- 「派遣社員でもクレジットカードは作れるの?」
- 「派遣で働いているけどカードの申込書の書き方がわからない」
- 「派遣社員におすすめのクレジットカードを知りたい」
派遣社員でもクレジットカードを作れるのか不安な人もいると思います。
結論から言うと、審査基準をクリアしていれば、派遣社員でも問題なくクレジットカードは作れるのでご安心ください。
実際、派遣社員として働いていた時に「クレジットカードを作れたか?」の口コミアンケートの調査結果、81人中79人がクレジットカードを発行できています。
この結果からも、派遣社員でもクレジットカードを作れることがわかりますよね。
一方で、派遣社員や契約社員は正社員よりも「クレジットカード審査に通りにくい」と言われています。
当記事では「派遣社員がクレジットカードを作る際の審査ポイント」と、81人の口コミを参考に「おすすめのクレジットカード」をご紹介しています。
記事を読み終わる頃には、派遣社員がクレジットカードを作るときの不安や疑問が解消されることでしょう。
クレジットカードを作る際の主な審査基準は3つ
と思う人も多いのではないでしょうか。
クレジットカードを作る際、主に3つの審査項目があります。
審査を行う理由は、カードを作った人に「支払い能力があるかどうか」を知るためです。
主な審査基準は次の3つとなります。
- 年収
- 年齢
- 安定した収入があるか
「どれくらいの年収があれば審査に通るのか?」といった審査基準は、クレジットカード会社ごとに異なります。
派遣社員は同じ派遣先企業でずっと働ける保証がないため、「安定した収入」の面で不利となり、正社員と比べて審査に通りにくいのが実情です。
しかし、今回行ったアンケート結果では、81人中79人がクレジットカードを作れたことから、派遣社員でも問題なくクレジットカードを作れることがわかります。
派遣社員がクレジットカードを作る際の審査ポイント4つ
派遣社員がクレジットカードを作る際の審査ポイントを4つ解説します。
- 派遣社員79人中24人は在籍確認があった
- 派遣社員の勤続年数は半年から1年以上あると審査に通りやすい
- 申込書の業種や職種は派遣先で働いている内容を書く
- ゴールドカードなどのステータスの高いカードは審査が通りにくい
1.派遣社員79人中24人は在籍確認があった
クレジットカードを作る時に「在籍確認があるか?」を気にする方もいるでしょう。
派遣社員のときにクレジットカードを作れた79人に「在籍確認はあったか」のアンケートを行ったところ、在籍確認があったのは79人中24人という結果になりました。
在籍確認があるかは、カード会社によって違います。
なぜなら、カード会社によって審査基準が違うからですね。
在籍確認が行われる理由は、「本当に返済能力があるか」、「勤務先名などウソの申告をしていないか」を確認するためです。
もし勤務先がウソだと支払いできない可能性があるからですね。
しかし、なかには機械審査をしているカード会社もあり、「過去に支払いの遅延があった」など、信用情報に傷がなければ在籍確認を行うことなく審査が通るケースもあります。
回答者の口コミでは、派遣社員は審査が通りにくいことから「在籍確認が行われにくくて審査が甘いと言われるカード会社」を利用していました。
在籍確認が行われたのは全体の30%と少ない結果となりましたね。
ただし、基本的に在籍確認が行われにくいカード会社であっても、過去に何か問題があると在籍確認が行われることはあります。
過去に「支払い遅延があった人」や「申込書不備」があったときには、在籍確認があるものと考えておきましょう。
在籍確認は職場への電話で行われることが多い
と思う人もいますよね。
在籍確認は職場への電話が多いです。
なぜなら、職場に電話することで「申込書に書いてある派遣会社で本当に働いているのか?」がハッキリわかるからですね。
派遣社員として働いていたときにクレジットカードを作った際、在籍確認があったと回答した24人に「どのような方法で在籍確認があったか」をアンケートで聞いてみました。
在籍確認があった24人中20人、約83%が「電話があった」と回答していますね。
在籍確認がある場合の電話連絡先は次のような違いがありました。
- 派遣元(派遣会社)に電話があった
- 派遣先企業に電話があった
- 自分の携帯に電話があった
申込書に書いた電話連作先によって、在籍確認でかかってくるところが違ってきますよ。
申込書には派遣元の電話番号を書く
と疑問に思う人もいますよね。
カードの申込書の勤務先欄には派遣元(派遣会社)の電話番号を書きましょう。
なぜなら、派遣社員の雇用主は派遣会社だからですね。
在籍確認は、カードの申込書に書かれた勤務先に電話がかかってきます。
