あなたにとって、今勤めている会社は働きやすいですか?
株式会社ビズヒッツは、500人の働く女性に「働きやすい職場」についてのアンケート調査を実施し、ランキングにしました。
- 調査対象:全国の働く女性
- 調査期間:2021年1月12日~13日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人
また当記事では、「女性が働きやすい職場の探し方」についても解説しています。
アンケート結果に対しては、Doublee Consultingの中村ゆみ氏より監修コメントをいただいております。
Doublee Consulting
中村 ゆみ氏
国家資格キャリアコンサルタント 19039435
マーケティング会社を経て、インナーコミュニケーション、組織活性施策の重要性を実感する。働く一人ひとりのキャリアと、組織成長の関係を研究テーマとし、働く人と組織の悩みに対する支援を行う。個人相談と組織内施策展開の両面での課題解決を目指す。
【500人に聞いた】あなたの職場は働きやすい?
全国の働く女性500人に「あなたの職場は働きやすいですか?」と聞いたところ、以下の結果となりました。
「働きやすい(30.4%)」「どちらかというと働きやすい(47.2%)」が合わせて77.6%と、多くの人が職場の働きやすさに満足しているようです。
一方、「働きにくい」「どちらかというと働きにくい」と回答した人は22.4%。
働きにくい理由として挙げられたのは、「人間関係が悪い」「残業が多い」「休みにくい」などでした。
また、既婚・未婚問わず「子どもの有無」で回答を比較してみた結果は以下となります。
「子どもあり」の人のうち81.4%が「働きやすい・どちらかというと働きやすい」と回答したのに対し、「子どもなし」では75.1%。
「子どもあり」の人のほうが、「今の職場が働きやすい」と感じている割合が高いとわかりました。
コメントには「正社員のまま時短で働いています。時短制度を利用していても、肩身が狭いと感じることがありません」「子どもが小さいこともあり急に休みがちですが、他のパートの方々も同じ境遇の方が多いので、休みが取りやすい」といった意見が。
「働きやすい職場だから、出産後も働き続けている」人がいる一方、「子育てや家庭と両立しやすく働きやすいパート勤務の職場を選んだ」人もいることがうかがえます。
今の職場が働きにくい場合は、働きやすい職場への転職がおすすめです。
アンケートの回答を見ても、働きにくい人の理由は「人間関係の悪さ」「残業の多さ」「休みにくさ」などが挙がっており、我慢の限界がくると心身の調子を崩す可能性も考えられます。
もちろん、「人間関係は悪いが給料もよく、仕事のやりがいもある」といった場合は、働きにくくても仕事を続ける価値はあるでしょう。
ただ、ライフステージの変化によって働きにくくなるケースや、体調を崩すほどの働きにくさだと転職も選択肢の1つです。
ワークライフバランスの実現を目指したい人は、働きやすい職場でストレスを溜めずに勤務できるよう、転職活動を開始してみてはいかがでしょうか。
「子どもあり」の女性の方が働きやすいと感じている割合が多いことに、意外性を感じる人も多いかもしれませんが、コメントにあるように2つのケースが考えられます。
1つ目は、産休・育休・時短勤務など、女性の働きやすい制度が整っている会社で働いているケース。
2つ目は、女性が働きやすい職場を選んで仕事復帰をしたケースです。
子育て中に仕事復帰をする場合、
- 勤務時間が短い
- シフト制で出勤日の融通がきく
- 休んでも迷惑がかかりづらい仕事内容
のように、「家事と育児が両立できること」を条件に仕事を選ぶ女性は少なくありません。
実際、日本女性の雇用者総数のうち55.5%は、パートタイマーなどの非正規職員。
また、短時間雇用者(週間就業時間35時間未満)の男女割合においては、女性が69.9%と圧倒的に多くなっています。
本来、結婚や出産が理由で、働き方や職場の選択肢が狭まるのは良いことではありません。
しかし現実として、子育てをしながら働く場合、家事や育児と両立できる条件に絞って職場を選んだほうが、ママ自身の心身の負担が軽くなり、働きやすさにつながる可能性は高くなると言えるでしょう。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴ランキング10選
