さまざまな理由から「なんとか独学で資格を取りたい」と考えている人も多いと思います。
独学でも取りやすい資格には、どのようなものがあるのでしょうか。
また独学で資格を取ろうとしたとき、どんな勉強法が効果的なのかも気になりますよね。
今回は、独学で資格取得した経験を持つ男女493人にアンケートを実施し、「独学で取れた資格」を回答数が多かった順にランキング形式にて紹介。
- 調査対象:独学で資格を取得したことがある方
- 調査期間:2023年5月24日~6月7日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:493人(女性295人/男性198人)
- 回答者の年代:10代 0.6%/20代 17.2%/30代 36.7%/40代 27.8%/50代 13.2%/60代以上 4.5%
独学で取得した資格ランキング
独学で資格を取得したことがある493人に「独学で取得した資格」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「簿記(92人)」です。
2位「ファイナンシャルプランナー(43人)」、3位「宅地建物取引士(34人)」、4位「秘書検定(29人)」と続きます。
以降、5位「危険物取扱者(22人)」、6位「ITパスポート(20人)」、7位「実用英語技能検定(17人)」の結果となりました。
数多くの資格が挙げられた中、「簿記」が2位に大差をつけて1位となっています。
簿記は多くの企業で評価されるうえ、独学でも比較的合格しやすいため、就職・転職を考えている人にとっては魅力的な資格。
FPや秘書検定も、2~3級は独学でも取得しやすいと言われています。
通信講座で有名なユーキャンが行っている、『年間人気講座ランキング』でもランクインしている人気の資格が多数含まれています。
1位 簿記
- 就職に役立つから(20代 男性)
- 取得すると資格手当がつくことを知り、取得しました(30代 女性)
- 入社して経理課に配属され、上司に資格を取得するように言われたため(40代 女性)
1位は「簿記」でした。
どんな業種の会社でも経理業務は発生するので、簿記資格がある人は重宝されます。
経理・簿記に関しては「資格があれば実務経験がなくてもOK」という求人も多いため、就職・転職を見越して取得する人も多くなっています。
IT系の仕事をしている方から、「会計システムの開発担当になったので、簿記を知っておいた方がいいと思って資格をとった」という体験談も複数ありました。
2位 ファイナンシャルプランナー
- お金について勉強しておいて損はないし、「今後の就職活動に少しでも有利になれば」と思ったから(10代 女性)
- 自分の人生設計を考えるために、お金の知識が必要だと思ったから(30代 男性)
- 業務上必須ではなかったものの、資格を保有しているとお客さんに説明する際に説得力があると思ったから(40代 女性)
2位は「ファイナンシャルプランナー(FP)」です。
ファイナンシャルプランナーの試験に向けては、「金融」「税金」「保険」などの幅広い知識を学びます。
仕事に役立てようと取得した人もいましたが、家計管理や人生設計の参考として勉強した人も目立ちました。
3位 宅地建物取引士
- 不動産業に転職したため(20代 男性)
- キャリアアップに活かせると思ったので(40代 女性)
- 定年退職後、不動産関係の仕事をしようと考えていたため(60代以上 男性)
3位は「宅地建物取引士(旧宅地建物取引主任者)」でした。
宅地建物取引業(不動産取引業)を行う場合、一定数以上の宅地建物取引士を常駐させる必要があります。
そのため不動産業に興味がある人にとって、宅建は「取得して損はない資格」「就職・転職で有利になる資格」といえます。
宅建資格をもっていると、資格手当がつく不動産会社も多いです。
4位 秘書検定
- 事務の仕事をしているので、もっていて損はないと思いました。基本的なマナーを学べるので社会人として必要だと思いました(20代 女性)
- 大学在学中に「就職活動で有利になるかな」と思ったため。就職前に取得している人は少なかったようで、評価をいただくことが多かったです(30代 女性)
- オンライン秘書をやるにあたり、秘書の仕事について学びたかったので(40代 女性)
「秘書検定」が4位でした。
秘書検定は名前の通り、秘書に求められる知識やスキルが問われる検定試験です。
「一般常識」「言葉遣い」「電話応対」「ビジネス文書」について学べるため、社会人としてのマナーを学びたくて取得する人も多くなっています。
