「東京で自分の力を試したい」「東京での生活に憧れがある」という人も多いのではないでしょうか。
しかし地方から上京して転職する場合、「地方よりも物価が高そう」「東京での生活に馴染めるかな」など不安が多いですよね。
今回は、地方から上京しての転職経験者192人にアンケートを実施。
- 調査対象:地方から上京して転職した経験のある方
- 調査日:2022年1月9日~24日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:192人(男性103人/女性89人)
メインとして「上京して転職した理由」や「上京時に不安に感じたこと」について質問、回答数の多い順にランキング形式で紹介しています。
他にも以下の質問もしているので、興味のある項目があれば、あわせてチェックしてみてください。
- 上京転職に向けた転職活動のタイミングは?
- 上京転職は成功したか?それとも失敗だった?
- 上京転職した際に選んだ転職活動の方法は?
上記の結果をもとに、上京転職で不安に感じたことへの対処法や失敗しないためのポイントについても解説しているので、少しでも参考になれば幸いです。
192人に聞いた!上京転職の理由ランキング
地方から上京して転職した経験がある人に「上京して転職した理由」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「地方より仕事が多い(49人)」です。
2位「東京への憧れ(30人)」、3位「地方より収入が高い(24人)」と続きます。
以降、4位「やりたい仕事が東京にある(19人)」、5位「地方を離れたい(15人)」、6位「楽しく暮らせそう(10人)」、7位「転職先がたまたま東京(9人)」の結果となりました。
「求人数の多さ」「選択肢の幅」「収入」など、東京で働くメリットに惹かれて上京転職した人が多いとわかります。
また「地方を離れたかった」「地元の人間関係に疲れた」など、地方・地元へのネガティブな感情を理由として挙げた人もいました。
では具体的な回答を紹介していくので確認していきましょう。
上京転職の理由1位 地方より東京のほうが仕事多い
上京転職した理由ランキング1位は192人中49人が回答した「地方より仕事が多い」です。
「地元には魅力的な仕事がない」「東京は求人数が多い」といった回答が多数寄せられました。
大企業が集中していて業種や職種の選択肢が多い東京は、転職希望者にとって魅力的です。
地方には好条件な仕事が全くないというわけではありません。
ただ「好条件の求人が少ないため、競争率が高くなり諦める」というケースはあるでしょう。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 企業が多く、仕事を見つけやすかったから(転職時23歳 女性)
- 実家が田舎で仕事がなかったため、上京しようと決意しました(転職時26歳 男性)
- 上京した方が転職先の数が多く、自分に合った職探しができるためです(転職時36歳 男性)
上京転職の理由2位 東京への憧れ
2位は192人中30人が回答した「東京への憧れ」です。
「東京で仕事したかった」「東京で暮らしたかった」という意見が多数。
東京は流行の最先端であり、刺激の多い都会なので、やはり憧れますよね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- やはり東京で仕事することに憧れていました(転職時25歳 女性)
- コンビニもない田舎に住んでいたので、漫画やドラマに出てくる東京に憧れていた(転職時26歳 女性)
- 東京での生活に憧れを持っていたから。年に1度くらい地元から東京に行くたび、「ここで生活できたら最高だろうな」と思いました(転職時34歳 男性)
上京転職の理由3位 地方より収入が高い傾向があった
3位は192人中24人が回答した「地方より収入が高い傾向があった」でした。
東京で働く方が、地方で働くよりも年収はアップする傾向があります。
東京には大企業や勢いのあるIT・ベンチャー企業などが多いからですね。
ただ家賃などの物価が地方よりも高いため、出費も増加傾向に。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 地方の給料よりも、都内の方がいいから(転職時27歳 女性)
- もっと年収を上げて生活にゆとりが欲しかったため(転職時29歳 男性)
- 地元だと稼げないので転職しました(転職時42歳 男性)
上京転職の理由4位 やりたい仕事が東京にある
4位は192人中19人が回答した「やりたい仕事が東京にある」でした。
「東京にいかないと、希望する職種につけない」と上京した人も多いことがわかります。
具体的な職種としては「ゲーム会社のプログラマー」「外資系メーカーのリサーチャー」などが挙がりました。
