比較的就職がしやすく、やりがいも大きい飲食業界。
しかし実際に働いてみた結果、「やっぱり自分には合わない」と転職する人も少なくありません。
そこで今回は、飲食業界から他の業種や職種に転職した259人にアンケート調査を実施。
- 調査対象:飲食業界から異業種や異職種に転職した人
- 調査日:2021年6月29日~7月18日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:259人(女性142人/男性117人)
調査結果を元に「転職理由」や「転職方法」をランキング形式で紹介。
また上記内容とあわせて、「飲食業界の経験が活かせるスキル・資格」や「転職する際の注意点」も解説しています。
現在、飲食業界からの転職を考えている人中で少しでも不安を感じている方は、参考にしてみてください。
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飲食業界から他業種や職種への転職理由ランキング
まず飲食業界から異業種や異職種に転職した理由を尋ねました。
回答数上位7位までをランキング形式で紹介します。
1位は「勤務時間への不満」です。
2位以下は「収入を増やしたい」「他の仕事がしたい」と続きます。
4位には「勤務日・休日への不満」が入っており、「勤務時間や出勤日・休日」に不満があって転職した人が多いとわかります。
8位以下には「スキルアップしたい」「人間関係」「手荒れがひどくなったから」なども入りました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 勤務時間への不満
- 夕方から深夜にかけて営業している店だったので、家族や友人と生活リズムが合わず、昼間に仕事をしたいと思ったから(女性、25歳で転職)
- 不規則な勤務時間が体力的にきつくなってきたので転職しました(男性、35歳で転職)
- 転職した理由は時間です。飲食業界で働いていたときは、朝から夜まで仕事で、なかなか帰れなかったので(女性、50歳で転職)
飲食業界から異業種・異職種へ転職した理由1位は「勤務時間への不満」でした。
「シフトで不規則な勤務」「長時間労働」「昼夜逆転の生活」がつらかったと回答した人が多数。
長時間労働については「8時前から、遅いと22時頃まで」「仕込みの時間もあり、勤務時間が長い」などの体験談が寄せられました。
「出産したので、昼間しか働けなくなった」と、ライフステージにあわせて転職した人も。
「不規則な生活で体を壊した」という人も複数いました。
2位 収入を増やしたい
- 給料が仕事量に対して割に合わないと思ったから(男性、24歳で転職)
- 正社員になれず、給料が安くて生活が厳しかったため(女性、28歳で転職)
- 収入を上げたいと思ったから(男性、36歳で転職)
2位は「収入を増やしたい」です。
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査」で産業別の賃金を見ると、「宿泊業、飲食サービス業」の賃金は産業別でもっとも低くなっています。
収入に不満を感じ、転職を決意した人が多いとわかりました。
また「年収があがりそうにない」「昇給しにくい」など、「なかなか昇給しない」ことへの不満を挙げた人もいました。
3位 他の仕事がしたい
- もともと違う仕事を希望していましたが、その会社には落ちてしまいました。再度チャンスがあったので、転職しました(男性、22歳で転職)
- 本当にやりたいことを見つけたから(男性、25歳で転職)
- カフェでの製パン担当から、保育士に転職しました。将来的に、食と子どもを繋ぐ仕事がしたかったので(女性、32歳で転職)
3位になったのは「他の仕事がしたい」でした。
「他にやりたい仕事が見つかった」「他の業種も経験してみたいと思った」「もともとやりたかった仕事に挑戦した」などのパターンがありました。
「自分の才能に気がついた」という人も。
「目標とする仕事のため専門学校に通いながら、つなぎとして飲食業で働いていた」という回答もありました。
4位 勤務日・休日への不満
- まったく休みが取れず、週休2日きちんと休める職業がいいと思ったから(女性、27歳で転職)
- 休みが少なく、体力的に限界だったからです(男性、29歳で転職)
- 周りの人と休みが合わなかったからです(女性、39歳で転職)
4位には「勤務日・休日への不満」がランクイン。
「休みがとりにくい・少ない」「土日に休みがほしくて」「周りと休日があわない」という回答が多く寄せられました。