2~3級は比較的難易度が低いため、就職活動に向けて取得する学生もいます。
5位 危険物取扱者
- アルバイトで時給が上がるため(20代 男性)
- ガソリンスタンドで必要だったから(50代 男性)
- 化学系の会社で、危険物を取り扱う作業があるため(60代以上 男性)
5位は「危険物取扱者」でした。
危険物取扱者とは、ガソリンや化学物質といった消防法上の危険物を取り扱うために必要な国家資格です。
危険物取扱者には「甲種」「乙種(1~6類)」「丙種」があり、取得する人が多いのはガソリンスタンドで使われる乙種4類です。
化学メーカーでは全危険物を扱える「甲種」の取得を求められるケースが多いようです。
6位 ITパスポート
- 未経験のIT業界に就職するため(20代 女性)
- 資格が必要な部署に異動したため(30代 男性)
- 職場で必要なコンピュータースキルを証明するため(60代以上 男性)
6位は「ITパスポート」でした。
ITパスポートは、ITに関する基礎知識が身についていることを証明できる資格です。
ITの入門資格といってもよいでしょう。
そのためITエンジニアを目指す人だけではなく、事務系職種の人にも人気があります。
7位 実用英語技能検定
- 就職活動に必要だった(20代 男性)
- 海外旅行で日常会話をしたいから(40代 女性)
- 仕事で英語が必要だったので(50代 男性)
7位は「実用英語技能検定(英検)」でした。
英検2級以上だと、就職・転職活動の際に英語力をアピールできるといわれています。
なお仕事や就職活動のために英検を取得した人もいましたが、「英語に興味があったから」「海外旅行で役立てたいから」という声も目立ちました。
仕事にも趣味にも生かせそうな資格ですね。
【男女別】独学で取得した資格ランキング
男女別に「独学で取得した資格」を調べたところ、結果は以下のようになりました。
男性のランキングでは「危険物取扱者」が2位に入っているのが特徴的です。
また「電気工事士」も6位にランクインしており、女性に比べて「現場系の仕事に必要な資格」が人気だとわかりました。
「基本情報技術者」「ITパスポート」など、ITに関する資格も人気です。
女性のランキングでは、いわゆる「デスクワーク」「オフィスワーク」で重宝される事務系の資格が上位に入っています。
とくに「簿記」の人気が高いのは、さまざまな業種で使え、もっていると転職活動で優遇されることも多いからでしょう。
なお言語が割れたためランクインはしませんでしたが、「韓国語」「中国語」「フランス語」「スペイン語」など、英語以外の語学系資格を挙げた人が多かったのも女性の特徴です。
独学での資格取得におすすめの勉強法ランキング
独学で資格を取得した男女500人に「どのような方法で勉強したか」を聞きました。
- 調査対象:独学で資格を取得したことがある方
- 調査日:2021年9月7日~18日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性321人/男性179人)
- 回答者の年代:10代 0.6%/20代 25.4%/30代 34.6%/40代 25.6%/50代 11.8%/60代~ 2.0%
上位7位までを『独学での資格取得におすすめの勉強法ランキング』として紹介します。
独学での資格取得におすすめの勉強法ランキング、圧倒的1位は「市販のテキスト(411人)」でした。
書店などでテキストを購入して勉強した人が『8割以上』を占めています。
2位以下はかなりの差が開いて「市販の問題集(143人)」、3位「ネットにある過去問(53人)」と続きます。
4位以下は、4位「資格学習アプリ(31人)」、5位「動画サイト(25人)」、6位「専門・学習サイト(22人)、7位「公式テキスト(19人」という結果となりました。
8位以下には、「家族や知り合いに助けてもらった」「合格者のブログを参考にした」などの回答が入りました。
上記の勉強法を選んだ理由について、具体的な回答とあわせて紹介していきます。
1位 市販のテキストを購入して勉強した
1位は500人中411人が回答した「市販のテキストを購入しての勉強」がランクイン。
「一冊を何度もやった」という人が多数を占める結果に。
「市販のテキストで勉強したあと、過去問や問題集に取り組んだ」「過去問のわからないところはテキストで確認しながら進めた」と、他の教材と合わせて勉強した人も多くいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 市販のテキストを1冊購入し、繰り返し勉強した(20代女性、FP3級を取得)
