退職すると決めたら、会社に退職の意思を伝える必要がありますね。
しかしいざ上司に報告するとなると、「いつどうやって伝えたらいいのだろう」と悩む方も多いではないでしょうか。
円満に退職するためには、退職の伝え方にも工夫が必要です。
そこで今回は退職経験がある320人に対して、「退職の報告をする際に悩んだこと」「どうやって退職を切り出したか」について徹底調査。
- 調査対象:退職経験のある方
- 調査期間:2022年9月18日~10月2日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:320人(女性202人/男性118人)
(※アンケート内の年齢は退職当時のものです。)
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退職の報告をする際に悩んだこと
退職経験のある320名に「退職報告する際に悩んだこと」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「退職理由の伝え方(90人)」です。
2位「伝えるタイミング(80人)」、3位「慰留されたときの返し方(40人)」、4位「相手の反応が不安(30人)」と続きます。
以降、5位「職場に迷惑がかかること(24人)」、6位「言葉遣い・話の切り出し方(23人)」、7位「退職時期をいつにするか(17人)」の結果となりました。
退職理由の使え方に悩んだ人が多くなっていますね。
「退職理由の伝え方」「本音を伝えるかどうか」によっては、退職報告した後に気まずい雰囲気になってしまうため、悩む人が多いのでしょう。
「慰留されたときの返し方」「相手の反応が不安」も含め、「報告後に相手がとるアクション」がわからなくて悩んだ人が多いようですね。
また「伝えるタイミング」「退職時期の設定」など、タイミングに悩んだ人も目立ちました。
では具体的な回答を紹介していくので確認していきましょう。
退職の報告をする際に悩んだこと1位 退職理由の伝え方
- 「他にやりたい仕事がある」という退職理由でした。「今の仕事に満足していない」と受け取られないよう、どのように話すか悩みました(23歳 女性)
- 退職理由をどのように伝えれば納得してもらえるか悩みました(32歳 女性)
- 給料や人間関係に不満があって辞める際、本当の理由を言っていいものなのか悩みました(37歳 男性)
1位は「退職理由の伝え方」です。
大きく分けると「本音を伝えてしまうと気まずくなるのでは」と悩んだタイプと、「本当の理由を誤解なく受け取ってもらうにはどうしたらいいか」で悩んだタイプがいました。
基本的には「会社への不満」が退職理由の場合、ストレートに伝えないようにしましょう。
不満を伝えると気まずくなりやすいですし、「不満があるなら改善するから」と慰留される可能性もあるからです。
退職の報告をする際に悩んだこと2位 退職を伝えるタイミング
- 繁忙期以外の時期や、上司の機嫌がよくて予定がない日を見定めること(26歳 女性)
- 忙しい上司だったため、伝えるタイミングや時間に悩みました(28歳 男性)
- タイミング。「遅すぎても早すぎてもダメだろう」と、時期はものすごく考えた(38歳 女性)
「退職を伝えるタイミング」が2位。
「時期」や「話を切り出すタイミング」で悩んだ人も多くなりました。
一般的には、退職希望日の1~3ヶ月前に退職意思を伝えるのが目安とされています。
退職の報告をする際に悩んだこと3位 退職を慰留されたときの返し方
- 引き留められることが分かっていたので、押し切って退職できるか(25歳 女性)
- 以前「辞めたい」と伝えたときに引き留められたので、退職したいときに辞めさせてもらえるかが心配でした(30歳 女性)
- 引き留められたときの言い訳(40歳 男性)
3位は「退職を慰留されたときの返し方」です。
退職を伝えたときに「辞めないで」と慰留されるケースも多々あります。
「職場が人手不足」「上司が管理能力を問われる」といった理由からですね。
退職の報告をする際に悩んだこと4位 退職する旨を伝えた際の相手の反応が不安
- 退職を告げた後、職場で人間関係がこじれないか(23歳 女性)
- 怒られないか本当に心配でした(25歳 男性)
- 翌年度に責任ある仕事を任される予定だったので、退職報告で相手を不快にさせるのではないかと心配しました(32歳 女性)
4位は「退職する旨を伝えた際の相手の反応が不安」。
