就職活動で必要になる「エントリーシート」の書き方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
エピソードはあるがうまく文章を書けなかったり、そもそも書く内容が思いつかずに困っている人もいるかもしれません。
今回、就活時にエントリーシートを作成した経験がある140人にアンケート調査を実施。
- 調査対象:就活時にエントリーシートを作成した経験がある方
- 調査期間:2022年12月18日~2023年1月5日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:140人(女性87人/男性53人)
(※口コミ内の年齢は、エントリーシート作成当時のものです。)
エントリーシートの書き方で「困った項目」や「参考にしたもの」について質問、回答いただきました。
エントリーシートの書き方で困った項目7選
就活時にエントリーシートを作成した経験がある140人に「エントリーシートを書き方で困った項目」を聞いたところ、回答は以下の7つの順となります。
1位になったのは「志望動機(42人)」です。
2位「自己PR(29人)」、3位「長所・強み(20人)」、4位「学生時代に頑張ったこと(19 人)」と続きます。
「そもそもなぜ応募したのか」をうまく言語化できず困った人が多数。
また自分の人間性をうまくアピールできず困っている人も多いとわかります。
では具体的な回答とあわせて書き方の例も紹介しているので参考にしてください。
エントリーシートの書き方で困った項目1位 志望動機
- 大本命の会社以外は特別な志望理由がなかったので苦労しました(21歳 女性)
- 会社ごとに作成するので労力がかかるから(22歳 男性)
- 自分のことを語るのは簡単ですが、志望動機は会社のことをよく知る必要があり大変でした(22歳 女性)
1位は「志望動機」でした。
志望動機は会社ごとに作成する必要があるため、求められる文字数が多いと作成に手間がかかります。
「志望動機を書くための企業研究」に時間をとられるのも負担ですね。
あまり志望度が高くなかったりやりたい仕事が定まっていなかったりすると、ますます苦労します。
志望動機は以下の順番で書くのがおすすめです。
要素 | 例 |
---|---|
その企業でやりたい仕事・目標 | アレルギー症状のある子ども向けの食品を開発したい |
目標をもった理由と企業の特徴の接点 |
・妹にアレルギーがあり、両親が食事の準備に苦労している姿を見てきた(具体的なエピソード) ・貴社はアレルギー対応食に力を入れている(企業の特徴) |
まとめ |
・アレルギー症状をもつ子どもの家族の負担を軽減することに貢献したい ・家族としての経験と専攻を活かして貴社に貢献したい |
上記の順番で書けば、説得力が増すからです。
志望動機では「しっかり企業研究したうえで志望しているか」「熱意が高いか」が見られます。
「他社とは違う、応募先企業の特徴」と「自分の目標や動機」をリンクさせるようにしましょう。
エントリーシートの書き方で困った項目2位 自己PR
- 他の人との差別化が難しかった。また決まった文字数で伝えたいことを書くのにも苦労した(21歳 女性)
- 自分の特徴や長所を言葉にするのが難しかった。また自己PRはどの企業もあるが、字数はそれぞれ異なるので大変だった(21歳 男性)
- 「自分が主張したいこと」と「会社が求めている人物像」がマッチするかわからなかったので、試行錯誤しながら書いていました(22歳 女性)
2位は「自己PR」でした。
企業の求めている人材像に寄せてアピールするためには、企業ごとに内容を書き替える必要があります。
文字数も企業ごとに違うため、微調整に苦労した人も多くなりました。
自己PRは以下の順番で書きましょう。
要素 | 例 |
---|---|
結論 | 長所はリーダーシップ |
理由 | 大学ではサッカー部のキャプテンを務め、50人の部員をまとめていた |
具体例 |
・意見がまとまらないときは、ひとりひとりと話して、全員が納得しやすい解決策を探した ・じっくり意見を聞いたことで部員同士の理解が深まり、一体感が増し、練習にも熱心に取り組めるようになった |
まとめ | リーダーシップを活かして貢献したい |
上記の方法なら具体例も提示しつつ、長所を伝えやすいからです。
自己PRで見られるのは「企業入社後の活躍イメージ」です。