周りと休日が合わないことについては、「若いときは気になりませんでしたが、年齢を重ねるにつれてつらくなってきた」という声も。
また「急なシフト変更」「毎回電話で呼び出されるシフト」への不満を挙げた人もいました。
急に勤務日が変わったり呼び出されたりしたら、プライベートの予定が立てられなくてツライですよね。
5位 体力的にツライ
- 立ちっぱなし動きっぱなしで体力がもたなくなったから(女性、27歳で転職)
- 体力的に立ち仕事がつらくなった(男性、29歳で転職)
- 40代50代の自分を想像したときに「長く続けるのは体力的にも厳しい」と思った(男性、32歳で転職)
5位にライクインしたのは「体力的にツライ」です。
「立ち仕事がツライ」「重労働」という回答が目立ちます。
「朝から深夜に及ぶ就業形態に、健康面での不安を感じた」「体力的に、いつまでも続けるのは難しいと考えた」など、長く続けられない仕事だと感じた人も。
実際に、身体を壊したという人もいました。
6位 店舗の業績悪化・休業
- 勤めていた飲食店が閉店したため(女性、28歳で転職)
- 業績悪化から先がないと感じたため(男性、33歳で転職)
6位は「店舗の業績悪化・休業」でした。
「勤務先が休業・廃業したから」「勤務先の業績が悪く、不安になったため」という人が目立ちました。
転職先として飲食業界以外を選んだ理由としては「安定した業界がいいと思った」「他の業界でも通用する経験を積みたいと思った」などが挙がりました。
7位 接客のストレス
- 接客の仕事に疲れ果てたから(男性、27歳で転職)
- 理不尽なお客様とのやりとりに疲れてしまったためです(女性、31歳で転職)
7位は「接客のストレス」でした。
とくに目立ったのが、飲食店で働いていた人からの「お客様から迷惑行為を受けた」「理不尽なことを言われて、強いストレスを受けた」という回答です。
また「駐車場で待ち伏せしたりと、ストーカーのようなお客様がいた」など、身の危険を感じて転職した人もいました。
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異業種・異職種で飲食業界の経験が活かせるスキルランキング
次に「飲食業界で身についた、異業種・異職種でも活かせるスキルはなんだと思いますか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
上位5位までをランキング形式で紹介します。
1位はダントツで「コミュニケーション能力」となりました。
2位以下は「接客スキル」「効率を考えて動く」と続きます。
「コミュニケーション能力」「接客スキル」「協調性」など、「対人スキル」が多くランクインしました。
6位以下には「笑顔」「忍耐力」「体力」などが入っています。
では上位に挙がったスキルが飲食業以外のどんな場面で役立つのか、具体的な回答をもとに紹介します。
1位 コミュニケーション能力
- 営業職でコミュニケーション能力が役立っています(男性、23歳で転職)
- 私は医療職に就いたので、患者様と接する際のコミュニケーション能力が生かせていると思います(女性、27歳で転職)
- どんな仕事でも人があってのことなので、その人が何を求めているのかを読むスキルはとても役立つと思います(女性、45歳で転職)
第1位は「コミュニケーション能力」でした。
「コミュニケーションスキルはどの業界・職種でも役立つと思う」という回答が多数。
「職場でいじめられない」「職場の人とすぐに仲良くなれるため、質問しやすい」という回答も。
営業や商談についても「商談が成立しやすい」「新規のお客様でも緊張せず話せる」という体験談が寄せられました。
2位 接客スキル
- 相手がお客様でも同僚でも、接客で培った笑顔や気持ちのいい対応は役に立つ(女性、23歳で転職)
- お客様への対応の丁寧さが、どんなところでも活きると感じるから(男性、33歳で転職)
- 接客のない仕事のほうが少ないとおもいますし、そもそも職場間での人間関係も接客みたいに空気を読むものだと思うから(女性、38歳で転職)
2位は「接客スキル」です。
「笑顔でハキハキと対応する」「お客様を観察し、望んでいることを推測する」といった経験が役立ったという人も多くなりました。
具体的には「電話対応」や「必要なものを提案すること」に役立つという声が寄せられています。
お客様対応だけではなく、職場での人間関係づくりに役立つという回答も複数ありました。
3位 効率を考えて動く
- 効率的に仕事ができると早く作業が終えられるので、残業せずに帰宅できます(女性、20歳で転職)