普通の会社・上司ですと、退職の意思を伝えて怒られることはありません。
ただ退職意思の報告が遅くなった場合は、ルール違反として怒られる可能性もあります。
退職の報告をする際に悩んだこと5位 自分が辞めることで職場に迷惑がかかること
- 常に人手不足でしたので、自分が退職することでさらに迷惑をかけてしまわないか悩みました(27歳 女性)
- 抱えている業務を引き継ぐ後輩社員の負担が増えること(34歳 男性)
- 年度途中の退職となるため、周りにかける迷惑を考えると伝えづらかった(38歳 女性)
5位は「自分が辞めることで職場に迷惑がかかること」でした。
人手不足の職場ですと「自分が退職すると周りの人がもっと大変になる」と悩んでしまいますよね。
責任感が強く周りを思いやる人ほど、「申し訳ない」と感じてしまいそうです。
退職の報告をする際に悩んだこと6位 退職することを伝える際の言葉遣い・話の切り出し方
- どういった言葉で退職を切り出したらいいか迷った(25歳 女性)
- 「アポ取りメールの文言」をすごく悩んで考えた記憶があります(40歳 男性)
6位は「退職することを伝える際の言葉遣い・話の切り出し方」でした。
「どうやって退職の話を切り出したらいいのか」「どう伝えたらスムーズか」と悩んだ人も多数。
言葉遣いや話し方によっては誤解されたり、相手が気分を害したりすることもありますからね。
おすすめはメールなどでアポをとった後、「突然で申し訳ありませんが、退職したくお時間をいただきました」と切り出すこと。
退職の報告をする際に悩んだこと7位 退職時期をいつにするか
- 退職時期が忙しい時期に重ならないように、いつ退職するか悩みました(29歳 女性)
- 自分の抱えている仕事をどの時点までやり遂げるべきか(31歳 男性)
7位は「退職時期をいつにするか」です。
「繁忙期は避けたほうがいい」「引き継ぎの時間も必要」「関わっているプロジェクトに最後まで携わりたい」など、退職時期をいつにするかは悩みますよね。
退職日は自分だけで決めず、上司・会社と相談しながら最終決定するのがおすすめ。
退職の意向を伝える場合、できれば快く受け入れてもらいたいですよね。
円満退職のためには、伝える際に次の点を押さえておくといいでしょう。
- ポジティブまたは退職せざる得ない退職理由を伝える。
- 職場の状況を見ながら早めに退職意思を伝える。
- 仕事や職場の不満は伝えない。
今の職場ではできないキャリアアップを希望していたり、配偶者の転勤についていく場合などは、上司も了承せざるを得ないです。
逆に仕事や職場の不満を伝えてしまうと、「改善するから残ってほしい」という流れになってしまうことも。
あと、人員不足で苦しい状況のときや繁忙期なども引き留めに合う可能性があるので、退職を伝えるタイミングからは外しましょう。
当メディアの「円満退職できた理由と上司への伝え方のコツ【転職経験者500人アンケート調査】」もぜひチェックしてみてください。
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退職の意思を上司に伝えた時期
退職経験がある人に「上司に退職の意志を伝えた時期」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
最も多かったのは「退職1ヶ月前(36.6%)」です。
2位「退職3ヶ月前(20.9%)」、3位「退職2ヶ月前(17.2%)」、4位「退職半年前(13.1%)」、5位「退職4ヶ月前(3.4%)」と続きます。
退職1~3ヶ月前に退職意思を伝えた人が多数となっていますね。
一般的にも「退職は1~3ヶ月前に伝えるべき」と言われています。
なお「その他」として、「退職前日」「1年以上前」に伝えた人もいました。
ではそれぞれの時期に報告した理由について、具体的な回答をもとに紹介していくのでチェックしてみてください。
退職の意思を上司に伝えた時期1位 退職1ヶ月前
- インターネットで調べたら「退職1ヶ月前に伝えるのがいい」と書いてあったため(28歳 男性)
- できるだけ仕事の引き継ぎをして、迷惑をかけずにやめたかったから(32歳 女性)
- 就業規則で定められていた最低限の期間だったから(35歳 女性)
1位は「退職1ヶ月前」です。
「就業規則で1ヶ月前までに伝えると決まっていた」という回答が目立ちました。
ネットを参考にした人もいましたが、まずは就業規則を確認し、会社のルールに従いましょう。
