- 転職先が決まったのはいいけど勤務地が遠いな…
- 都会で働いてみたいから東京の会社へ転職しよう
- 東京での暮らしに疲れた、地元に戻りたい
就職や転職に伴い、引越しが必要となるケースも多いです。
職場も家も新しくなると気分は一新されそうですが、生活が大きく変化するため馴染むまでに時間もかかり、精神的に辛いことが出てくることもあるでしょう。
今回、引越しを伴う転職理由・困ったこと・かかった費用について、経験者500人にアンケートを実施。
- 調査対象:引越しをともなう転職の経験がある人
- 調査日:2021年5月5日~18日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性296人/男性204人)
上記のアンケート調査結果に対して、回答数の多かった順に、ランキング形式としてご紹介。
あわせて、転職を伴う引越しで費用や期間が足りない場合のアドバイスについても紹介しています。
今後、引越しを伴う転職を控えている方にとって、少しでも参考になる情報となれば幸いです。
引越しを伴う転職の理由を500人に調査!
まず、引越しをともなう転職の経験がある人500人に「引越しを伴う転職の理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位は「転職先の勤務地が遠方なことに伴っての引越し(134人)」でした。
1位と僅差の2位は「志望企業が遠方にしかなくて引越ししてでも転職したい(122人)」で、3位「どこか別の場所へ引越したくて転職(56人)」、4位「地元へのUターン転職を兼ねての引越し(41人)」と続きます。
仕事の事情に伴い引越しした人だけではなく、別の場所へ移り住むために転職した人も多いとわかります。
続く5位に「転職先への通勤の利便性を考えて引越し(39人)」、6位「結婚・同棲のため引越しと転職を同時に行う(19人)」、7位「地元で仕事が見つからずに他地域への転職と引越し(16人)」の結果となりました。
8位以下には、「家族が転勤するため」「前職の寮に住んでいたから」「転職先の寮に入るため」「一人暮らししたくて」といった回答も寄せられました。
また転職によって収入が減ったため、より家賃の安い場所へ引越した人もいました。
ではそれぞれの理由とあわせて具体的な回答を紹介します。
1位 転職先の勤務地が遠方なことに伴っての引越し
1位は500人中134人が回答した「転職先の勤務地が遠方なことに伴っての引越し」となりました。
「採用された職場がたまたま遠方だった」という人が多かったものの、中には「転職したら、勤務先が希望と違った」「東京支社だったが、静岡県の工場を任せると言われた」など予期せず引越すことになった人もいました。
「東京本社配属になりたくて転職したが、大阪支社勤務が決まった」という回答も。
また「通えるかなと思ったけれど、意外に遠かった」「勤務地ではなく研修地が遠くて引越した」といった体験談もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 県の職員になったら、片道2時間以上かかる地域に配属された(男性、20代で転職)
- 転職先の都合により、面接時に聞いていた勤務予定支店が急遽変更となったため(男性、30代で転職)
- 採用された会社がたまたま自宅から遠かったため(女性、40代で転職)
2位 志望企業が遠方にしかなくて引越ししてでも転職したい
2位は500人中122人が回答した「志望企業が遠方にしかなくて引越ししてでも転職したい」です。
「やりたい仕事が都会にあった」「働きたい会社が自宅から遠かった」など、希望の企業や職種を求めて、転居ありの転職を前提に転職活動した人も多いとわかります。
「転職活動の際、勤務地にこだわっていなかった」という人もいました。
「特定の土地でしか栽培できない農産物を育てる仕事のため」という回答も寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 就きたい職業が特定の地域にしかなかったからです(女性、20代で転職)
- 声をかけてくれた会社がたまたま県外にあり、引越ししてでも入りたかったから(男性、30代で転職)
- 行きたい会社が東京だったため(男性、50代で転職)
3位 どこか別の場所へ引越したくて転職した
3位は500人中56人が回答した「どこか別の場所へ引越したくて転職」でした。
「憧れの都会で働きたい」「好きな国や土地で暮らしたい」など、まず「引越したい」という思いがあって転職を決意した人も多数いることがわかります。
「地元を離れたい」「心機一転、頑張りたかった」という意見もありました。
また「同じ県で仕事をしていると、前職の関係者と会うかもしれないのが嫌だったので」という回答も寄せられました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 誰も自分を知らないところで、イチからはじめたかったから(男性、20代で転職)