大手企業の本社で働きたい、IT系ベンチャーで働きたいといった場合も、東京のほうが該当企業が多く挑戦しやすいでしょう。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 地元で勤めていた会社が倒産した際、同じ職種が地元にはなかった。職種を変えずに就職するには、上京するしかなかった(転職時21歳 女性)
- 夢だった職種が地元にはなく、上京する必要があったため(転職時24歳 女性)
- 旅行業界を希望していて、興味のある専門地域に特化した旅行会社が東京にあったので(転職時31歳 男性)
上京転職の理由5位 地方を離れたい
5位は192人中15人が回答した「地方を離れたい」となりました。
「地元・地方に馴染めない」「親元を離れたい」など、ややネガティブな理由で上京した人もいるとわかります。
ただ「とにかく地元を出たい」「東京にいけば何とかなるだろう」という勢いだけの人も。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 地方(四国)にいるのが窮屈でたまらなかった(転職時23歳 男性)
- 進学を機に上京しましたが、就職に失敗し田舎に帰りました。しかし田舎の生活に馴染めず、再度上京しようと思いました(転職時27歳 男性)
- 元々地元の閉塞感が苦手だったことから、「上京すれば独身女性が引け目を感じずに働ける場所があるのでは」思い上京した(転職時48歳 女性)
上京転職の理由6位 楽しく暮らせそう
6位は192人中10人が回答した「楽しく暮らせそう」がランクイン。
「東京は遊べる場所が多い」「旅行などに便利」といった回答が寄せられています。
東京はレジャースポットも多いですし、コンサートなどのイベントも盛んに開催されていますよね。
とくに趣味がある人は、東京にいたほうが趣味の活動に便利と感じるようです。
「友人が東京で楽しく過ごしているのを知ったのがきっかけ」という体験談もありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- アイドルのファンをしているので、東京にいないと不便なことが多かったから(転職時26歳 女性)
- 都会で遊びたくて上京しました(転職時30歳 男性)
- 関東に友達が多いことと、趣味でイベントなどに参加する際に時間と交通費を抑えるため(転職時39歳 男性)
上京転職の理由7位 転職先がたまたま東京だった
7位は192人中9人が回答した「転職先がたまたま東京だった」ことでした。
上京転職を狙ったわけではなく、「転職したら、偶然勤務地が東京だった」というパターンの人も多いようです。
「本社が東京だったから」「一番近い拠点が東京だったから」などの回答が寄せられました。
東京で転職したいけどうまくいかないという人からすれば、とても羨ましいですよね。
「そもそも転職時に勤務地にはこだわっていなかった」という人もいました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 転職先が東京だったので上京しました(転職時20歳 男性)
- 全国展開のリフレクソロジー・ボディケアの会社に入社。研修や初任地が東京だったため(転職時45歳 女性)
上京転職に不安に感じたことランキング【悩み別の対処法も解説】
次に、地方から上京して転職した経験のある人へ「上京転職するうえで最も不安だったこと」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「金銭面でやっていけるか(69人)」。
2位「知り合いがいない(35人)」、3位「新しい仕事・職場への不安(29人)」と続きます。
以降、4位「仕事が見つかるか(13人)」、5位「一人暮らしできるか(12人)」、6位「交通機関・通勤ラッシュへの不安(11人)」、7位「住まい探しへの不安(10人)」の結果となりました。
仕事そのものや転職活動への不安より、「東京での生活」についての不安を挙げた人が多くなっていますね。
なお8位以下には「治安・防犯面」「方言があること」などが入りました。
では具体的な回答を紹介していくのでチェックしてみてください。
上京転職に不安に感じたこと1位 金銭面でやっていけるか不安
1位は192人中69人が回答した「金銭面でやっていけるか不安」です。
家賃など物価の高さに不安を感じていたという人が多数いました。
収入と支出のバランスがとれるかを心配する人も多いです。
また、東京に行っても車を手放したくないという人だと、駐車場料金の高さにも驚くでしょう。
「給料のいい職種ではないため、金銭面でやりくりできるかが不安だった」というコメントもありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 物価や家賃が高いので、生活していけるか不安でした(転職時23歳 男性)
- 「生活費が高いのでは」と不安でした(転職時26歳 女性)
- 地方より物価が高く、給与とのバランスが取れるか不安でした(転職時36歳 男性)
