転職に向けてなにかしらのスキルを身につけたほうが良さそうと思いながらも、「どうすれば良いかわからない」と、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
そこで当メディアでは、転職経験者500人に対して「転職で役立つスキル」に関するアンケート調査を実施し、口コミ投票数の多かった順に「転職に役立つおすすめスキルランキング」として発表しています。
- 調査対象:転職経験者
- 調査日:2021年7月28日~8月10日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性291人/男性209人)
上記の調査結果をもとに、「スキルアップのために取り組んだ方法」についてもご紹介。
500人に聞いた!転職で役立つおすすめスキルランキング
「転職で役立ったスキルはなんですか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
転職で役立つおすすめスキル上位7位までをランキング形式で紹介します。
1位は、Microsoft WordやExcelなどの「OAスキル」でした。
2位以下は「コミュニケーションスキル」「語学スキル」と続きます。
8位以下には「ビジネスマナー」「営業スキル」などが入っています。
また看護師免許、教員免許や保育士免許など「特定の仕事に就くために必要な資格」を挙げた人も多くいました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 OAスキル
「転職に役立ったスキル」第1位は、500人中127人が回答した「OAスキル」でした。
「事務職で働く際に必ず聞かれる」「パソコンのスキルが必要という求人が多かったから役立った」という回答が多く寄せられています。
「PC入力はどこの業界でもほぼ必須条件」という意見も。
また実務経験だけではなく、「Microsoft Office Expert(MOS)」など、OAスキルに関する資格をとった人もいました。
「資格そのものが仕事に役立っているわけではないが、資格を取得したことによる向上心が認められた」「面接でWord・Excel・Power Pointの資格を評価され、採用してもらえることが多かった」という体験談も寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- パソコンの入力、作成等のスキル。接客業から事務職への転職が有利にできた(女性、24歳で転職)
- ExcelとPower Pointの実務経験。集計業務と部内調整業務がメインだったのでExcelもPower Pointも即戦力になると認められた(女性、37歳で転職)
- パソコンの初心者レベルの入力。病院の救急受付で「患者の基本カードを発行して、看護師に渡す」という業務に役立った(男性、50歳で転職)
2位 コミュニケーションスキル
2位になったのは500人中70人が回答した「コミュニケーションスキル」でした。
「面接官とうまく話せたから」「入社後も円滑なコミュニケーションが可能だとアピールできた」など、面接で役立ったという声が多数。
また「コミュニケーションスキルがあると、事務の中でも営業事務よりの仕事を任されることが多く重宝しました」「上司や顧客との連絡調整・交渉で役立った」と、採用されてからの実際の業務で役立っているという人も。
「コミュニケーションスキルは業種・職種に関わらず必要となるスキル」という声もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 看護師として幅広い年代層の患者さんとコミュニケーションをとっていたため、非常にアピールポイントになった(女性、23歳で転職)
- スーパーに転職をして、パートの方とコミュニケーションをとって仲良くなり、仕事が円滑に進むようになった(男性、28歳で転職)
- 実際の面接では、専門スキルよりコミュニケーションスキルが評価されていました(男性、35歳で転職)
3位 語学スキル
3位は500人中54人が回答した「語学スキル」です。
「外資系へ転職した際に役立ちました」「会話力があったので即戦力だった」という回答があり、語学力があると採用につながりやすいことが伺えます。
「転職先の業務に英語は必須スキルではなかったが、異動の可能性も含め評価していただけた」という人もいました。
