- 正社員で手取り15万円の仕事ってやばい?
- 手取り15万円で一人暮らしは可能?
- このまま手取り15万の状態が続いたら生きていけない?
手取り15万円の仕事や生活していくことに対して不安を感じている人もいるのではないでしょうか。
会社員で手取りが15万円になるのは、月収が18~19万円くらいの人です。
月収18~19万円から社会保険料などが引かれて、実際に手元に入る手取り額は15万円ほどになります。
今回は手取り15万円で生活する500人にアンケートを実施し、「手取り15万円でキツイと思うこと」や「理想の手取り額」について聞きました。
- 調査対象:手取り15万円の人
- 調査日:2021年6月24日~7月7日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性347人/男性153人)
結果、手取り15万円の生活レベルできついと思うことは「欲しいものを買えない」、理想の手取り額は「平均27.9万円」であることが判明。
当記事では、アンケート結果にくわえ、収入アップするための方法や注意点について紹介しています。
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【男女500人に聞いた】手取り15万円の生活できついと思うことランキング
今回の調査協力者である男女500人に対して、まずは「手取り15万円ってきついな」と思うことについて聞きました。
上位10位までをランキング形式で紹介します。
1位は「欲しいものを買えない」です。
2位以下は「貯金ができない」「イレギュラーな出費への対応」と続きます。
11位以下には「子どもにお金をかけてあげられない」「将来が不安」「生活レベルを他人と比べたとき」「一人暮らしできない」「好きな家に住めない」などが入りました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 欲しいものを買えない
- 自分の好きなゲームの続編が出たものの、ギリギリで生活しており買えないとき(20代男性)
- 友達が持っているようなブランド品やデパコスなんて到底買えない(30代女性)
- 衣食住すべてにわたり、本当に欲しいものが気軽に買えない(50代女性)
手取り15万円でキツイこと第1位は「欲しいものを買えない」となりました。
「趣味にお金を使えない」「自由に使えるお金がない」「高額なものは買えない」などの意見が多数。
「欲しいものをすぐ買えない」「買うにはまず貯金しなければ」という人も目立ちました。
モノとは少し違いますが「髪を染めにいけない」「美容院に行けず、髪を自分で切っている」という回答もありました。
2位 貯金ができない
- 引っ越したいのに、なかなか貯金がたまりません(20代女性)
- 生活がかつかつで貯金がまったくできません(30代女性)
- 貯金に回せる金額が少ない(50代男性)
2位は「貯金ができない」でした。
「生活費で使い切ってしまい、貯金ができない」「ほとんど貯金が不可能」「貯金が増えない」という回答が多数。
「預金通帳を見ても思うように預金額が増えていない状況を見て(キツイなと思う)」という意見も。
「夫の収入があるので不自由なことはないですが、貯金が増えれば旅行する際に贅沢できるな、と思うこともあります」という人もいました。
3位 イレギュラーな出費への対応
- 飲み会や同窓会など、予定になかったイベントが急にはいると、支払いの準備がすぐにできない(30代男性)
- 車検や固定資産税の支払いの月がキツいと思う(40代女性)
- 家電の故障による修理や買い替えや、冠婚葬祭などの出費が必要になったときには困ることがあります(50代男性)
「イレギュラーな出費への対応」が3位でした。
イレギュラーな出費の具体例は「冠婚葬祭」「保険・税金の支払い」「車検」「家電が壊れて買い替えた」「光熱費が思ったより高かった」など。
「普段は生活できているけれど、急な出費があると困る」という回答も。
「友達からの誘いやお祝いごとを嬉しいと思えない」「姉の結婚が決まった際、十分な御祝儀が出せなかった」という人もいました。
4位 生活費を払うと給料が残らない
- 生活費と車のローンを支払って残高がほとんど残らないとき(20代女性)
- 家賃、光熱水費などの固定費を引くと「1日1000円使えないじゃん!」って思うとき(30代男性)
- 住居費、光熱費、食費を払うとまったく残りません(40代男性)
「生活費を払うと給料が残らない」が4位でした。
「必要経費を払ったら、自由に使えるお金がほとんどなくなる」という回答が多数。
「給料日なのにすでに金欠を感じる」「給料日なのに嬉しくない」などの意見も寄せられました。