「組織が危機に陥ったときにリーダーシップを発揮できる人」「困難な課題にも積極的に取り組める人」など、「どんな働き方ができるのか」が伝わるように書いてください。
なお取り上げる長所は、自己分析で見つけた長所の中から、「業界・職種に求められる適性」とのマッチ度が高いものを選びましょう。
エントリーシートの書き方で困った項目3位 長所・強み
- 自分に自信がないので、長所が思いつかなかった(21歳 女性)
- エピソードを踏まえて話す必要があったため、わかりやすいエピソードを考えるのに苦労した(21歳 女性)
- 自分を客観的に評価するのは難しいから(21歳 男性)
3位は「長所・強み」でした。
自分に自信がなく「短所は出てくるけど、長所を考えるのは難しかった」という人が複数いました。
長所を証明できる「具体的なエピソード」をまとめることに苦労した人もいました。
長所・強みは基本的に自己PRと同じ書き方でOKです。
長所・強みも、入社後の活躍イメージを見るための質問だからですね。
具体的なエピソードを交えつつ、簡潔に「入社後の活躍につながる強み」をわかりやすく記載しましょう。
エントリーシートの書き方で困った項目4位 学生時代に頑張ったこと
- 他の人に比べると、誇れるようなエピソードが少なかったため(21歳 男性)
- 大学の研究がひとりで行うものだったので、人に話しても共感を得づらいエピソードしかなかったから(21歳 女性)
- バイト漬けだったので「勉強」「サークル活動」「ボランティア」などのエピソードが薄く、埋めるのに苦労した(21歳 男性)
4位は「学生時代に頑張ったこと」。
いわゆる「ガクチカ」ですね。
ガクチカは努力の方法やモチベーションのあり方が、企業にフィットしているかをはかるための質問です。
そのため華々しいエピソードがなくても「困難・課題への取り組み方」を伝えられればOK。
しかし実際には「周りに比べたら平凡な生活だから、何を書いたらいいかわからない」と苦労した人も多いようです。
ガクチカは以下の順番で書きましょう。
要素 | 例 |
---|---|
結論(取り組んだこと) | アパレルショップでのアルバイト |
動機(取り組んだきっかけ・理由) | 服が好きで、接客業にも興味があった |
目標・課題(達成したかった目標や解決すべきだった課題) | なかなか商品が売れなかった |
対策(目標達成方法や課題解決方法) |
・お客様の名前を覚えて、名前で呼びかけるようにした ・「お客様がすでに持っている服の特徴」「以前購入いただいた商品」などを調べたうえでコーディネート提案した |
対策の結果と学び(社会人として活かせる経験) |
・リピーターが増え、商品も売れるようになった ・お客様に寄り添う接客の大切さを学んだ ・最初はうまくいかなくても、工夫を重ねて取り組む精神力を身につけた |
上記の順番なら、ガクチカで見られるポイントをわかりやすく論理的に伝えられるからです。
ガクチカで見られるのは「あなたの行動原理やポテンシャル」「学生時代に得た教訓や人間的成長」なので、ポイントを押さえて書きましょう。
充実した学生時代を過ごした人ほど「書きたいガクチカがたくさんある」という状態になりますが、長々と書くと読み手を疲れさせてしまいます。
ポイントを絞って簡潔にまとめることは、「わかりやすく伝える力」のアピールになると考えてください。
エントリーシートの書き方で困った項目5位 短所・弱み
- 自分のマイナスな面を話すと印象が悪くなりそうだと思ったから(21歳 女性)
- 短所はあるが、「短所をリカバリーするために行ってきたこと」「入社後にも取り組める行動」がなかなか思いつかなかった(21歳 女性)
- 正直に書きすぎるとマイナスイメージになるし、「短所を克服してみせる」といった意気込みに寄りすぎると問われている内容とズレるから(22歳 男性)
「短所・弱み」が5位。
企業が短所を聞くのは「短所を改善しようとしているか」「企業の風土と合わない短所かどうか」を確認するためです。
そのため、ただ正直に短所を書くだけではなく、実践している短所の改善方法も記載する必要があります。
ただ改善方法が思いつかなかったり、簡潔にまとめるのが難しくて苦労した人も多くなりました。
短所・弱みは以下のように書きましょう。
要素 | 例 |
---|---|
結論 | 短所は人見知り |
短所が原因で経験した困難 | 大学入学後、周囲がどんどん仲良くなっていくのに、自分だけなじめていないと感じた |
短所を乗り越えようとした方法 | 自分のことを話すのが苦手だったため、聞き役に回った |