後任選びや引き継ぎについて考えますと、「1ヶ月前」は常識の範囲内でギリギリの時期となります。
退職の意思を上司に伝えた時期2位 退職3ヶ月前
- 仕事の整理や引き継ぎにかかる時間を逆算して時期を設定した(24歳 男性)
- 就業規則で決まっていたから(30歳 女性)
- 役職を持っていたため、早めに伝えた方がいいと思ったから(35歳 女性)
「退職3ヶ月前」が2位。
退職3ヶ月前であれば、後任選びや引き継ぎも余裕をもって行えるでしょう。
「役職がある」「営業職なので取引先への挨拶が必要」など、自身の職務を考慮して早めに報告した人も目立ちました。
退職の意思を上司に伝えた時期3位 退職2ヶ月前
- 就業規則上は1ヶ月前まででしたが、引継ぎや後任探しの都合を考慮しました(28歳 女性)
- 転職先の入社日を固めたため、逆算すると2ヶ月前になった(33歳 男性)
- 有給休暇が残っていたので、消化できる日数を考えた(52歳 女性)
3位は「退職2ヶ月前」です。
「退職が承認されるまでの期間」「引き継ぎ期間」「有給消化期間」を合算すると、大体2ヶ月くらいになります。
また「外部から後任を採用する場合、2ヶ月はほしい」というのが人事担当者の本音とも言われます。
退職の意思を上司に伝えた時期4位 退職半年前
- 退職の意思を伝えておかないと、大きなプロジェクトを任せられるなど迷惑をかけることになるから。また余裕をもって引き継ぎしたかった(28歳 男性)
- 海外の大学院に留学することが理由でした。大学院に合格した時点で報告しました(32歳 女性)
- 管理職だったため、後任の採用活動を考え、かなり前から報告した(40歳 女性)
4位は「退職半年前」。
「家族の転勤」「進学」など、退職後の予定が確定しておりズラせないという理由で、早めに報告したケースが多くなっています。
異動や大きなプロジェクトへのアサインが予想される場合も、早めに伝えておく必要があるでしょう。
また半年あれば、次の職場で働く準備や有給休暇の消化、引き継ぎなど、計画的に余裕をもって進められるメリットがあります。
ただ退職予定がわかると重要なプロジェクトなどを任されにくくなるため、早めに退職意思を伝えると「手持ち無沙汰になり、職場で肩身が狭くなりがち」というデメリットも。
退職の意思を上司に伝えた時期5位 退職4ヶ月前
- 参加していたプロジェクトの終了時期と有給消化の期間を逆算して、次のプロジェクトを割り振られる前に伝えようと思ったため(33歳 女性)
- 引き継ぎなどで迷惑をかけるため、準備期間として3ヶ月よりも前に報告しようと考えていました(34歳 女性)
- 年度末が忙しい業界であるため、12月末に退職の旨を伝え、4月末で退職した(47歳 男性)
5位は「退職4ヶ月前」でした。
目安となる1~3ヶ月より少し早い時期に退職意思を伝えた人もいました。
「目安より早く報告することで、余裕をもって退職準備したかった」という回答が多数。
「そろそろ伝えないとな」と思っていた時期に「携わっていたプロジェクトの終了」「転勤の打診」などのきっかけがあって報告したという人も複数いました。
実は、会社に了承を得なくても、退職の意思表示をして14日が経過したら退職は可能です。
「民法第627条第1項」に上記内容が定められているのと、「労働基準法第5条」では強制的に働かせることが禁じられているからですね。
法令に則り退職したいと申し出ている従業員に対し、会社は承認せず無理矢理働かせてはいけないわけです。
しかし、14日前だと後任探しや引継ぎには時間も足りませんし、会社に迷惑をかけてしまいますよね。
今回のアンケートを見てみても、約7割の人が1~3ヶ月前には上司に退職の意思を伝えています。
退職を伝える時期については、職場の人手や仕事の進捗状況などを判断しながら、遅くとも1ヶ月前までには退職の意思を伝えたほうがいいでしょう。
強硬的な方法で退職するのは最後の手段と考えておいてください。
ただし、年俸制で働いている人は、「民法627条3項」に定められている規定が適用されるため、3ヶ月前には退職の意思を伝えましょう。
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退職の意思を上司に伝えたタイミング
退職経験がある320名に「退職の意思を上司に伝えたタイミング」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「勤務時間中(32.6%)」です。