金銭面の不安がある人は、収入や家賃だけでなく、生活費がどれぐらい必要かを事前に把握しておきましょう。
上京する前に収支のバランスをシュミレーションしておくと、お金のピンチを回避できるからですね。
また、転職前に貯金をしておくこともおすすめです。
万が一お金に困っても、いざという時に貯金を切り崩せるので安心感があります。
どうしても不安な人は、支出の中で大きい家賃を抑えるために、「家賃補助」や「寮」などの用意がある企業を選んでみてはいかがでしょうか。
上京転職に不安に感じたこと2位 知り合いがいないから不安
2位は192人中35人が回答した「知り合いがいないから不安」です。
家族や友人がまったくいないところで生活するとなると、「病気になったら、誰に頼ればいいんだろう」などと不安になりますよね。
また上京してから転職活動や住まい探しをする場合には、近くに知り合いがいないと不安感が増してしまいそうです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 知り合いなどが一切いなかったので不安でした(転職時20歳 男性)
- 周りに知り合いがいないため、頼りにできる人がいないこと(転職時24歳 女性)
- 知り合いもいないところでやっていけるか、友達ができるか不安だった(転職時30歳 女性)
まずは職場の人との交流からはじめてみてはいかがでしょうか。
一番身近な人で「仕事」という共通の話題もあるため、飲み会や会社の行事へ積極的に参加し、人間関係を広げておくといいでしょう。
しかし、職場で合う人がいなかったり、職場以外の知り合いが欲しい人もいますよね。
そんなときは、趣味のサークルや習い事をはじめて、知り合い作りをするのもおすすめです。
飲食店が多い東京なので、いきつけの店を作れば、常連さんとの出会いがあるかもしれません。
また、複数の人と一緒に住む「シェアハウス」を利用するのも、東京での都会暮らしにピッタリではないでしょうか。
上京転職に不安に感じたこと3位 新しい仕事・職場への不安
3位は192人中29人が回答した「新しい仕事・職場への不安」です。
「職場に馴染めるか」「仕事をこなせるか」などの回答が寄せられました。
「自分の力が通用するのか」というコメントからは、「田舎者だからとバカにされたくない」という熱い思いも感じられます。
「仕事のペースについていけるか心配だった」というコメントも。
地方では東京よりものんびり仕事が進むと感じている人も多いですね。
そのため、東京での仕事の進め方やスピード感についていけるか不安を覚える人もいるようです。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 仕事が続けられるか不安だった(転職時26歳 男性)
- 自分の能力が通用するかどうか(転職時28歳 女性)
- 仕事面では、大都市で通用するかが不安だった(転職時51歳 男性)
田舎から上京してきたことをあまり意識しないのをおすすめします。
なぜなら、意識し過ぎて不安が強くなると仕事に支障をきたす可能性もあるからですね。
たとえばスキルもキャリアも十分あるのに、「田舎の会社だから通用したのかもしれない」と思い込んでしまい、本来の力が発揮できないケースなどが挙げられます。
「2016年社会保障・人口問題基本調査第8回人口移動調査」によると、東京生まれで東京在住の人は54.4%。
残り約45%は地方出身者と、東京にはあなたのように上京転職してきた人や、地方出身者もたくさんいます。
また東京は変化も早く、仕事のスピードの速さも感じやすいかもしれません。
しかし、働くうちに慣れてくるので不安になり過ぎないように努力しましょう。
上京転職に不安に感じたこと4位 仕事が見つかるか不安
4位にランクインしたのは192人中13人が回答した「仕事が見つかるか不安」でした。
仕事を決める前に上京した場合には、転職活動がうまくいくかかなり不安になりますよね。
地方にいる間に転職活動すれば「転職がうまくいかなければ、もうしばらく地方にいようかな」と考えられます。
しかし上京してしまっていると、半分退路を断たれているような状態なので、不安も大きくなるのかもしれませんね。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 仕事のあてがないまま上京してしまったため、ちゃんと見つかるか不安だった(転職時25歳 女性)
- 引越しの時期は決まっていたので、仕事が無事に決まるか不安でした(転職時29歳 男性)
- 一番心配だったのは「就職がちゃんと決まるか」でした(転職時47歳 女性)
転職できるかの自信がなかったり仕事が見つかるか不安だったりする場合は、内定をもらってから上京することをおすすめします。
転職先が決まる前に上京すると、収入のない状態が続くので金銭的にも厳しくなり、焦りや不安なども出てくるからですね。
どうしても上京が先になる場合は、当面の生活費を準備しておくと、じっくり落ち着いて仕事探しができるでしょう。