結果 | 集団になじめるようになり、一対一の会話でも緊張が少なくなった |
エントリーシートの短所欄では、「短所を克服しようとした工夫」が問われるからです。
上記の例だと集団になじめるよう努力した点を伝えられていますね。
また「人見知り・話すのが苦手」という短所が「聞き上手」という長所に変わったこともアピールできています。
取り上げる短所を選ぶ際は、「自己PRで書いた短所と長所しないこと」「企業との相性が悪い短所でないこと」を考慮してください。
エントリーシートの書き方で困った項目6位 趣味・特技
- あまり趣味や特技がなかったので。また面接で印象が良さそうなものは何かを考えるのに苦労しました(21歳 女性)
- 継続してきた趣味や人に自慢できるような特技が思い浮かばなかったから(23歳 男性)
6位は「趣味・特技」。
人柄をアピールできたり会話のきっかけになったりする項目ですが、「趣味も特技もない」という人が多数。
「エントリーシートには書きにくい趣味」といったケースもあるかもしれません。
趣味・特技は以下のように書きましょう。
要素 | 例 |
---|---|
結論 | 趣味は海外旅行 |
好きな理由 | ユースホステルなどに泊まると、さまざまな国から来た同年代と知り合えて、刺激になる |
得たもの | 現地の人や他の旅行者と会話を楽しみたいので、英語を熱心に勉強するようになり、英語力があがった |
社会人になってから | まだ旅行したことのない地域にも行きたい |
要素 | 例 |
---|---|
結論 | 特技はゴルフ |
好きな理由 |
・父親の影響で始めた ・キレイに打てたときの快感がたまらない |
得たもの | 最初はうまく打てなかったが、負けず嫌いなのでプロのフォームなどを研究して練習した |
社会人になってから |
・リフレッシュとして続けたい ・社会人にはゴルフが好きな方も多いので、コミュニケーションのひとつとして活用したい |
人柄をアピールできるうえ、社会人生活に趣味が活かせることもアピールできるからですね。
趣味・特技欄で見られるのは「人柄・個性」「趣味への取り組み方(ガクチカと同じ)」です。
「自己PR」「長所」欄で伝えきれなかった強みやスキルをアピールできる場にもできます。
「趣味はあくまで楽しみなので、無理やり業務に関連させなくてもよい」と考える人もいますが、エントリーシートに書く以上は何かしらプラスのアピールにしたいですよね。
なお「ギャンブル」は採用担当者に悪印象を与える可能性があるので、エントリーシートに書くのは避けましょう。
エントリーシートの書き方で困った項目7位 挫折・苦労体験
- 今までの人生で苦労したことがなかったので(21歳 男性)
- 受験に失敗したわけでもなく、今まで挫折だと感じる経験が少なかったから。インパクトのないエピソードしかなかったから(21歳 女性)
7位は「挫折・苦労体験」。
挫折や苦労を経験したあとの気持ちのもちようやリカバリー方法を知るための質問ですが、「あまり挫折を経験していない」と困った人が多数。
挫折・苦労体験は以下のように書きましょう。
要素 | 例 |
---|---|
結論 | インターンでミスをして、先輩に迷惑をかけた |
挫折理由 | 企業での就業経験がなく、緊張していた |
挫折への対応 |
・メモしたり注意したりするようになったが、作業が遅くなってしまうこともあった ・先輩に相談し、「ミスしないための準備や環境が大切」とアドバイスされたので、マニュアルの見直しや整理整頓をした |
挫折から得たこと | 作業が遅れることなくミスも減った |
学んだことを企業で活かす方法 | ミスが減る環境をつくって業務に取り組みたい |
「挫折から学んだこと」をアピールするためです。
挫折経験で見られるポイントは「ストレス耐性や気持ちの切り替え方」「困難への対処法や、落ち込んだときの目標設定」となります。
周りに助けを求めるのも社会人として必要な資質なので、自分ひとりで困難を克服した経験でなくてもOKです。
「挫折を乗り越えようとする強さや工夫があるか」「目標達成できなくなったときに、新たなやりがいを見出した方法」をアピールしましょう。
エントリーシートの書き方で困っている人は、自己分析を徹底して行ってみてください。
学生時代に成果を出したことや、挫折体験を今から積むのは難しいですが、自己分析はエントリーシート作成直前でも行えます。
アンケート結果でも多い項目「志望動機」「自己PR」「長所・強み」「短所・弱み」などは、自己分析すれば把握できたり作成しやすくなります。
