管理職になりたくない理由ランキング!男女500人アンケート調査結果を紹介

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管理職になりたくない理由ランキング

上司から「管理職試験を受けてみないか」と打診されたものの、「受けたくない」「管理職になりたくない」と感じている人も多いかも知れません。

収入がアップしスキルアップにもなるはずなのに、「管理職になりたくない」と考える理由はなぜなのでしょうか。

そこで今回は管理職になりたくない人500名にアンケートを実施し、「管理職になりたくない理由」を男女別に調査しました。

【調査概要】

  • 調査対象:管理職になりたくない方
  • 調査期間:2022年10月4日~9日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性300人/男性200人)
  • 回答者の年齢:10代 0.6%/20代 21.8%/30代 41.6%/40代 23.6%/50代 10.6%/60代 1.8%

回答数の多かった順にランキング形式で紹介しています。

「管理職への昇進を打診されたらどうするか」についても調査しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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女性が管理職になりたくない理由ランキング

管理職になりたくない女性300名に「管理職になりたくない理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

女性 管理職になりたくない理由

1位になったのは「責任が重い(119人)」です。

2位「仕事・残業が増える(86人)」、3位「管理職に向いていない(52人)」、4位「割に合わないと感じる(50人)」と続きます。

以降、5位「人間関係で悩みそう(36人)」、6位「残業代が出ない(26人)」、7位「今の仕事内容を続けたい(20人)」の結果となりました。

「責任が重い」が4割近くのにぼり、圧倒的多数となっています。

ランキングからは、「責任や負担の重さに耐える自信がない」と悩む女性の姿が浮かびます。

また「割に合わない」「残業代が出ない」など、収入面でメリットを感じられないという回答も多くなりました。

では具体的な回答を紹介していくのでチェックしてみてください。

女性が管理職になりたくない理由1位 責任が重い

  • 責任が増えると、深く考え込んで疲れ切ってしまいそうだから(25歳 女性)
  • 深刻で責任を負う仕事はできるだけしたくない(30歳 女性)
  • 指導しにくい部下がいるので、これ以上責任を負うのは避けたい(53歳 女性)
〔出典〕独自アンケート調査

1位は「責任が重い」でした。

管理職になれば自分一人だけではなく、部下やチームの仕事・失敗にも責任を負います。

そのため「責任が重くなるとプレッシャー」「考えこんでしまう性格なので、負担が大きすぎる」という声が聞かれました。

責任範囲が広がり精神的な負担も増えるため、昇進を敬遠する人が多いとわかります。

責任が重い仕事を任されることでやりがいを持てるケースも。責任の重さがプレッシャーになる女性は、「仕事のプレッシャーを乗り越えるための10の方法」の記事を参考にしてみてください。

女性が管理職になりたくない理由2位 仕事・残業が増える

  • 残業が増え、家族と過ごす時間が減るから(27歳 女性)
  • 休みでも呼び出されたり電話されたり、休む暇がないから(39歳 女性)
  • 休日にも仕事が入り、ワークライフバランスが保てなくなりそうだから(44歳 女性)
  • 〔出典〕独自アンケート調査

    「仕事・残業が増える」が2位。

    管理職になると業務範囲が広がるため、残業が増えることもあります。

    また職場によっては、休日に緊急の呼び出しがかかることもあるでしょう。

    そのため「家庭やプライベートを優先したい」「オンオフを区別し、休息の時間をきっちりとりたい」と考えている女性にとっては、デメリットが大きくなります。

    「子どもや家族が急病のときに休みにくくなるのは困る」というコメントも複数ありました。

    管理職になると業務量は確かに増えますが、やり方次第で残業時間を減らすことも可能です。仕事量の増加が不安な人は、「仕事量が多い理由と解決策ランキング【500人アンケート調査】」という記事がおすすめです。