2位「終業後(30.9%)」、3位「定期面談のとき(10.6%)」、4位「始業前9.7%)」、「休憩中(8.4%)」と続きます。
勤務時間中に報告した人がもっとも多くなっています。
実は「退職も含め、勤務時間中に業務外のことを話すのはよくない」と考える職場もあります。
しかしアポをとったときに上司から勤務時間中の時間を指定されることも多いため、勤務時間中に報告する人が多いのだと考えられます。
また「終業後」「始業前」「休憩中」など、業務時間外
に報告した人も多くなっています。
業務時間外であれば、周りに人が少なく、上司と二人きりになれるチャンスが多いからでしょう。
なお「その他」には、「移動中」などが入っています。
では具体的な回答を紹介していくので参考にしてみてください。
退職の意思を上司に伝えたタイミング1位 勤務時間中
- 出勤後すぐに話があるので時間を作ってほしいとお願いし、勤務時間中に面談の時間を設けてもらい報告した(28歳 女性)
- サービス業界で働いていたので、お客様が少なくてあまり忙しくない時間帯にこちらから声をかけて報告した(30歳 女性)
- 面談のアポイントをとり、就業中に会社の会議室で伝えました(49歳 男性)
1位は「勤務時間中」です。
「あらかじめアポを取り、上司が指定した時間に個室で話した」というパターンが多いですね。
店舗勤務の場合は「お客さんの少ない時間帯に声をかける」というケースも。
退職の意思を上司に伝えたタイミング2位 終業後
- 終業後に時間をもらって、二人きりになったタイミングで伝えました(25歳 女性)
- 就業後、上司の部屋に行って報告した(34歳 女性)
- 仕事が忙しくない日の終業後に報告しました(54歳 男性)
「終業後」が2位。
終業後であれば同僚は帰宅しオフィスに人が減るので、話しかけやすいですね。
勤務時間中よりも、落ち着いて話せるかもしれません。
「時間をもらいたい」とアポ取りしたところ、終業後を指定されたという人もいました。
退職の意思を上司に伝えたタイミング3位 定期面談のとき
- 定期的な打ち合わせの最後に報告した(28歳 男性)
- 年2回の定期的な面談で異動希望などを聞かれるので、面談のタイミングで報告しました(30歳 女性)
- 年1回の「業績評価・職務評価面談」のタイミングが報告したい時期とちょうど重なったため、面談中に報告しました(38歳 女性)
3位は「定期面談のとき」です。
会社によっては、人事考課や悩み相談のために定期面談が行われます。
「面談の実施時期」と「退職意思を伝えたい時期」が重なったため、面談を利用して伝えた人もいました。
面談は個別で行われるので、話しやすいですね。
退職の意思を上司に伝えたタイミング4位 始業前
- 就業時間前に時間をもらって報告した(25歳 女性)
- 上司が朝出勤してきたときに報告した(31歳 女性)
- 朝出勤してすぐ、まだ上司しか出社していない状況で報告した(33歳 男性)
4位は「始業前」。
上司が早めに出社してくる場合、朝を狙えば人の少ない時間帯に報告できます。
仕事が始まるため、慰留の説得が長引かないのもメリット。
「朝礼後に呼び止めて報告した」という例もありました。
退職の意思を上司に伝えたタイミング5位 休憩中
- 昼休み、一緒にランチしつつ報告しました(21歳 女性)
- お昼休みで他の同僚が席をはずしているタイミングで報告しました(25歳 女性)
- 休憩時間に上司の席に行き報告しました(37歳 男性)
5位は「休憩中」でした。
休憩中もオフィスに人が少なくなるため、二人きりで話しやすいタイミングです。
上司も業務から離れて忙しくない時間帯なので、落ち着いて話ができるのではないでしょうか。
上司へ退職の意思を伝えるタイミングでおすすめなのは、上司にアポを取って日時を指定してもらうことです。
ランキングでは「勤務時間中」や「就業後」が約6割を占めていますが、上司によってあなたの話を聞ける時間帯が違うためですね。
例えば、日中オフィスにほとんどいない上司の場合、始業前が都合のいいケースもあります。
「お話があるのでお時間よろしいでしょうか」と上司にお伺いを立てれば、都合のいい日や時間帯を指定してくれるでしょう。
声を掛ける際は、人の少ないタイミングがおすすめです。
退職の意向を伝えるのはとても勇気が必要で緊張するもの。