ひとつエントリーシートができあがったら、以降は上手く使い回して作成の時短を目指しましょう。
注意したいのは、志望動機は使い回さないことです。
企業研究を行った上で、志望企業が求める人物像とマッチする内容を作成しないと、エントリーシートが通らないことにも。
今回のアンケートで多かった困った項目ごとに、書き方も紹介しているので、参考にしながら作成を進めてくださいね。
エントリーシート作成時の参考にした内容
就活時にエントリーシートを作成した経験がある140人に「エントリーシート作成の参考にしたこと」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「ネットの情報(30.5 %)」です。
2位「先輩のアドバイス(19.1%)」、3位「友人のアドバイス(16.3%)」、4位「就職課のアドバイス(13.5%)」と続きます。
ネットを参考にしている人が多数。
時間を選ばず、手軽に記入例などを見られるからでしょう。
また先輩や友人などの就活経験者にアドバイスを求めた人も目立っています。
では具体的な回答を紹介していくので参考にしてみてください。
エントリーシート作成時の参考にした内容1位 ネットの情報
- 周りに聞ける人があまりいなかったから(19歳 女性)
- いろいろな参考例があったから(22歳 男性)
- 就活開始直後はエントリーシートにどんな内容を書くべきかがわからなかったので、「形だけでも完成させよう」と思って就活サイトのテンプレートを参考にしました(22歳 女性)
1位は「ネットの情報」でした。
就活サイトなどを見ますと、エントリーシートの「テンプレート」「実例」「例文」が多数掲載されています。
そのためネットの情報を活用した人も多くなりました。
エントリーシート作成時の参考にした内容2位 先輩のアドバイス
- 自分の性格を第三者に評価して欲しかったから(21歳 男性)
- 就活経験者なのですごく勉強になる(22歳 女性)
- 大手企業からいくつも内定をもらっていたから(23歳 女性)
2位は「先輩のアドバイス」でした。
先輩なら誰でもいいわけではなく、「大手企業・有名企業から内定をもらった先輩」や「多数の内定を獲得した先輩」にアドバイスをもらった人が目立ちました。
実際に内定を得ている人からのアドバイスは、説得力がありますよね。
エントリーシート作成時の参考にした内容3位 友人のアドバイス
- 同時期に就職活動している同級生たちの記入内容を教えてもらいました。具体的にどういう内容を書いているのか、例が知りたかったためです(21歳 女性)
- 早くに内定をもらったサークル仲間の内容を参考にさせてもらった。就職活動開始後、半年で10社の内定をもらっていたので(22歳 男性)
- 友達にエントリーシートを読んでもらい、印象を聞きました。内容が他人の目にどううつるかはわからないからです(22歳 男性)
3位は「友人のアドバイス」でした。
友人のエントリーシートを見せてもらったり、エントリーシートへの意見をもらったりした人が多くなっています。
他の人と比べることで、「自分のエントリーシートに足りない要素」などが見えてくるかもしれません。
エントリーシート作成時の参考にした内容4位 就職課のアドバイス
- 学生一人一人に担当職員が割り当てられていたから(21歳 女性)
- 友人や先輩に相談するよりも、冷静で的確なアドバイスがもらえそうだったので(21歳 男性)
- 数多くの学生を見てきているので(22歳 男性)
4位は「就職課のアドバイス」。
就職支援に力を入れている大学では「就職課」「キャリアセンター」にアドバイザーを置いています。
エントリーシート作成時の参考にした内容5位 就活関連の参考書
- 良い例文が思いつかなかったから(21歳 女性)
- 周囲に聞くのが恥ずかしかったから(21歳 男性)
- 記載した内容が常識的に大丈夫なのか、確認したかったためです(23歳 男性)
「就活関連の参考書」が5位。
例文などはネットでも調べられますが、本ならいつでも気軽に確認できて、気になった点や思いついたことを書き込みできます。
またテクニックだけではなく、「エントリーシートを書く際の心構え」などを解説している本もあります。
エントリーシート作成時の参考にした内容6位 先生・教授のアドバイス
- 必ず先生に添削してもらうことになっていたから(21歳 女性)
- 誰よりも信頼できる先生だったからです(22歳 女性)
