【新天地への転勤・異動・転職で困ったことランキング】男女168人アンケート調査

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職場が変わるとストレスを受ける人もたくさんいます。

社内での転勤・異動であっても、「職場環境」「人間関係」「仕事内容」などがガラリと変わってしまうのは同じで、ストレスを感じることがあります。

今回は新天地に転勤・異動・転職した経験がある168人にアンケートを実施。

「新天地への転勤・異動・転職で困ったこと」や「対処法」について聞きました。

【調査概要】

  • 調査対象:新天地に転勤・異動・転職した経験がある人
  • 調査期間:2023年10月31日~11月14日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:168人(女性89人/男性79人)
  • 回答者の年代:10代 0.6%/20代 33.3%/30代 36.3%/40代 23.8%/50代 4.2%/60代以上 1.8%

※アンケート中の年齢は、転勤・異動・転職当時のものです。
※当アンケートにおける新天地とは、「転職先」「赴任先」「異動先」を指します。

新天地への転勤・異動・転職で困ったこと1位は「人間関係の構築」

新天地への転勤・異動・転職で困ったこと

新天地に転勤・異動・転職した経験がある168人に「新天地で困ったこと」を聞きました。

その結果、圧倒的に多かったのは、「人間関係の構築(55人)」でした。

2位「仕事を覚える(35人)」、3位「土地勘がない(20人)」、4位「職場のルールがわからない(18人)」と続きます。

ランクインした項目をおおまかに分けると、「人間関係・コミュニケーション」「仕事」「新なた環境での生活」「引越し」となります。

新天地では仕事内容が変わって覚えるのが大変。

しかし仕事そのものよりも、人間関係に困った人が多いとわかりました。

1位 人間関係の構築

  • 同業種での転職だったので業務内容はあまり変わりませんでしたが、人間関係を作り直すのは大変でした(20代 男性)
  • 人見知りするので、人間関係をイチから作らなければいけなかったことです(30代 男性)
  • 人間関係を築くのがとても大変だった(40代 女性)

1位は「人間関係の構築」でした。

まったく知らない部署や職場で働き始めるときには、人間関係をイチから作り直す必要があります。

知り合いがいる部署に社内異動するまだしも、今まで関わりのなかった部署や転職先で働き始めるのは大変ですよね。

人間関係がうまくいかないと、わからないことがあったときに質問しにくいので、仕事するうえでも人間関係はとても大切です。

職場に馴染めていないと感じると、出勤するのが嫌になってしまう人もいるでしょう。

職場の人間関係にお悩みの方は、「職場の人間関係が改善できた方法を社会人498人に徹底調査!疲れ果てた場合の対処法も解説」の記事も参考にしてみてください。

2位 仕事を覚える

  • 業務内容が変わり、イチから勉強する必要があったこと(20代 女性)
  • OJTも引継ぎもない仕事だったので、仕事を覚えるまでにすごく苦労しました(30代 女性)
  • 転職前はずっと内勤だったのですが、転職後は慣れない外回りが多くなって困りました(50代 男性)

2位は「仕事を覚える」となりました。

他業種・他職種に転職したり、未経験の部署に異動したりすると、仕事内容を覚えるのに苦労する方も多いですね。

職場によっては「見て覚えて」「好きにやってみて」と言われ、引継ぎや教育・研修が不十分なこともあるようです。

仕事を覚えられないうちは、自信がもてなくて焦ってしまう人も多いでしょう。

3位 土地勘がない

  • 交通や地名を把握すること(20代 女性)
  • 新天地の土地勘がまったくなかったため、どこに住居を構えればよいかわからなかった(30代 女性)
  • 土地勘がないので、「仕事場までのアクセス」「買い物をする場所」「病院」を把握するまで大変だった(40代 男性)

3位は「土地勘がない」でした。

転勤や引越しを伴う転職で、新しく住む場所に土地勘がないと、まず「どこに住めばよいか」が判断できません。

また「安いスーパー」や「信頼できる医療機関」なども、暮らしながら徐々に探っていかなくてはいけませんね。

子連れでの転居だと、学区が気になる人も多そうです。

4位 職場のルールがわからない

  • 同じ仕事内容のはずなのに、異動先ならではの「暗黙の了解」があって要領を得るのが大変でした(20代 女性)
  • 独自のルールがたくさんあること(30代 女性)
  • 社によって社内ルールが異なるので、自分ではよかれと思ってやったことが、新たな職場では歓迎されなかったことがあります(40代 男性)