    女性が管理職になりたくない理由3位 管理職に向いていない

    • 部下をまとめるリーダーシップがないと思うから(29歳 女性)
    • 自分の性格上、部署の人をまとめたり指示したりするのが苦手。リーダーシップをとる自信がありません(35歳 女性)
    • 人に命令するのが苦手。ストレートに伝えたり、マイナス表現をはっきり伝えたりするのが苦手だから(50歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    3位は「管理職に向いていない」でした。

    「リーダーシップがない」「管理職なんて、自分にはできないと思う」という声が多数寄せられています。

    ただ管理職未経験ですと、業務についてわからない部分が大きいため、自分を過小評価して「できない」と思っているだけの可能性もあります。

    「女性管理職が少ない」「子育てや介護と両立しながら働いている管理職が少ない」という職場ですと、私にもできるかもと思える機会が少ないのかもしれません。

    管理職に向いていないと考える女性は、「女性管理職の現状は?管理職に向いている女性と管理職になるメリット」の記事を一度読んでみるといいでしょう。

    女性が管理職になりたくない理由4位 割に合わないと感じる

    • 管理職になると仕事がさらにハードになるのに、相応の手当が支給されずこき使われる(27歳 女性)
    • 増える業務内容に対して、報酬が見合わないから(32歳 女性)
    • 仕事の大変さが給料に見合わないから(42歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    4位は「割に合わないと感じる」。

    管理職になって仕事や責任が増すことは容認できるにしても、「対価としての収入」が十分得られないことにデメリットを感じている人もいました。

    「給料があまり増えないのに、仕事だけが大変になる」という状況を避けたいと思うのは当然の感情でしょう。

    周りの管理職がツラそうにしていたり愚痴をこぼしたりしていると、「あんなに大変なのに給料はほとんど上がらないなら、私は一般社員のままでいい」と思いそうです。

    転職市場では女性管理職のニーズは高まっており、今は割に合わなくても経験を積めば年収アップ転職が叶えられる可能性も。「ビズリーチ」などの、ハイクラス向け転職サービスに掲載されている求人の条件面をチェックしてみるといいでしょう。

    女性が管理職になりたくない理由5位 人間関係で悩みそう

    • 管理職同士の付き合いが面倒臭いから(35歳 女性)
    • 以前管理職をしていたとき、職場での人間関係が大変だったからです(47歳 女性)
    • 中間管理職だと上と下の板挟みになって、人間関係で苦労するばかりだから(56歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    5位は「人間関係で悩みそう」でした。

    「上司と部下の板挟みになってツラそう」「管理職はよほど仕事ができないと、部下から嫌われる」などの回答が寄せられています。

    実際に管理職を経験し、人間関係に悩んで降格を申し出た人もいました。

    気の合う上司や部下ばかりではない職場で、管理職としてみんなの意見をうまくまとめながら、円滑に仕事をこなすのは難しいですよね。

    管理職になったときの人間関係が不安な人は、「中間管理職は板挟みにどう対処する?上司や部下と円滑に仕事を進める方法を解説」の記事を読んでみるといいでしょう。

    女性が管理職になりたくない理由6位 残業代が出ない

    • 管理職になると、残業代が出なくなるから(23歳 女性)
    • 残業が一番多いのに、残業代が出ない(39歳 女性)
    • 給料が上がっても残業代が出なくて、結局手取りで損をする(45歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    6位は「残業代が出ない」。

    管理職になると残業手当が支給されません。

    そのため「長時間働いているのに一般社員のときより総支給額が減る」という可能性もあります。

    残業代で稼いでいる職場の場合、昇進に対して前向きになれない人も多そうです。

    女性活躍推進法により、女性管理職は増加していますが、中には「名ばかり女性管理職」という人も。名ばかり管理職の場合、残業代が出るケースもあるので、詳しくは「管理職でも残業代をもらえるときがある」の記事を確認してください。