自由に使えるお金が残らないため「欲しいものが買えない」などの回答につながると推測されます。
5位 常に予算を気にする
- 旅行など行っても安くてケチケチした宿や食事になってしまう(20代男性)
- 外食・デリバリーをするときに、金額で取捨選択をしてしまう(30代女性)
- なんでも買う時は一番安いもの(60代以上男性)
5位は「常に予算を気にする」です。
「欲しくても値段を見て躊躇する」「毎日の食費や外食で値段をつい気にしてしまうとき」「いちいちお金のことを気にしないといけない」といった回答がありました。
「3万円くらいのものを即決で買えない」「1万円を超えると手を出しづらくなる」から「1000円のランチはもったいなくて行けない」「100円以上のペットボトル飲料を買うか迷う」まで、躊躇する金額はさまざまでした。
「旅行で新幹線や飛行機は控えがち」という人もいました。
6位 遊びに行けない
- 友達に遊びに誘われても、金欠が理由で断らなくてはいけないとき(20代女性)
- 週末子どもを遊びに連れて行けない(30代男性)
- 一番使いたい交際費、遊興費に回すお金がない(40代女性)
「遊びに行けない」が6位でした。
「ゴルフに行けない」「コンサートに行けない」など娯楽に回せるお金がないという回答が寄せられました。
せっかく誘われても断らないといけないのはツライですね。
「何度も断れないのがツライ」「遊びに行ってしまうと、余裕がなくなる」という声もありました。
7位 旅行ができない
- 親を旅行に連れていけない(20代男性)
- 旅行に行きたいときに行けない(30代女性)
7位にランクインしたのは「旅行ができない」。
「気軽に行けない」「旅行するために何ヶ月も貯金する必要がある」などの回答が寄せられました。
とくに旅行が趣味の人はツライですよね。
8位 外食ができない
- 外食はもってのほか(20代女性)
- 外食を控えてしまいます(30代男性)
- ランチなどに誘われても、ほとんどの場合、何かしら理由をつけて断らなければならない(40代女性)
8位は「外食ができない」です。
「飲みに行けない」「外食の誘いを断る」ときにツライという回答が寄せられました。
「たくさん稼いでる友人に飲み会に誘われても、毎回は行けない」という人も。
一方で「外食もなるべく控えるようにしますが、外食した方が安い場合もある。常にどちらが得か考えながら行動している」という回答もありました。
9位 節約しているとき
- 何度も何度も家計簿をみて、やりくりしたり、自分の日用品の出費を削らないといけないとき(20代女性)
- 食費節約のために、毎日お弁当を作らなくてはいけないとき(30代女性)
- 毎日せっせと水筒に入れるお茶を作っているとき(40代男性)
「節約しているとき」が9位でした。
「食費を節約するために自炊」「お弁当持参が必須」「食費を削る」「常に節約を意識している」などの回答が寄せられました。
中には「食費をきりつめて、週2日ほど1日1食の日がある」という人も。
常に節約を意識していると、疲れてしまいますし心が休まらなくてツライですよね。
「子どもにもっといいものを食べさせてあげたいが、安いスーパーでの買い物が定着している」という回答もありました。
10位 生活費が足りない
- 子どもを育てはじめると、ありとあらゆるところで支出が増えて家計が回らなくなる(30代男性)
- ローンと生活費で給料が足りない(40代女性)
10位になったのは「生活費が足りない」です。
「ホントに生活が苦しい」「日々の支払いですべてなくなってしまうどころか、足りない」「子育て中なのでまったく足りない」などの回答が寄せられました。
「ある月の支払いが追いつかず、翌月に回すことでさらに翌月・翌々月と負のスパイラルに陥ってしまう」という人も。
「足りない」まではいかないものの「生活がカツカツ」という回答も16位(8人)に入っています。
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理想の手取り額は27.9万円
続いて「理想の手取り額」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
理想の手取り額の平均は27.9万円でした。
多くの人が20~30万円を理想としていることがわかります。
「最低20万円は欲しい」「多いほどいいが、現実的には30万円あれば助かる」などの希望が寄せられました。
中には「28万円。以前もらっていた額です」という回答もありました。
手取り15万円で転職を考えている人は67.6%
次に「いま転職を考えていますか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「転職活動中」「考えている」「少し考えている」と答えた人は合わせて67.6%。
