在職中の転職活動にあたっては、周りへの影響を考慮して「内緒ですすめたい」という人が多いのではないでしょうか。
しかし在職しながらの転職活動は、服装や行動の変化などちょっとしたことで上司や同僚にバレてしまう可能性も。
今回は、転職活動がバレてしまった経験を持つ257人にアンケートを実施。
「転職活動がバレてしまった理由」や「バレて困ったこと」について、回答数の多かった順にランキング形式で紹介しています。
各ランキングでわかった悩みを解決するためのコツや対処法についても解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
- 調査対象:転職活動がバレてしまった人
- 調査日:2021年5月4日~19日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:257人(女性133人/男性124人)
転職活動がバレた理由ランキングとバレるのを防ぐコツ
男女257人に、転職活動がバレてしまった理由について聞きました。
回答数が多かった上位7位までのランキングとあわせて、転職活動をバレずにするためのコツについてもアドバイスしています。
さまざまな回答が寄せられた中、1位になったのは「転職活動中の姿を見られた(65人)」でした。
2位「一部の人に打ち明けたら広まった(38人)」、3位「休みが多くなかった(36人)」と続きます。
転職活動している姿や関連書類を見られたり、転職活動にともなう行動の変化によって周りに悟られた人が多数。
また8位以下には「転職先と転職元の人が知り合いだった(7人)」「同業種への転職だったので、業界内で噂が広まった(5人)」など、現在の勤務先と転職先との関係でバレたという回答も入っています。
それでは4位以降も含めた各ランキング結果と具体的な回答を紹介します。
1位 転職活動中の姿を見られてバレた
1位は257人中65人が回答、転職活動中の姿を見られたことでバレていました。
「面接やハローワークにでかけたところを見られた」「仕事中・休憩時間に転職サイトを見ているのがバレた」という回答が目立ちました。
中には「体調不良を理由に休んだ日に、スーツで歩いているところを会社の上司に目撃されてしまった」と、かなり気まずい鉢合わせをした人も。
また転職活動している姿そのものを見られたわけではありませんが「転職サイトに登録したら、上司が私の登録ページを見つけた」「職場のパソコンで求人探しをしていたから、履歴からバレた」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答とあわせて、転職活動がバレるのを防ぐためのコツについてもアドバイスしていきます。
- 休みの日にビジネス街をスーツ姿で歩いているのを、同じ会社の社員に見られました(男性、24歳で転職)
- ハローワークに出向いた際に、会社の求人を出しに来た人事担当者に出会ってしまった(男性、30歳で転職)
- 休憩時にスマホで求人検索しているのを見られた(女性、51歳で転職)
転職活動中の姿を見られないためには、会社周辺や社内で転職活動を行わないようにしましょう。
なぜなら、誰かに遭遇する確率が高く、いつ誰が見ているかわからないからですね。
転職活動で「ハローワーク」や「転職エージェント」を利用する際は、会社周辺ではなく自宅の近くやWEB面談を活用するといいでしょう。
最近はWeb面接を実施する企業も増えているので、採用企業の面接方法も確認してみてください。
Web面接なら、面接に向かう道中で会社の人に遭遇するリスクもありません。
また、社内では転職活動を行わないよう徹底するのもおすすめ。
ついつい休憩時間に求人検索などしたくなりますが、検索画面を見られたりパソコンの閲覧履歴からバレてしまうケースもあります。
バレないためにも、周りの目を注意しながら転職活動を行いましょう。
2位 転職することを一部の人に打ち明けたら広まってしまった
2位は257人中38人が回答、転職することを一部の人に打ち明けたら広まってしまいバレていました。
信頼の置ける人に相談したり打ち明けたりしたことで、それ以外の人にも広まってしまったという経験談が多数寄せられました。
信頼できる相手であっても、転職活動について打ち明けるのは慎重にしたほうが良さそうですね。
打ち明けられた人が「黙っている負担」や「仕事上のやりづらさ」を感じることもあります。
以下、実際に寄せられた回答とあわせて、転職活動がバレるのを防ぐためのコツについてもアドバイスしていきます。
- 有給休暇中、カバーしてくれていた同僚が上司に話してしまった(女性、27歳で転職)