英語のほか、中国語、韓国語などのスキルを活かして転職した人もいました。
語学に興味がある人や、外資系企業への転職を目指す人には語学スキルの習得はおすすめです。TOEICのスコアが高いほど転職で有利になるので、ぜひ試験にトライしてみてください。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- TOEIC800点、英検2級。英語力を求める企業だったため、英語系の資格試験を持っていることで優遇された(女性、23歳で転職)
- 社内の外国人と英会話でコミュニケーションできることが役立ちました(男性、31歳で転職)
- 出産育児によるブランク後に派遣会社で仕事を探したとき、TOEIC830をもっていたことで、英語を使う仕事の紹介につながりました。(女性、42歳で転職)
例えばスマ留でなら、最短一週間から留学が可能なため、時間がない社会人でも留学へ行き、スキルアップを期待できておすすめです。自分の語学力に合ったクラスで授業を受けられるため、今現在語学力に不安な方でも気になる方はぜひチェックしてみてください。
4位 経理系資格・スキル
4位には500人中48人が回答した「経理系資格・スキル」がランクイン。
簿記1~3級の資格や、経理の実務経験が役立ったという人が多くいました。
「簿記1級があれば書類選考で落ちることが少ない」「どこの会社でも使える」という意見も。
簿記を実際に使う職種ではなくても「お金の流れを理解できるので、一緒に会社を考えていく雰囲気につながったと思う」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 簿記2級。経理の基礎がわかっていると評価された(男性、25歳で転職)
- 簿記が応募の必須スキルで、資格を持っていないと面接にも行けなかったので役に立ちました(女性、33歳で転職)
- 簿記2級の資格。「すぐに役にたつ実績と資格を保持していることが、採用の決め手だった」と言われました(女性、40歳で転職)
5位 クリエイティブ系スキル
5位にライクインしたのは「クリエイティブ系スキル」です。
Photoshop、Illustratorの使用経験やデザインスキルが評価されて転職できた人が目立ちました。
またライティングや校正のスキルを活かして転職した人も。
「資格はなかったが、実務経験があったので転職できた」という人もいる一方、「DTPオペレーターになりたくて、専門学校に通いDTP検定を取得。未経験で就職できた」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- サイトを1から作る能力。実際にサイトを作ったことで行動力、本気度、実力を証明できました(男性、20歳で転職)
- 校正技能検定。広告校正業務を主とする求人への応募で、資格が応募の条件でした(女性、26歳で転職)
- Photoshopの使用経験が10年以上あり、HTML/CSS使用可能なことが採用理由でした(女性、30歳で転職)
6位 IT・プログラミング系スキル
6位は500人中22人が回答した「IT・プログラミング系スキル」でした。
プログラマーやシステムエンジニアとしてのスキルや経験が役立ったという人も多くなりました。
「SAP経験者が希少なので、さまざまな会社からオファーをいただいた」という人も。
「プログラミングができる人を積極的に採用していた」という回答もあり、ITスキルを持っていれば採用の可能性が高まると考えられます。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- SaaS型アプリケーションの開発スキル。技術者がまだ少ないので、需要が高く実力も示しやすかったです(女性、25歳で転職)
- VBAやSQL Sreverのスキル。転職先の企業で求めていたITスキルなので、即戦力として採用(女性、28歳で転職)
- PLCを動かすためのラダープログラムを1から組め、サーボモータを制御できるとアピールするととても有利でした(男性、26歳と40歳で転職)
7位 接客スキル
7位は500人中21人が回答した「接客スキル」でした。
「接客スキル=対人スキル」として評価されたという声が多数。
「クレーム対応も含めてお客様に対しても取引先に関しても臨機応変に対応できる」「接客の経験があったので、電話応対でスムーズにコミュニケーションが取れた」など、実際に職場で役立ったという人も。
