「手取り20万円の生活レベルって、実際どんなもの?」「ローンの支払いや教育費の捻出はできる?」と気になっている人も多いのではないでしょうか。
「手取り」とは月収(基本給+各種手当)から社会保険料などを天引きした金額を指し、手取り20万円の月収はおよそ24~25万円です。
今回は手取り20万円の500人にインタビューを実施し「手取り20万円でキツイと思うこと」や「理想の手取り額」について聞きました。
- 調査対象:手取り20万円の人
- 調査日:2021年6月22日~29日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性289人/男性211人)
結果、手取り20万円の生活レベルできついと思うことは「欲しいものを買えない」、理想の手取り額は「平均29.6万円」であることが判明。
当記事では、アンケート結果にくわえ、収入アップするための方法や注意点について紹介しています。
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【男女500人に聞いた】手取り20万円の生活レベルできついと思うことランキング
今回の調査協力者である男女500人に対して、まずは「手取り20万円ってキツイな」と思うことについて聞きました。
上位10位までをランキング形式で紹介します。
1位は「欲しいものを買えない」です。
2位以下は「貯金ができない」「イレギュラーな出費への対応」と続きます。
「欲しいものを買えない」「常に予算を気にする」「旅行ができない」「外食ができない」など、「自由に使えるお金がない」ことについて「キツイ」と感じている人が多いとわかります。
11位以下には「教育費が足りない」「好きな家に住めない」「生活レベルを他人と比べたとき」などが入りました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 欲しいものを買えない
- 洋服や美容が好きで、お金をかけたいが、かけられない。自由費がほとんどなく、家賃や生活費に消えていきます(20代女性)
- 嗜好品やファッション衣料などもほとんど買うのを諦めているので、正直きついです(40代女性)
- 趣味にお金をかけたいときに我慢しなければならないこと(50代女性)
手取り20万円でキツイこと第1位は「欲しいものを買えない」でした。
「趣味にお金を使えない」「自由に使えるお金がない」「高額な洋服は買えない」などの意見が多数。
「大きな金額の買い物をする時に、一回の給料だけでは必要な費用が用意できない」など、買いたいときにすぐ買えないという人も。
中には「家族を養うことと住宅ローンでプラスマイナス0なので、必要最低限のものを買うこともままならない」という意見もありました。
2位 貯金ができない
- 一人暮らしをしようとするとかなりカツカツで貯金ができない(20代女性)
- これ以上節約できない生活レベルなのにお金が貯まらない(30代男性)
- もっと月の貯金額を増やしたいのですが、思うように貯金できない(40代女性)
2位は「貯金ができない」でした。
「生活費でなくなってしまい、貯金できない」とか「目標の貯金額に届かない」という意見が多数。
「毎月ほぼ使い切ってしまい、貯金できない」という人もいれば、普段は貯金できているものの「出費が続いて貯金できない月がある」という人もいました。
「口座残高を見て、お金が貯まっていない現実を突きつけられるときがツライ」という意見もありました。
3位 イレギュラーな出費への対応
- 友人の結婚式が重なるなど、あまり頻度は高くないけど高額な出費が続くとしんどい(20代女性)
- 家賃・光熱費・駐車場代を払いつつ、住民税・自動車税などの税金を払わなければならないときは最高にきついです(30代男性)
- 貯金できないことが多いので、予想外の出費があったら困る(40代女性)
「イレギュラーな出費への対応」が3位でした。
イレギュラーな出費の具体例は「冠婚葬祭」「保険」「税金」「家電が壊れて買い替えた」など。
「急な出費が発生すると、すぐ赤字になる」「貯金を切り崩さないといけない」という声も。
「子どもの部活動の必要がかかるとき」「子どもが進学したとき」など、養育費関連のコメントも寄せられています。
4位 常に予算を気にする
- 何を買うにも何をするにも値段が気になるので、お金に細かい人だと思われてしまう(20代女性)
- たまの外食で、食べたいものより価格を見てしまうとき(30代女性)
- 旅行先で最安のホテルを探すとき、すこし惨めな気持ちになります(50代男性)
4位は「常に予算を気にする」です。
「欲しくても値段を見て躊躇する」「外食・ショッピングの予算がかなり限定される」という声がありました。
具体的な金額としては「ランチ1,000円以上を躊躇する」「5,000円以上の買い物で悩んでしまう」などが挙がっています。