多くの人が転職を検討しているとわかりました。
「転職を考えている理由「考えていない理由」について、具体的な回答と共に紹介します。
転職を考えている人の理由
- もっと手取りを増やして余裕のある生活をしたいため(20代女性)
- 手取りが低くて、家族を養っていけないから(30代男性)
- 現在の職場では賞与や昇給が見込めず、将来の生活にとても不安を感じているので(40代男性)
転職を考えている人からは「収入を増やしたいから」「昇給する見込みがないから」「ギリギリの生活だから」「今のままでは将来が不安だから」という意見が多数。
「一人暮らしがしたい」「家を買いたい」「1ヶ月に10万円は貯金したい」「夫の扶養から抜けて自立したい」といった目標のために転職を考えている人も。
「今の仕事はキツイだけで給料も少ない。給料が少ないならやりたい仕事がいい」という意見もありました。
また「人間関係に不満」「会社への不信感」「休日を増やしたい」など、給料面以外の理由も複数みられました。
転職を考えていない人の理由
- 正社員ですが時間はあるので、今のところは副業でしっかり稼いでいければいいかと考えています(20代女性)
- スキルがないし、転職しても今よりよくなる可能性は低いと思うから(30代男性)
- 年齢からいっても、転職のチャンスが少なく、給料があがるとも限らないから(50代女性)
転職を考えていない人からは「仕事が気に入っている」「人間関係がいい」「残業がない」「時間の融通がききやすい」「給料以外ではデメリットがない」などの意見が寄せられました。
「今の会社でスキルを磨いて、月収をあげようと思っています」「スキルアップすれば給料があがる見込み」といった理由も。
一方で「次が見つかるか不安だから」「求人がないから」「年齢的に再就職が厳しいと思う」など、「できるなら転職したいけれど、不安」と感じているのだろう海洋も目立ちました。
「どうしても足りなければ副業をはじめます」「副業で補えばいい」という意見も複数ありました。
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転職で手取り15万円よりも収入をアップするための方法
今回のアンケートで、手取り15万円の人の67.6%が転職を考えていることがわかりました。
この章では、転職で手取り15万円の状態よりも収入アップするための方法について解説していきます。
まずは希望の手取り額から額面を導き出そう
転職活動を始める前に、まずは希望の手取り額から額面を導き出しましょう。
なぜなら、手取りと収入とでは金額が違ってくるからですね。
「額面」とは、基本給や各種手当てなどを含んだ、控除(税金や社会保険料)を差し引く前の金額です。
一方の「手取り」は、額面金額から控除額を差し引いた額のことで、計算式は以下のとおりになります。
- 「額面金額」-「控除額」=「手取り額」
求人情報の給与欄には手取り額ではなく、「月収30万円」「年俸400万円」といった額面の記載がされているため、「手取り25万円を希望しているから、給与25万円の求人を探せばいい」というわけではありません。
転職サイト「リクナビNEXT」によると、額面に対する手取りの割合の目安は約8割とのこと。
手元にある給料明細を確認してもらえばわかりますが、現在手取りが15万円の人なら、額面は18.5万円~19万円前後となるのではないでしょうか。
転職でいま以上の手取りアップを目指すなら、給与が19万円以上の求人を探さなくてはいけないことになります。
控除額には個人差があるので、上記計算はあくまでも目安となります。
手取り15万円の人が理想手取り額「27.9万円」を得るのは簡単ではない
今回のアンケート結果では、手取り15万円の人の約9割が「手取り20~30万円」を理想としており、平均理想額は約27.9万円でした。
しかし、手取り15万円の人が理想の手取り額とした「27.9万円」を得るのは簡単ではありません。
額面にすると年収200万円前後もの差があり、現状より倍近くの給与アップが可能な転職を実現する必要があります。
- 手取り20万円の額面「18.5万円~19万円」
- 手取り29.6万円の額面「35万円」
非正規の人は正社員への転職を目指す
国税庁の「令和2年分 民間給与実態統計調査」によると、非正規の男性の平均給与は228万円という結果があります。(女性は153万円)
手取りが15万円の人の中には、非正規社員として働いている人も多いのではないでしょうか。
非正規で手取り15万円の人は、正社員への転職を目指しましょう。
正社員になると、今までもらえなかった手当や賞与などが支給されるようになり、大幅な収入アップが目指せます。
例えば、正社員の仕事に就いて「住宅手当」2万円と、「賞与」50万円がもらえるようになると、年収は74万円アップします。