続いて、全国の働く女性500人へ「あなたにとって働きやすい職場とは?」について質問しました。
回答数の多い上位10位までをランキング形式でご紹介。
ランキング1位は「職場の人間関係や雰囲気がいい(333人)」でした。
2位以下に大差をつけて、「人間関係のよさ」を挙げた人が多くなりました。
2位「プライベートと両立しやすい(125人)」、3位「待遇に納得できる(81人)」、4位「仕事内容や業務の進め方が自分に合っている(48人)」と続きます。
以降、5位「上司の人間性がいい(23人)」、6位「職場の環境や設備が整っている(22人)」、7位「意見を言いやすい(17人)」、8位「通勤しやすい(13人)」、9位「差別がない(11人)」、同率9位「ハラスメントがない(11人)」の結果に。
各ランキングの詳細とあわせて、参考となる回答も紹介していくのでチェックしてみてください。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴1位 人間関係や雰囲気がいい職場
1位は500人中333人が回答した「職場の人間関係や雰囲気がいい」です。
人間関係が悪いと、出社するのも嫌になってしまいますよね。
たとえ一人で黙々と作業するタイプの仕事であっても、職場の人間関係は、良いに越したことはありません。
ただ、「みんな仲良くて社外でも付き合いができるような職場(30代、未婚・子どもなし)」を求める人がいる一方で、「人間関係はある意味ドライなほうが働きやすい(40代、既婚・子どもなし)」という意見も。
「心地よい人間関係」の定義は、人それぞれのようです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 仕事内容が多少きつくても、関係性が良ければ頑張れます(20代 既婚・子どもなし)
- たとえ給料が高くても、人間関係や雰囲気が悪い職場は働きにくいです(30代 既婚・子どもあり)
- 人間関係の良い職場が一番です。前の職場でいじめにあったからです(50代 既婚・子どもあり)
職場の人間関係や雰囲気に関しては、40代・50代の女性社員が活躍しているかをチェックしてみるのもいいかもしれません。
長年働き続けられる雰囲気の会社である可能性が高いからです。
たとえば子育て世代が働きにくく、結婚や妊娠などで人間関係がギスギスするような職場だと、職場の年齢層は若くなる傾向に。
40代・50代が活躍している職場であれば、出産や育児というライフステージを迎える女性でも働きやすい環境が整っていると推測できます。
ただし、設立したばかりの会社や業界・職種などによっては若い方が多いケースもあるので判断難しいです。
また、職場見学が可能であれば、実際に働いている人がいる現場を見にいくのも良いのではないでしょうか。
働いている人の表情や会話のやり取りで、職場の人間関係や雰囲気も見えてくることでしょう。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴2位 プライベートと両立しやすい職場
2位は500人中125人が回答した「プライベートと両立しやすい」です。
未婚・既婚や子どもの有無に関わらず、「休みやすい」「時間の融通がきく」ことに魅力を感じている女性が多いとわかりました。
後ろめたさを感じることなく、休暇をとれたり時短勤務ができたりする職場なら、育児中の人に限らず、介護中・通院中の人、趣味を大切にしたい人など、みんなにとって働きやすいですよね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 極端な勤務時間がなく、プライベートな時間も確保できる職場(20代 未婚・子どもなし)
- 定時で帰れること(30代 既婚・子どもあり)
- 女性にとって家族も大切なので、時間に融通がきくこと。休みやすかったり、早退遅刻もしやすいところ(50代 未婚・子どもあり)
プライベートとの両立を希望する人は、有給休暇・残業時間・産休・育休の取得率などをチェックしておくといいでしょう。
休暇や残業に配慮のある職場ならオンオフがハッキリと分かれているため、プライベートとの両立もしやすいです。
産休・育休については、制度があるだけで実績ナシの企業もあります。
将来的に子どもを持ちたいと考えている人は、活用実績があるかも確認しておきましょう。