事務職や営業職に接客スキルが活かせたという回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- レジ業務など接客スキルがあると「対人関係に問題ない」とみなされて有利になりました(女性、24歳)
- 飲食業から事務職への転職の際、接客スキルがあることから、社内の対人スキルを評価されました(女性、28歳で転職)
- タクシー運転手として培われた「初対面の人に対して常に同じ対応ができる」というスキルが、営業職に役立ちました(男性、28歳で転職)
転職に向けてどのようなスキルを身につければいいのかわからない人は、今回のアンケートで1位・2位にランクインした「OAスキル」と「コミュニケーションスキル」は押さえておきましょう。
幅広い業界・職種で活かせるスキルのため、転職の際も選択肢が広がります。
OAスキルは「事務職」を目指すなら必須ですが、事務以外にも「営業職」の売上管理や「販売職」の在庫管理などでも必要になってくるので活かせます。
コミュニケーションスキルは顧客や取引先だけでなく、社内の意思疎通にも欠かせないスキルのため、転職の際に重視する企業も多いです。
両方のスキルを習得すれば、転職活動をより有利に進められるでしょう。
また、プラスして希望する仕事に必要なスキルの習得もおすすめします。
たとえば、外資系企業に転職したい人なら語学のスキル、経理職を目指したいなら簿記資格の取得などですね。
今回紹介したスキルをぜひ転職活動に役立ててくださいね。
【男女別】転職で役立つおすすめスキルランキング
次に、転職で役立ったおすすめのスキルを男女別に集計したところ、結果は以下のようになりました。
1位~4位は男女とも同じでした。
性別関係なく、最低限の「OAスキル」と円滑に働くための「コミュニケーションスキル」はどんな職場でも必要だとわかります。
また、語学や経理系のスキルは、「貿易事務」「外資系企業」「経理事務」などパソコン以外の専門スキルが必要な転職先に役立ったようです。
5位にランクインしたのは、女性がWEBデザインなどの「クリエイティブ系スキル」、男性が「プログラミングスキル」でした。
IT系やクリエイティブ系の企業では、応募条件に「◯◯が使える人」「◯◯の経験がある人」と明記されているケースも多いため、やりたい仕事に合わせてスキルを取得した人が目立ちました。
一方で、もともと「WEBデザインができる」「プログラムが書ける」という人が、もっているスキルを活かして転職するケースも多かったです。
【10~20代・30代・40代別】転職で役立つおすすめスキルランキング
さらに、転職で役立ったスキルを10~20代、30代、40代と年代別に集計したところ、どの年代もランキングはほとんど変わりませんでした。
ただし40代に関しては、クリエイティブ系スキルがランク外となり、代わりに「運転免許」がランクイン。
また40代では、「フォークリフト」「電気工事士」「マシンオペレーター」など、製造業や運輸業で使える資格やスキルが役立ったとの回答も見られました。
スキルアップのために取り組んだ方法7選
続いて「スキルアップのために取り組んだことを教えてください」と質問したところ、回答は以下のようになりました。
7位までをランキング形式で紹介します。
取り組み方法1位は「自分で勉強」でした。
独学でスキルを身につけた人が多いとわかります。
2位以下は「スクール・学校に通う」「仕事の中で身についた」と続きます。
8位以下には「通信講座を受講」「学生時代に資格をとっていた」などの回答が入りました。
1位 自分で勉強する
「スキルを身につけるためにしたこと」第1位は、500人中127人が回答した「自分で勉強する」でした。
具体的な方法としては「参考書・問題集で勉強」「動画を見る」「わからない用語などをネットで調べる」などが挙がりました。
「毎日30分でもいいので、仕訳問題を解く」「中国語は通勤の際にラジオや教材をリスニング」など、スキマ時間を活用して勉強していた人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 自分の役に立ちそうなビジネス本などがあれば読んで、やれることからひとつずつ実践していました(女性、25歳で転職)
- 簿記に関しては、仕事をしながら疑問点を独学で調べて学びました(男性、29歳で転職)
- OAスキルについて最低限の資格は取得済でした。しかし忘れている機能や知らない機能も多々あったので、インターネットなどで調べて勉強していました(女性、32歳で転職)