そのため、いつもと違うあなたの様子に、周囲が退職を勘繰る可能性もあります。
上司が忙しかったり、常にたくさんのスタッフがいて話が漏れやすい環境の人は、メールでアポイントを取った上で退職の意思を伝えるのもおすすめです。
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退職理由を正直に伝えた人は67.2%
退職経験がある人に「退職理由を正直に伝えたか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
正直に伝えた人が67.2%で、7割近くになりました。
退職理由をどう伝えるか悩みつつ、結局正直に伝える人も多いとわかります。
ただネガティブな退職理由の場合は、正直に話すことで人間関係がギクシャクしてしまうことも。
「どうせ辞めるんだから」と思うかもしれませんが、無用なトラブルを防ぐためには無難な言い回しを考えるほうが得策でしょう。
では「正直に伝えた理由」「伝えなかった理由」について、具体的な回答をもとに紹介していくので確認していきましょう。
正直に伝えた理由
- 上司が親身になって話を聞いてくださったからです(24歳 女性)
- 隠すほどの内容ではなかった。また慰留されたくなかったので、嘘偽りなく退職の理由を伝えました(28歳 女性)
- これまでお世話になった会社なので、嘘ではなく正直に前向きにお伝えしたかった(36歳 男性)
「隠すような理由ではなかった」「お世話になった上司に嘘をつきたくなかった」などの回答が寄せられました。
「進学・留学」「新しい目標のため」「家庭の事情」「体調不良」などの場合は、正直に話しても理解を得やすいでしょう。
また「上司の関係性が良かったため、正直に話した」という人も。
「嘘がバレると関係が悪くなると思った」という回答もありました。
正直に伝えなかった理由
- 一番の理由が、上司が嫌だったから。本人に「あなたが嫌だから退職します」と伝える勇気がなかった(22歳 女性)
- 本音を言うと相手が気を悪くすると思ったので、ある程度オブラートに包んで説明しました(28歳 男性)
- 正直に言ってしまうと、会社批判ばかりになってしまうので。よく思われないと思ったので、正直な理由は伝えませんでした(32歳 男性)
「職場や人間関係への不満」が原因で退職する人は、理由を正直に伝えないケースが多いとわかりました。
「職場の雰囲気が悪くなる」「正直に伝える勇気がない」などの理由が挙げられています。
また「正直に伝えたところで理解してもらえない」という諦めのコメントからは、職場の上司・同僚を信頼していないことも伺えます。
退職理由を正直に伝えるかはケースバイケースです。
職場批判とも捉えられかねない理由などは、正直に伝えないほうがいいケースもありますし、正直に退職理由を話すことでスムーズに退職できるケースもあります。
自分で正直に理由を話すべきか判断ができない人は、転職エージェントに相談するのも1つの方法です。
転職エージェントと言えば、仕事紹介や転職活動の支援をしてくれるサービスという認識を持っている人もいるのではないでしょうか。
実は、転職エージェントでは円満退職できるようアドバイスもしています。
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調査結果から見えた退職を伝える際の注意点
アンケートの調査結果、上司へ退職の意思を伝える際にもっとも悩むことは「退職理由の伝え方」でした。
会社や人間関係への不満をストレートにぶつけてしまうと、トラブルになることもあるので注意しましょう。
できるだけ「前向きな理由」「上司が納得せざるを得ない理由」を伝えるのがおすすめです。
時期としては退職希望日の1~3ヶ月前程度に伝えるのが目安。
仕事の予定や人員配置も考慮して、早めに伝えておきましょう。
実際に退職意思を伝える際には、まずはメールなどでアポを取り「突然申し訳ありませんが」と枕詞を添えて切り出すのがおすすめ。
報告相手の都合や心情への配慮を見せ、悪印象を与えないように報告するのが円満退職への第一歩です。
「上司が怖い」「引き留めにあって退職できない」など、辞めたくても会社を辞められない方は、「退職代行サービス」を利用するという方法もあります。
仕事を辞める理由を考えたり伝えるのが苦痛な人におすすめ。
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