ただし、面接時に聞きにくい内容でもあるため、転職エージェントを使って質問してもらうのも1つの方法です。
『転職会議』や『ライトハウス』といった企業の口コミサイトを参考にしてみるのもいいでしょう。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴3位 待遇に納得できる職場
3位は500人中81人が回答した「待遇に納得できる職場」です。
お給料や福利厚生など、待遇面の良さを求めている人も多くいました。
昇給などの根拠になる「評価」については、「公平さ」「しっかりした基準・ルール」を求める声が寄せられました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- お給料が仕事量に合っている(20代 既婚・子どもあり)
- 既婚女性にとっては、福利厚生が整っていることが重要です(30代 既婚・子どもあり)
- 職場全体で働きすぎの人、怠けてる人など、ちゃんと目が行き届いて、正直者が報われる環境(50代 未婚・子どもなし)
給料はもちろん、「給与体系」や「昇進・昇給制度」についてもあらかじめ確認しておいてください。
仕事を頑張っているのに正当な評価がされなければ不満につながる一方で、充実した手当や昇進・昇給制度が整っていれば、モチベーションも上がるでしょう。
また、たとえ安い給料からのスタートでも、実力が評価され給料アップするなら納得できるのではないでしょうか。
給料面の待遇とあわせて、福利厚生についてもチェックしておきましょう。
とくに子育てしながら働くワーキングマザーにとって、充実した福利厚生は働きやすさにもつながります。
希望の福利厚生があるか、求人票などを確認しておくといいでしょう。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴4位 仕事内容や業務の進め方が自分に合っている職場
4位は500人中48人が回答した「仕事内容や業務の進め方が自分に合っている職場」です。
「どんどんチャレンジしていきたい」という人も、「簡単な仕事がいい」という人もいましたが、総じて、仕事の量や負担が多すぎず、今の自分の能力に合っていると「働きやすい」と考える人が多いようです。
仕事の進め方に関しては、「役割分担が明確だと働きやすい」という意見もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 人員が足りていて業務量が適切な職場(20代 未婚・子どもなし)
- 自分自身のキャパに無理をかけない、しかし自分の能力を生かし、さらに高められる職場(30代 未婚・子どもなし)
- 過労働がなく自分のペースで働ける会社(40代 既婚・子どもあり)
たまたま自分が希望する企業や業種・業界で、友人知人が働いているケースも少なくありません。
希望する企業に在籍している人の話を聞けるチャンスがあれば、積極的に聞いてみましょう。
ネットなどの口コミをチェックするのもいいですが、よりリアルな内容を知っているのは、現在働いている従業員です。
もし周りに希望企業で働いている人がいれば、ぜひ声をかけてみてください。
特に頼れる人がない場合は、『転職エージェント』の活用がおすすめです。
転職エージェントの担当者は取引先の企業や業界情報にも精通しているため、具体的な話を期待できますよ。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴5位 上司の人間性がいい職場
5位は500人中23人が回答した「上司の人間性がいい」です。
第1位の「人間関係がいい」とも関連しますが、上司・経営者の人柄や、上司と部下の関係性について挙げた人も多くなりました。
いつもピリピリしている上司だと、相談しにくかったり、お休みの希望を言い出しにくかったり、部署全体の雰囲気が悪くなってしまいそうですよね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 上の立場の人が優しくないと、人の入れ替わりが激しくなってしまい、慣れていない人ばかりになってしまう(20代、未婚・子どもなし)
- リーダーシップのある上司がいると、信頼関係が出来るし、人間関係で悩まないので仕事に集中できる(30代、既婚・子どもなし)