- まず作業効率を考えるため、どの仕事においても再現性がある(女性、25歳で転職)
- 一気にやることが増えたとき、「今一番優先すべきことはなにか」を判断できる(男性、31歳で転職)
3位にランクインしたのは「効率を考えて動く」です。
飲食業では、同時に複数の料理をつくったり、ピーク時間に効率的に動けるよう準備したりします。
そのため「効率や段取りを考えて動く力」「優先順位をつける力」が身についたという人も多くなりました。
「医療職で役立っている」「どの仕事でも役立つと思う」という回答が寄せられています。
4位 協調性
- チームワークの必要な仕事だと、飲食で働いていた時の協調性が役に立つと思います(女性、25歳で転職)
- 周りを見ながら自分が何をすべきか考えながら動けること。他の仕事でも応用できると思います(女性、30歳で転職)
4位になったのは「協調性」でした。
複数スタッフが働く飲食店ではチームワークや連携が重要なため、協調性が身についたという人も多くなりました。
「業務の分担が身についた」「周りを見て、遅いところやフォローすべきところに気づけるようになった」という回答も。
「共同のプロジェクトを進めるとき」や「係で業務を行う際」に協調性を活かせているという声が寄せられています。
5位 言葉づかい・マナー
- 言葉遣いが正しいと好感を持ってもらえるから(男性、21歳で転職)
- 敬語とマナーさえ身につけていれば、電話対応や営業にも生かせるから(男性、28歳で転職)
- 会話から、相手を思いやる気持ちが表現できる(女性、42歳で転職)
5位には「言葉づかい・マナー」がランクイン。
「敬語がきちんとつかえる」ことを挙げた人も目立ちました。
「どんな職場・シチュエーションでも役立つ」「電話対応や接客がある仕事に役立つ」という回答が多く寄せられています。
転職先が直接の接客仕事のない事務職であっても、電話対応は必要になることが多いので、正しく丁寧な言葉づかいは役立ちそうですね。
飲食業界から転職した仕事先ランキング
続いて「飲食業界からどんな仕事に転職したのか」のランキング結果となります。
1位は「事務職」となりました。
2位以下には、接客スキルやコミュニケーション能力が活かせそうな「接客・販売職」や「営業職」も入っています。
では5位までの具体的な仕事例を紹介します。
1位 事務職
- EC通販サイトの事務職(女性、25歳で転職)
- 不動産関係の事務職(女性、33歳で転職)
- 法律事務所の事務職(男性、49歳で転職)
「飲食業界から異職種への転職先」第1位は「事務職」でした。
「医療機関」「不動産」「建築・土木」「物流」「福祉・介護」「メーカー」「商社」など幅広い業界が挙がりました。
事務の種類も「医療事務」「営業事務」「経理」「総務」などさまざま。
なお事務職に転職するにあたり「仕事をしながら、専門学校と通信の短大で経理の勉強をした」という人もいました。
2位 接客・販売職
- 家具の販売職(男性、21歳で転職)
- 携帯電話の販売(男性、32歳で転職)
- 登録販売者(女性、37歳で転職)
2位は「接客・販売職」です。
「アパレル販売員」「スーパーマーケットのレジ」「脱毛サロンのスタッフ」など、さまざまな職種が寄せられました。
中には「登録販売者」という、資格が必要な販売職に転職した人も。
「飲食の接客業に疲れてしまったが接客業はやりたかったので、以前から興味のあったアパレルの店員に転職した」という回答もありました。
3位 営業職
- 広告媒体の営業職(男性、35歳で転職)
- 生命保険会社の営業職(女性、27歳で転職)
- 国産カーディーラーの営業職です(男性、23歳で転職)
3位になったのは「営業職」でした。
業種としてはメーカーや不動産関係、金融関係が目立っています。
飲食業を経て営業職に転職することについて、「明るく人と話せるので、会話が多い職業に活かせると思った」「接客のスキルは役立つと思いました」という人も多くいました。
調理など裏方にいた人や、ノルマに抵抗のある人は、ルート営業から始めてみるのもいいですね。
4位 製造職
- 電子会社のピッキング・納品(女性、23歳で転職)
- 電子部品の製造スタッフ(男性、25歳で転職)
- 製造業の機械オペレーター(男性、39歳で転職)
4位には「製造職」がランクイン。
「自動車部品」「食品メーカー」「印刷業」などの製造現場に転職した人も多いとわかります。
飲食業でつちかった「衛生管理」「段取り力」「スピード」が活かせるという意見も。