- 相談していた相手が洩らしてしまった(男性、30歳で転職)
- 職場の同僚に「ここだけの話」として話したところ漏らされました(男性、48歳で転職)
社内の人には、どれだけ信用していても転職のことは打ち明けないようにしましょう。
「絶対に誰にも言わないで」と念押ししても、口が滑ってしまう人もいます。
一度漏れると、そこから大多数の人に広まるのも特徴で、結果、上司や知られたくない人の耳に話が入ることにも。
誰かに話したら、話が広まってしまう可能性もあることを理解しておきましょう。
さらに注意したいのがSNSの利用です。
SNSで転職活動の進捗状況や愚痴などは漏らさないようにしてください。
アカウントを教えていなくても、見る人が見ればわかったり、知らないうちにフォローされている可能性もあるので要注意です。
3位 不自然に仕事の休みが多くなってしまい転職を疑われた
3位は257人中36人が回答、不自然に仕事の休みを多く取るようになってしまい、転職を疑われるようになっています。
有給休暇を多くとるようになったり、頻繁に病欠(仮病)をとったために疑われたという人が多数。
休みが増えたわけではないものの「有給の申請が急すぎて疑われた」「シフト提出の際に希望休の曜日が変わった」など、急な休みや休みのパターンが変わったことで疑われた人もいました。
以下、実際に寄せられた回答とあわせて、転職活動がバレるのを防ぐためのコツについてもアドバイスしていきます。
- 頻繁に仮病を使用しすぎてバレました(男性、27歳で転職)
- これまで仕事を休んだことがなかったので、有給休暇取得について追求されたから(女性、32歳で転職)
有給休暇の取り方には注意しましょう。
これまでも有給休暇を定期的に取得していた人は怪しまれにくいですが、あまり取得しない人が頻繁に有給申請をし出すと怪しまれる可能性大です。
できるだけ公休日に転職活動を行い、どうしても必要な時に有給休暇を取るようにするといいでしょう。
病気(仮病)を理由に頻繁に休むのも要注意です。
疑われるだけでなく、病院の受診をすすめられたり、診断書の提出を求められるケースもあるので注意しましょう。
4位 転職活動していることを自分から話してしまった
4位は257人中16人が回答、転職活動を自分から話してしまっていいます。
「口が滑った」「思わず口走った」と、ついうっかり話してしまった人が目立ちました。
一方で「毎月ある面談の際に打ち明けた」「契約更新の席で告げた」と、公式の場で伝えた人もいました。
以下、実際に寄せられた回答とあわせて、転職活動がバレるのを防ぐためのコツについてもアドバイスしていきます。
- 半休が多く「体調が悪いのか」と上司に心配されたので、つい転職活動をしていると言ってしまった(女性、26歳で転職)
- 同僚が仕事の愚痴を言っていた時に、共感の返事をしつつ、気づいたら自然の流れで転職活動をしていることを言ってしまっていた(女性、30歳で転職)
絶対にバレたくない人は、自分から打ち明けないように細心の注意を払いましょう。
アンケートでも、話の流れでついつい口走ってしまう人が多かったです。
転職の話題が出たら席を外したり、会話に入らないようにしてみてはいかがでしょうか。
また転職活動中は、なるべく聞き手に回るようにすると口を滑らせるキッカケも減らせます。
転職を検討していることについてあえて伝えたいなら、世間話の流れではなく、直属の上司に場を設けて伝えるとトラブル回避につながるのでおすすめです。
5位 転職活動に向けていつも着ている服装と変わったことでバレた
5位は257人中12人が回答、転職活動に向けて着ている服装が変わったためバレています。
「普段はユニホームで職場に行くのですが、面接の時は時間がギリギリだったのもありスーツで行くことになった」「退社後スーツに着替えたのを見られた」などの理由でバレた人が多数。
髪色を黒に戻したことが原因でバレた人も。
黒髪にしただけならバレないかもしれませんが「髪色が変わったのと同時に有給取得が多くなったから」と、合わせ技でバレてしまったケースもありました。
またネイルのテイストがオフィスっぽいものに変わったことでバレたという回答も寄せられています。
以下、実際に寄せられた回答とあわせて、転職活動がバレるのを防ぐためのコツについてもアドバイスしていきます。
- 転職活動するにあたり、髪を黒く染め直したためバレました(男性、26歳で転職)
- 私服勤務だったので、いつもと違う雰囲気で半休を何回かとったりしたため(女性33歳で転職)
面接などで普段と違う服装をする必要がある場合でも、職場にはいつもどおりの格好で行くようにしましょう。
普段カジュアルな格好の人が、リクルートスーツで出勤したら明らかにわかりますよね。