- ネットで評価のいいテキストを検索し、それを勉強した(30代男性、危険物取扱者を取得)
- 書店で一番安いテキストを購入し、通勤の電車の中で毎日読み、休みの日にノートをまとめた(40代女性、アロマテラピー検定1級を取得)
市販のテキストは何冊も購入しないようにしましょう。
どのテキストであっても資格取得に必要な最低限の内容は掲載されています。
テキストを読むだけでも時間はかかりますし、些細な違いに混乱しないためにも、1冊に絞ることをおすすめします。
また複数のテキストを用意すれば、インプットに時間がかかり、アウトプットになかなか進めないことにもなりかねません。
まずは1冊のテキストをざっと簡単に目を通し、全体を把握することからはじめてください。
2位 市販の問題集で勉強した
2位は500人中143人が回答した「市販の問題集で勉強した」でした。
テキストと一緒に問題集を購入したという人も多くなりました。
「仕事の隙間時間に常にテキストを読み、帰宅後はひたすら問題を解いた」「最初はテキストを読んで問題を解く。ある程度理解できたら問題集中心の勉強にする」などの工夫が寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 試験が近くなったら、問題集を繰り返し解いて実践力を身につけた(20代男性、TOEICスコア885点)
- 過去問題を何度も解くことに加え、市販の問題集を購入した(50代男性、日商簿記2級を取得)
問題集と一緒にテキストも購入することをおすすめします。
資格の勉強において問題を解くアウトプットは重要ですが、問題集でわからない箇所はテキストを活用することで理解力がアップするからです。
そして違えた問題は重点的に復習し、苦手な箇所は繰り返し問題を解くようにしましょう。
1冊やり切ることで出題傾向などが見えてくるので、何冊も並行して進めないようにしてください。
問題集の選び方は、勉強の進めやすさを重視すること。
問題と解答・解説が見開きで掲載されているものや、重要度や難易度が記載されていると勉強もしやすくてわかりやすいですよ。
3位 過去問をひたすら解いた
3位に入ったのは500人中53人が回答した「過去問をひたすら解いた」です。
「市販のテキストと問題集を購入しました。インターネット上の過去問も解いてました」「テキストを読み終えた後は、ネット上にアップロードされている過去問で勉強」など、市販のテキストなどと組み合わせて学習を進めた人が多いようです。
過去問集を買った人もいましたが、資格によっては「ネット上に公開されている過去問題をダウンロードした」という人も多くいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 全国の過去問をインターネットから印刷し解きました(20代女性、登録販売者を取得)
- 半年間、市販の参考書で勉強した。残りの半年間は過去問をひたすら解いた(30代男性、司法書士を取得)
- 過去問題掲載サイトを調べ、可能な限り印刷・ダウンロードして徹底的に過去問を解くことに専念しました(40代男性、第1種衛生管理者を取得)
資格試験の過去問は、過去5年~10年分を押さえておくといいでしょう。
出題傾向はもちろん、試験の範囲・問題数・時間などが把握でき、必要な知識や重点的に勉強すべき箇所もわかるからですね。
過去問集を選ぶ際は、ページを行ったり来たりする必要のない、一問一答になっているタイプのものを選ぶと勉強しやすいのではないでしょうか。
たとえば左ページに問題、右に答えと解説がレイアウトされているものなどが使いやすくておすすめです。
また、ネットに過去問が掲載されている資格もあるので、活用するといいでしょう。
4位 学習アプリで勉強する
4位は500人中31人が回答した「学習アプリでの勉強」です。
「アプリをインストールしてスキマ時間にとにかく解くようにした」「通勤時間はアプリ、帰宅後は問題集に取り組んだ」などの回答が寄せられています。
スキマ時間に場所を選ばず手軽に学習できるのが、学習アプリのメリットですね。
有料アプリを利用した人もいましたが、無料で提供されているアプリを使ったという人も目立ちました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 通勤中はスマホのアプリで勉強(30代男性、宅地建物取引士を取得)
- 携帯のアプリを入れて毎日繰り返し勉強した(40代女性、介護支援専門員を取得)