- 旅行がきっかけで住みたいと思った国に仕事をみつけて、日本から引っ越しをしました(女性、30代で転職)
- 東京で働きたいという夢があったため(男性、40代で転職)
4位 地元へのUターン転職を兼ねての引越し
4位は500人中41人が回答した「地元へのUターン転職を兼ねての引越し」でした。
3位「引越したくて転職」とも似ていますが、この項目ではUターンに限定して集計しています。
Uターンの理由は「親の介護や看病」「家業の手伝い」「慣れている土地に戻りたい」「友人が多いから」など。
また「前職では頻繁に転勤があったので、実家近くで腰を据えて働きたくなった」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 東京での暮らしに疲れて転職を考えていたところ、地元の人脈を介して転職が決まった(男性、20代で転職)
- 生まれ育った地元に帰りたいと思っていたからです(女性、30代で転職)
- 親の介護が必要で家の近くの会社に転職(男性、40代で転職)
5位 転職先への通勤の利便性を考えて引越し
5位は500人中39人が回答した「転職先への通勤の利便性を考えて引越し」です。
転職前に住んでいた家からも通おうと思えば通えるけれど、より通勤に便利なところに引越したという人も多くなりました。
「勤務開始時間が早いから」「勤務終了時刻が遅い業種だから」など、勤務時間の都合上、会社の近くに住むことにした人も目立ちます。
また「電車でも通える距離だったが、自転車で通いたかった」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 前の家からも通えたが、会社の近くに引っ越すことで、通勤時間などを短縮したかった(男性、20代で転職)
- 会社に通いやすい沿線に住みたいと思ったからです(女性、30代で転職)
- パン屋さんで働きたくて、朝が早いため最寄駅に引っ越しをしました(女性、40代で転職)
6位 結婚・同棲のため引越しと転職を同時に行う
6位は500人中19人が回答した「結婚・同棲のため引越しと転職を同時に行う」です。
結婚や同棲のために引越すことになり、転職したという人がほとんど。
少数ですが「転職と同棲のタイミングがたまたま同じだった」という人もいました。
なお、「結婚・同棲のため」と回答した19人中17人が女性でした。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 結婚して夫の会社の社宅へ入居することに。社宅から自分の勤務地までが通勤圏内でなかったため転職をした(女性、20代で転職)
- 当時付き合っていた遠距離の彼氏と同棲をすることになったため(女性、20代で転職)
- 結婚を機に、相手の住んでいる土地に引越しすることを決めたので(女性、30代で転職)
7位 地元で仕事が見つからずに他地域への転職と引越し
7位にランクインしたのは、500人中16人が回答した「地元で仕事が見つからずに他地域への転職と引越し」です。
「地元に求人自体が少なかった」という人や、求人はあるものの「希望職種がなかった」「地元だと職種が限られていた」という人がいました。
具体的には「アパレル業界に転職したかったが、住んでいる街には洋服店が少なかった」などです。
また「地元の求人では給料が少なかったから」という回答も寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 住んでいた場所が田舎で求人が少なく、働くためには都会に行かなければならなかったため(女性、20代で転職)
- ハローワークに通っててもいい仕事がなく、たまたま出稼ぎの仕事を見つけたので挑戦してみようと思いました(女性、30代で転職)
- 地元で就職先が見つからず、東京での就職が決まったから(女性、50代で転職)
引越しを伴う転職は、特別な理由がない限り、引越しよりもまずは転職先を決めましょう。
今回のアンケート結果でも、「転職先の勤務地が遠方なことに伴っての引越し」が1位にランクインしており、転職が先のケースが多くを占めていました。
転職先を決めて引越しするメリットは次のとおり。
- 焦らず仕事を探せる
- 転職後の収入に見合った住まいを借りられる
- 会社の寮や社宅に入れる可能性がある
- 転職先企業から引越し手当が出る場合もある
結婚や実家に戻るなどで引越し後の生活基盤がある場合は、転職活動が後になっても、仕事探しの焦りや金銭面の不安は軽減できるでしょう。
ただし、同居するパートナーや両親に理解を得た上で、引越し後に転職活動をはじめてくださいね。
引越しにかかった費用平均は35.5万円
続いて「引越しにかかった費用」について聞いたところ、以下のような結果になりました。