「タクト(工程作業時間)に合わせて早く仕事をこなせる」という回答もありました。
5位 医療系専門職
- 放射線技師(女性、23歳で転職)
- 管理栄養士(女性、34歳で転職)
5位にライクインしたのは「医療系専門職」です。
看護助手・歯科助手など資格が必要ないものから、准看護師など資格が必要な職種まで挙がりました。
「資格をとって、専門職に就きたかった」という理由で転職した人もいました。
「未経験OK」の求人も多く、幅広い雇用形態や職種から選べますよ。
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飲食業界から転職した方法ランキング
続けて、飲食業界から転職をした方法について聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位は「ハローワーク」で、2位以下を引き離しました。
「転職サイト」「求人誌」「企業に直接応募」など、自力で転職活動をした人もいた一方で、「ハローワーク」「転職エージェント」「派遣会社」など、担当者のサポートを受けられる方法で転職した人も多くなりました。
転職活動は孤独になりがちですし、異業種・異職種への転職は勝手がわからないことも多いので、サポートを受けられると心強いですね。
「知り合いからの紹介」「昔の同僚に誘われて」など、コネを使って転職した人も32人いました。
飲食業界から異業種への転職におすすめの「転職サイト」&「転職エージェント」
飲食業界から転職した方法でダントツだったのは「ハローワーク」でしたが、「転職サイト」と「転職エージェント」を活用した人も多いことがわかりました。
しかし、使ってみたいと思っても、どの「転職サイト」や「転職エージェント」を選べばいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この章では、飲食業界から異業種への転職におすすめの「転職サイト」と「転職エージェント」を編集部が独自に厳選して紹介します。
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※2022年2月~2022年4月時点の面接実施した求職者数のうち、内定が出た求職者の割合
【リクルートエージェント】30代40代の飲食業界からの転職にも使える
リクルートエージェントは、30代~40代の方が飲食業界からの転職時に使いやすい転職エージェントです。
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公式サイトによると、2011年度の転職決定者の約4割が31歳~50歳まででした。
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また、今回のアンケートで「飲食業界から転職した仕事」の上位にランクインした、「事務職」「接客・販売職」「営業職」の求人も多く保有していますよ。
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※厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(2021年度実績を自社集計)2022年6月時点
飲食業界から異業種へ転職する際の注意点
この章では、飲食業界から異業種へ転職する際の注意点を紹介します。
転職を成功させるための参考にしてください。
飲食業界から異業種へ転職するなら20代のうちがいい
飲食業界から異業種へ転職を検討しているなら、20代のうちにアクションを起こしましょう。
どの転職にも言えることですが、20代の若手は将来の可能性を期待する「ポテンシャル採用」があるからですね。
しかし、30代や40代になると「即戦力」としてのスキルや経験が求められます。
飲食業界で多いのは「接客スタッフ」「調理スタッフ」の仕事ですが、いずれも異業種で活かせる専門性の高いスキルが身につくわけではありません。
先に紹介した「飲食業界の経験が活かせるスキル」のアンケート結果を見てもわかるように、ほかの業種や職種でも身につく「対人スキル」が中心ですよね。
ランクインしているスキルは、30代40代なら備わっていて当然のものも多く、限られた採用枠をかけて戦うには物足りない可能性も。
「自分の店を持ちたい」といった目標がないのであれば、転職市場での価値が高い若いうちに転職したほうがいいでしょう。
志望動機や自己PRは転職エージェントに相談しよう
面接時や職務経歴書を作成する際、具体的な志望動機や自己PRがわからない人は、転職エージェントに相談しましょう。