- 「住宅手当」2万円/月×12ヶ月=24万円
- 「賞与」(夏冬合わせて)50万円
目先の収入アップはもちろん、正社員になれば「昇給」や「昇格」も見込めるため、将来的な手取り額にも影響がありますよ。
中小零細企業で働いているなら大手企業への転職を目指す
現在、中小企業や零細企業で働いている手取り15万円の人は、大手企業への転職を目指しましょう。
なぜなら、大企業と中小零細企業とでは賃金差があるからですね。
「令和2年 賃金構造基本統計調査」の企業規模別にみた賃金は以下のとおり。
男性 | 女性 | |
---|---|---|
大企業 | 377.1千円 | 266.4千円 |
中小企業 | 331.7千円 | 253.1千円 |
小企業 | 302.4千円 | 232.9千円 |
大企業と小企業では、男性で約5.5万円、女性で3.4万円の賃金差が生じています。
年収に換算すると、男性で66万円、女性で40.8万円の差となっており、大企業の賃金の高さがわかりますよね。
また大手企業への転職は、収入アップだけでなく、福利厚生や教育制度の充実、企業の安定性などのメリットもありますよ。
転職エージェントへ希望の手取り金額や仕事条件にマッチした仕事先を相談する
手取り15万円の人の中には、転職を考えること自体が初めてで、なにからすれば良いのかわからない方もいるのではないでしょうか。
そこでおすすめなのが、転職エージェントへ希望の手取り金額や仕事条件にマッチした仕事先を相談することです。
自分でアレコレ考えたり悩む必要もなく、転職エージェントが希望条件を満たした仕事先をピックアップしてくれます。
また、年収アップに向けての転職実績やノウハウもあり、年収交渉などのフォロー体制も整っています。
どの転職エージェントを選べばよいか判断がつかない場合、まずは「マイナビAGENT」や「doda」といった、大手転職エージェントから試してみるのが手堅いです。
上記にあわせて、新卒入社の若手社員や第二新卒の方の場合は、第二新卒の転職に強い「マイナビAGENT」。
非正規・就業経験ナシの方の場合は、「ハタラクティブ」も併用するといいでしょう。
転職先は希望以上の手取り額を得られる可能性がある職種・業界を選ぶ
転職先には、希望以上の手取り金額を得られる可能性がある職種・業界を選んでいきましょう。
もし、理想の手取り額を今回のアンケートの平均値である「27.9万円」とするならば、約200万円の年収アップが必要となるためです。
手取り「15万円」の年収 | 約228万円 (額面「19万円」×12ヶ月で計算) |
---|---|
理想手取り「29.6万円」の年収 | 約420万円(額面「35万円」×12ヶ月で計算) |
しかし現職と同じ職種や業界では、年収200万円以上の給料アップは厳しい場合もあるでしょう。
その場合は、平均収入がより高収入の異業種への転職をも選択肢に入れていきましょう。
当メディアで行った「年収400万円の職業」と「年収500万円台の職業」についてのアンケート調査も、あわせて参考にしてみてください。
年収400万円台の職業ランキング結果
「事務・管理部門」「営業職」「医療系専門職」が上位にランクインしています。
年収500万円台の職業ランキング結果
400万円台と多少の順位の入れ替えはあれど、「営業職」「事務・管理部門」「医療系専門職」の上位3つは同じ結果となっています。
平均収入の高い業界に関しては、転職サイト「doda」の調査による平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)が参考になります。
男女差はあるものの「金融」「メーカー」「総合商社」「IT/通信」「建設/プラント/不動産」などが上位に並んでいます。
希望の年収や業界にある程度の目安がついているのであれば、以下から転職サイト・転職エージェントを絞り込み検索可能なので、ぜひご活用ください。
給与面だけに目を向けず「福利厚生」の充実した会社への転職もひとつの選択肢
「いくら給料が良くてもキツイ仕事をするぐらいなら、いまと同程度の職場環境で少しだけ手取り金額アップできればいい」と考える人もいるのではないでしょうか。
給与面だけに目を向けず、「福利厚生」の充実した会社へ転職するのもひとつの選択肢と言えるでしょう。
別途手当がつくことで手取りが増えるケースと、生活面での負担を軽減できるケースもあるためですね。
それぞれの具体例は以下のとおりです。
- ●手当がつくことで手取りが増えるケース
- 「通勤交通費の上限額が設けられている会社から、上限のない会社に転職して手取りが増えた」
「住宅手当のつく会社に転職することで手取りが増えた」 - ●生活面での負担が軽減できるケース