つまり、申込書に派遣元の電話番号を書けば「派遣元」に、派遣先企業の電話番号を書けば「派遣先企業」に電話がかかってくるわけですね。
派遣先企業の電話番号を書いてしまうと、派遣先に在籍確認の電話がかかってきます。
派遣社員は派遣先企業に派遣されているだけなので、派遣先の電話番号を書いてしまうと在籍確認ができなくて審査が通らないケースも考えられますね。
また、在籍確認の電話があったタイミングで申込書に書いた派遣先をすでに辞めて他の派遣先に移動していた場合、「ウソの勤務先を書いた」とみなされる可能性もあります。
上記の理由から、勤務先の電話番号は派遣元(派遣会社)の電話番号を書きましょう。
派遣社員は在籍証明するのが難しい
カードを作る時に派遣元である派遣会社の電話番号を書いたとしても、派遣社員は在籍証明するのが難しいです。
派遣会社によっては、電話での在籍確認に応じないことがあるからですね。
在籍確認に応じないのは次のような理由があります。
- 多くの派遣社員が登録、働いているためすぐに在籍しているか確認ができない
- 派遣社員が在籍しているかは個人情報のため答えない
在籍確認の電話がかかってきても、派遣会社が対応してくれなければクレジットカードは作れません。
中には、派遣登録時に「クレジットカード作成のための在籍証明はしない」と説明している派遣会社もあります。
派遣会社が在籍確認の対応不可な場合には、カード会社へ相談することで、次のような方法で在籍確認をしてもらえることもあります。
- 派遣会社が発行する在職証明書
- 給与明細や源泉徴収票
- 健康保険証
- 社員証
実際、先ほどの「在籍確認の方法」のアンケートで、在籍確認が電話以外だった人は、次のような方法で確認があったと回答しました。
- 身分証明書(社員証)の画像をメールで送付した
- 直接カード会社の窓口に行った
電話以外で在籍確認してもらえるカード会社もあるのがわかりますね。
ただし、上記の方法で在籍確認をしてくれるカード会社は少数で、やはり派遣社員は在籍確認をするのが難しいです。
2.派遣社員の勤続年数は半年から1年以上あると審査に通りやすい
クレジットカードを作るときは、勤続年数は長いほうが審査に通りやすいです。
勤続年数が長い派遣社員だと、今後も毎月安定した収入が見込めるため、カードの支払い遅延や滞納リスクが低いと判断できるからですね。
派遣社員がクレジットカードを作るときには「半年以上」、できれば「1年以上」の勤続年数があると審査が通りやすいです。
クレジットカードを作ったときの派遣社員として働いた年数を81人にアンケートで聞いてみました。
アンケートの結果を見ると、派遣社員として働き始めてから半年以上経ってからクレジットカードを申し込みした人が多いです。
派遣社員としての勤続年数が1年以上の人が77%、半年以上の人を加えると89%を占めますね。
半年未満でもクレジットカードを作れた人は1割程度いますが、無事に審査を通過するためにも、半年以上の勤務年数があると安心です。
申込書には派遣元の勤続年数を書く
勤続年数のアンケート結果を解説しましたが、クレジットカードを申し込む時には、派遣元(派遣会社)の勤続年数を書きましょう。
派遣社員は同じ職場、同じ部署では最長3年しか働けないからですね。
勤続年数が長くなるほど審査に通りやすいため、派遣先での勤続年数を書くと3年以上になるケースは少なく、クレジットカードを作る際には不利となります。
派遣元で働いた年数であれば、派遣先での勤続年数よりも長くなるため、審査が通りやすくなりますよ。
3.申込書の業種や職種は派遣先で働いている内容を書く
申込書の業種や職種は、派遣先で働いている内容を書きましょう。
なぜなら、クレジットカード会社も具体的な業種や職種を知りたいからですね。
派遣先企業で営業事務をやっているときは「事務」、工場で働きているときは「工場勤務」と書きましょう。
派遣社員でも働いている業種や職種によって時給が違います。
販売やサービス業よりもIT・エンジニア系で働いている派遣社員の方が時給は高く、年収も高くなるためクレジットカードの審査も通りやすくなります。
派遣社員向けクレジットカード申込書の書き方
という人も多いのではないでしょうか。
派遣社員向けクレジットカード申込書の書き方をまとめたので参考にしてください。
項目 | 記入する内容 |
---|---|
勤務先 | 派遣元会社を書く |
電話番号 | |
勤続年数 | |
従業員数 | |
業種や職種 | 派遣先企業を書く |
所在地 | |
所属部署 |
※具体的な記入方法についてはこちらも参考にしてください
4.ゴールドカードやプラチナカードなどステータスの高いカード申込みを避ける
