました。

「力仕事で体力が持たなかった」「立ちっぱなしがツライ」「夜勤があり体調面でつらかった」などの意見が多数。

「腱鞘炎になりそうだった」「作業の負担が腰にきてしまい、2年半で退職しました」という人もいました。

同率3位 収入アップを目指して

  • 工場勤務が嫌いではなかったが、将来的な年収を考えたときに、一定以上の年収を見込めないため(男性、転職時24歳)
  • 日勤勤務で給料が安かった(男性、転職時28歳)
  • 給料を上げるため(女性、転職時33歳)

3位に入ったのは「収入アップを目指して」です。

「収入を増やしたくて転職」「仕事内容と収入があっていないと思った」などの回答が寄せられています。

「製造量の減少と人員過剰のため、希望月給に届かなくなる状況が重なったから」という人も。

「工場ではパートでしたが、希望に合う仕事内容・収入の正社員求人を見つけたから」という回答もありました。

同率3位 労働時間への不満

  • 夜勤があるから(女性、転職時24歳)
  • 勤務時間が不規則でしんどかったから(男性、転職時27歳)
  • 交代制がつらくなったから(男性、転職時32歳)

4位に入ったのは「労働時間への不満」です。

「夜勤がツライ」「交代制勤務がしんどい」「朝が早い」などの回答が寄せられました。

「やってみたものの夜勤のせいで生活リズムが安定しなかったので」「当日の出荷分が終わるまで朝早くから夜遅くまで仕事をして、心身共に疲れた」という人も。

「人員減により残業が増え、子育てと両立できなくなった」という体験談もありました。

5位 他の仕事に興味があった

  • もともとアパレルの仕事がしたかったからです(女性、転職時21歳)
  • 製造業から、人と関わりあうサービス業に携わりたいと感じたため(男性、転職時45歳)
  • 工場勤務を生かして、他の仕事がしたかった(男性、転職時62歳)

「他の仕事に興味があった」が5位に入りました。

「他にやりたいことができた」「営業職に興味があり、一度やってみたかった」などの回答が寄せられています。

「高校で勉強していた建築業界に携わりたくて」「以前から飲食関係に興味があった」など、もともと他の職種に興味があったという人も多数。

「希望の仕事があり、職探し中のつなぎとして工場勤務をしていたから」という回答もありました。

6位 人間関係への不満

  • 中間管理職になり人間関係に疲れてしまったため(男性、転職時24歳)
  • 仕事と寮で多くの時間を同僚と過ごすのが煩わしくなったので(女性、転職時30歳)
  • 職場の人間関係が悪くなった(男性、転職時43歳)

6位は「人間関係への不満」でした。

「人間関係」は、さまざまな職種・職場で、退職・転職を考え始めるきっかけとして挙げられます。

たとえ仕事内容が自分に向いていても、人間関係に馴染めないとツライですよね。

「自分が配属された部署の年齢層が高く、話が全く合わなくて」という人や「勤めていた会社が別会社に吸収合併され、会社の雰囲気が変わって馴染めなくなったため」という人もいました。

7位 職場環境への不満

  • 室内作業で暗く、もともと外仕事をしていたのもあり外で仕事をしたくなったため(男性、転職時23歳)
  • 工場は機械音が常にうるさかったため(女性、転職時30歳)
  • 夏場が暑かったから(男性、転職時33歳)

7位は「職場環境への不満」でした。

「室内にずっといるのがイヤになった」「閉鎖的な空間にずっといるのがツライ」「暑さ・寒さへの不満」などが挙げられました。

「機械音がうるさい」という回答も複数ありました。

8位 会社都合での退職

  • 工場が業績悪化により廃業になった(男性、転職時23歳)
  • 会社から早期退職の相談を受けて退職しました(男性、転職時26歳)
  • 工場の仕事が激減し、契約を解除されたのがきっかけ(女性、転職時33歳)