    女性が管理職になりたくない理由7位 今の仕事内容を続けたい

    • 接客メインの役職をしており、お客様と直接対面で関わることが楽しいと感じているから(22歳 女性)
    • 現場での仕事が好きだから。デスクワークが好きではないから(38歳 女性)
    • 「管理よりも現場での仕事のほうが、達成感を得られる」と自己分析しているから(56歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    7位は「今の仕事内容を続けたい」。

    現場での仕事にやりがいをもち、いわゆる「プレイヤー」としての仕事を続けたいと考えている人も多いとわかります。

    とくに「接客」「医療・福祉」「技術系」の仕事ですと、現場から離れることに抵抗を感じる人も少なくありません。

    やりたい仕事やキャリアプランが明確で「管理職は選択肢にない」という人は、昇進の打診に感謝を述べた上で、正直に具体的な理由を伝えて断るといいでしょう。
    ワンポイントアドバイス

    「管理職になりたくないけれど、そろそろ声が掛かりそう」という女性は、管理職として活躍している女性に話を聞いてみるといいでしょう。

    世界的に見ても、女性管理職の割合が少ない日本。

    ロールモデルが少ないため、どうしてもネガティブな情報ばかりに目が向いてしまい、尻込みしている可能性もあるからですね。

    女性にとって管理職の打診はチャンスでもあるので、経験者の意見やリアルな話を聞いて、実情を知ることも大切です。

    もし、社内に女性管理職がいない場合は、周囲に紹介してもらったり、コミュニティなどに参加して話を聞いてみてはいかがでしょうか。

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    男性が管理職になりたくない理由ランキング

    管理職になりたくない男性200名に「管理職になりたくない理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

    男性 管理職になりたくない理由

    1位になったのは「責任が重い(57人)」です。

    2位「割に合わないと感じる(53人)」、3位「仕事・残業が増える(52人)」、4位「人間関係で悩みそう(28人)」と続きます。

    以降、5位「管理職に向いていない(20人)」、6位「残業代が出ない(18人)」、7位「今の仕事内容を続けたい(7人)」の結果となりました。

    女性同様に「責任が重い」が1位。

    ただ女性の場合は「責任が重い」がダントツだったのに対し、男性では2位以下との差は比較的小さくなりました。

    また「割に合わない」「残業代がない」など、収入面でのメリットを感じないことを理由として挙げた人も多い印象です。

    では具体的な回答を紹介していくので確認していきましょう。

    男性が管理職になりたくない理由1位 責任が重い

    • 管理職になると仕事への責任などがより重くなり、精神的ストレスがツラそうだから(20歳 男性)
    • 部下の失敗に対して責任を取りたくないから(31歳 男性)
    • 責任を押し付けられることに抵抗があります(52歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    1位は「責任が重い」でした。

    管理職には「チームの成績が悪ければ会社から責められ、部下のミスでも代わりに頭を下げる」というイメージがあります。

    「いくら収入が増えても、自分がミスしたわけではないのに自分の責任になるなんてイヤ」と感じる人も多いようですね。

    真面目さや熱心さゆえ、責任やプレッシャー・期待が大きすぎて精神的に追い詰められてしまう人もいるでしょう。

    責任の重さによるストレスが心配な男性は、「ストレスの解消方法ランキング】男女3,013人アンケート調査」も参考にしてみてください。

    男性が管理職になりたくない理由2位 割に合わないと感じる

    • 仕事量や責任は増えるのに、給料はそこまで増えないこと。交代勤務をしていて、手当でそれなりにもらっているので、昇進する気になれない(24歳 男性)
    • 待遇がそれほど良くなるわけでもないのに、多大な責任を負わされるから(38歳 男性)
    • グループリーダーをしていたが、メンバーより給料が低かった。「管理職になっても、昇給額よりプレッシャーのほうが大きくなる」と感じ、割に合わないと思った(42歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    「割に合わないと感じる」が2位。