また、就業後に面接があっても会社にはリクルートスーツを持ち込まないようにしましょう。
ロッカーにかけているスーツや、カバンの中に入れているネクタイを誰かに見られる可能性も。
職場近くのコインロッカーに入れたり、車通勤の人は車に積んでおくなどし、駅や商業施設のトイレなどで着替えるのもおすすめです。
6位 転職サイトや転職先企業からの電話を聞かれてバレた
6位は257人中11人が回答、転職サイトや転職先企業からかかってきた電話の会話を聞かれたことでバレています。
登録していた転職サイトや転職先企業から電話があり、通話しているところを聞かれてしまったという人が多数。
「会議中に電話がかかってきて無視していたものの、何度もかかってくるので上司に出るように言われた。相手側の声が漏れていて、バレてしまった」という、なんとも決まりの悪い体験をした人もいました。
以下、実際に寄せられた回答とあわせて、転職活動がバレるのを防ぐためのコツについてもアドバイスしていきます。
- 人材紹介会社からの電話が勤務時間内にもかかってきて、うまく対応ができずにバレました(男性、38歳で転職)
- 休憩中に採用担任から電話があり、話しているのを聞かれた(男性、43歳で転職)
転職エージェントや採用企業からの電話は、就業中を避けてもらうようにしましょう。
前もって「電話に出やすい時間帯」や「避けてほしい時間」を伝えておけば、先方も配慮してくれます。
また、転職期間中はスマホの着信音やバイブレーションをオフにしておくのもおすすめ。
着信音や通知音が頻繁に鳴ると周囲は必ず気づき、アンケートの回答のように、電話に出るよう促されるケースも考えられます。
誰がどこで電話の内容を聞いているかわからないので、社内では通話をしないようにしてください。
7位 転職関連の書類を見られてバレた
7位は257人中9人が回答、転職関連の書類を見られたことでバレています。
「職場で書類作成・準備しているのを見られた」「かばんの中にあった履歴書を見られた」「応募先企業の会社案内をデスクに置き忘れた」という回答が寄せられました。
会社のプリンターで転職関連の書類を印刷してバレたという人もいました。
以下、実際に寄せられた回答とあわせて、転職活動がバレるのを防ぐためのコツについてもアドバイスしていきます。
- 時間がなかったので職場で転職の資料作成などをしていたら、見られた(女性、25歳で転職)
- 会社のプリンターで出力した書類を他の社員に見られた(男性、47歳で転職)
職場で転職関連の書類は出さないようにしましょう。
「履歴書」や「職務経歴書」は転職以外で使うことはないため、見つかってしまったら言い逃れは不可能です。
また、「履歴書」や「職務経歴書」の作成を職場でしないようにしてください。
会社のパソコンで作成するのは履歴が残ってしまいますし、家にプリンターがないからとデータを持ち込んで職場のプリンターを使うのもやめましょう。
複合機の場合にはジョブ履歴で「誰が何のファイルを印刷したか」もすぐにわかってしまう上、私用での利用になって問題にもなるので注意してください。
転職活動がバレて困ったことランキングと対処法
続けて「転職活動がバレて困ったこと」を聞いたところ、以下の結果になりました。
回答数が多かった上位7位までのランキングと、転職活動がバレて困った場合の対処法もあわせて紹介しています。
ランキング1位は「会社に居づらくなった(91人)」でした。
2位以下は「慰留された(35人)」、3位「詮索された(32人)」と続きます。
多くの人に「転職活動がバレて困った経験」がある一方で、「なし(31人)」が4位に入っています。
5位には、居心地が悪いだけではなく「いじめ・嫌がらせを受けた(30人)」が入っていたので注意しましょう。
なお8位以下には「円満退社できなかった」「退職金がもらえなかった」など、前職の会社とトラブルになったり不利益を被ったりした人もいました。
ではランキングの結果とあわせて具体的な回答と対処法を紹介します。
1位 転職活動がバレて会社に居づらくなった
1位は257人中91人が回答、転職活動がバレて会社に居づらくなったことでした。
特別何かを言われたわけではなくても、周囲からの目が変わったり、上司や同僚とギクシャクしてしまったりして居心地の悪い思いをした人が多数。
とくに「転職活動のために嘘をついて休んでいた」「転職以外の退職理由を伝えていた」という人は、かなり気まずい思いをしたようです。
居づらさのあまり、転職先が決まる前に退職した人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 嫌味をいわれたりはしなかったですが、居づらさは感じました(男性、23歳で転職)