8位は「会社都合での退職」でした。

自分の意志とは関係なく退職せざるを得ないのはツライですよね。

「不景気で工場が閉鎖されることになった」「希望退職に応募した」などの回答が寄せられています。

「工場が他の土地に移転したから」という人もいました。

【男女431人に聞いた】工場勤務から転職した職種ランキング

経験者431人に「工場勤務から何の職種に転職したか」聞いたところ、結果は以下のようになりました。

工場から転職した職種

工場勤務から転職した職種ランキング1位は「事務」です。

「工場勤務から事務職への転職は難しそう」というイメージを持っている人も多いかもしれません。

しかし実際には事務職に転職している人も多いことがわかります。

事務職への転職に成功した人からは「資格をとった」「職歴不問の会社だったから」「人手不足の業界だったから」などの回答がありました。

2位以下は「販売」「営業」「配送・物流」と続きます。

「もともと持っていた資格を生かした」という人がいた一方、「新たに学校に通って資格をとった」という人もいました。

【男女別】工場勤務から転職した職種ランキング

工場勤務から転職した職種を男女別に集計したところ、男女ではランキングが大きく入れ替わりました。

それでは結果とあわせて解説していきます。

【男性】工場勤務から転職した職種ランキング

男性 工場勤務からの転職先

男性が工場勤務から転職した職種の1位は「配送・物流」。

「自分のペースで働ける」「人との関わりが少なくて気がラク」などが、理由に挙がりました。

また、人手不足でスキル不要の仕事であることから、求人が多く就職しやすいことも理由となっています。

男性の2位は「営業」。

やりがいがある、給与が上がったなど、満足度の高い転職になった人も多いようです。

また、「扱う商品が工業用品だったので、工場の設備や機械についての知識が活かせた」という意見も。

たとえば、「自動車工場→車のディーラー」など、関連する商品の営業職を探すのは良い方法ですね。

【女性】工場勤務から転職した職種ランキング

女性 工場勤務からの転職先

女性が工場勤務から転職した職種1位は「事務」で、全体の約3割を占めました。

ただ、事務職に転職した人のなかには、「パソコンスキルがなかったため入社後に苦労した」という人も。

一方で、運良くスキル不要の簡単な事務職が見つかったという人もいました。

自分の能力に合った求人を探す、もしくは「資格を取る」などして企業が求めるスキルを身につけることが転職成功のカギとなりそうです。

女性の2位以下には、販売・飲食・接客など、顧客との関わりが多い仕事がランクイン。

工場でのモクモク作業がつらかった人からは、「人と話せる仕事が楽しい」という声も寄せられています。

また販売・飲食・接客には「未経験可」や「スキル不要」の求人も多いため、転職先として選ばれやすいようです。

工場勤務から他職種への転職活動が順調だった人は71.0%

最後に「工場勤務から他職種への転職活動が順調だったか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

工場からの転職は順調だったか

「順調」「まあ順調」と答えた人が合わせて71.0%。

多くの人が順調に転職したことがわかりました。

では「順調だった理由」「順調ではなかった理由」について、具体的な回答をもとに紹介します。

転職活動が順調だった理由

  • 工場で3年間働いた経験から面接での印象もよく、根気強く働いてくれる人材として認められた(女性、転職時21歳、飲食業に転職)
  • 工場勤務中に必要な資格とプログラミングを独学で学んでいたので、8社から内定をもらいました(男性、転職時29歳、システムエンジニアに転職)
  • 転職エージェントを利用して希望条件にマッチした転職先を紹介していただき、比較的スムーズに転職できたから(男性、転職時43歳、建設業界の営業職に転職)

転職活動が順調だった人からは「人手不足の業界だったので即採用された」「転職のために勉強した」「エージェントを利用した」などの回答が寄せられました。

「工場勤務の職歴は評価されにくい」という口コミなどもありますが、実際には「工場勤務経験が評価された」という人も。

また「工場勤務の前にしていた仕事を活かして転職した」「もともと持っていた資格が評価された」という体験談もありました。

転職後の体験談として「転職後に店長からエリアマネージャーへ昇格し、年収が3倍近く増えた」という成功体験を寄せてくれた人もいます。

転職活動が大変だった理由

  • 経験者を採用しているところが多かったため、書類選考で落ちることや応募条件を満たせないことが多かった(男性、転職時30歳、事務職に転職)
  • PCに慣れておらず、資格を取る必要がありました(女性、転職時42歳、事務職に転職)
  • 工場勤務で身に着けたスキルが、他の仕事では評価されない(男性、転職時59歳、倉庫管理業に転職)

転職活動が大変だったという人からは「他職種への転職だったので、工場勤務の経験が活かせなかった」「転職する前に専門学校に通って資格を取得する必要があり、かなり多忙だった」などの回答が寄せられました。

「夜勤専従者だったため、昼間に面接へ行くのが一番苦しかった」「会社の寮に住んでいたので、退職すると家がなくなる。そのため仕事と家を同時に探すのが大変だった」という体験談も。