    男性でも「管理職は負担が増えるのに、収入が伴わない」と考える人が多くなりました。

    単なる想像ではなく、実際に管理職やリーダー職を体験してみて、「割に合わない」と実感した人も。

    会社側も「管理職になりたくない社員が増えて困る」と嘆くだけではなく、「なりたい」と思えるだけの収入や労働環境を用意する必要があるのかもしれません。

    「管理職は割に合わずやってられないんじゃないか」と考える人は、「仕事がつまらないと感じる理由ランキング!苦痛な場合の対処法も解説」の記事を読んでみるといいでしょう。

    男性が管理職になりたくない理由3位 仕事・残業が増える

    • 仕事の時間が長くなり、家に帰れなくなるから(26歳 男性)
    • 部下の実績管理や自分の実績など多岐にわたる業務があり、手に負えない。最低でもプレイヤーを外してもらわない限り、管理職をやるつもりはない(35歳 男性)
    • 自分の受け持つ作業量はそのままに、課員の作業の管理は無理だと思うので(49歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    「仕事・残業が増える」が3位。

    もし現状の業務はそのままで管理業務がプラスされるなら、単純に仕事量が増えます。

    そのため「仕事が多すぎて無理」と考える人も多くなりました。

    「家族との時間」「趣味」など、仕事以外に大切なことがある人は、ワークライフバランスを重視するため管理職にはなりたくないと考えるケースも多いでしょう。

    男性が管理職になりたくない理由4位 人間関係で悩みそう

    • 苦手な人ともコミュニケーションをとらないといけない状況が苦痛です(27歳 男性)
    • 部下や後輩から嫌われそうだから(42歳 男性)
    • 下から愚痴を言われ、上から指導しろと言われ、板挟みで悩みを打ち明ける相手がいない(51歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    4位は「人間関係で悩みそう」。

    管理職になると、部下に指導する場面も増えます。

    しかし、相手の状況や伝え方ひとつで、意図が間違って伝わってしまったり反発されてしまったりすることも。

    苦手な上司や部下ともコミュニケーションをとる必要があるため、「ストレスだな」と感じる人も多くなりました。

    また出世が早くて先輩や同期が部下になると、接し方にも悩みそうですね。

    男性の場合、出世によって周囲から嫉妬されることも。人間関係にお悩みの際は、「【すぐに使える】職場での人間関係を改善する方法13選を徹底解説」の記事も参考にしてみてください。

    男性が管理職になりたくない理由5位 管理職に向いていない

    • 人格的に人の上に立つのには、向かないと思うから。また実力がないから(24歳 男性)
    • 不手際で管理職から外された経験があるため、自分には向かないと考えている(46歳 男性)
    • 管理職はマルチタスクが要求されるので、マルチタスクが苦手な自分には不向き。人の上に立って指導することも苦手(53歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    5位は「管理職に向いていない」でした。

    「性格や能力の問題で向いていない」と考えている人も多くなりました。

    実際にやってみて「向いていない」と思ったり、周りから向いていないと判断されて降格させられてしまった人も。

    ただ管理職未経験の場合には、自分で向いていないと思っていても、周りからの評価は別かもしれません。

    実際にやってみると道が開けてくる可能性もあるので、オファーを受けてみてはいかがでしょうか。

    男性が管理職になりたくない理由6位 残業代が出ない

    • 残業しても残業代が発生しない(27歳 男性)
    • 今よりも多忙になるのにも関わらず、残業代は出ないから(32歳 男性)
    • 残業しても手当が出ない(51歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    6位は「残業代が出ない」。

    管理職には残業代や休日出勤手当がありません。

    役職手当やボーナスで待遇アップがなされているものの、「残業時間が多すぎて、手当が十分ではない」と感じる人も多いようです。

    管理職に残業代が出ないのは、管理職(管理監督者)が「経営者と一体的な立場である」とされるためですね。

    つまり管理職になったら、「労働時間で対価を得るのではなく、能力や成果で対価を得る」と気持ちを切り替える必要があるでしょう。

    上記の点は経営者やフリーランスと共通します。

    業務の見直しや仕事の効率アップで、部署・チーム全体の残業削減に取り組んでみてはいかがでしょうか。

    男性が管理職になりたくない理由7位 今の仕事内容を続けたい

    • 現時点での給与と働き方に満足している(29歳 男性)
    • 今の仕事を気に入っていて「管理よりも実作業をしたい」と考えているので、「管理職にはなりたくない」と感じることがあります(31歳 男性)
    • どちらかと言うと、現場などで体を動かして自分の仕事に集中したいから(44歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    7位は「今の仕事内容を続けたい」。