また、スキルや経験が浅い人は、希望の仕事が見つかりにくかったり、転職活動に時間がかかる可能性もあります。
上京しての転職活動をスムーズに進めるためにも、転職エージェントの活用はおすすめです。
上京転職に不安に感じたこと5位 一人暮らしできるか不安
5位は192人中12人が回答した「一人暮らしできるか不安」がランクイン。
上京して初めて一人暮らしをする人は、自炊や家計のやりくりなどの生活面も不安ですよね。
また、東京での新しい仕事と初めての一人暮らしが同時にスタートすると、精神的な負担も大きくなりがちに。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 自炊できるか、洗濯や掃除などがちゃんとできるかなどが不安でした(転職時23歳 男性)
- 一人暮らしは初めてだったので、問題なく生活できるか不安だった(転職時39歳 男性)
一人暮らしも慣れてしまえば快適になるので、あまり心配しすぎないようにしましょう。
これまで実家暮らしだった人は、自炊に対する不安が大きいかと思いますが、はじめは時間がかかるものの、慣れれば問題なくこなせるはずです。
今はネットやアプリで調べれば、初心者向けのカンタンなレシピも見つかります。
「クックパッド」や「クラシル」をはじめとして、You Tubeにもたくさんのレシピ動画がアップされています。
筆者自身も一人暮らしなのですが、「料理研究家リュウジのバズレシピ」動画にはずいぶんと助けられています。
いきなり手の込んだ料理に挑戦せず、作れそうなものから少しずつ覚えるといいでしょう。
自炊ができなくても、東京にはコンビニやデリ、飲食店がたくさんあるので活用してください。
仕事が忙しい場合は、掃除や洗濯などの家事は、まとめて週末に行うのもおすすめです。
「東京での一人暮らしが楽しみで仕方ない」という人でも、環境の変化で知らず知らずのうちにストレスを溜めてしまうこともあります。
「近くに頼れる人をつくる」「たまには地元に帰る」などの工夫をしてみましょう。
上京転職に不安に感じたこと6位 交通機関・通勤ラッシュへの不安
6位は192人中11人が回答した「交通機関・通勤ラッシュへの不安」となりました。
地方出身だと「電車に乗ったことがない」「車移動がメイン」という人もいます。
そのため「通勤ラッシュに慣れるか」「うまく乗り換えできるか」などに不安を感じた人も多いようです。
複数路線が乗り入れる駅は迷路のようなので、慣れないうちは不安に襲われるかもしれません。
「満員電車は結局克服できていない」というコメントもありました。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 今まで車移動だったので、電車通勤が不安でした(転職時22歳 男性)
- 満員電車に慣れるかどうか(転職時27歳 男性)
就業前に電車に乗るなどして、通勤経路の下見は必ずしてください。
改札の場所や会社に一番近い出口、乗り換えがある人はホームの位置や道順などをチェックしておくと、スムーズに職場までたどりつけるでしょう。
東京では1つの駅に複数の出口があったり、地下通路が複雑に入り組んでいたりと、地方の駅とは違う構造になっているところも少なくありません。
なかでも新宿駅などは特に入り組んでいるうえ、出口を間違えると遠回りをするハメになるので注意しましょう。
また、車ではなく電車での通勤が中心なので上京してきた人は乗客の多さにびっくりするかもしれません。
テレワークの導入が進み、混雑率は減少しているものの、令和2年度の調査では混雑率129%の路線もあります。(参照:令和2年度 東京圏における主要区間の混雑率)
以前はピーク時に混雑率190%に達することもありました。
不安が大きい人や満員電車に自信のない人は、徒歩や自転車での通勤も検討し、住むところや勤務先を考えてみてください。
上京転職に不安に感じたこと7位 住まい探しへの不安
7位は192人中10人が回答した「住まい探しへの不安」となりました。
「東京のこの街に住みたい」と決めている人もいる一方、土地勘がない場所での住まい探しで「どこがいいのか」と不安になる人もいます。
また上京転職する場合は、住まい探しのタイミングも難しいもの。
家を決めるのが早すぎると内定をもらえないときに困りますし、遅すぎるとバタバタしてしまうでしょう。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 家を借りる場所について、治安の良し悪しがわからなかった(転職時24歳 男性)
- 住まい探しは一番不安だった。上京後に転職活動したため無職扱いになり、大変だった(転職時27歳 男性)
- 住む家も決まらないまま仕事が始まってしまったので、家が決まるか不安だった(転職時43歳 女性)
住まい探しをする際、次の3点は必ずチェックしましょう。
- 自分にとって暮らしやすそうか?
- 家賃は適正か?