自分でスキルを身につけるための勉強をする場合、目的と求める成果を明確にしておきましょう。
ひとりで勉強しているとついつい怠けてしまいがちで、勉強が思うように進まず挫折してしまう可能性もあります。
たとえば、スキルアップに向けた資格を取ると決めたら、資格取得に向けての具体的なスケジュールを立てるカタチです。
「三カ月以内にテキストと練習問題を終わらせ、過去問題に進む」という具合にステップを可視化することで、無駄な時間の使い方も避けられるでしょう。
また、同じような目標を持つ人と繋がり、励まし合いながら勉強するのも、モチベーション維持のためにおすすめです。
独自による資格取得も視野に入れている場合は、「独学で取れた資格とおすすめの勉強法ランキング【男女500人アンケート調査】」の記事も参考にしてみてください。
2位 スクール・学校に通う
2位になったのは500人中70人が回答した「スクール・学校に通う」でした。
仕事をしながらスクールに通ったり、転職活動中に職業訓練に通ったりしてスキルアップにつなげた人も多くいました。
資格スクールや英会話スクールのほか「大学に編入した」「通信制大学で勉強した」という人も。
「CADスクールに入学後すぐ、スクールに来ていた求人に応募し、CADオペレーターとして採用された」など、スクールに通うことが転職に直結したという体験談も寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 転職前は経理の仕事についていたのですが、夜間の医療事務講座の学校に通いました(女性、26歳で転職)
- 転職前に、ハローワークの職業訓練に通った(男性、27歳で転職)
- 就職活動中、空いた時間を活用してパソコン教室に通った(女性、50歳で転職)
スクールや学校へ通っての勉強を考えている人は、無理のないスケジュールで通うようにしましょう。
とくに仕事をしながらの場合、余裕のないスケジューリングをしてしまうと、体力的にも精神的にも追い詰められてしまい、結局通えなくなってしまいます。
また、授業を受けているだけで「勉強している」と自己満足に陥らないよう注意が必要です。
ただ授業を受けるだけでなく、学んだ内容をしっかりと身につけることが大切なので、予習・復習の時間を取るなど工夫しながらスキルアップしていきましょう。
3位 仕事の中で身についた
3位は500人中54人が回答した「仕事の中で身についた」です。
特別に資格取得のための勉強などはしていないけれど、日々の業務の中でスキルアップしたというケースですね。
具体的には「コールセンター勤務でコミュニケーション能力と提案力が身についた」「旅行会社勤務で、航空端末操作スキルが身についた」などです。
「どうしたら人を動かせるか・納得させられるかを考えながら仕事をしていた。交渉力やプレゼン能力につながった」と、日々工夫を凝らしながら仕事に取り組んでいたことがスキルアップにつながったという声もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 在職中・前職で、たくさんのプロジェクトや提案を積極的に行っていくことがスキルアップにつながりました(男性、27歳で転職)
- 人事担当者だったので、実務が転職スキルに直結していました(男性、35歳で転職)
- とくに努力したことはありません。日々の接客業務の中で自然と高いコミュニケーション能力がついたのだと思います(女性、41歳で転職)
まずは普段の仕事の中から、スキルアップにつながる業務をピックアップし、意識的に取り組んでみてはいかがでしょうか。
漫然と仕事をこなすだけでは、誰でも使えるスキルだけ身につけて終わってしまう場合もあります。
たとえば普段、仕事で「Excel」を使用するのであれば、ぼんやりと入力業務に勤しむのではなく、シートの構造や数式の使われ方、フォントや罫線の引き方などを意識すれば学びにもつながります。
考え方次第では、「日々の業務内でお給料をもらいながら勉強できる」というお得感も得られます。
お金をかけたくない人は、ぜひ日々の仕事の中で意識しながらスキルアップを目指してみてはいかがでしょうか。
4位 資格を取得する
4位には500人中48人が回答した「資格取得」がランクイン。
「どんなにパソコンが使えても、検定をとっていないと証明にはなりにくい」など、スキルを証明するものとして、資格取得に取り組んだ人も多いことがわかります。