6位は「先生・教授のアドバイス」。
信頼できる先生にアドバイスしてもらった人も多数。
また理系学部ですと、研究室の教授による推薦状を添えて応募するケース(教授推薦)もあります。
エントリーシート作成時の参考にした内容7位 参考にしたものはない
- 自分の力でやりたかったからです(22歳 女性)
- 「エントリーシートはあくまで自分で作成すべきもの」と思っていたからです(22歳 男性)
7位は「参考にしたものはない」。
「自己分析すれば解決する」と、自力でエントリーシートを作成した人もいました。
エントリーシート作成時の参考にした内容8位 家族のアドバイス
- 先に就活を行っていたため、姉にアドバイスをもらった(22歳 女性)
- 経験豊かだから親に手伝ってもらった(23歳 男性)
8位は「家族のアドバイス」。
親だけではなく、すでに就活を経験している兄・姉に助けてもらった人もいました。
家族が人事や人材関係の仕事に就いていれば、専門的なアドバイスも期待できそうです。
いろんな情報・アドバイスをもとに、自分の言葉でオリジナリティーあるエントリーシートを作成しましょう。
ネットはいろんな情報があり便利ですし、第三者のアドバイスは参考にもなります。
ただ、すべて見たまま・聞いたままでは、ありきたりな内容になってしまうでしょう。
それでは採用担当者もあなたに「会ってみたい」「直接話を聞いてみたい」とは思いません。
次の章では、周りのライバルに差をつけるエントリーシート作成のコツも紹介しているので、続けて読んでみてください。
周りのライバルに差をつけるエントリーシートを書くためのコツ
周りのライバルに差をつけるエントリーシートを書くためのコツを2つ紹介します。
- 入社後の活躍をイメージできるように書く
- 具体的なエピソードを書く
順番に解説していくので参考にしてみてください。
ライバルに差をつけるエントリーシートを書くためのコツ入社後の活躍をイメージできるように書く
まずは入社後の活躍をイメージできるように書きましょう。
「自分の長所を仕事でどう生かすのか」という視点でエントリーシートを書ける学生は少ないため、大きな差別化ポイントです。
そもそもエントリーシートで「強み」や「長所」をアピールするのは、「あなたが入社後にどんな働き方ができるか」を企業側にイメージしてもらうため。
採用担当者はあなたの自慢話が聞きたいわけでも、長所そのものを知りたいわけでもありません。
そのためエントリーシートでは「職場で活かせる強み」という視点が不可欠です。
ただ社会人経験が未経験の学生さんが「社会人として働くこと」を具体的にイメージするのは難しいかもしれません。
できれば卒業生訪問をするなどしてイメージをつかみ、自分の強みが仕事でどう活かせるのか考えてみましょう。
ライバルに差をつけるエントリーシートを書くためのコツ具体的なエピソードを書く
具体的なエピソードを書くのも、差別化において役立ちます。
「長所・強み」や「志望動機」がライバルと同じでも、エピソードによって違いを見せられるからです。
ただエピソード自体も「アルバイト」「部活・サークル」など、他の学生と被ってしまう可能性もあります。
そこでおすすめなのは、「何が起きたか」ではなくて「どう考えて、具体的にどう行動したのか」を伝えることです。
もし「サークル内でのトラブル解決のためにコミュニケーションを心がけた」のなら、具体的な内容を伝えていきましょう。
たとえば「意見を言いにくいと感じている下級生がいると考え、サークル運営に関する意見交換会を月1回開催した」と具体例を話すことで、問題解決へのアプローチ法をアピールできます。
具体的なエピソードを通じて、エントリーシートの説得力をアップさせましょう。
エントリーシートを書く際の注意点
エントリーシートを書く際の注意点を紹介します。
- 書き言葉のマナーを守る
- 書き方のマナーを守る
- 伝えたいポイントは絞る
- 簡潔に書く
- 専門用語をできるだけ使わない
順番に解説していくので、エントリーシートを書く際のミスを防ぐための参考にしてみてください。
エントリーシートを書く際の注意点書き言葉のマナーを守る
エントリーシートを書く際には、書き言葉のマナーを守りましょう。
正しい書き言葉を使えるのは、社会人の基本です。
具体的には以下の点に注意しましょう。
- 話し言葉や「ら抜き言葉」は使わない(見れる、自分的には~、~な感じなど)
- 文末は「です・ます」または「だ・である」で統一する
- 略語は使わない(バイト、コンビニなど)