4位は「職場のルールがわからない」でした。

転職の場合はもちろん、異動でも「職場のルールが前の部署と異なる」という状況になることがあります。

マニュアルを読んだり、同僚たちの仕事の進め方を観察したりして、ルールに合わせる努力が必要でしょう。

いきなり「前の部署・職場では違った」「私のやり方が効率的」などと主張してしまうと、悪い印象をもたれてしまうこともあります。

5位 引越しの手続き

  • 短期間での異動の準備をする必要があり困った。特別な休暇がなく、土日休みを挟んで即出勤という体制だったので(20代 男性)
  • 「引越し」「免許証の住所変更」「役所への転出届・転入届の提出」をする時間がなかったこと(30代 女性)

「引越しの手続き」が5位でした。

引越しをもとなう転職・異動の場合には、「引越し作業」「住所変更の手続き」などが必要になります。

電気やガスの契約手続きも必要ですし、新居で使う家具・家電の購入が必要なこともあるでしょう。

引越しするための休暇をくれる会社もありますが、十分な時間がなかった人も多いようです。

6位 新生活に慣れない

  • 住環境に慣れるか(20代 女性)
  • 田舎から都会に転職したので、生活のサイクルをつかむのに時間がかかった(30代 女性)
  • 定時で退勤できるようになり、5時半以降の時間を持て余すようになった(40代 男性)

「新生活に慣れない」が6位でした。

住んでいる環境が変わると、新しい土地に馴染むのに困難を感じる人もいます。

「家族と住んでいたのに、転勤・転職をきっかけに一人暮らしする」といったケースだと、新生活に寂しさを感じることもありそうですね。

生活サイクルが変わって戸惑った人もいました。

家族と一緒に引越した場合などは、家族が新しい環境に馴染めているか心配になる人もいるでしょう。

7位 方言がわからない

  • 方言が強い地域へ異動になったとき、周りの言葉がまったく聞き取れなくて苦労した(20代 女性)
  • 同じ県内での転職だったが、方言がわからず困った(40代 女性)

7位は「方言がわからない」です。

方言かつ早口でしゃべられると、方言に馴染みのない人はほとんど聞き取れないこともしばしばです。

同僚の方言がわからないなら「どういう意味ですか」と言えるかもしれません。

しかし顧客対応があるのに方言が聞き取れないと、「お客様が何を言っているか、まったく聞き取れない」という辛い状況になりそうです。

新天地での困りごとの解決方法は「わからないことは聞く」

新天地での困りごとの解決方法

「新天地での困りごとの解決方法」1位は「わからないことは聞く(49人)」でした。

2位は「周囲とコミュニケーションをとる(29人)」、3位は「街を見て回る(13人)」、4位「自分で調べる(11人)」となっています。

概ね「新天地で困ったこと」に対応した項目がランクイン。

ただ「新天地で困ったこと」の1位は「人間関係」だったのに対し、対処法の1位は「わからないことは聞く」で、仕事内容に関することとなっています。

「わからないことを聞く」のもコミュニケーションのひとつですから、人間関係を構築する助けになっているのかもしれませんね。

1位 わからないことは聞く

  • よく質問して、早く仕事を覚えました(20代 男性)
  • 本社スタッフに何度も質問したり来てもらったりして、何とか乗り越えました(30代 女性)
  • わからないことは、年齢を気にせず尋ねた(40代 女性)

1位は「わからないことは聞く」でした。

わからないことをそのままにしていると、いつまで経っても仕事に自信がもてません。

わからないまま進めて、ミスをしてしまうこともあるでしょう。

そのため「新人のうちに、わからないことは聞いておく」という人が多くなりました。

「相手の都合を見計らい、丁寧な態度で質問する」「何度も同じことを質問しないよう、メモをとる」といった点に注意しましょう。

2位 周囲とコミュニケーションをとる

  • コミュニケーションをとって仲良くなること。休憩時間などに会話しました(20代 女性)
  • 自分から積極的に話しかけたり、報連相を大事にしてコミュケーションをとったりして、馴染んでいきました(30代 男性)
  • 誘いがあれば断らず、なるべく顔を出して仲良くするようにした。(40代 女性)