キャリアの棚卸しから、応募書類の書き方、面接対策までしっかり転職のためのフォローをしてくれるからですね。
転職エージェントに相談する前に、アピールできそうなスキルや経験などをピックアップしておけば、キャリアアドバイザーからの客観的な意見を聞きながら、自分らしい自己PRが可能になりますよ。
飲食業界からの転職で、職務経歴書や面接でアピールするコツは以下の4つです。
相談前に自分でも志望動機や自己PRについて考えてみてくださいね。
1.企業ごとに求められるスキルに合わせた強みをアピールする
異業種では使えない飲食業界で培ったスキルをアピールしても、採用には繋がりません。
企業ごとに求められるスキルに合わせた強みをアピールしましょう。
飲食業界で培った自身のスキルと、企業から求められているスキルや人物像と一致することが大切です。
そのため転職を希望する業種や職種によってアピールは変わってきます。
営業職を希望している人なら、客からのクレーム対応をうまくこなせることや、コミュニケーション力が優れていることなどを、具体的なエピソードをふまえてアピールするといいですよ。
飲食業界の経験者がアピールできるスキルの一例を以下に挙げてみたので、ぜひ参考にしてください。
- 客からのクレームや、突発的なハプニングに臨機応変に対応できる力
- オーダー・料理を運ぶ・片付け・会計などマルチタスクをこなせる
- お客様への声掛けや気配りなどコミュニケーション力
- 人材育成やスタッフのモチベーションをアップさせるリーダーシップ力
2.具体的な実績や成果を数字とともに伝える
具体的な実績や成果を数字とともに伝えましょう。
なぜなら、数字を見ることで企業への貢献度が明確になるためですね。
- 「売上目標を達成したことがあります。」
- 「◯万円の売上目標に対して3倍の◯万円売上を達成しました。」
上記2つを比べてみると、具体的な貢献内容がわかるのは後者です。
後者のPRの場合、ただ売上目標を達成しただけでなく、3倍もの売上アップをアピールできています。
実績や成果をあげるために工夫したことなども加えれば、よりアピールできますよ。
3.飲食業界ならではの専門用語は誰にでもわかる言葉で伝える
飲食業界ならではの専門用語は、誰にでもわかる言葉で伝えましょう。
どれだけ素晴らしい志望動機やアピールポイントを持っていても、相手に伝わらなかったら意味がありません。
「空いたお皿をバッシングするときに、必ずワンモアディッシュを徹底し売上に貢献してきました。」
上記の自己PRは、飲食業界の経験がない人にはさっぱりわかりません。
「空いたお皿を下げるときに、料理の追加注文を必ず聞くようにし、料理の売上に貢献してきました。」と、誰にでもわかる言葉にすると、実績や努力がきちんと伝わりますよ。
4.入社後の目標を伝える
面接では「入社後の目標」「入社後にやりたいこと」などは高確率で質問されます。
入社後の目標や達成したいことの回答は必ず用意しておきましょう。
「飲食業界に不満だらけでただ辞めたい」「飲食店以外なら何でもいい」と思っている人もいるかもしれませんが、やりたいことが決まっていない転職希望者は、高評価を得られません。
具体的な目標や達成したいことを回答できるよう準備しておく必要があります。
転職先を決めてから仕事をやめること
飲食業界から異業種への転職を考えている人は、転職先が決まってから仕事を辞めましょう。
「不規則な仕事はもう限界」「給料が安くてモチベーションが上がらない」という人も多いと思いますが、飲食業界から異業種への転職は、そう簡単ではありません。
厚生労働省が発表した「令和2年雇用動向調査結果の概況」によると、「宿泊・飲食サービス業」の令和2年1年間の入職率と離職率は以下のとおり。
- 入職率 26.3%
- 離職率 26.9%
飲食業界の離職率が高いイコール、似たような経験・スキルを持った求職者がたくさんいるというわけですね。
そのため、競争率や倍率も高くなり、異業種への転職成功までに想定以上の時間がかかる可能性も考えられます。
無職状態でいつ決まるかわからない転職活動を行うのは、金銭的にも精神的にも厳しく、条件面で妥協したり、転職してもまた飲食業界に戻らざる得なくなってしまいますよ。
他のライバルと一線を画したアピールポイントを持つ
他のライバルとは一線を画したアピールポイントを持っていると転職活動の面で有利です。
ほかの業界からの離職者も含め、飲食業界から他業界への転職は、競争率が高くなっている状況なためです。