- 有給消化、急な通院などで嫌な顔をしない上司(40代、既婚・子どもなし)
上司の人間性がいい職場を見極めるポイントとしては、社員同士のコミュニケーションが活発かつ、言いたいことを言い合えている職場かを確認していきましょう。
話しかけにくい上司にあたった場合、職場内でも発言がしにくく、ギスギスした雰囲気の職場になりがちです。
ただし、上司の人間性は入社して働いてみないとわからない部分もあって、あなたとの相性や物事の捉え方にも大きく左右されます。
たとえば、みんなが「優しい上司」と口を揃えていても、自分にとっては「お節介な上司」と感じることもありますよね。
もし上司の人間性を見極められず入社したとしても、異動などで働く場所が離れることもあるので、人事異動の頻度を確認しておくのも良いのではないでしょうか。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴6位 環境や設備が整っている職場
6位は500人中22人が回答した「職場の環境や設備が整っている」です。
「清潔さ」「空調」「広さ」「静かさ」「禁煙」「IT環境」など、「職場の環境や設備が整っていること」が6位となりました。
「オフィスが清潔だと生産性が上がる」とも言われているとおり、「環境が1番大事です。それによりパフォーマンスが変わってくるため(30代、未婚・子どもなし)」という回答もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 禁煙、男女の更衣室が別々になっている職場(10代 未婚・子どもなし)
- 障害があろうとなかろうと働きやすい建物や職場になっていること(30代 未婚・子どもなし)
- 自分の仕事に集中できる執務空間があること(50代 既婚・子どもあり)
職場環境や設備が気になる人は、実際に現場を見ていきましょう。
もちろん求人票などには、職場環境や福利厚生についての記載はあります。
ただ記載されている内容と実際の印象が異なるケースもあるので、自分の目で確認しておくと「イメージと違う」とはなりにくいです。
面接時にオフィスが入っているビルの設備を確認したり、店舗であればお客様の立場として職場へ訪れてみてはいかがでしょうか。
希望する環境や設備がある人は、相手に失礼のない範囲内で面接時に確認しておきましょう。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴7位 自分の意見を言いやすい職場
7位は500人中17人が回答した「自分の意見を言いやすい職場」です。
「いろんな立場の意見を取り入れる」「下からでも意見が言いやすい」など、雇用形態やキャリア・ポジションに関わらず発言しやすいことを求める声も。
まさに「風通しのいい職場」ですね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- いろんな立場の意見を聞き取り入れる風土があること(30代 未婚・子どもなし)
- 意見を取り入れてもらえる制度があること(40代 既婚・子どもあり)
- お互いに自由に意見がいいあえて、良い意見を取り入れて改善する環境であること(60代以上 既婚・子どもあり)
意見が言いやすいかどうかは、社風によって意見のしやすさが変わってきます。
以下の例を見てみるとわかりやすいのではないでしょうか。
- 体育会系で上下関係が厳しい社風のため意見が言いにくい。
- 社長をはじめ従業員みんながフラットな関係性を築いている社風のため意見しやすい。
ホームページに掲載されている社長のコメント内容をチェックしたり、面接で上司と部下の関係性を質問しておくといいでしょう。
また、上司が忙しすぎないかも重要ポイントです。
忙しい上司の場合、常に外出や離席している可能性が高く、話せる機会がないケースもあるからですね。
ミーティング時間や上司以外にも、あなたの意見を言える相談窓口の存在もあわせて確認もしておくのもおすすめです。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴8位 自宅から通勤しやすい職場
8位は500人中13人が回答した「家から通勤しやすい職場」です。
職場への通いやすさは、「通勤時間の短さ」や「在宅勤務の有無」などが挙げられました。