「悩まないで購入できる収入になりたい」「たまには財布の中身を気にせず食べたいものを購入したいです」という希望を寄せてくれた人もいました。
5位 旅行ができない
- 趣味は旅行だが、今の手取りだと頻繁には行けない(20代女性)
- 旅行に行く費用さえなかなか貯められない(30代女性)
- トップシーズンの旅行に行けない(50代女性)
5位にランクインしたのは「旅行ができない」。
「旅行に行けるほど余裕がない」「年に3~4回は旅行に行きたいのに1回しか行けない」「遠方・海外に行けない」などの回答が寄せられました。
また旅行ではなく帰省についても「帰省が頻繁にできない」「急用で夫だけが帰省するなど、家族では行けない」といった声がありました。
6位 外食ができない
- 後輩にご飯をおごれない(20代男性)
- もっと外食したいけど、自分で作った「月に2回だけ」というルールがあるので、それ以上は行けない(30代女性)
- 資金繰りに影響するため、いい店の外食には行けない(50代男性)
6位は「外食ができない」です。
「外食を減らしている」「仕事のランチもあまり行けない」「飲みに誘われてもあまり付き合いできない」「出前を頼めない」ときにツライという回答が寄せられました。
「自炊したくないときにツライ」「自炊で1ヶ月乗り切ったときキツかった」という意見も。
たまの外食はいい気分転換になるので、リフレッシュできないのはツライですよね。
7位 生活費を払うと給料が残らない
- 給料日に支払いや持病の通院費を差し引いたら1万円しか残らなかったとき(20代女性)
- ローン・光熱費・保育料など生活費を払うと給料が残らない。20万円だとほとんど口座引き落としでなくなってしまいます(30代女性)
- 外食をはじめ散財しないのに、月末にはお金が尽きる(40代男性)
「生活費を払うと給料が残らない」が7位でした。
「必要経費を払ったら、手元に残るお金がほとんどない」「ほとんど必要経費で消える」という回答が多数。
「保育園代が毎月5万程かかるので、4分の1取られてしまうのがきつい。保険代や携帯代等でほぼ手元には残りません」「住宅ローンを払ったらまったく自由なお金がない」「社会保険料が高い」などの回答が寄せられました。
生活費を払うと自由に使えるお金がなくなってしまうため「欲しいものが買えない」「外食にいけない」といった回答につながるのでしょう。
8位 遊びに行けない
- 生活費などでカツカツになり、出かけたり自由に使えるお金が余らないので不満を感じてしまう(30代男性)
- 交通系ICカードの残高が惜しくて外に出られない(40代女性)
- せっかくの休日も節約を考えて、何もできない(50代男性)
「遊びに行けない」が8位でした。
「休日も無料の場所しか行けず、交通費も払えないと思ってしまう」と、遊びに使うお金のほか、交通費が気になると答えた人も。
「給料前にお金を使わないようにするため、外に出ない」「趣味や遊びにもあまり行けないのでストレス発散しにくい」という回答もありました。
9位 生活費が足りない
- 手取りから月々の支払いを差し引くと手元に5万ほどしか残らず、生活費が赤字となってしまう(30代女性)
- 息子に仕送りすると生活費が残らない(50代女性)
- 生活するのにギリギリ(60代以上男性)
9位になったのは「生活費が足りない」です。
「生活はいつもギリギリ」「ムダ遣いをしているつもりはないのに、月の出費が手取りを上回る」などの回答が寄せられました。
「月末に生活費を切り詰めないといけない」「給料日直前になると、ご飯どうしようと悩む」など、月末や給料日前が苦しいという人も。
「3人暮らしで、家賃などの固定費と食費や光熱費などの変動費を入れると、月20万円では足りない」という意見もありました。
10位 将来が不安
- マイホームのローンや、将来子どもができた時の費用面について考えたとき(20代女性)
- 結婚生活が考えられない(30代男性)
- 大きい病気になった時に保険だけでやっていけるのかと思います(50代男性)
「将来が不安」が10位でした。
「子どもがいるので、教育費や将来を考えると不安になる」「結婚を考えたときに不安が大きい」といった回答が寄せられました。
「マイホーム・マイカー購入」「老後の備え」「結婚・子育てなどのライフイベント」などについて考えたときに「手取り20万円だとキツイな」と感じる人もいます。
「生活に困ることはないが、将来2000万円の貯金が必要と思うと、欲しい服などを買うときはなやんでしまう」「将来のことを考えて貯金したいので、手取り20万円だとあまり遊べない」という意見もありました。
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理想の手取り額は29.6万円
続いて、手取り20万円の人に「理想の手取り額」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