総務省統計局の発表した「2021年(令和3年)10月分の労働力調査(基本集計)」によると、宿泊・飲食サービス業の就業者は、前年同月と比較して44万人減少と3ヶ月連続で減少しています。
コロナ下の今、不安定な雇用状況に飲食業界を離れる人や失業する人の多さがわかりますね。
異業種・異職種で活かせる資格を取得するのも選択肢のひとつと言えるでしょう。
飲食業界から他業種や職種への転職を考えるうえでおすすめの資格
この章では、飲食業界から他業種や職種への転職を考えるうえでおすすめの資格について詳しく紹介します。
転職のために資格を取得したいと思っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
【医療事務】安定性の高い医療業界で働ける
飲食業界より安定性の高い医療業界で仕事をしたいなら、医療事務の資格取得がおすすめです。
病院やクリニックなどで、「診療報酬明細書(レセプト)」の作成業務や、受付・会計業務を行うお仕事で、未経験からでも比較的挑戦しやすいです。
医療事務の資格がなくても働けますが、転職を有利に進めるためには資格を取得しておいたほうがいいでしょう。
希望する多くの人が関連資格を取得しているためです。
医療事務にはさまざまな民間資格があり、中で最も難易度が高い『診療報酬請求事務能力認定試験』は、就職や転職に有利と言われていますよ。
独学で合格する人もいますが、しっかり学びたい人や独学が不安な人は、ヒューマンアカデミーなどの資格スクールを活用するといいでしょう。
ヒューマンアカデミーでは、最大6つの医療事務に関する資格を勉強できるうえ、無料転職サポートも実施していますよ。
たとえば、『診療報酬請求事務能力認定試験』や『医療事務OA実務能力認定試験』などが学べます。
【普通自動車運転免許】幅広い仕事に活かせる
普通自動車運転免許は幅広い仕事に活かせる資格のひとつです。
転職先候補として、車の運転が必要な仕事も選択肢に入れられるからですね。
たとえば、営業職やルート配送などのお仕事などが挙げられます。
さらに二種免許試験で「第二種普通免許」を取れば、タクシー運転手として働くことも可能です。
会社によっては入社後、「第二種普通免許」を取得するための費用を負担してくれるところも。
大型や中型免許を持っていたら、トラックドライバーの道もあります。
また、今回のアンケートではランキング外でしたが、飲食業界から介護職へ進む人も一定数いました。
介護職への転職を考えるうえでも、運転免許を持っていると有利です。
デイサービスの買い物代行や病院受診の付き添い、送迎の仕事を求められる場合もあるからですね。
ただし、教習所の料金が30万円前後になるので、金銭面でハードルの高い資格と言えるでしょう。
【TOEIC】英語を使う仕事に活かせる
インバウンド観光客の接客をしていた人の中には、「英会話が得意になった」「接客のため英会話を学んだ」という人もいるのではないでしょうか。
TOEICは英語を使う仕事に活かせる資格なので、ぜひトライしてみてください。
TOEICの点数は英語スキルの目安になるため、転職の際もハイスコアであればあるほど有利になるからですね。
当メディアで紹介している「【英語を使う職業ランキング】男女500人アンケート調査」によると、英語を使う仕事に就いている人の上位3つは、「事務・管理部門」「接客・販売」「宿泊・旅行・観光業」でした。
販売や宿泊業なら、飲食業界で培ったスキルも活かせそうですね。
英語を必要とする求人の応募条件には、TOEICのスコアが記載されているので、希望の仕事の目安スコアをチェックして目標設定するといいでしょう。
外資系企業の求人を見てみると、「TOEIC700点以上」を目安としている企業が多いですよ。
採用だけでなく昇進にTOEICのスコアを用いている企業もあるので、転職後にも役立ちます。
【調理師免許】飲食業界の経験をアピールできる
「飲食業界以外でも調理師免許って強みになるの?」と気になっている人もいるのではないでしょうか。
実は飲食業界以外にも、企業の食堂や医療介護施設などで調理師免許は活かせます。
調理師免許がなくても飲食店で働くことは可能ですが、免許を持っていれば転職時のアピールポイントになりますよ。
とくに飲食業界に入ったあとに調理師免許を取得した人は、向上心があると判断されることも。
受験するためには飲食店で2年以上の勤務が必要なため、入れ替わりの激しい飲食業界で、継続して働いてきたアピールにもなるからですね。
国家資格でもある調理師免許。受験条件を満たしている人は取得しておくと、異業種が合わなくて飲食業界に戻ってくるときにも役立ちます。