引越し費用の平均は35.5万円。
距離や家族構成によっても費用は違いそうですね。
「会社が全額負担してくれた」などの理由で、「自己負担は0円」と答えた人が11人。
また自己負担はあったものの「敷金礼金は会社が負担してくれた」「引越し費用は一部補助が出た」という回答も。
一方で家具なども揃えたことで、100万円以上と高額の費用がかかった人もいました。
引越しを伴う転職を希望する人は、事前に引越し費用を貯めておきましょう。
アンケートの結果によると、引越しにかかる費用平均は35.5万円と、簡単に準備できる金額ではありません。
お金を貯める余裕がない人は、福利厚生が整った転職先を選ぶのもおすすめです。
引越し費用や家賃の補助、寮や社宅のある転職先なら節約もできます。
どれぐらい引越しにお金がかかるのか、前もって計算しておくといいのではないでしょうか。
ラビーネット不動産の「引越し費用チェックリスト」などを活用して、費用の計算をしてみてください。
引越しを伴う転職で困ったこととそれぞれの対処法
続いて「引越しをともなう転職で困ったこと」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
引越しをともなう転職で困ったことダントツの1位は「金銭面の負担が大きい(186人)」でした。
2位は、「友人・知人がおらず寂しい(72人)」、3位「新しい土地に馴染むこと(71人)」と続きます。
その後は、4位「新居の手配に苦労した(45人)」、5位「新たな人間関係の構築(41人)」、6位「引っ越し作業が大変(35人)」、7位「転職や引越しに伴い、時間や期間の余裕がなくて慌ただしかった(20人)」の結果となりました。
8位以下には、「ホームシック」のほか「転職活動で移動するのが大変だった」「外国語や方言に慣れなかった」といった回答が寄せられました。
ちなみに、引越しを伴う転職の中で「困ったことはない」と回答した人も13人いました。
1位の「金銭面の負担が大きい」が、500人中186人と3人にひとり以上が回答したことからも、引越しを伴う転職が金銭的にみて、いかにツライことなのかわかります。
また、2位の「友人・知人がおらず寂しい(72人)」と、5位「新たな人間関係の構築(41人)」の結果も、新居地への移動を必要とする転職ならではの人間関係に関する悩みと言えるでしょう。
ではランキング結果に対しての具体的な解説と回答者の声を紹介します。
1位 金銭面の負担が大きい
1位は500人中186人が回答した「金銭面の負担が大きい」でした。
引越し費用がかさんで困ったという回答が目立ち、「会社からの補助があったものの、予想以上に高くついた」「引越し業者の繁忙期だったので高かった」という体験談が寄せられています。
「以前の会社では家賃補助があったが、転職後はなくなった」「敷金・礼金は会社負担してくれたが、家賃そのものが高かった」など家賃に関する回答も。
また「収入そのものが減った」という意見もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 東京で大阪の仕事を探すのは難しく、一旦無職になったため、収入が途絶えて困った(男性、20代で転職)
- 神奈川から福岡への転居だったため、引越し代がかなり負担になりました(女性、30代で転職)
- 家族と単身の2所帯となるので、その生活費に困りました。前職よりも生活は余裕がないように感じます(男性、50代で転職)
「引越し費用」「新居の敷金・礼金」「旧居の退去費用」などをあわせると、家賃の半年分とも言われている初期費用の一般的相場。
金銭的負担はとても大きいですよね。
そこでおすすめしたいのが、金銭面の負担を少しでも軽減するために、引越しに必要な費用を抑えるために工夫すること。
以下は金銭面の負担を軽減するためのコツです。
- 転職先に引越補助の制度がないか確認する
- 複数の引越し業者から見積りを取る
- 新居費用を安く抑える
- 国の給付・補助制度を利用する
それぞれのコツについて解説していきます。
転職先に引越補助の制度がないか確認してみてください。
企業によって異なりますが、引越し費用の全額または一部を負担してくれるケースもあります。
費用負担を軽減できるので、転職活動中や内定が出た後などに、補助制度の有無を聞いておくといいでしょう。
引越し業者を選ぶときは、複数の業者から見積りを取るようにしましょう。
なぜなら、相見積もりすれば比較ができ、安くて納得できる業者を選べるからですね。
相見積もりする際に注意したいのがタイミングです。
引越しの直前に慌てず、できるだけ早い段階で見積もり依頼をすることで、より多くの業者を比較できます。
また、引越し需要の高いハイシーズン(3月~4月)や「土日祝日」「午前中」「大安」など人気のある日を避けると費用を抑えられますよ。