「デスクワークをずっと続けてきたので、何はともあれ『取れる資格』=『フォークリフト』と思って取得」「25年勤続した会社から解雇されたあと漢検と簿記3級を取得」などの体験談も寄せられました。
転職に有利な資格を探し「知り合いの看護師に、医療系の就職に有利な資格は何?と尋ねた」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- まずは簡単なものでも資格を取ることが証明になると思い、簿記だけでなく、MOSやITパスなどを取得しました(男性、25歳で転職)
- 会社から指示されなくても、職場に適した資格を自ら取得することに努めました(女性、28歳で転職)
- 毎年1つ就職に役立つ資格を取得できるように取り組み、目標達成をしたことです(女性、40歳で転職)
スキルアップの目的に応じた資格を選びましょう。
資格取得だけが目的になってしまうと、自身が目指したいスキルアップの方向性と違う方向へ進んでしまい、転職にも活かせません。
たとえば経理知識や経験のない人が、「稼ぎにもつながるスキルアップをしたい」といきなり難関資格の税理士資格を目指したとしましょう。
一般的に勉強時間が4,000時間も必要な資格のため、資格取得に時間がかかってしまい、いつまで経っても転職できず、スキルアップにつながっているのかも不明確ですよね。
また、いろんなスキルを習得したいからと、複数の資格取得の勉強を同時進行するのも避けましょう。
それぞれの勉強が中途半端になる上、頭の中も混乱してしまい、正しいスキルが身につかない可能性も。
勉強方法については、独学または資格試験の講座などに通うか、自分の向いている方法を選ぶといいでしょう。
転職時に役立つ資格を知りたい方は、「転職に役立つおすすめの資格ランキング|男女500人へ口コミ調査」の記事も参考にしてみてください。
5位 実際に使って練習する
5位にライクインしたのは500人中32人が回答した「実際に使って練習する」です。
自分で勉強したり講座を受講したりしても、実際に手を動かしたり使ってみたりしないと、スキルは定着しにくいものです。
具体的には「議事録作成スキルを伸ばすため、マメに会話の内容をまとめてタイピングした」「覚えたスキルを忘れないように、毎日パソコンを触る」「英会話力をつけるため外国人の友達と遊んだ」などの工夫が寄せられました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 無料のレクチャー動画を見ながら、実際に動画の作成を行った(女性、25歳で転職)
- さまざまな車種をレンタカーで借りて運転感覚を養い、広い場所で正しい位置に止める練習等をした上で、レンタカー回送の業務を担当しました(男性、40歳で転職)
- フリーソフトを利用して2D、3Dデザインの練習を何度も行い、操作スピードの向上とアイコン技能の学習、実務技能向上を行なっていた(男性、50歳で転職)
本を読んだり動画を閲覧するだけではダメだと感じ、実際に取り組む人も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、実際に手を動かしたり使ってみたりしながら練習する実技を取り入れる場合、何度も繰り返すことで慣れておきましょう。
なぜなら、少しだけ練習をしたとしても、いざ本番では上手くできないケースも少なくありません。
車の運転がいい例で、自動車学校の実技の講習を数回受けただけで、日常的に運転できるようになるのは難しいです。
最初は地道に教習所内の練習からはじまって、路上教習を経て技術の習得を目指します。
スキルを定着するために何度も繰り返し練習しておきましょう。
6位 セミナー・研修を受講する
6位は500人中22人が回答した「セミナー・研修を受講する」でした。
「派遣会社でExcelの講座を受けた」「積極的な社内研修への参加」などの回答が寄せられています。
「コミュニケーションスキル向上のためさまざまな研修を受けています。座学ではなくロールプレイのある研修を受けることが有効だと思います」というアドバイスも。
また「分析器メーカーが実施する研修会には必ず参加しており、そこで知り合った同業者と情報交換する機会も持っていました」と、セミナー参加を人脈づくりに活用している人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- パソコンのOAに関する外部研修や、仕事におけるマナー研修等を受講しました(女性、25歳で転職)