半数以上の人が「25~30万円」を理想の手取り額として挙げ、平均は約29.6万円となりました。
今より5~10万円ほど手取りが増えれば、余裕のある生活ができると考える人が多いようです。
手取り20万円で転職を考えている人は55.0%
次に手取り20万円の人たちに「転職を考えているか」と聞いたところ、結果は以下のようになりました。
「転職活動中」「考えている」「少し考えている」と答えた人は55.0%。
半数以上の人が転職を考えていることがわかりました。
「転職を考えている理由」「考えていない理由」について、具体的な口コミを紹介します。
転職を考えている人の理由
- 低所得で過ごせるのは若いうちだけ。年齢を重ねると、健康維持のためにある程度お金が必要になるので(20代女性)
- 転職して6年になるが、一向に給料が上がらないのとボーナスが10万も出ないので(40代男性)
- 収入を増やして、贅沢したいから(50代男性)
転職を考えている人からは「給料が安い」「将来的に手取り20万円では生活できなくなる」「昇給が見込めないから」「生活にゆとりを持ちたい」という意見が多数。
「子どもに習い事をさせてあげたい」「妻にプレゼントをしたい」「家族の不安を解消させたい」など、家族を理由に挙げた人も。
「残業が多い」「仕事内容や人間関係に不満」「スキルアップできない」など、給料面以外の理由も複数みられました。
「転職しても必ず良くなる保証はないが、現状に不満だけを述べていてもなにも変わらないため」、転職活動をしているという人もいました。
転職を考えていない人の理由
- お給料はもっと欲しいですが、いまの仕事が楽しくてやりがいがあるので転職は考えていません(20代女性)
- 「転職したら今よりも状況が悪くなるのでは」という不安が大きいので、今のまま節約生活をした方がマシかなぁと思う(30代女性)
- 今の生活で、何とか暮らしていける(50代男性)
転職を考えていない人からは「今の仕事が好き」「なんとか生活できる」「安定している会社だから」「残業や夜勤がない」「契約がとれれば稼げる」などの意見が寄せられました。
「やりがいを感じている」などのポジティブな意見があった一方、「条件のいい転職はムリだと思う」「以前に転職して失敗したことがあるから」「子育てしながらの転職はハードルが高い」など、「転職への不安」を理由として挙げた人も目立ちました。
「転職するより、スキマ時間に副業をした方がリスクは少ない」という回答も寄せられています。
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転職で手取り20万円よりも収入をアップするための方法
今回のアンケートで、手取り20万円の人の半数以上(55%)が転職を考えていることがわかりました。
この章では、転職で手取り20万円の状態よりも収入アップするための方法について解説していきます。
まずは希望の手取り額から額面を導き出そう
転職活動を始める前に、まずは希望の手取り額から額面を導き出しましょう。
なぜなら、手取りと収入とでは金額が違ってくるからですね。
「額面」とは、基本給や各種手当てなどを含んだ、控除(税金や社会保険料)を差し引く前の金額です。
一方の「手取り」は、額面金額から控除額を差し引いた額のことで、計算式は以下のとおりになります。
- 「額面金額」-「控除額」=「手取り額」
求人情報の給与欄には手取り額ではなく、「月収30万円」「年俸400万円」といった額面の記載がされているため、「手取り25万円を希望しているから、給与25万円の求人を探せばいい」というわけではありません。
転職サイト「リクナビNEXT」によると、額面に対する手取りの割合の目安は約8割とのこと。
手元にある給料明細を確認してもらえばわかりますが、現在手取りが20万円の人なら、額面は25万円前後となるのではないでしょうか。
転職でいま以上の手取りアップを目指すなら、給与が25万円以上の求人を探さなくてはいけないことになります。
控除額には個人差があるので、上記計算はあくまでも目安となります。
手取り20万円の人が理想手取り額「29.6万円」を得るのは簡単ではない
今回のアンケートでは、手取り20万円の人の半数以上が「手取り25~30万円」を理想としており、平均理想額は約29.6万円でした。
しかし、手取り20万円の人が理想の手取り額とした「29.6万円」を得るのは簡単ではありません。
額面にすると「12万円」もの差が生じるため、大幅な給与アップが可能な企業への転職が必要となります。
- 手取り20万円の額面「25万円」
- 手取り29.6万円の額面「37万円」
転職エージェントへ希望の手取り金額や仕事条件にマッチした仕事先を相談する
- 「手取り30万円の仕事はあるけど、自分にもできる仕事か不安」
- 「年収600万円も可能って書いてあるけれど、信頼できる会社なのだろうか?」
- 「いくら給料が増えても、辛い仕事はやりたくないなぁ」
・・・いかがでしょうか?