【CAD】ものづくりや建築分野で活かせる
「ものづくりに興味がある」「手に職をつけて働きたい」という人は、CADの資格を目指しましょう。
CAD関連の資格は、未経験からでも学びやすく取得しやすい特徴があります。
また、CADオペレーターの仕事は「実務経験不問」「有資格者優遇」などの求人も多く、経験がなくても資格を活かしやすい仕事だからですね。
求人も一定数出ており、リクナビNEXTで「CAD」と検索してみたところ、52,393件中2,860件がヒット。(2021年12月2日調査)
CADと一口に言っても資格はさまざまあります。
とくに転職に活かせるCADの資格は以下のとおりです。
資格 | 特徴 |
---|---|
2次元CAD利用技術者試験 |
|
3次元CAD利用技術者試験 |
|
建築CAD検定試験 |
|
Vectorworks操作技能認定試験 |
|
【簿記】幅広いビジネスシーンで使える資格
ビジネスシーンで役立つ資格を取得したいなら「簿記」の資格がおすすめです。
なぜなら、企業の「経理部門」や工業簿記を活用できる「製造部門」をはじめ、「販売」「小売」「サービス」「営業」「コンサルタント」といった幅広い業種や職種で使えるからですね。
ただし、転職でアピールできるのは簿記2級以上。
2級以上は合格率も低く、知識や努力なども評価されますよ。
以下は、2020年度「日商簿記検定試験」の合格率(全国分)です。
3級と2級とでは合格率に大きな差がありますね。
級 | 合格率 |
---|---|
1級 | 11.1% |
2級 | 13.7% |
3級 | 56.9% |
(参照:東京商工会議所「検定試験情報」より)
【宅建士】独占業務で安定的なニーズあり
取得した資格を確実に活かしたいという人は、宅建士の資格を目指しましょう。
なぜなら宅建士は独占業務で、不動産売買や賃貸契約に欠かせない資格だからですね。
ひとつの事務所において、従業員5人につき1人以上の宅建士を設置する義務があります。
難易度は高いですが、不動産業以外にも、建設業界や金融業界にもニーズがあるため、転職先の選択肢も広いです。
「宅地建物取引士の概要」によると、40代50代などの年齢層が多い宅建士。
20代の登録者は少なく、将来性のある若手の宅建士は希少価値があるため、転職にも非常に有利になりますよ。
【FP】転職からの独立も目指せる
転職後ゆくゆくは独立したいという人には、FP(ファイナンシャル・プランナー)という選択肢もあります。
FPは税金・保険・年金などのお金の専門家。
資格取得後に経験を積んだら、独立・開業も夢ではありません。
「将来飲食店をオープンさせたい」と独立の夢があった人も、FPというカタチで独立を実現させられる可能性も。
また、FPになって飲食店経営者を応援するのもアリですよね。
仕事が忙しくて通学は難しいという人は、動画で学べるヒューマンアカデミーの通信講座で学習することも可能ですよ。
まとめ
飲食業界から異業種・異職種に転職した259人にアンケートを行った結果、転職理由1位は「勤務時間への不満」となりました。
「長時間労働」や「休日のとりにくさ」「不規則な勤務で身体がツライ」といった理由で、「異職種に転職したい」と考えた人が多いとわかりました。
「接客自体は好きだが、飲食業の接客には疲れた」という人も。
異業種・異職種で活かせるスキルとしては「コミュニケーション能力」「接客スキル」など、対人スキルが多くランクイン。
コミュニケーション能力や接客スキルはどんな職場でも活かせる、という意見も多く寄せられています。
転職先としては事務職のほか、「接客・販売職」「営業職」も多くなりました。
転職手段としては、「ハローワーク」が「転職サイト」を上回ったものの、「転職エージェント」利用者をあわせると僅差の結果に。
転職サービスを活用している人も多かったですよ。
どの転職サービスを選べばいいのかわからない人へ、おすすめの「転職サイト」や「転職エージェント」について紹介しているのでぜひ参考にしてください。
また、他の業種に比べて離職率が高く、新型コロナウイルスの感染拡大によって就業者が激減している飲食業界。
飲食業界から異業種への転職者も多く、アンケートで多く挙がっていた「対人スキル」のアピールだけでは転職活動がうまく進まない可能性も考えられます。
転職成功のためには、資格取得など他の転職者にはないアピールも重要となってきそうですね。
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