- 職場への交通の便は良いか?
上記3点を満たしていないと、ストレス抱えた生活を送ることになりかねません。
住まい探しのタイミングは、仕事が決まってからがおすすめです。
会社によっては寮・社宅に入れたり、内定後の転居なら引越し費用を負担してくれたりするところもあります。
また、無職だと借りられないケースもあるので注意しましょう。
もし住まい探しが間に合わない場合は、次の方法もあるので参考にしてください。
- 一時的に「寮」や「社宅」に入る
- 「ウィークリーマンション」や「ホテル」を仮住まいにする
不動産屋さんへ行かなくても、LINEやチャットでお部屋探しの相談やお手伝いをしてくれる「イエプラ」などの便利なサービスもあります。
休憩時間や移動中の時間を使って、毎日深夜0時まで相談できるので、現在の仕事と転職や引越の準備で忙しい方におすすめと言えるでしょう。
上京転職をするうえでの転職活動タイミング
続いて、地方から上京して転職した経験のある人に「転職活動をしたタイミング」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
「地元にいる間に転職活動した(66.7%)」が多数。
上京してから転職活動した人の倍になりました。
上京してから転職活動すると「無職なので住まい探しが難しい」「内定を得られなかったときに困る」などのリスクがあるからだと考えられます。
また現在はオンラインでの採用面接が広まり、地方にいながらでも東京にある企業の選考に参加しやすくなっています。
以前より、地方にいながら上京に向けた転職活動をする人も増えているかもしれませんね。
上京転職は成功したか?それとも失敗だった?
さらに地方から上京して転職した経験のある人へ「上京転職は成功だったか、失敗だったか」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
「成功(30.7%)」「どちらかといえば成功(50.5%)」が合わせて8割を超えました。
上京転職には金銭面などの不安があるものの、転職して良かったと感じている人が多いとわかります。
「東京で働きたいけど不安だな…」と感じている人にとっては、勇気をもらえる結果ですね。
では「成功だった理由」「失敗だった理由」について、具体的な回答をもとに紹介していくので参考にしてみてください。
上京転職は成功と回答した人の理由
成功だったと答えた人からは「収入が上がった」「スキルアップできた」「刺激が多く楽しい」といった回答が寄せられました。
「上京転職した理由」と重なる回答が多く、東京で希望を叶えた人が多いとわかります。
「不安や大変なことはあったが、数年経てば慣れる」という経験談も。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 東京は朝起きてから夜寝るまでずっと楽しい(転職時26歳 女性)
- 収入が上がり、スキルアップもできたからです(転職時31歳 男性)
- 希望通り上場企業で勤務でき、転職でステップアップを果たせたため(転職時32歳 男性)
上京転職は失敗と回答した人の理由
失敗だったと答えた人からは「金銭面での問題」「寂しくて精神的にツラかった」などの回答が寄せられました。
「転職先に馴染めず、体調を崩した」という人も複数。
上京転職ですと、仕事に行き詰まったときなどに頼れる友人・家族が近くにいないケースも多いでしょう。
「ツラさを吐き出せない」「気分転換につきあってくれる友人がいない」ことで、より落ち込んでしまったのかもしれません。
「無計画に上京してしまって失敗」という回答もあり、上京しての転職には計画性や明確な目標や目的も大切だとわかります。
以下、実際に寄せられた回答を紹介します。
- 自分のしたいことが不明確だったため、上京しても何も見つけられなかた(転職時24歳 女性)
- 友達もおらず、プライベートで寂しさがつきまとう日々を送るしかなかったから(転職時31歳 女性)
- 転職して収入はアップしましたが、家賃が高く、実際に手元に残ったお金は上京前より減りました(転職時36歳 男性)
上京転職で失敗しないために押さえておきたい3つのポイント
上京転職で失敗しないためにも押さえておきたいポイントは以下の3つです。
- 転職先を決めてから上京する
- 上京転職する目的をはっきりさせておく
- 転職エージェントを活用する
1.転職先を決めてから上京する
上京してからのほうが、腰を据えて転職活動できると思う人もいるのではないでしょうか。
また、オフィスに直接出向いて面接も受けられるので、職場の雰囲気や様子を自分の目で確認できるメリットを感じる人もいるでしょう。