効率的に複数の引越し業者から見積もりを取るなら、「ズバット引越し比較(PR)」のような、引越し費用の一括見積もりができるサービスの活用がおすすめです。
新居に必要な費用を安く抑えることで、負担を軽減することも可能です。
引越しに関する費用には「家賃」はもちろん、「敷金・礼金」や「家具・家電」などの新居に必要な費用も含まれます。
少しでも費用負担を抑えるために、以下の物件を選んでみてはいかがでしょうか。
- 敷金・礼金ゼロの物件
- 初期費用の安いシェアハウス
- 家具・家電付き物件
- 家賃が一定期間無料のフリーレント物件
転職先に「家賃補助」や「寮・社宅」があれば、毎月の家賃負担も軽減できるため、一度確認してみてください。
国の給付・補助制度が、転職に伴う引越しに使えるケースもあります。
たとえば、以下の給付や制度などですね。
- 移転費
- 再就職手当
『移転費』は、雇用保険の受給資格者が、職業に就くためなどに引越しする必要がある場合に給付されます。
「ハローワークから紹介された仕事に就くための引越し」など、支給条件がいくつかあります。
もうひとつ『再就職手当』とは、雇用保険の手続きを行った人が早く就職した際に支給される手当のことです。
こちらも支給要件をすべて満たす必要があります。
詳しくは、厚生労働省の「移転費」のリーフレットや、「再就職手当」のリーフレットを確認してください。
国の給付・補助制度を利用して、引越し資金に充てるといいでしょう。
2位 周りに友人・知人がおらず寂しい
2位は500人中72人が回答した「周りに友人・知人がおらず寂しい」がランクイン。
悩みを相談したり、一緒に遊べる相手がいなくて寂しかったという意見が多数集まりました。
「休日が暇になった」という回答も。
転職を機に「友達と疎遠になった」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 近くに友人や家族がいないこと。仕事で辛いことがあっても、気軽に会って話せる人がいなかった(女性、20代で転職)
- 周りに知っている人がおらず、引越しして1ヶ月くらいは寂しくて精神的に辛かったです(女性、30代で転職)
- まったく知らない土地だったので周囲に知り合いもなく、困ったときに相談する人がいなくて参りました(男性、40代で転職)
「知人や友人が早く欲しい」という人は、積極的に地元の人と交流するようにしましょう。
- 近所のお店に行く
- 街コンやオフ会などに参加する
- SNSでつながる
など、出会いのきっかけを作れば知人や友人ができるはずです。
寂しいけれど無理に知人や友人を作りたくない人は、一人時間を大切にしてみてはいかがでしょうか。
趣味や習い事をはじめたり、近所を散策したりすれば、自然と知人や友人と知り合える可能性も。
寂しがり屋の人は、複数人と生活をともにできる「シェアハウス」に住むのもおすすめです。
3位 新しい土地に馴染むこと
3位にランクインしたのは500人中71人が回答した「新しい土地に馴染むこと」です。
「病院やスーパーの場所」「道路や公共交通機関」を把握するのに困ったという回答が多数。
「徐々に慣れた」という人もいれば「慣れるのに時間がかかった」「慣れなかった」という人も。
「慣れない土地での生活と、新しい職場での仕事を両立することが大変だった」という体験談もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- まったく知らない土地なので、買い物する場所や駅など、地理を覚えるのに時間がかかりました(男性、20代で転職)
- 土地に慣れませんでした(女性、30代で転職)
- 周辺の道路環境やその土地の暗黙のルールなどを覚えるのが大変だった(男性、40代で転職)
新しい土地で馴染むためには、引越した地域のいいところを探してみてください。
「地元ならではのルールが苦手」「風習が合わない」など、嫌な部分ばかりに目を向けていても馴染めないでしょう。
知り合いや友達ができれば徐々に馴染めるはずなので、積極的に人間関係を構築してみてはいかがでしょうか。
地理に慣れるためには、インターネットで周辺の情報を収集し、積極的に出歩くことがおすすめ。
GoogleやSNSで「地域名+ランチおすすめ」などで検索すれば、多数の情報を見つかりますよ。
役所・病院・スーパーなど生活に最低限必要な場所は、引越し前にチェックしておきましょう。
4位 新居の手配に苦労した
4位は500人中45人が回答した「新居の手配に苦労した」でした。
「物件を見る時間がなかった」「どこに住めば便利かがわからなくて」という意見が多数。
また契約手続きや入居審査に困ったという声もありました。
とくに転職前で「収入の証明」や「内定の証明」ができない状態だと、入居審査が難しくなるようです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 引越し先が遠いため、物件を色々見て回る時間がなかったことが一番困りました(女性、20代で転職)