2位は「周囲とコミュニケーションをとる」。

人間関係に不安を抱えている人は、周囲と積極的にコミュニケーションをとって、早く人間関係を構築したいと思うでしょう。

コミュニケーションをとり、相手の顔と名前を覚え、自分のことも覚えてもらうことで、仕事の相談や連絡がしやすくなります。

オフィス内での交流だけではなく、勤務時間後の食事会や、休日に行われる交流イベントに参加した人もいました。

3位 街を見て回る

  • 積極的に外出して歩く。休みの日も会社近くの営業先までいき、街歩きや散策をしていました(20代 女性)
  • 時間をかけていろんな店舗へ行き、自分に合うお店を見つけた。「どこのお店が何曜日にお得」など、少しずつ発見していった(30代 女性)
  • いろいろな道をドライブしながら、行動エリアを広げていきました(40代 男性)

3位は「街を見て回る」でした。

新しい生活環境に慣れるため、外出を多くしていた人もいます。

お気に入りのお店やスポットが見つかると、新生活が楽しくなりそうです。

まったく土地勘がないのなら、歩きながら地名やエリア名なども頭に入れていきたいですね。

会社周辺を歩いてみることで、「ランチに使えそうなお店」「帰宅途中に立ち寄れそうなスポット」が見つかるかもしれません。

4位 自分で調べる

  • ネットで地元の店を調べた(20代 男性)
  • 仕事内容について、ネットや資料で調べた(30代 男性)

「自分で調べる」が4位でした。

「わからないことは、まず自分で調べたり勉強したりしてみた」という人もいます。

自分で調べてから同僚に質問すると、「自分で調べた内容」と「同僚たちのアドバイス」の相乗効果で、理解が進みそうです。

「住みたいエリアや近隣のスーパーについて調べた」という人も多くなりました。

5位 慣れるしかない

  • とにかく慣れるようにした。1年くらい働いたら、慣れ始めた(20代 男性)
  • あまり焦らず、流れに身を任せるように努めました(30代 女性)
  • 自然に覚えた(40代 男性)

5位は「慣れるしかない」でした。

スタートダッシュを決めようと思わないで、少しずつ新天地に慣れていった人もいます。

「最初は慣れていないんだから、緊張したりわからないことがあったりして当然」と思っておけば、少しは気が楽になるかもしれません。

最初は仕事の流れや職場のルールがしっくりこなくても、仕事に取り組む中で慣れていくことも多いはずです。

6位 とにかく仕事をこなす

  • とにかく積極的に仕事をこなし、認められるように自分をアピールした(20代 男性)
  • とにかく仕事をこなして覚えるようにしました(30代 女性)

「とにかく仕事をこなす」が6位でした。

真面目に目の前の仕事に取り組んでいれば、自然に仕事内容やコツは身についてくるはずです。

また仕事に取り組む姿勢を見せることで、同僚たちにも「仕事熱心な人だな」と思ってもらえるのではないでしょうか。

好印象を与えられれば、困ったときに助けてもらいやすくなるはずです。

真面目に仕事することは、仕事を覚えるうえでも人間関係を構築するうえでも大切ですね。

7位 家族・友人に相談する

  • 会社の同期たちと仲良くなるまでは、大学時代の友人とたまに電話しながら励ましあい、乗り越えました(20代 女性)
  • 家族や友人に相談してみた(30代 男性)

7位は「家族・友人に相談する」です。

転職・異動したばかりのころは、職場に悩みごとを相談できる相手がいないことも多いでしょう。

そのため家族や友人に気持ちを打ち明けていた人もいました。

具体的な解決策が見出せなかったとしても、愚痴を言うだけでスッキリして「明日から頑張ろう」という気持ちになることも。

辛いと思ったら、心を許せる人に話してみてはいかがでしょうか。

まとめ

新天地で困ったこととしては、仕事内容よりも人間関係が多く挙がりました。

人間関係は新しい職場で働き始めるまでわかりませんので、行ってみて「えっ」と感じる人も多いかもしれません。

同職種での転職でスキル・経験に自信があっても、「人間関係の構築には不安を抱く」という人もいるでしょう。

人間関係をよくするためには積極的なコミュニケーションも大切ですが、「わからないことがあったら聞く」「真面目に仕事する」といったことも人間関係構築に役立ちます。

ちなみに「積極的にコミュニケーションをとろうと思って、無理して明るいキャラを演じてみたが、周囲の反応は冷ややかで、結局浮いてしまった」という悲しいコメントもありました。

新天地デビューでは、気負いすぎず自然体で臨むのも大切です。

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