- 「寮や社宅のある会社に転職して家賃の負担が減った」
「社食や弁当支給のある会社に転職することで食費の節約になった」
手取り金額そのものが増えるわけではありませんが、日常生活の中でかかってくる費用を抑えられるメリットがありますよ。
転職以外で手取り15万円よりも収入を増やしたり手元に残るお金を大きくするためのコツ
手取り金額を増やしたいものの、「今すぐ転職するのは難しい」「慣れ親しんだ職場を離れたくない」という人もいるのではないでしょうか。
転職以外で手取り15万円よりも収入を増やしたり手元に残る金額を大きくするためのコツを解説。
少しでもいまよりも現金を確保したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
現職で努力や結果を重ねての収入アップを目指す
王道と言えますが、現在勤めている会社で、コツコツとした努力や結果を重ねることでの収入アップが考えられます。
現職で給料アップする方法は以下の3つが挙げられます。
- 昇給・昇格する
- 資格を取得して資格手当をもらう
- 上司に年収アップの交渉を行う
ただし、今回のアンケート結果の理想手取り額「27.9万円」を、現職での給料アップで実現するのは、実際のところ非常に難しいです。
なぜなら、「令和2年賃金引き上げ等の実態に関する調査」によると、1人平均賃金の改定額は「4,940円」。
東京都産業労働局発表の「中小企業の賃金・退職金事情」によると、役付手当の支給金額は下記のとおり。
役職 | 部長 | 課長 | 係長 |
---|---|---|---|
役付手当 | 93,789 | 59,881 | 28,528 |
・・・残念ながら大幅な昇給は期待できません。
部長職への昇進となると話は別ですが、手取り15万円の人が役職につくのはまだ少し先の話です。
現在置かれているポジションやそれに伴うキャリアプランにあった給料アップ方法を選んでいきましょう。
「所得控除」や「確定申告」で税金負担額を減らして手元に残るお金を大きくする
「所得控除」や「確定申告」の制度を利用して税金負担額を減らし、手元に残るお金を大きくできます。
上記制度を利用することで、「所得税」や「住民税」の控除額を減らせるからですね。
所得税は概算で毎月の給料から控除されているため、年末に納税額の精算が行われます。
これが12月に行われる「年末調整」ですね。
12月の手取り給料が増えていることを経験した人も多いと思います。
所得控除は全部で15種類。
- 基礎控除
- 医療費控除
- 雑損控除
- 寄附金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 障害者控除
- ひとり親控除
- 寡婦控除
- 勤労学生控除
所得控除は住民税の計算にも関わってくるので、該当する控除のある人は年末調整で忘れず申告するようにしましょう。
住宅ローンを組んだ1年目や、1年間の医療費が10万円を超えた場合などは「確定申告」が必要となります。
詳しくは、最寄りの税務署へ相談してくださいね。
副業で収入アップを目指す
副業で収入を増やして手取りアップを目指す方法もあります。
また、副業で個人事業主になれば、節税も視野に入れられます。
なぜなら、家賃・光熱費・通信費などを経費計上できるケースもあるためですね。
副業の手段としては、「クラウドワークス」「Bizseek」のようなクラウドソーシングや、「Uber Eatsの配達パートナー」などが挙げられます。
ただし、副業を始める際は以下の点に注意しましょう。
まとめ
手取り15万円の500人を対象にしたアンケートを行った結果、「手取り15万円でキツイと思うこと」第1位は「欲しいものを買えない」でした。
趣味や服、美容用品を我慢しているという人が多数いました。
理想の手取り額の平均は27.9万円で、20~30万円の手取りを希望する人が多くなりました。
転職を考えているか聞いたところ、6割を超える人が「転職を考えている」と回答。
「余裕のある生活がしたい」「生活が苦しい」「将来が不安」といった理由が挙がりました。
しかし、手取り15万円から理想の手取り額「27.9万円」を実現するのは簡単ではなく、大幅な年収アップが可能な転職を成功させなくてはいけません。
そのためには、高収入の目指せる転職先を選んだり、転職エージェントを活用しましょう。
大幅な年収アップの転職が難しいという人は、転職以外で収入を増やせる方法なども紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
無料カウンセリングで、自身の現状分析・市場価値・必要スキルを知れる。
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