- 顔文字や記号はNG
- 誤字・脱字を見直す
マナーが守れていないと、「子どもっぽい」「志望度が低い」と思われかねませんので注意しましょう。
エントリーシートを書く際の注意点書き方のマナーを守る
書き言葉だけではなく、書き方のマナーも守りましょう。
書き方のマナーを守れていると「礼儀正しい」「熱意がある」といった印象をもたれやすいからですね。
具体的には以下の点に注意しましょう。
- 黒ボールペン・万年筆で丁寧に書く
- 枠の80~90%は埋める
また手書きのエントリーシートで字を間違えた場合には、かなり面倒ですが、修正液や修正テープは使わずに最初から書き直しましょう。
修正部分を見られることで「熱意が低そう」といったカタチで、あなたへのマイナスイメージにつながりかねません。
また文字数が少なく枠内もスカスカだと、企業への志望度が低そうな印象に与えやすいので注意しましょう。
とはいえ、字を大きく書いたり1文ごとに改行したりしてスペースを埋めるのは、意図が見え見えで逆効果。
適切な大きさの文字で丁寧に記入していきましょう。
エントリーシートを書く際の注意点伝えたいポイントは絞る
先方へ伝えたいポイントは絞りましょう。
ポイントやエピソードを盛り込みすぎると、一番伝えたいことが正しく伝わらないリスクが出てきます。
またエントリーシートが紙やオンライン上の入力フォームには関係なく、記入できるスペースや文字数には限りがあります。
エピソードを盛り込みすぎると、ひとつの内容に割ける分量が少なくなるのと比例して、相手に伝わる印象も薄まりやすいので注意してください。
たくさん書いてはみたものの、結局は「学生時代にさまざまなことに取り組み、たくさんのことを学びました」程度の浅い内容しか伝わらなかったら逆効果です。
相手の印象に残るほどの濃いエピソードを伝えるためにも、できる限り内容は絞り込んでみてはいかがでしょうか。
エントリーシートを書く際の注意点一文節を短くするよう簡潔に書く
一文節は短く簡潔に書くことをおすすめします。
ひとつの文節に書かれている文章が長すぎると、相手が読みにくいうえに内容も伝わりにくいです。
具体的には、一文節あたり60~80文字を目安と考えておきましょう。
文章を簡潔にまとめるコツとして、以下の文章構成をおすすめします。
- 結論
- 結論に至った理由や、結論の根拠
- まとめや決意・熱意
結論と理由をひとつの文章にまとめず、「結論は○○。なぜなら○○だから」と分けて書くことで、「ようは何が言いたいのか」が伝わりやすいです。
文章の最後に「貴社で活躍できると考えています」「貴社で○○として貢献したい」などと熱意をアピールすることで、すっきりまとまった文章になることでしょう。
エントリーシートを書く際の注意点専門用語をできるだけ使わない
卒業論文や研究について説明するとき、一般的にはあまり使われていない専門用語を多用してしまう人もいます。
専門用語をできるだけ使わないことも、大切なポイントです。
文中に難しい専門用語が含まれていることで、知識のない読み手に正しい意図が伝わりにくかったりします。
また「知識・理解が不十分なために、専門用語以外が使えないのでは?」「わかりやすく伝える能力が低そう」と、マイナスの印象に受け取られかねません。
外来語(ソリューション、ビジョンなど)を多用するのも、同様のデメリットがあります。
難しい内容ほど「誰にでもわかる言葉」へ噛み砕くことで、わかりやすい文章になるよう工夫してみてください。
エントリーシートの書いた内容に自信がない場合、就活エージェントへの相談もおすすめ
エントリーシートで苦労した項目としては「志望動機」や「自己PR」を挙げた人が最も多くなりました。
しかし自己分析と企業研究をしっかりと行っていれば、「テクニック」や「派手なエピソード」にこだわらなくても、魅力あるエントリーシートが書けます。
エントリーシートを書く際にはネットを参考にする人が多いものの、ネットの例文がすべてあなたに当てはまるとは限りません。
またネットの文章を丸写しすると、採用担当者に見破られてしまう可能性もあります。
「エントリーシートの書き方に自信がない」「ネットで調べたけど、イマイチしっくりこない」という方は、就活エージェントに相談してみるのもおすすめです。
就活エージェントが自己分析・企業分析をサポートしてくれるので、オリジナルかつ伝わりやすいエントリーシートが書けると期待できます。
またエントリーシートがしっかり書ければ、面接に進んだときにも受け答えがしやすくなるでしょう。