転職後の苦労としては「機械相手ではないので、気を使う」などの声が寄せられています。

ただ「慣れるまでは大変だったが、転職してよかった」「大変ではあったが、新しい知識・技術が身についている実感があり楽しい」という回答も。

転職活動は大変でも、その後の仕事には満足している人も多いようです。

【失敗しない】工場勤務から他職種への転職を成功させるコツ

この章では、工場から他職種への転職を失敗させないためのコツを3つ紹介します。

  • 工場勤務での不満を解決できる仕事を選ぶ
  • 事務職で使える資格を取得する
  • 転職エージェントで仕事を探してもらう

それでは順番に解説していきます。

工場勤務での不満を解決できる仕事を選ぶ

転職をする際は、『工場勤務での不満を解決できる仕事』を選びましょう。

「とにかく他の仕事に就きたいから」と闇雲に転職するのはNG。

転職前の不満が解決されなければ、仕事を変える意味がないからです。

たとえば、「体力仕事がキツイ」「交代勤務がつらい」などを理由に工場を辞めた人が、介護職に転職したとします。

この場合、介護職も体力を使う仕事ですし、交代勤務がある職場も多いため、転職理由である体力や交代勤務への不満は解消されない可能性があります。

また、収入アップを目的に工場からの転職を考える人も多いですが、漠然と「オフィスワークの方が給与が高そう」と考えるのも危険。

給与の高いオフィスワークもありますが、そうでない場合もあるからです。

とくに工場で夜勤が多かった人は、給与に夜勤手当が含まれているため、夜勤なしの仕事をすると収入が減るケース場合も。

業種や職種のイメージではなく、一つひとつの求人条件(給与・勤務時間など)をしっかりチェックして、工場勤務での不満が解決できる仕事を選びましょう。

事務職で使える資格を取得する

今回のアンケートで、工場から転職した職種1位は「事務職」でした。

オフィスワークを希望している方は、事務職で使える資格を取りましょう。

中途採用では、即戦力を期待している企業がほとんど。

そのため、工場勤務の経験しかないと、「書類選考に通らない」「応募条件を満たせない」ということも少なくありません。

とは言え、「未経験」の事実はどうすることもできないですよね。

そこで活用できるのが資格です。

「資格があれば楽勝」というわけではないですが、一定レベルの知識やスキルがあることを証明できれば、経験もスキルもない人より有利になります。

とくに事務系におすすめなのは、以下3つの資格です。

1.マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリスト、通称「MOS」は、ワードやエクセルなどのオフィスソフトを使える客観的な証明になります。

事務職の求人では「エクセルの基本操作ができる」「関数が使える」などを条件にしている企業も多数。

そのため、実務経験がなくてもMOSを取得していれば、オフィスソフトを使えますというアピールができます。

2.医療事務

女性に人気の事務職「医療事務」も、未経験であれば資格取得がおすすめです。

医療事務の仕事をするのに資格は必須ではありませんが、資格があれば「必要な知識や能力」を備えていると証明できます。

医療事務は、3~6ヶ月ほどの通信教育で取得する人が多い資格。

複数の民間資格があり、合格率60~80%ほどと難易度が高くないものがほとんどです。

「医療事務認定実務者試験」「医療事務技能審査試験」のように、在宅でテキストを見ながら受験できるものもありますよ。

3.簿記

簿記は『資格があれば実務経験がなくてもOK』の求人も多い『使える資格』です。

当メディアが行った下記アンケート調査でも、役立つ資格としてダントツの1位に選ばれました。

簿記と聞くと、ハードルが高そうと感じる人も多いかもしれません。

しかし、簿記の入門編とも言える3級は「合格率40~60%」ですから、無理めの資格ではありません。

また、ユーキャンの標準学習時間が3ヶ月に設定されていることからも、短期間で取得可能な資格であるとわかります。

まずは3級を取得して「未経験OK」の仕事で経験を積み、その後2級を取得してキャリアアップ・スキルアップをする人も多いですよ。

転職エージェントで仕事を探してもらう

  • 工場勤務以外で働きたいけど、どんな仕事がいいかわからない
  • 工場勤務の経験しかないため、他の仕事に就けるか不安

という方は、転職エージェントを利用するのもよいでしょう。

転職エージェントとは、いわゆる「転職希望者」と「企業」とのマッチングサービス。

キャリアアドバイザーと呼ばれる転職支援のプロが、あなたの適性やスキルを客観的な目で判断したうえで、仕事を紹介してくれます。

また、キャリアプランや目指す方向性も一緒に考えてくれるため、「何から考えて、どう動けばいいかわからない」という方でも、きっと道が開けますよ。

以下、キャリアアドバイザーに相談するのに向いている転職エージェント3社を紹介します。

おすすめの転職エージェント3社
ハタラクティブ

フリーターやニートからの転職実績も多数
【公式】https://hataractive.jp/

UZUZ(ウズウズ)

独自の基準でブラック企業を徹底排除
【公式】https://uzuz.jp/

リクルートエージェント

さまざまな業種・職種に精通
【公式】https://r-agent.com/

(※興味のある転職エージェントが2~3社と複数ある場合は、掛け持ち登録も可能です。)

まとめ

工場勤務から他職種に転職した経験がある男女431人にアンケートを実施したところ、「工場勤務から転職した理由」第1位は「仕事内容への不満」。

「単純作業に飽きてしまった」「やりがいを感じられなくなった」という回答が多く寄せられました。

転職先の職種1位は「事務」。

販売・営業・ITエンジニアに転職した人や、資格をとって理学療法士などの医療系専門職に転職した人もいました。

転職活動が順調だった人は71.0%で、7割を超えています。

順調に転職できた人からは「工場勤務の経験が認められた」「資格をとったから」「転職エージェントにサポートしてもらった」などの声が。

「工場勤務から他職種への転職は難しい」と言われがちですが、しっかりと準備をして、転職を成功させている人も多いとわかりました。