自分で求人情報をチェックしている中で、不安を感じる人も多いと思います。
転職エージェントへ「希望の手取り金額や仕事条件にマッチした仕事先が無いか」を相談していきましょう。
自分であれやこれやと考えたり悩む必要もなく、転職エージェントが希望条件を満たした仕事先をピックアップしてくれます。
また、年収アップに向けての転職実績やノウハウもあり、年収交渉などのフォロー体制も整っています。
どこの転職エージェントを選べば良いか判断つかない場合は、まずは「doda」や「マイナビAGENT」といった、大手企業のエージェントから試してみるのが手堅いでしょう。
なかでも「パソナキャリア」は年収アップ率67.1%の実績を持っているためおすすめです。
転職先は希望以上の手取り額を得られる可能性がある職種・業界を選ぶ
転職先には、希望以上の手取り金額を得られる可能性がある職種・業界を選んでいきましょう。
もし、理想の手取り額を今回のアンケートの平均値である「29.6万円」とするならば、約140万円の年収アップが必要となるためです。
手取り「20万円」の年収 | 約300万円(額面「25万円」×12ヶ月で計算) |
---|---|
理想手取り「29.6万円」の年収 | 約444万円(額面「37万円」×12ヶ月で計算) |
しかし現職と同じ職種や業界では、年収140万円以上の給料アップは厳しい場合もあるでしょう。
その場合は、平均収入がより高収入の異業種への転職をも選択肢に入れていきましょう。
当メディアで行った「年収400万円の職業」と「年収500万円台の職業」についてのアンケート調査も、あわせて参考にしてみてください。
年収400万円台の職業ランキング結果
「事務・管理部門」「営業職」「医療系専門職」が上位にランクインしています。
年収500万円台の職業ランキング結果
400万円台と多少の順位の入れ替えはあれど、「営業職」「事務・管理部門」「医療系専門職」の上位3つは同じ結果となっています。
平均収入の高い業界に関しては、転職サイト「doda」の調査による平均年収ランキング(96業種別の平均年収/生涯賃金)が参考になります。
男女差はあるものの「金融」「メーカー」「総合商社」「IT/通信」「建設/プラント/不動産」などが上位に並んでいます。
希望の年収や業界にある程度の目安がついているのであれば、以下から転職サイト・転職エージェントを絞り込み検索可能なので、ぜひご活用ください。
給与面だけに目を向けずに「福利厚生」の充実した会社への転職もアリ
「いくら給料が良くてもキツイ仕事をするぐらいなら、いまと同程度の職場環境で少しだけ手取り金額アップできればいい」と考える人もいるのではないでしょうか。
給与面だけに目を向けず、「福利厚生」の充実した会社へ転職するのもアリと言えるでしょう。
別途手当がつくことで手取りが増えるケースと、生活面での負担を軽減できるケースがあるからですね。
それぞれの具体例は以下のとおりです。
- ●手当がつくことで手取りが増えるケース
- 「通勤交通費の上限額が設けられている会社から、上限のない会社に転職して手取りが増えた」
「住宅手当のつく会社に転職することで手取りが増えた」 - ●生活面での負担が軽減できるケース
- 「寮や社宅のある会社に転職して家賃の負担が減った」
「社食や弁当支給のある会社に転職することで食費の節約になった」
手取りアップするわけではありませんが、生活費にかかる費用を軽減できるメリットがありますよ。
転職以外で手取り20万円よりも収入を増やしたり手元に残るお金を大きくするための工夫
手取り金額を増やしたいものの、「今すぐ転職するのは難しい」「慣れ親しんだ職場を離れたくない」という人もいるのではないでしょうか。
転職以外で手取り20万円よりも収入を増やしたり手元に残る金額を大きくするための工夫についてご紹介。
少しでもいまよりも現金を確保したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
現職で努力や結果を重ねての収入アップを目指す
王道と言えますが、現在勤めている会社で、コツコツとした努力や結果を重ねることでの収入アップが考えられます。
現職で給料アップする方法は以下の3つが挙げられます。
- 昇給・昇格する
- 資格を取得して資格手当をもらう
- 上司に年収アップの交渉を行う
ただし、今回のアンケート結果の理想手取り額「29.6万円」を、現職での給料アップで実現するのは、実際のところ非常に難しいです。
なぜなら、「令和2年賃金引き上げ等の実態に関する調査」によると、1人平均賃金の改定額は「4,940円」。