派遣社員で審査が不安な方は、ゴールドカードやプラチナカードなどステータスの高いクレジットカード申込みを避けましょう。
派遣社員は正社員に比べて、ステータスの高いクレジットカード審査に通るのは難しいです。
クレジットカードの中でも、銀行系のクレジットカードよりも、流通系や消費者金融系カードのほうがステータスは低くて審査が甘いと言われています。
ただ、ここまで読んでくる中で「どのカードが良いのか具体的に知りたい」という人もいると思います。
次の章では、派遣社員におすすめのクレジットカードを紹介しますね。
派遣社員におすすめのクレジットカードは「JCBカードW」
という方も多いですよね。
派遣社員におすすめのクレジットカードは「JCBカードW」です。
「JCBカードW」の申し込み対象者には、派遣社員も当てはまって、入会手続きはすべてWEBで完結するからです。
18歳以上39歳以下で本人か配偶者に安定した継続収入のある人。または18歳以上39歳以下で学生の人(高校生を除く)
さらに、生計を同一にする配偶者や親・子ども(高校生以下を除く)には、無料で家族カードを追加作成できるのもおすすめポイントの一つです。
世界5大ブランドの一つである「JCB」が発行しているカードのため、使える店舗が多く安定性はもちろん、セキュリティなどの安全性も抜群ですよ。
気になる年会費は「永年無料」。
日本国内・海外のどこで使ってもポイントが2倍になるという高還元で、貯まったポイントはギフトカードへの交換やキャッシュバックできます。
国際ブランドの一つであるJCBは、日本発のクレジットカードのため日本での加盟店が多いのが特徴。
そのJCBが発行している「JCBカードW」は、派遣社員にとっても使い勝手のいいおすすめのクレジットカードと言えます。
81人の口コミ調査からわかった派遣社員に人気のクレジットカード3つ
派遣社員として働いていた時にクレジットカードを作ったことがある81人に対し、「派遣社員におすすめのクレジットカード」について口コミアンケート調査を実施しました。
おすすめのクレジットカード | 人数 |
---|---|
楽天カード | 43人 |
エポスカード | 8人 |
イオンカード | 6人 |
ルミネカード | 各3人 |
ヤフーカード | |
セゾンカード | 2人 |
dカード、JALカード、SMBC visaカード | 各1人 |
エネオスカード、高島屋カード | |
ダイレックスカード、NEXCOカード | |
TSUTAYAカード、VIEWカードなど |
上位3つのクレジットカードが人気の理由をそれぞれ解説していきます。
1.口コミで81人中43人と半数以上が票を入れた楽天カード
アンケートの結果、81人中43人と半数以上の派遣社員経験者が票を入れたのは楽天カードでした。
なぜ楽天カードがおすすめなのか、実際にアンケートで口コミに挙げられていた主な理由を紹介します。
- 在籍確認が行われにくい
- インターネットで簡単に作れる
- 低収入でも作れる
- ポイントが貯まりやすくお得
- 年会費が無料
アンケートで「楽天カードを作った」と回答したうち、在籍確認があった人は2人だけでした。
楽天カードは「18歳以上(高校生不可)」であればカードが作れます。
申し込み資格に「年収」や「安定した収入」などの条件は設けていないので、派遣社員はもちろんのこと、主婦(主夫)や学生でもカードを作れるのは大きなメリットですよね。
申し込みは、パソコンやスマホからでき、カードは1週間から10日程度で届きます。
対象店舗では、カードを使わなくても提示だけで100円あたり1ポイントが貯まり、貯まったポイントは1ポイント1円で使用できます。
2.口コミで81人中8人が票を入れたエポスカード
2番目に票を入れた人が多かったのは81人中8人が口コミに挙げたエポスカードでした。
おすすめの理由は次のとおりです。
- 在籍確認が行われにくい
- 学生やアルバイトでも作れるくらい審査がゆるい
- 当日発行してもらえる
- 年収確認の書類を出す必要がない
エポスカードは丸井グループの子会社が発行しているクレジットカードで、旧マルイカード(赤いカード)の後継のカードです。
「満18歳以上(高校生不可)の日本在住者」が申込み条件で、収入の条件は設けていません。
パソコン、スマホのアプリから申し込みができ、審査結果は当時から翌営業日にメールで届きます。
郵送の場合カードが届くのは約1週間後ですが、マルイの店舗で手続きをすれば30分ほどでカードが発行されます。当日中にカードが使えるのは嬉しいですね。
年会費は無料で、カードを使うごとに200円で1ポイント、リボ払いや3回以上の分割払いをした場合は2ポイント貯まり、貯まったポイントはマルイでのショッピングやマルイの商品券やギフトカードに交換できます。