    管理職になると、現場の仕事や作業の実務からは離れてしまうことが多いです。

    マネジメントスキルを磨くことが求められるので、「現場のスキルや技術レベルを伸ばしたい」という思いが叶わないことも。

    プロフェッショナル志向の強い人は、管理職への昇進に抵抗感を抱くことが多そうです。

    とくに専門性の高いエンジニア職に就く男性は、管理職への昇進に悩む人も。

    管理職になるか悩んでいるエンジニア職の方は、「エンジニアは管理職を目指すべき?管理職が求められる理由やメリット、専門職との違い」の記事を参考に検討してみるのもいいでしょう。
    ワンポイントアドバイス

    確かに管理職になると責任は増えますし、待遇面で割に合わないと感じることも出てくるでしょう。

    ただ、デメリットだけでなく管理職になるメリットにも目を向けてみてください。

    管理職になることで得られるメリットも大きいからですね。

    たとえば、以下のような管理職になるメリットが挙げられます。

    • 年収アップ
    • 裁量権が大きくなり仕事をしやすくなる
    • マネジメント経験を積める
    • ハイクラス転職を目指せる
    • 仕事のやりがいを得られる

    もちろん、メリット以上に負担が大きかったり、描いているキャリアビジョンと違ったりする場合は、管理職への打診を断るのもアリです。

    管理職への不安や心配を抱きつつも、メリットにも魅力を感じた人は、もう一度考え直してみてはいかがでしょうか。

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    管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上

    管理職になりたくない男女500名に「管理職への昇進を打診されたらどうするか」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

    管理職への昇進を打診された場合の対応

    1位になったのは「断る(60.6%)」です。

    2位「条件次第では引き受ける(18.8%)」、3位「引き受ける(12.0%)」と続きます。

    以降、4位「退職・転職を検討する(5.2%)」、5位「とりあえず保留する(4.8%)」の結果となりました。

    「断る」が6割以上と圧倒的多数。

    引き受ける人の中でも「条件次第」という回答が多く、すんなり打診を受け入れる人は少数派だとわかりました。

    では具体的な回答を紹介していくので参考にしてみてください。

    管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上1位 断る

    • 断っても会社にいられるなら、丁重に断りたい(28歳 女性)
    • 表向きには「家庭の事情で管理職的働きが無理」といった理由をつけて辞退する(32歳 女性)
    • 「自分にはその能力がない」と言って、断ると思います(46歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    1位は「断る」でした。

    人員配置は会社が決めますので、辞令が出てしまうと基本的には拒否できません。

    ただ打診があったときに「お願い」として、管理職になりたくないという自身の考えを伝えることは可能。

    管理職になりたくない理由を伝えるときには、「今の仕事を極めたい」などポジティブな理由を伝えることを心掛けてください。

    昇進を断る際には、今後昇進したくなっても、もう声がかからないかもしれないことを理解しておきましょう。

    管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上2位 条件次第では引き受ける

    • 「待遇」「部下」などの要素を確認し、自分が納得できれば受けるかもしれません(27歳 男性)
    • 昇進に見合った昇給があるなら、おそらく引き受けると思います(31歳 男性)
    • 東京にいたままで昇進できるなら、受けます(41歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    「条件次第では引き受ける」が2位。