- 過去問のアプリで勉強しました(50代男性、介護福祉士を取得)
通勤時間やスキマ時間などを使って学習したい人には、学習アプリをおすすめします。
スマホやタブレット1つで持ち運べるため、重いテキストなどを持ち歩かずにすみ、外出先でも手軽に勉強できるメリットがあります。
学習アプリと一口に言っても種類は多様です。
以下は学習アプリの種類と具体的なアプリとなります。
いろんなアプリを組み合わせて勉強に活用してみてください。
5位 動画サイトの解説を観ながら勉強する
5位は500人中25人が回答した「動画サイトの解説を観ながら勉強する」がランクイン。
動画サイトには各資格に関連した動画が多く公開されており、それらを参考にした人も多いようです。
「TOEIC」「保育士」「簿記」「宅地建物取引士」「危険物取扱者」「賃貸不動産経営管理士」「秘書検定」「MOS」など、幅広い資格の勉強で動画サイトが活用されているとわかりました。
とくに実技が必要な資格であれば、動画で勉強できるのは助かりますね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 実技の勉強は、動画サイトで解説している人がいたので、それを観て勉強しました(20代男性、小型船舶免許2級を取得)
- 動画サイトで簿記を教えてる人がいたので、ひたすら観て解き方を覚えました。問題集を解いて理解できないところは動画を見直していました(30代女性、簿記3級を取得)
- 受験年度の法改正点や試験問題の傾向予想などは、著名な講師の方の動画を観ました(40代女性、宅地建物取引士を取得)
動画には無料視聴できるものも多く、テキストよりも最新情報を得やすく、わからない箇所をあとから再生できるなどメリットもたくさん。
通勤時間やゴロゴロしながらなど、ラジオ感覚でざっと流し見する方も多いのではないでしょうか。
動画サイトの解説を視聴しながら勉強したい人は、『動画元の信頼性』に注意していきましょう。
誤った内容の動画で間違った知識を得てしまうと、資格試験の合格が遠のいてしまいます。
また、解説動画を観るだけではインプットのみとなるので、視聴しただけで勉強したと考えないように注意しましょう。
問題を解いたり書いたりといったアウトプットに向けた勉強も行うことが大切です。
6位 専門・学習サイトを利用して調べたり勉強する
6位は500人中22人が回答した「専門・学習サイトを利用して調べたり勉強する」でした。
「資格に特化したサイトを活用した」などの声が寄せられています。
「主にテキストで勉強し、わからない部分がでたらネットで調べた」といった回答が多く、「ネットのみ」で勉強したという人は少数でした。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- ひたすらWebで「検定のコツ」や「ネイル検定問題集」を調べて学んでいきました(30代女性、ネイル検定3級を取得)
- ネットの専門サイトを利用しました(50代女性、色彩検定3級を取得)
- 本屋で参考書を購入して勉強。不明点はサイトで調べて補足する(50代男性、FP3級などを取得)
専門・学習サイトを利用する際は、ほかの学習方法と組み合わせて使うことをおすすめします。
サイトのみだと情報量が少なかったり偏りが出てしまう可能性もあるからですね。
たとえば、インプットに特化したサイトを使う場合は、アウトプットのために問題集などを購入して併用するといいでしょう。
『独学ステーション』は、幅広い資格試験に対応した学習サイトなので、ぜひチェックしてみてください。
7位 公式テキストを購入して勉強する
7位は500人中19人が回答した「公式テキストを購入しての勉強」でした。
「公式テキストを丸暗記」などの回答が寄せられています。
試験を主催する団体が観光しているテキストや問題集を取り寄せて学習した人も多いとわかります。
資格によっては「試験の申し込み時にテキストがもらえる」という体験談もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 公式のテキストと問題集で学習しました(40代男性、メンタルヘルス・マネジメント検定を取得)
- テストを主催する協会のテキストを購入して勉強をした(40代女性、アロマテラピー検定を取得)
- 京都・観光文化検定試験の公式テキストを購入し、覚えるまで読んだ(50代女性、京都・観光文化検定を取得)
公式テキストから出題される資格試験の場合、必ず手に入れるようにしましょう。
出題範囲がわかっているので効率的に学習できるためですね。