東京都産業労働局発表の「中小企業の賃金・退職金事情」によると、役付手当の支給金額は下記のとおり。
役職 | 部長 | 課長 | 係長 |
---|---|---|---|
役付手当 | 93,789 | 59,881 | 28,528 |
・・・残念ながら大幅な昇給は期待できません。
部長職への昇進となると話は別ですが、手取り20万円の人がいきなり部長職に就くのは難しく、昇格が期待できるのは係長ではないでしょうか。
現在置かれているポジションやキャリアプランにあった給料アップ方法を選ぶ必要が出てきます。
「所得控除」や「確定申告」で税金負担額を減らして手元に残るお金を大きくする
「所得控除」や「確定申告」の制度を利用して税金負担額を減らし、手元に残るお金を大きくできます。
上記制度を利用することで、「所得税」や「住民税」の控除額を減らせるからですね。
所得税は概算で毎月の給料から控除されているため、年末に納税額の精算が行われます。
これが12月に行われる「年末調整」ですね。
12月の手取り給料が増えていることを経験した人も多いと思います。
所得控除は全部で15種類。
- 基礎控除
- 医療費控除
- 雑損控除
- 寄附金控除
- 生命保険料控除
- 地震保険料控除
- 配偶者控除
- 配偶者特別控除
- 扶養控除
- 社会保険料控除
- 小規模企業共済等掛金控除
- 障害者控除
- ひとり親控除
- 寡婦控除
- 勤労学生控除
手取り20万円の人のなかには、「iDeCo」を活用していたり、「住宅ローン」を組んでいる人もいると思います。
所得控除は住民税の計算にも関わってくるので、年末調整で忘れず申告するようにしましょう。
住宅ローンを組んだ1年目や、1年間の医療費が10万円を超えた場合などは「確定申告」が必要となります。
詳しくは、最寄りの税務署へ相談してくださいね。
残業がある場合「4月~6月」は残業しすぎないようにする
仕事で残業をしている人も多いでしょう。
「4月~6月」は残業しすぎないようにしたほうが手元に残るお金が
なぜなら、毎月の給料から控除されている社会保険料の『標準報酬月額』が、「4月~6月」の給与額の平均で決まるからですね。
『標準報酬月額』とは、「保険料」や「保険給付額」を計算する際に使われる、報酬月額の区分(等級)のことです。
「基本給」のほか、「通勤手当」や「残業手当」など各種手当も含んで計算します。
以下は、東京都の令和3年3月分からの保険料額表です。(※都道府県ごとに保険料率は異なります。)
手取り20万円の額面は約25万円なので、「4月~6月」の平均給与額は「等級19」または「等級20」に該当すると考えられます。
等級19と20では、「健康保険料」の折半額は約1,000円前後、「厚生年金保険料」の折半額は約1,800円、合算すると約2,800円の差が。
月単位で見ると大した手取り額アップではありませんが、年単位で見ると、1等級違うだけで約33,600円も手取りアップするので見過ごせません。
残業の調整ができる人は、「4月~6月」の残業時間を意識してみてくださいね。
副業で収入アップを目指す
副業で収入を増やして手取りアップを目指す方法もあります。
また、副業で個人事業主になれば、節税も視野に入れられます。
なぜなら、家賃・光熱費・通信費などを経費計上できるケースもあるためですね。
副業の手段としては、「クラウドワークス」「Bizseek」のようなクラウドソーシングや、「Uber Eatsの配達パートナー」などが挙げられます。
ただし、副業を始める際は以下の点に注意しましょう。
まとめ
手取り20万円の500人を対象にアンケートを実施した結果、「手取り20万円でキツイと感じること」第1位は、「欲しいものが買えない」でした。
ランキング上位には「旅行ができない」「外食ができない」なども入り、自由に使えるお金が少ないことに不満を持っている人が多いとわかりました。
また「理想の手取り額」は29.6万円という結果に。
たしかに手取りが10万円増えれば、買い物や外食も気兼ねなく楽しめそうですね。
最後に転職希望の有無を尋ねたところ「転職を考えている」という人は55.0%でした。
ただし、手取りを10万円増やすのは簡単ではなく、大幅な年収アップが目指せる転職を実現しなくてはいけません。
そのためには、高収入の目指せる職種・業界を選んだり、転職エージェントを活用しましょう。
大幅な年収アップの転職が難しいという人は、転職以外で手取りアップを目指せる方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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