    「昇給額や勤務環境などの条件が折り合えば引き受ける」という人も多くなっています。

    ただよほど仕事で実績を上げている人でない限り、個人レベルの交渉で昇給額を引き上げるのは難しいでしょう。

    管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上3位 引き受ける

    • 打診された時点で強制みたいなものなので、とりあえずは引き受けると思う(24歳 男性)
    • サラリーマンゆえ、渋々ながら引き受けると思います(39歳 男性)
    • 断りづらいので、引き受けることになると思う(54歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    3位は「引き受ける」でした。

    本音では管理職になりたくないと思っていても、「組織に属している以上、会社の意向なら従うしかない」という人も多くなっています。

    しかし「嫌々ながら昇進した」という態度が見えてしまうと、上司や同僚からの評価が下がることも考えられます。

    本心がどうあれ、引き受けるなら前向きな態度で返事するほうがいいでしょう。不安を感じている方は、「中間管理職がつらい瞬間と疲れた場合の対処法【男女238人アンケート調査】」の記事も事前にチェックしておくことをおすすめします。

    管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上4位 退職・転職を検討する

    • 仕事を辞めると思う(25歳 女性)
    • 退職して独立起業をする(36歳 男性)
    • 必要以上の責任を取りたくなくて今の仕事を選んだので、打診されたら退職します(42歳 女性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    4位は「退職・転職を検討する」。

    管理職になりたくない思いが強く、「管理職になるくらいなら会社を辞める」という判断をする人もいます。

    ただ転職市場での価値を考えてみると、一度管理職になりマネジメント経験を積んでから転職するほうが、好条件で転職できる可能性は高まるでしょう。

    起業する場合も、管理職経験は役立つはずです。

    一度管理職を経験した上で、退職・転職するかの判断をするのもいいのではないでしょうか。

    管理職への昇進を打診されたら「断る」が6割以上5位 とりあえず保留する

    • 「一度検討させて頂きたい」と回答する(24歳 女性)
    • しばらく考えさせてもらいたいと提案する。「自分にできるのだろうか」と周囲に相談をする(34歳 女性)
    • 少し考えます。給料は上がるけど、その分責任を取らないといけないので、上手くいくかは不安です(44歳 男性)
    〔出典〕独自アンケート調査

    5位は「とりあえず保留する」。

    「自分の能力に不安がある」「育児や介護と両立できるか心配」などの理由をつけ、一旦「考えさせてください」と保留にする人も。

    ただ会社によっては保留すること自体が「消極的」とネガティブに捉えられてしまうこともあるので、注意が必要です。
    ワンポイントアドバイス

    管理職の打診を受けるにしても、断るにしても、返事はできるだけ早くするようにしましょう。

    曖昧な態度で保留し続けてしまうと、会社に迷惑をかけてしまうからですね。

    会社は人事評価を行ったうえで、昇進や人員配置などの人材戦略を計画します。

    あなたの返事次第で、計画が変わってしまうことも理解しておきましょう。

    断る際は、誠実に対応することが大切です。

    もし、「条件次第では」「家族が歓迎してくれたら」などの理由で断るか迷っている人は、正直に伝えるといいでしょう。

    詳細な条件を提示してくれたり、猶予期間を設けてくれるはずです。

    また、断り方にも注意してください。

    打診に対するお礼の言葉もないまま、即答で「やりたくありません」と伝えてしまうと、上司への印象は悪くなってしまいます。

    さらに「今回はお断りします」と伝えたら、次に声がかかる可能性も残せますが、「管理職になるつもりは今後一切ありません」と言ってしまうと二度と話は来ないでしょう。

    断る場合は、「断るリスク」を理解しておく必要があります。

    以降の章では、「管理職にならない場合のデメリット」や「どうしても就きたくない場合の対処法」を紹介しているので、断るつもりでいる人は読み進めてください。

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    管理職にならない場合に考えられるデメリット

    管理職にならない場合に考えられるデメリットを紹介します。

    • 給料が上がらない
    • 人員削減・整理解雇(リストラ)の対象になりやすい
    • 後輩・年下の社員が上司になる
    • 成長・キャリアアップの機会が減る
    • 権限のない仕事を続けることになる