具体的には「色彩検定」「神社検定」などが該当します。
公式テキストは最新のものを購入するようにし、フリマサイトなどで過去のものを購入するのは避けたほうがいいでしょう。
問題傾向が変わっていたり、法律や制度が変更されている場合もあるからですね。
とくに公式テキストから出題されるアナウンスがない場合は、必ず購入する必要はありません。
公式テキストは値段が高かったり、ボリュームがある分、出題範囲がわかりにくいものもあるためですね。
自分が学習しやすいテキストを購入していきましょう。
独学で資格の勉強することを選んだ理由ランキング
最後に、「資格スクール」や「通信教育」を利用せずに独学で資格の勉強することを選んだ理由について聞きました。
回答数上位5位までをランキング形式で紹介します。
「独学で資格の勉強をした理由」第1位は、「資格取得にかける費用が安くすむ(249人)」でした。
スクールに通ったり通信講座を受講すると、まとまった受講費がかかることも多いですよね。
経済的な理由で独学を選んだ人が多いとわかる結果となりました。
2位は「独学で合格可能と判断した(211人)」、3位はかなりの差が開いて「まとまった勉強時間が取れない(92人)」、4位「自分のペースで勉強したい(49人)」、5位「通えるスクールがない(18人)」と続きます。
6位以下には、「独学のほうが効率良い」「独学が好き」などがあげられました。
ではランキングの結果とあわせて、具体的な回答を紹介します。
1位 資格取得にかける費用が安くすむ
1位は500人中249人が回答した「安くすむ」です。
「スクールや通信講座の受講費が高い」「お金をかけたくない」という理由で独学を選んだ人が多数。
「スクールに行きたかったが費用の捻出が難しく、独学になりました」など、やむを得ず独学に鳴ったという人もいました。
「当時は学生だったので、お金がなかった」「趣味に出費することへの心理的ハードルがある」という回答も寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- スクール等に通った方が合格の確実性が高いと思いますが、少しでも予算を抑えるために独学で取得しようと思いました(20代男性、ITパスポートを取得)
- スクールに通うと金額が高く、払える余裕がありませんでした(40代女性、アロマテラピー検定を取得)
- スクールや通信教育は費用が高いため(50代女性、FP2級を取得)
ネットを活用すれば、ほぼゼロ円で資格の学習ができる場合もあります。
無料で使えるオンライン学習サイトや、You Tubeなどの動画があるからですね。
また、今回紹介している資格ランキングは、テキストだけで勉強可能な資格が多数。
資格の勉強にお金をかけられない人は、ぜひ参考にしてください。
2位 独学で合格可能と判断した
2位は500人中211人が回答した「独学で合格可能と判断した」がランクイン。
「独学でも合格できると聞いた」「もともとある程度の知識があった」などの理由で、「独学でも合格できる」と考えた人も多くいました。
「理解しやすいテキストを見つけたので、独学で勉強できると思った」という人も。
「市販のテキストでやってみて、不合格なら通信教育を受けるつもりだった」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- さほど難しい資格ではなく、ネットでも「独学で取得可能」と出ていたのでスクールや通信教育は利用しませんでした(20代男性、FP3級を取得)
- もともとパソコンが得意だったため、独学で十分だと考えた(30代女性、MOSを取得)
- 大学で大気物理学を専攻したので、ある程度の知識があったから。ただ大学で勉強したこととは違う分野も多かったので、過去問やテキストで勉強しました(40代女性、気象予報士を取得)
独学での資格取得を目指したい人は、難易度の低い資格を考えてみてはいかがでしょうか。
難易度が高い専門性の高い資格や国家資格は、独学での合格は難しいからです。
その点、難易度の低い資格はテキストを読むだけで理解できたりもするため、独学で資格取得を狙うにはピッタリです。
資格の難易度がわからない人は、資格難易度ランキングや、実際に自分でテキストや過去問に目を通して判断してみるのもいいでしょう。
3位 まとまった勉強時間が取れない
3位に入ったのは、500人中92人が回答した「まとまった勉強時間が取れない」でした。
「スクールに通う時間がなかった」「通信講座も時間がとられる」などの意見が多く寄せられました。