- 土地勘がなく、どこに住めば暮らしやすいか見当がつかなかった(男性、30代で転職)
- アパートを契約するときの入居審査。年収を記入する欄があったため、その時は例外的に見込み額として審査してもらった(男性、40代で転職)
実際に自分の足で引越し先の住環境の確認ができない場合は、転職先の人や不動産会社に聞いたり、口コミをチェックしてみてください。
実際に住んでいる人や、土地に詳しい人からの情報は、住む場所を決める際の参考になるはずです。
物件についても下見をして決めるべきですが、遠方や引き継ぎが忙しいなどの理由でできない場合、以下の方法もあるので試してみてください。
- オンライン内見
- 信頼出来る人に頼んで変わりに内見してもらう
- 不動産会社の担当者に頼んで写真や動画を撮影してもらう
不動産屋さんへ行かなくても、LINEやチャットでお部屋探しの相談やお手伝いをしてくれる「イエプラ」は便利です。
休憩時間や移動中の時間を使って、毎日深夜0時まで相談できるので、現在の仕事と転職や引越の準備で忙しい方におすすめと言えるでしょう。
5位 新たな人間関係の構築が進まない
5位は500人中41人が回答した「新たな人間関係の構築できずに苦労した」です。
3位の「友人・知人がおらず寂しい」とも似ていて、馴染みがない土地での人付き合いに悩んだ人が多いとわかります。
仕事でもプライベートでも、新しい場所でイチから人間関係を築いていくのは大変ですよね。
「会社の人とは飲み会をしたりしますが、プライベートでの友達はまだ出来ていない」「頻繁には帰省できず、友人ができるまではかなり孤独だった」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- その地の習慣や人付き合いに慣れず、しばらくは外に出られませんでした(男性、20代で転職)
- 子どものママ友付き合い(女性、30代で転職)
- 転職先の土地の方々と仲良くなるのに時間がかかった(男性、40代で転職)
まずは転職先の人と人間関係を築きましょう。
職場の人から新たな交友関係が広がる可能性もあります。
無理に親しくする必要はありませんが、自分から挨拶や声かけをすると、接する機会が増えて友好な関係も築きやすくなるので意識してみてください。
積極的にわからないことを聞いたり、感謝の気持ちを伝えたりするのもいいのではないでしょうか。
6位 引越し手続きや作業が大変で苦労した
6位は500人中35人が回答した「引越し手続きや作業が大変」となりました。
荷造りや荷ほどきはもちろんのこと「不要になった家具の処分」「新しい家具・家電の購入」「住所変更手続き」が大変だったという声が多数。
「予算をおさえるために引越し業者を頼まなかったので、大変だった」という声も複数ありました。
また「引越し決定のタイミングが遅く、予定よりも遅い時間帯での引越し作業になった。もっと計画的にすすめるべきだった」という反省点を寄せてくれた人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- バタバタした状況で住所変更などの手続きをしなければならなかったこと(女性、20代で転職)
- 退社から入社までしばらくの間、ウィークリーマンションに住むことになった。荷物を持っての移動になるので大変だった(男性、30代で転職)
- 引越しで休みがつぶれてしまったこと(男性、40代以上で転職)
引越し手続きや作業をスムーズに進めるためには「リスト化」することです。
引越しで「やるべきこと」をリスト化しておけば、計画的かつ効率的に漏れなく手続きや作業を行えるからですね。
引越し手続きのリスト化については、引越し侍の「引越し準備チェックリスト」などを活用してください。
7位 転職や引越しに伴い、時間や期間の余裕がなくて慌ただしかった
7位は500人中20人が回答した「転職や引越しに伴い、時間や期間の余裕がなくて慌ただしかった」でした。
仕事をしながら引越し準備をしたり、内定から入社までの期間が短かったりして「時間がない」と答えた人が多数。
中には「元の職場との日程調整がうまくいかず、退職した翌日に入社という日程になってしまい、引越しにあてられる日数が少なかった」という人も。
とくに引越しをともなう転職の場合には「退職日の調整」や「引越しのタイミング」が大切だとわかります。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 退職の引き継ぎ最中での引越しだったため、慌ただしかったこと(男性、20代で転職)
- 内定から入社日まで2週間しかなかったので、とにかく時間がなくバタバタだった(女性、30代で転職)
- 転職準備をしながら、引越し準備もしなければならなかったこと(男性、50代で転職)
引越しを伴う転職で気をつけたいのは、余裕をもって入社日を決めることです。