- 接客マナーを覚えるために地域で行われていたマナー講座を受講したり、滑舌をよくするために発声練習の講座を受けました(男性、28歳で転職)
- いろんな研修を自ら聴講し、インストラクションスキルの向上につとめた(男性、33歳で転職)
ただセミナーや研修で話を聞いただけでは、ほとんど役立ちません。
知識は得られるものの、実践力となるとまた別物だからですね。
たとえば、マーケティングに関するスピーチを受けたからといって、すぐにマーケティングスキルを使いこなせる人はいません。
実技を含めたセミナーや研修に参加すると、座学での知識と成功体験の両方を得られるため、脳と体に効率的に覚えさせられます。
小さなことからでも良いので、学んだ内容を日々の業務に組み込んでいくことで自身の実践スキルを磨き上げてみてはいかがでしょうか。
7位 積極的なコミュニケーションを心がける
7位は500人中21人が回答した「積極的なコミュニケーションを心がけた」でした。
コミュニケーションスキルや営業スキルを身につけるため「積極的に人に話しかける」「相手の話を聞く」などの工夫をしたという回答が寄せられています。
「元々自分から話しかけるのは苦手でしたが、少しずつ自分から話しかけるよう努力しました」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- とにかくいろんな人と話をすること。1つの単語からほかの話題へもっていく方法などを学びました(男性、24歳で転職)
- 積極的に人に話しかけて、どんなタイプの人とも話ができるように訓練を積んだ(男性、31歳で転職)
- いろいろな人の考えをしっかり聞いてみた(女性、40歳で転職)
コミュニケーションスキルを習得するためには、日々の積み重ねが重要です。
なぜなら、一朝一夕で身につけられるものではないためですね。
アンケートの回答にもあったように、以下の点を心がけるだけでもコミュニケーション力アップに役立つので活かしてみてください。
- 自分から積極的に挨拶をする
- 相手の話に耳を傾ける
- いろんなタイプの人に声をかけられるよう、相手に合った話題を考える
上記内容は仕事中だけでなく、プライベートでも取り入れることで、より早くコミュニケーションスキルが向上するでしょう。
身につけたスキルが必ずしも転職時に有利に働くとは限らないので注意
スキルがないよりは、あったほうが良いのは間違いないのではないでしょうか。
ただ、身につけたスキルが必ずしも転職時に有利になるとは限りません。
あなたが身につけたほうが良いと思っているスキルが、転職希望先では必要としていないケースもあるからです。
たとえば、Web会社が求人募集をした場合、「OAスキル」をアピールしてくる応募者は多いです。
しかし、求めている人材がWebライターだった場合、エクセルやパワーポイントを使用する機会はほとんどないケースも。
むしろ、読みやすい記事を作るための文章力や、コミュニケーションスキルを重視されたりします。
求人情報の「仕事内容」や「応募資格」などをよくチェックして、企業が求めているスキルをアピールしましょう。
また、自分のもっているスキルが役立つ求人を探すのもおすすめです。
転職に向けて必要なスキルの見極め方
最後に、転職に向けて必要なスキルの見極め方について解説していきます。
せっかくスキルを身につけたのに、活用できなくては勿体ないですよね。
転職に必要なスキルの見極めは、転職エージェントに相談することをおすすめします。
転職のプロである『キャリアアドバイザー』から、客観的な視点でのアドバイスをもらえるからですね。
たとえば、「希望する会社が求めているスキルは◯◯です」「過去に同じスキルを持った人が転職したけどあまり活躍できていないです」といった現場の人間ならではの情報を得られたりします。
さらには相談する中で、希望の転職先では「特別なスキル必要なし」とわかったり、自分では気づいていなかった強みを見出してくれることもありますよ。
転職エージェントへの登録・相談は無料なので、自己分析することを目的に活用するのも良い方法です。
参考として、編集部が選んだおすすめの転職エージェント5つの特徴と合わせて紹介していくので参考にしてみてください。
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