- 仮病をつかって転職活動をしていたため「嘘をついて休むような社員」というレッテルをはられ、会社に居づらくなった(女性、32歳で電飾)
- 上司がよそよそしくなって、気まずい感じになってしまった(男性、50歳で転職)
2位 転職を辞めて会社に残るよう慰留された
2位は257人中35人が回答、転職を辞めて会社に残るように慰留されたことです。
とくに「優秀な人材」や「人手不足の職場」では慰留されやすいでしょう。
「毎日のように説得された」「話し合いに時間がかかり、業務がすすまない」などの体験談が寄せられています。
また「辞めないように圧力をかけられた」「辞めさせないと怒られた」と、慰留というよりも嫌がらせに近い経験をした人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 上司から「辞めずに頑張れ」と引きとめられ、面倒でした(女性、25歳で転職)
- 必死に引きとめられて、退職願いを受け取ってもらうまで苦労しました(男性、32歳で転職)
- 強烈な引き止めにあった。「昇給するから残ってほしい」と言われ、後任もなかなか決まらなかった(男性、42歳で転職)
3位 転職活動の内容を詮索された
3位は257人中32人が回答、転職活動の内容をいろいろと詮索されたことがランクイン。
「転職する理由」や「転職活動の進み具合」をあれこれ聞かれて困った人も多いとわかりました。
退職理由がいいにくいことだったり、転職先を教えたくない場合などには困ってしまいますよね。
「資格試験が受かったか、面接は手応えがあったかを出勤するたびにしつこく聞かれるのでプレッシャーでした」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 採用の可否をその都度同僚に聞かれる(女性、27歳で転職)
- 転職先の情報を詮索された(男性、28歳で転職)
- なぜ転職したいのかしつこく聞かれて困った(女性、30歳で転職)
4位 転職活動がバレて困ったことはナシ
4位は257人中31人が、転職活動がバレたことで困ったことはないと回答しました。
転職について周囲にきちんと説明し、引き継ぎもしっかり行うことで、困りごとなく乗り切った人も多いとわかります。
「転職先が決まってすぐ辞めたので、困らなかった」「他にも転職活動をしている人は多かったので困らなかった」という意見も。
また「今は困っていないが、転職できないと居づらくなると思う」という意見もありました。
たしかに結局転職しない場合には「転職活動していたのに、転職できなかったんだ」「辞めたいという気持ちのまま、働き続けているのかな」という目で見られ、気まずくなりそうです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 無事に転職が決まったのでとくになかった。もし転職に失敗していたら気まずかったと思う(男性、27歳で転職)
- 在籍していた会社に対しては丁寧に説明したため、責められるようなことはありませんでした(男性、39歳で転職)
- 自分の人生だし、生活がかかっているのでとくに気にならないです(男性、43歳で転職)
5位 転職活動がバレたことをキッカケにいじめ・嫌がらせを受けた
5位は257人中30人が、転職活動がバレたことをキッカケとして、いじめ・嫌がらせを受けたと回答しています。
「嫌味を言われた」「無視された」「仕事量を増やされた」「異動させられた」など、さまざまな嫌がらせが挙げられました。
「評価が下がった」など給与に直結する嫌がらせも。
また「上司が、自身の知り合いである転職先の社員に、あることないこと吹き込んだ」という体験談もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 業務中に無視されるようになった(男性、25歳で転職)
- 仕事を取ってきても給料が増えなくなった。何か後輩がミスをすると責任をすべて私に押し付けてくるようになった(男性、30歳で転職)
- いきなり子会社に飛ばされて勤務地が遠くなり、異動先でも意地悪され困りました(女性、32歳で転職)
6位 会社を辞める前提で業務がすすむ
6位は257人中26人が回答、会社を辞める前提で業務がすすむことです。
「重要な仕事を任されなくなり雑務ばかりさせられる」「プロジェクトから外された」という回答が寄せられました。
「まだ転職先が決まっていない」「いいところがあれば転職したいが、ダメなら会社に残ろうと思っていた」という人にとっては、ツライ状況ですね。