時間がない理由としては「仕事しながらの資格取得だったから」と回答した人が多数。
ほかに「子育て中」「介護中」で時間がなかったという人も。
「スクールに通うためのシフトのやりくりができなかった」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 仕事をしていて並行してスクールに通うのは大変だったので、スキマ時間で勉強しようと思いました(20代女性、英検2級を取得)
- 会社員をしていたので、スクールなどに通う時間が確保しにくかったからです(30代女性、FP3級を取得)
- 仕事が多忙だったので、通勤時間や時間に余裕のあるときにマイペースでできる独学を選んだ(60代以上男性、宅地建物取引士を取得)
まとまった時間のない人は、独学の勉強方法の中でもアプリを使った勉強がおすすめ。
スマホやタブレットさえあれば、いつでもどこでも学習できるので、移動時間やスキマ時間を使った学習が可能です。
講座受け放題の『オンスク.jp(iphone版/Android版)』といったアプリや、モチベーション維持に使える『コソ勉(iphone版/Android版なし)』などの学習管理アプリの活用もおすすめです。
4位 自分のペースで勉強したい
4位は500人中49人が回答した「自分のペースで勉強したい」です。
「自分の好きなタイミング・ペースで勉強したかった」「独学だと、隙間時間に勉強できる」「通勤時間を有効活用したかった」などの意見が寄せられています。
レベルやカリキュラムが自分に合わない場合には、スクールや通信講座の受講が非効率になってしまうこともありえます。
目指す資格にもよりますが、ひとりでも目標を見失わず勉強できる人には、独学が合っているのかも知れませんね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 自分のペースで落ち着いて取り組むことが、いいスコアを取るために必須だと考えたから(20代男性、TOEICスコア885)
- 自分のペースで勉強した方が効率よく勉強できると思ったため(30代女性、リビングスタイリスト2級を取得)
- 具体的な受験時期も決めず、自分のペースで学びたかったから(40代男性、危険物取扱者を取得)
自分のペースで勉強したいと思いながらも、自己管理に自信がない人は、『管理アプリ』などを活用してみてはいかがでしょうか。
学習時間が記録されたり、スケジュール管理が行えるので三日坊主を防止することもできます。
たとえば、学習が習慣化できる『継続する技術(iphone版/Android版)』などのアプリですね。
もちろん、「スクールのカリキュラムが合わない」とか、「通える講座時間帯がない」という人にも独学はおすすめです。
5位 通えるスクールがない
5位は500人中18人が回答した「通えるスクールがない」がランクイン。
「近所・通える場所にスクールがない」「通信講座がなかった」などの理由で独学を選んだ人も。
また「WebSphere V6が出て最初の年だったためセミナーやスクールが一切存在しなかった」など、新しい資格でスクールなどが全くなかったという回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- メジャーな資格ではないため、スクールや通信教育が充実していなかった(20代女性、品質管理検定2級を取得)
- 近くに勉強する場所がなかった(40代女性、韓国語能力試験1級を取得)
- 秘書検定ができたばかりでスクールが存在せず、内容的にもさほど難しいものではなかったから(50代女性、秘書検定2級を取得)
通える範囲にスクールがなくても、通信やオンライン講座がないか確認しましょう。
大手の資格スクールは、通学コースだけでなくWEB・通信講座も用意しています。
最近では「資格の大原」のようにオンライン校があったり、生中継講義を実施している資格スクールもあるので、ぜひチェックしてみてください。
独学で取れた資格と勉強法アンケート調査のまとめ
男女493人にアンケート調査を行ったところ、独学で取得した資格の第1位は「簿記」でした。
独学での勉強方法としては「市販のテキストで勉強」を挙げた人がもっとも多くなりました。
またアプリでスキマ時間に学習している人も。
独学を選んだ理由としては、スクールや通信講座よりも「安くすむから」と答えた人が多数。
「独学で合格可能だから」「時間がない」などの回答もあり、仕事をしながら独学で資格取得を叶えた人も多かったです。
ぜひスキルアップや転職を目指して資格取得のための学習を始めてみてはいかがでしょうか。