「未婚・子どもなし」の人からの回答も多く、既婚・未婚の別や、子育て中かどうかに関わらず、「通勤のしやすさ」や「職場の近さ」を大切だと考えている人が多いとわかります。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 街中にあって駅から近いような立地条件で、車が無くても十分アクセスでき、なおかつそこまでの通勤が30分以内の範囲(20代 未婚・子どもなし)
- 在宅で仕事ができる(40代 既婚・子どもなし)
- 遠いと通勤が大変で心がおれます(50代 既婚・子どもあり)
既婚・未婚・子どもの有無に関わらず、家から通勤時間のかかりすぎない職場がおすすめです。
メイクやヘアセットなど、身だしなみの準備に時間がかかる女性にとって、貴重な朝の時間を通勤時間で潰してしまうのは惜しいですよね。
また、遠方への通勤は体力も使うため、職場に着いた頃には疲れがたまって、仕事に集中できなくなることも。
さらに退社時間が遅くなると夜道も危険ですし、なるべくストレスのかからない通勤しやすい職場を選びましょう。
希望の企業が遠方の場合は、時差出勤やリモートに対応しているかも確認してみてください。
仕事帰りや昼休みに買い物ができる利便性の高い職場も、候補先として取り入れてみてはいかがでしょうか。
通勤ついでに夕飯の買い出しや銀行に寄れるなど、家の用事も済ませられるので、職場周辺の環境もあわせてチェックしておくのもおすすめです。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴9位 差別がない職場
9位は500人中11人が回答した「差別がない職場」です。
「女性は昇進しにくい」といった「男女差別」や、「雇用形態による差別」がない職場を求める声も挙がりました。
また、変に足並みをそろえようという気風のない、個性を大切にする職場という意見もあり、年代や性別に限らず、それぞれの価値観を尊重できる職場が働きやすいという考えが読み取れました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 職務内容が同じ場合、性別によって待遇に差がないこと(20代 未婚・子どもなし)
- 雇用条件によって引き起こされる差別などがない職場(30代 未婚・子どもなし)
職場での女性差別の有無は、女性管理職の割合で判断するのも1つの方法です。
明らかな差別発言や行動をしている人は少ないとしても、無意識のうちに女性を幹部候補から外している可能性もあります。
または、産休などで休職した場合、復帰後に思い描いたキャリアが叶わないようになっている可能性も考えられます。
さらにパートや時短社員が一定数いることもチェックしたいポイントです。
いろんな働き方ができる職場は、それぞれの立場を理解し合っている職場だと言えるからですね。
仕事に対しての正当な評価を得たい方は、希望する会社の管理職比率や雇用形態の多様性などについて確認しておきましょう。
【500人に聞いた】女性が働きやすい職場の特徴同率9位 ハラスメントがない職場
同率9位は「ハラスメントがない職場」です。
セクハラ、マタハラ、パワハラ、モラハラなど、さまざまなハラスメントの名前があがりました。
ハラスメントがない職場が一番ですが、もしハラスメントを受けたとしても、通報や、第三者が入っての問題解決ができる職場だといいですね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- マタハラをしない環境(30代、既婚・子どもなし)
- セクハラ、パワハラについての対策や委員会がある(40代、未婚・子どもなし)
ハラスメントありなしの判断基準のひとつとして、離職率が他の同業他社などと比べて、極端に高い場合は要注意です。
外部からではハラスメントが行われているのかはわからなくても、厳しい職場環境の可能性は高いと考えられます。
会社見学などで職場の様子を見る機会があれば、ぜひ現場の雰囲気もチェックしてみてください。
パワハラやモラハラなどが横行している場合、職場の雰囲気も暗かったりギスギスした空間になりがちです。
上記とあわせて職場にいるスタッフさんも確認しておきましょう。
あなたが苦手と感じるタイプの人の多い職場だと、特にハラスメントがなかったとしても、相手に対して怖さを感じたり萎縮してしまいがちです。
たとえば、同性の女性とうまく関係を築くのが苦手な人は、あえて女性の少ない職場を選んでみるのもおすすめです。