また「転職先が決まっていないのに、後任を探すためにハローワークに求人を出された」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 上司が私を飛ばして私の部下に指示出しをしていた(男性、29歳で転職)
- まだ次の仕事は決まっていなかったのですが、私が退職する前提で仕事をすすめはじめた(女性、32歳)
- 重要な業務が回ってこなくなった(男性、47歳で転職)
7位 転職活動がバレて、会社を辞めにくくなった
7位は257人中11人が、転職活動がバレて会社を辞めにくくなったと回答しています。
「慰留された」とも少し似ていますね。
引き留められて退職時期が遅くなったり、辞められなくなった人がいるとわかりました。
また10位(6人)には「バレたことで転職活動をしにくくなった」という回答も入っています。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 上司や社長にすごく怒られて、転職しづらい状況になってしまいました(男性、21歳で転職)
- オーナーに話が回り、退職が伸びてしまった(女性、33歳で転職)
転職活動がバレて困っている場合の対処法3選
転職活動がバレて困ったことランキングの結果はいかがでしたでしょうか。
実際、困った場合に使える対処法は次の3つです。
- 居づらくなっても転職先が決まるまでは退職しない
- 引きとめられても毅然とした態度で断る
- 転職妨害や嫌がらせをされたら相談する
上記理由について詳しく解説していきます。
転職がバレて気まずくなったり居心地が悪くなったとしても、転職先が決まるまでは退職しないことをおすすめします。
なぜなら、仕事を辞めてからの転職活動には、収入面の不安が大きくなったり、焦りで条件面の妥協をしてしまったりとデメリットがあるからですね。
デメリットについては『【仕事を辞めてから転職活動をするメリット・デメリット】男女500人アンケート調査』もチェックしてみてください。
たとえ周囲から批判されたり居づらくなったとしても、仕事の手は抜かず真面目に取り組みながら、転職活動を進めましょう。
会社から引きとめられても、毅然とした態度で「転職する気持ちは変わらない」ことを伝え、転職活動を続けてください。
日本国憲法第二十二条では「職業選択の自由」が定められており、労働者には仕事を選ぶ権利や転職できる権利があるため、強引な引き止めは違法になるケースもあります。(参照:東京労働経済組合)
また、優柔不断な態度でいると説得され続けることになり、転職したい気持ちが揺らぐことにも。
転職の目的や自分の意思を見失わないようにして、転職活動を続けましょう。
面接のための有給休暇を取らせてくれなかったり、クビをちらつかせたりと、転職妨害やパワハラが行われているなら、然るべき相手や機関へ相談してください。
同僚からの嫌がらせなら、まずは上司に相談しましょう。
上司が転職に理解を示しているなら対応してくれるはずです。
上司から転職妨害を受けている場合は、転職エージェントに相談してみるといいでしょう。
転職エージェントでは、さまざまケースを取り扱っているので、解決方法や対処法についてのアドバイスがもらえるはずです。
オリコンの顧客満足度調査で4年連続1位を獲得している『パソナキャリア』や、20~30代なら若手の転職支援に強い『マイナビAGENT』などに相談してみるといいでしょう。
それでも解決しない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談することをおすすめします。
「転職活動がバレた理由」と「転職活動がバレて困ったこと」調査結果まとめ
転職活動がバレた経験を持つ257人を対象にアンケートを実施したところ、転職活動がバレた理由第1位は「転職活動中の姿を見られた」でした。
休日にスーツ姿で歩いているところや、職場で求人検索しているところを目撃されてバレてしまった人が多い結果に。
転職活動がバレないためのポイントは次の7つ。
- 転職活動は会社周辺や社内ではしない
- 社内の人に転職のことは打ち明けない
- 休みの取り方には注意する
- 自分から転職のことを絶対に打ち明けない
- 普段どおりの服装で出勤しスーツは持ち込まない
- 就業中の電話は避けるようお願いする
- 職場で転職関連の書類は出さない
これから在職しながら転職活動を始める人は気をつけましょう。
また転職活動がバレて困ったこと第1位は「会社に居づらくなった」でした。
転職活動がバレて困らなかった人もいましたが、ほとんどの人が「困ったことがあった」と回答。
居づらくなっても転職先が決まるまでは退職しないようにし、引きとめられても毅然とした態度で断り、転職活動を継続してくださいね。