    順番に解説してくので参考にしてみてください。

    管理職にならない場合に考えられるデメリット給料が上がりくい

    管理職にならない場合に考えられるデメリットのひとつめは、給料が上がりにくいことです。

    昇進せずとも長年同じ会社で働いていれば給料は上がっていくケースもあります。

    しかし実際には「定期昇給が少ない会社」「長年働いても給料がほとんど上がらない会社」も少なくありません。

    「年功序列ではなく、能力主義・成果主義で評価する」といった会社もありますね。

    管理職になると残業代が出ないため、短期的に考えると収入が下がるケースもあります。

    実際に「管理職になると時給換算した場合の収入が下がる」「仕事が多くなるのに、収入はあまり増えない」という理由で、管理職になりたくないと考えている人も多いですね。

    しかし「係長から課長・部長へ」など、管理職昇進後のさらなる昇格・昇給を考えると、収入が増えていく可能性は大いにあります。

    また職場によっては「管理職昇進を拒否する社員は意欲が低い」と見なされ、評価が下がってボーナス額が低くなることも考えられます。

    管理職昇進を拒否すると、大幅な収入アップは見込めないと覚悟すべきでしょう。

    管理職にならない場合に考えられるデメリット人員削減・整理解雇(リストラ)の対象になりやすい

    管理職昇進を拒否して一般社員でいる場合、リストラの対象になりやすいと考えられます。

    一般社員をリストラする場合、将来性があって給料も少ない若手社員を優遇する会社もあるからです。

    一概には言い切れませんが、人件費の高い一般社員は、リストラの対象にされる傾向は高いと予想されます。

    もちろん管理職になってもリストラ対象になる可能性はありますが、「給料の高い一般社員」も狙われやすいと知っておきましょう。

    現在は安定している会社であっても、今後ずっと業績が安定しているとは限りません。

    「昇進しなくても、生活に困らない程度の給料はもらえるから安泰」と思っていても、将来的に職を失う可能性もあります。

    特筆すべきスキルがない場合、「一般社員のまま年齢を重ねると、リストラ対象になるかもしれない」と覚悟しておく必要があるでしょう。

    管理職にならない場合に考えられるデメリット後輩・年下の社員が上司になる

    「将来的に後輩や年下が上司になる」のも、管理職にならない場合のデメリットです。

    「かつて自分が教育していた後輩から指示を受ける」とか「年下の上司に、企画案を却下される」といった状況は、かなり大きなストレスになるからです。

    「私には変なプライドがないし、後輩が上司になっても気にしない」と考えている方もいるでしょう。

    しかし実際に後輩・年下が上司になると、「気まずい」「やりにくい」と感じる方も多いのではないでしょうか。

    直属の上司との人間関係がギクシャクすると、仕事がスムーズに進まなくなります。

    また「年下上司から叱責されている自分を見て、同僚はどう思っているだろう」などと、周りの目が気になってしまうことも考えられます。

    年下上司との関係が上手くいかず転職を検討する人もいるので、「年下上司と年上部下の関係」の難しさを甘く見ないほうがよいでしょう。

    管理職にならない場合に考えられるデメリット成長・キャリアアップの機会が減る

    仕事を通じて成長・キャリアアップする機会が減るのも、管理職にならないことのデメリットです。

    管理職にならないと、マネジメント経験が積めないからです。

    一般社員では「部署やプロジェクト単位ではなく、会社全体の利益・メリットを考えたうえでの判断」をする機会があまりありません。

    大きな視点を持ったりビジネスについて深く考えたりしながら判断することがないため、ビジネスパーソンとしての能力が伸びにくいです。

    自己成長を感じられないと、自己肯定感が低くなってしまう可能性も考えられます。

    またマネジメント経験がないと、高度専門職でない限り、収入アップ・待遇改善が期待できる転職も難しくなります。

    「30代後半くらいの年齢で、マネジメント経験のない人材」を高待遇で迎えてくれる企業が減少するからです。

    仕事を通じて成長したかったり、高待遇を求めてキャリアアップしたい場合には、管理職になることに抵抗感があったとしても挑戦することを選んでみてはいかがでしょうか。

    管理職にならない場合に考えられるデメリット権限のない仕事を続けることになる

    「権限のない仕事を続けることになる」のも、管理職にならないことのデメリットです。

    責任が低いことに比例して、仕事上の権限が与えられにくいからです。

    例)