11位以下のコメントを紹介
11位以下のコメントには、職場の安定性やコミュニケーションに関する回答が挙がりました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 人があまり入れ替わらない(40代、未婚・子どもなし)
- 潰れない会社(40代、既婚・子どもなし)
- 部署内で、連絡事項がしっかりとできること(30代、未婚・子どもなし)
- 持病や女性特有の身体の変化(生理痛など)にも寛容である職場(20代、既婚・子どもあり)
女性の働きやすさを重視するなら、企業のリサーチは徹底して行っておきましょう。
11位以下は少数意見ではあるものの、押さえておきたい内容ばかりです。
もし自分で情報収集するのに限界がある人は、転職エージェントを活用するのもおすすめですよ。
- 人の入れ替わりのない職場がいいなら「異動のない職場や離職率が低い職場を選ぶ」
- 女性特有の身体の悩みがあるなら「理解を得られやすい女性の多い職場を選ぶ」
というように、希望に対応している職場を選ぶようにするのもいいのではないでしょうか。
働きやすい職場の特徴として「職場の人間関係や雰囲気がいい」が1位に選ばれました。
ほかにも「上司の人間性がいい」「意見を言いやすい」「差別・ハラスメントがない」など、職場内の良好な関係が、働きやすさの基準になっているとわかります。
どんなにすきな仕事でも、人間関係が悪いと働くことが苦痛になりますよね。
ですから、職場の人間関係に恵まれなかったら、転職して環境を変えるのも一案です。
ただし、自分自身の対応の仕方で、人間関係が好転することもよくあります。
人は、親切にされたり、好意的な対応をされたりすると、相手にも同じようにしてあげたくなる傾向があります。
心理学で「好意の返報性」と呼ばれているもので、ビジネスや恋愛においてよく活用されているものです。
好意的な気持ちは、態度や言葉から相手に伝わるため、相手もますます親切にしてくれる、そして自分自身もそんな同僚や上司の想いに応えたいという良い循環になります。
逆に、苦手・嫌い・話したくないと思っていればその気持ちが伝わり、相手からも嫌悪感をもたれる可能性が高くなります。
職場に苦手だな…と思う人がいても、「自分が働きやすい環境をつくるため」と割り切り、笑顔で接することからはじめてみてはいかがでしょうか。
女性が働きやすい職場の探し方3つ
女性が働きやすい職場の探し方は以下の3つです。
- 女性のサポート体制が整っている転職エージェントを利用する
- 女性に特化した転職サイトを利用する
- 派遣会社を利用する
それぞれの探し方について具体的に紹介していくので参考にしてみてください。
女性が働きやすい職場の探し方1.女性のサポート体制が整っている転職エージェントを利用する
転職エージェントは、仕事探しから職務経歴書の添削、面接の練習まで、転職に向けたさまざまなサポートをしてくれます。
そのなかでも、女性が働きやすい職場を探すなら女性のサポート体制が整っている転職エージェントを利用しましょう。
女性は結婚や出産などのライフイベントに伴い、働ける条件が変わってしまうケースも多いですよね。
そういった女性の状況を理解している転職エージェントであれば、ライフスタイルを考慮した職場を探してもらうことや、キャリアプランを一緒に考えてもらうことが可能です。
たとえばマイナビAGENTには、女性の転職に特化したチームがあり、20~30代女性ならではの転職の悩みにしっかり対応してもらえます。
またパソナキャリアには、「仕事と育児の両立支援に取り組んでいる企業」「テレワーク可の企業」といった求人特集が組まれています。
転職エージェントは複数登録できるので、2~3社利用してみてから、最も自分に合ったものに絞るといいでしょう。
女性の転職市場に精通したキャリアアドバイザー在中
【公式】https://mynavi-agent.jp/
女性が活躍する求人多数
【公式】https://pasonacareer.jp/
女性の転職に関する様々なノウハウあり
【公式】https://type.woman-agent
女性が働きやすい職場の探し方2.女性に特化した転職サイトを利用する
女性が働きやすい職場を探したい方には、女性に特化した転職サイトの利用もおすすめです。