アンケートでは、エポスカードを作ったことがある人のうち2人は電話での在籍確認がありました。
エポスカードのサイトには「自宅または勤め先に連絡する場合がある」との記載もあり、在籍確認はないとは言えませんが、電話がかかってくる人はカードにキャッシング枠を付けていました。
マルイの店舗で直接手続きをすると、その日のうちにカードが発行されるため在籍確認をされる確率は低くなります。
すぐにクレジットカードが欲しい人や在籍確認が不安な人は、店舗で手続きをするのがおすすめですよ。
3.口コミで81人中6人が票を入れたイオンカード
3番目に票を入れた人が多かったのは、81人中6人が口コミに挙げたイオンカードでした。
おすすめ理由は次のとおりです。
- 在籍確認が行われにくい
- 手軽に作れる
- 収入が少なくても配偶者の年収があればファミリーカードとして作れる
イオンカードは、18歳以上(高校生であっても卒業年度の1月1日以降であれば申込み可)の日本在住者であれば作れて、収入に関する申込み条件はありません。
申込書類や届け印、本人確認書類の郵送は必要なく、インターネットからの申込みだけで手続きが完了するのは便利ですよね。
年会費無料で、ショッピングの支払いに使用すると200円で1ポイントがたまり、貯まったポイントは、イオンカードのサイト内に掲載されている商品やオンラインショップで1ポイント1円で使用できます。
さらに、毎月20、30日はイオンで5%OFFの買い物ができたり、イオンシネマでは割引料金で映画を見たりすることもできます。
実際にイオンカードを作った人のうち、勤続年数が半年だった人には在籍確認あったものの、ほとんどの場合在籍確認はなくカードを作れます。
イオン系列の店を利用する機会が多い人におすすめのカードです。
まとめ
今までに金融事故などを起こしていなければ、派遣社員でもクレジットカードを作れます。
ただし、正社員と比べると審査に通りにくいため、派遣社員がクレジットカードの審査に通りやすくするためには、次のことに気をつけてください。
- 申込み条件に収入に関するものがないカードを選ぶ
- 在籍確認をすることがあまりないカードを選ぶ
- 派遣社員として半年以上働いてから申し込む
- ステータスの高いカードは申し込まない
派遣社員だからとクレジットカード作ることをためらっていた人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
当記事はお金に関する2名の専門家からそれぞれの独自視点からご監修とコメントを頂いてます。
これからクレジットカードを選ぶ際は参考にしてみてくださいね。
派遣社員だと審査で不利かも?と心配する人も多いのですが、半年から1年半の勤務実績があれば、審査に通ることは十分に可能です。
ただ、過去に金融事故を起こしている場合には難しい可能性も…。
口コミをチェックして、カードの発行の可能性をチェックしてみて下さい。流通系の楽天やイオンなどの流通系カードは、ネットや店舗で簡単に手続きできるのも大きなメリットです。
また、家賃をこれらのカードから引き去りにセットしておけば、ゴールドカード発行条件をクリアしやすくなり、派遣社員が手に入れにくいと言われているゴールドカードも手に入りますよ。まさに果報は寝て待て。慌てなければ大丈夫です!
ファイナンシャルプランナー飯田道子氏のプロフィール情報はこちら
株式会社GV運営の金融メディア「まねーぶ」編集長の最上天晴です。
派遣社員の人は、まずは流通・ネット系のクレジットカードに申し込むことをオススメします。
流通・ネット系のカード会社は幅広い層の顧客を獲得したがっていますので、審査基準が厳しくない場合が多く、収入が安定しない派遣の人でも審査に通ることが可能だからです。
流通・ネット系のクレジットカードはカード加入者を増やし、自社もしくは関連会社の店舗・サービスで利用してもらうことでの売上拡大を狙っています。
ですから審査を厳しくしてしまって、加入者が増えないと本末転倒になってしまうというわけです。
またクレジットカードを選ぶ際には申し込み資格を確認して、年齢や収入の制限がないカードを選ぶこともオススメです。
具体的に言うと、「高校生を除く 18歳以上」と記載されているカードを選ぶようにしましょう。
まずは審査に通りやすいカードを作って、定期的に利用し遅滞なく支払いを続けることで、あなたが本当に欲しいカードの審査にも通るようになりますよ。
- 調査対象:派遣社員で働いていた時にクレジットカードを作ったことがある人
- 調査期間:2020年3月2日~4日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:81人