物件や引越し業者決め、荷物の梱包・荷ほどき、手続きなどで引越には最低でも3週間はかかります。
在職中の人なら、退職交渉や引き継ぎに時間がかかってしまうことも。
もしタイトなスケジュールの入社日を提示されたら、交渉して調整してもらいましょう。
交渉が苦手という人は、転職エージェントを活用して担当者に入社日の調整をしてもらうのもおすすめですよ。
どうしても引越し準備の時間がないという人は、次の方法も試してみるといいでしょう。
- 家族や友人に手伝ってもらう。
- 荷造り・荷ほどきを業者に頼む。
- とりあえずマンスリーマンションに入り、仕事が落ち着いてから引越しする。
引越しを伴う転職をしてよかった人は84.0%
最後に「引越しをともなう転職をしてよかったですか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「よかった(43.6%)」「どちらかといえばよかった(40.4%)」と答えた人があわせて84.0%にのぼり、多くの人が満足しているという結果に。
引越しをともなう転勤で困ったことや苦労したことはあったものの、結果的には満足している人が多いようです。
では、具体的な回答を紹介します。
引越しを伴う転職をして良かった人の理由
「よかった」「どちらかといえばよかった」と回答した人からは「心機一転できた」「やりたい仕事につけた」「勤務地近くに引越したので、仕事に集中できた」といった回答が寄せられました。
また実家や実家近くにUターンした人からは「安心感」「実家暮らしで経済的に楽になった」「慣れた環境で精神的に安定した」という意見も。
一方で縁のなかった土地に引越した人からも「知り合いがおらず最初は寂しかったが、人間関係が築けてからは充実している」「休日にお店を探すのが楽しい」と、引越し先での生活を楽しんだエピソードも多数寄せられています。
「実家暮らしが窮屈だったので、一人暮らしになってラク」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 転職で仕事と同時に住居も変えることで、気持ちの切り替えができたから(女性、20代で転職)
- 親の近くに戻ったことで、何かあった時にすぐに対応できるという安心感がある(男性、30代で転職)
- 好きな仕事ができているので、転職のために引越して正解だったと思っています(男性、40代で転職)
引越しを伴う転職をして悪かった人の理由
「悪かった」「どちらかと言えば悪かった」と答えた人からは「精神的にツライ」「金銭面で苦労した」という回答がありました。
「周りに知り合いが誰もいないことが、これほど精神的に苦痛とは思わなかった」「人間関係をイチから築ける人は苦にならないかもしれないが、並大抵じゃないと思う」という意見も。
「単身赴任になったのでつらかった」「一人暮らしのしんどさ、実家の楽さがわかった」という体験談も寄せられています。
引越しまでして転職したのに「新しい仕事や土地に馴染めず、結局退職してしまった」という人も複数いました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 誰もいない土地は寂しすぎた。彼とも遠距離になってしまったし、とにかく不安で仕方なかった(女性、10代で転職)
- 引越し費用が思ったよりもかかってしまい、将来のために貯めていたお金を結構使ってしまったから(男性20代で転職)
- 引越しと転職、新しいことだらけで、慣れるまで精神的な負担が大きかった(男性、30代で転職)
引越しを伴う転職を経験した500人にアンケートを行ったところ、引越しをともなう転職で困ったこと第1位は「金銭面」でした。
とくに引越し費用や家具・家電費用が高額になって困ったという人が多数。
引越し費用や家賃を負担してくれる会社ばかりではないので、遠方への転職を考えているなら、引越し費用を準備しておくほうがよさそうです。
引越しをともなう転職をして「よかった」「どちらかといえばよかった」と答えた人は84.0%にものぼっています。
困ったことや苦労はあるものの、引越しと転職をして「やりがいのある仕事を手に入れた」「気に入った土地で過ごせている」と満足している人が多いとわかりました。
引越しをともなう転職をしてよかったと思えるためには、次の2つを押さえておくといいでしょう。
- 引越しを転職の目的としない
- 新しい土地を楽しみながら前向きな気持ちで過ごす
一人が苦手な人や、メンタル面に自信のない人は、慎重に転職を考えたほうがいいでしょう。
今回のアンケートでも、引越しをともなう転職をして「悪かった」「どちらかと言えば悪かった」と回答した多くの人が、淋しさや精神的な負担を挙げていました。
淋しさや精神面の負担を心配する人は、「家族やパートナーについてきてもらう」「知人や家族のいる土地に転職する」などの工夫もしてみてくださいね。