女の転職typeやとらばーゆといった女性特化型の転職サイトでは、
- 産休・育休実績あり
- 子育てママ在籍中
- 女性管理職がいる
など、女性が気になる条件で求人検索できるからです。
サイト内には、女性が働く上で必要な情報や悩みの解決法などのコンテンツも充実しています。
また、大手転職サイトのdodaは女性特化型ではないものの、「Woman Career」という女性のための特設ページを設置。
dodaでは、女性活躍中の求人も常時2万件以上も掲載しています。
転職サイトは転職エージェントと違って、マンツーマンのサポートはありません。
サイト情報を活用しながら、自分のペースで転職活動をしたい方はぜひ利用してみてください。
マーケティングやクリエイティブなど人気の職種多数
【公式】https://woman-type.jp
医療機関のスタッフ求人が豊富
【公式】https://toranet.jp
女性活躍中の求人多数アリ
【公式】https://doda.jp/
女性が働きやすい職場の探し方3.派遣会社を利用する
家事や育児と両立できる働きやすい職場を探している方は、派遣社員という雇用形態を選ぶのも一つの選択肢です。
「就業後はすぐに帰宅して家事をしなければならない」「子どものお迎えがある」「急な休みを取りやすい仕事がいい」などの理由から、
- 短時間勤務
- 残業なし
- 責任の重くない仕事
といった条件で、求人探しせざるを得ないケースもありますよね。
正社員で上記のような条件は難しいですが、派遣なら「週5フルタイム以外」や「シフト制で休みを取りやすい」求人も豊富にあります。
また、派遣には子育て中の女性も多いため、「困ったときはお互いさま」という雰囲気が浸透している職場も。
結婚や出産を堺に「今までのような働き方は厳しくなった」という女性は、選択肢に入れてみてください。
女性が働きやすい事務職求人が豊富。
【公式】https://tempstaff.co.jp/
在宅勤務できる事務職求人が豊富。
【公式】https://adecco.co.jp/
扶養内の事務職求人も多数
【公式】https://pasona.co.jp/
主婦におすすめの派遣会社について詳しく知りたい方は、「主婦・ママが選んだおすすめ派遣会社ランキング【325人の口コミから徹底調査】」の記事も参考にしてください。
女性が働きやすい職場の特徴アンケート調査結果まとめ
「女性が働きやすい職場」の特徴として、「職場の人間関係」を挙げた方が500人中333人と圧倒的に多い結果となりました。
一方で「人間関係が良好なところは今はほとんどないに等しい(20代、既婚・子どもあり)」「人間関係はどこも同じ(50代、既婚・子どもあり)」と、人間関係については諦めている人も。
確かに、「人間関係」も「お給料」も「休みやすさ」もと、全ての希望を満たす職場を見つけるのは難しいですよね。
とはいえ、77%もの人が、それぞれの基準で「今の職場は働きやすい」と回答したのも事実。
今の職場が働きにくい人と感じている方は、女性の就業事情に精通した転職・就職サービスを利用するのもおすすめですよ。
「働きやすい職場」とは、やはり人間関係がよいことに尽きると思います。
人間関係が悪くて仕事がツラい場合は、転職をするのも一案ですが、その前に、自分自身の「考え方」や「対応の仕方」で改善できないかどうか試してみるのも良い方法です。
子育て中の女性に関して言えば、「時短」や「休みが取りやすい」といった仕事を選ぶと、心身の負担が少ないぶん働きやすいと感じられるのでおすすめです。
また、「結婚・出産後も働き続けたい」という若い世代の方は、以下の職場を選ぶといいでしょう。
- 働くママが多い職場
- 産休・育休制度があり、実際に利用している女性が多い職場
お子さんが小さいうちは、突然の発熱や園の行事などで、早退や有給取得を余儀なくされる場面も多いですが、同じ境遇の女性が多ければ「お互いさま」の気持ちでサポートしあえるからです。
また、産休・育休は単に制度があるだけでなく「取得率」や「復職率」が高いかどうかが重要といえます。
制度自体があっても、利用している人がいないのであれば、事実上取得しづらい職場である可能性が高いからです。
結婚・出産を理由に「働きにくくなった」「会社にいづらくなった」…とならないように、これから就職・転職をする方は、上記2つの条件が満たされた職場を探していきましょう。