    • 予算決定・配分の権限
    • 人材配置の権限
    • 事業計画を決める権限

    常に管理職・上司の指示通りに仕事することになり、自分で仕事をコントロールできません。

    「どうせ失敗するだろうな」と予想がつく事業でも、上司が「やれ」というなら、辞めておけばいいのにと思いながらも遂行せざるを得ないでしょう。

    反対に「新しくプロジェクトを立ち上げてみたい」と思っても、上司に却下されたらそこで終わりです。

    「言われるがままやる仕事」には、やりがいを感じられない人も多いのではないでしょうか。

    「自発的に仕事したい人」「自分で仕事をコントロールしたい人」は、管理職を目指すことをおすすめします。

    管理職にどうしても就きたくない場合の対処法

    どうしても管理職になりたくない場合の対処法を2つ紹介します。

    • 専門職としてキャリアを積む
    • 「管理職の適性有無」を冷静に見極める

    順番に解説していくので参考にしてみてください。

    管理職にどうしても就きたくない場合の対処法専門職としてキャリアを積む

    まずは「専門職としてキャリアを積む」という方法があります。

    高度な専門的スキルをもっている人材なら、マネジメント経験がなくても企業から必要とされ、高い給与を得られる可能性があるからです。

    またスキルを生かしてフリーランス転身・起業するという選択もできます。

    管理職にならなくても企業から必要とされ続けるには、専門分野を深めたり広げたりして、「代わりを探すのが難しい人材」を目指しましょう。

    管理職にどうしても就きたくない場合の対処法自分に適性があるか、冷静に見極める

    管理職としてやっていけるか自信がなくて「管理職になりたくない」と考えている方も多いでしょう。

    上記のような場合には、「管理職としての適性の有無」を冷静に見極めることをおすすめします。

    実際管理職になってみれば、「意外に向いている」「裁量をもてて楽しい」と感じられることもあるからです。

    「管理職にならないか」という打診がある時点で、あなたは会社から「業績」「仕事への態度」を認められています。

    「きっと管理職としてやっていける」「管理職の適性がある」と期待・評価されているのですね。

    「大変そう」など断片的なイメージだけで判断するのではなく、まず管理職として働いている先輩たちに話を聞いてみてはいかがでしょうか。

    「自分にもできるかも」「大変そうだけど、やりがいも大きそう」と感じられるかもしれません。

    管理職になりたくない理由の調査総括

    管理職になりたくない理由について調査してきましたがいかがでしたでしょうか。

    総括としては、「責任や仕事の負担が大きくなる」「収入面でのメリットがない」が多く挙げられました。

    管理職を経験してみて「もうやりたくない」「自分には向いていない」と感じた人もいましたが、もし未経験なのであれば、心配が思い込みである可能性も。

    とくに「自信がない」「向いていない」と感じている人は、もしかしたら自己評価が低いだけで、周りから見れば十分に管理職としてやっていける能力があるのかもしれません。

    もし管理職への昇進を打診されたら、すぐに断るのではなく、まずは「自分の能力と自分に期待されていること」を冷静に確認してみてはいかがでしょう。

    昇進を即答で断ってしまうと、二度と出世のチャンスが巡ってこないかもしれません。

    冷静に考えた上で「やはり今の会社では管理職になりたくない」「でもこのまま会社にいるといつか昇進の打診がくる」と思うのなら、転職も検討してみましょう。

    管理職になることへ不安を感じている方に役立つサイト
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