地方から東京へ転職する際は、転職先を決めてから上京するようにしましょう。
なぜなら、仕事が見つかっていない状態で上京してしまうと、転職が決まらなかったときに以下のリスクが出てきます。
- お金が底を尽きる
- 焦って転職先を決めてしまう
- ブランクの発生
しかも現在は地方にいながらでも転職活動をしやすい環境が整っています。
- 転職サイトで関東地域の求人検索や応募
- リモートによる企業説明会
- オンライン面接
直接企業に出向くのは、最終面接のみというケースもあるくらいです。
今回のアンケート調査でも、66.7%の人が地元にいる間に転職活動を行っていましたよ。
2.上京転職する目的をはっきりさせておく
上京転職を目指す人は、「なぜ東京で働きたいのか」の目的をはっきりさせておきましょう。
上京後に辛いことやしんどいことがあっても、目標や目的が定まっていれば、そのために仕事を頑張れるからですね。
たとえば、東京に住むようになったばかりだと、孤独感に襲われるケースも少なくありません。
- 友達がいなくて寂しい
- 知らない土地にひとりだけは心細い
- なかなか東京の生活に慣れない
軽い目的で上京すると、「想像していたのと違った」と思ったら、すぐに仕事を辞めてしまう可能性も考えられます。
- 知り合いが東京で楽しそうにしているから私も上京する
- 東京のおしゃれなオフィスで働いてみたい
- 働いた経験はないけど東京に行ったらなんとかなりそう
上京後すぐ無職になってしまうのは、金銭的な負担はもちろん、心理的な負担も大きくなるのでおすすめできません。
家賃をはじめとした物価の高い東京は、貯金を用意していたとしても、あっという間に底をついてしまう危険性があります。
3.転職エージェントを活用する
上京転職を成功に導くなら、転職エージェントの活用は欠かせません。
理由は、まったく知らない土地での仕事探しをキャリアアドバイザーがサポートしてくれるからです。
次の章で紹介する「上京転職した際に選んだ転職活動方法ランキング」でも、転職エージェントを使った人が一番多い結果になっています。
キャリアの棚卸しから希望やスキルにあったお仕事紹介、応募書類や面接対策といった各種サポートはもちろん、上京転職を希望した場合、以下の情報に精通したキャリアアドバイザーが相談にのってくれます。
- 東京にある企業情報
- 職場の立地など東京の土地勘
全国的に有名な企業だけでなく、東京にある優良企業や勢いのあるベンチャー企業、通勤の利便性を考慮したお仕事の紹介もあるわけですね。
また、企業との間に入って面接のスケジュール調整や年収交渉、上京転職のフォローなども行ってくれるので、地元にいながらでも転職活動を効率的にすすめられます。
今回のアンケート調査では、「知り合いがいない」「新しい仕事・職場への不安」「仕事が見つかるか」などが、上京転職をする上で不安だったこと上位にランクイン。
しかし、転職エージェントを使えば、キャリアアドバイザーや担当者を頼れますし、不安要素も取りのぞけますよ。
上京転職した際に選んだ転職活動方法ランキング
最後に地方から上京して転職した経験のある人へ「上京転職した際の転職活動方法」を聞いたところ、回答は以下の結果となりました。
1位になったのは「転職エージェント(61人)」。
2位「転職サイト(58人)」、3位「ハローワーク(30人)」と続きます。
以降、4位「求人情報誌(29人)」、5位「コネ(14人)」、6位「企業に直接応募(9人)」、同率7位「学校・スクール経由(6人)」「派遣会社(6人)」の結果となりました。
転職エージェントやハローワークなど、プロに相談しながら転職活動を進めた人が多くなっています。
地方在住ですと「そもそも上京して転職できるのか」「東京の転職市場はどうなっているのか」など、わからないことや相談したいことが多いからでしょう。
転職エージェントを利用する際には「上京転職の支援実績が豊富なエージェント」を選ぶのがおすすめ。
全国展開している転職エージェントなら、東京の求人も豊富に扱っています。
また「ハローワークは地元の求人が豊富」というイメージですが、全国の求人を閲覧できますよ。
上京転職におすすめの転職エージェント5選
編集部が独自に上京転職におすすめの転職エージェント5社を厳選。
それぞれの転職エージェントの特徴やおすすめポイントを紹介します。
【マイナビAGENT】首都圏の大手・優良企業の求人多数
東京にある大手や優良企業に転職したい人には、マイナビAGENTが使えます。
平成27年度に、厚生労働省が定める「職業紹介優良事業社認定制度」において、「職業紹介優良事業社」に認定された、信頼性の高い転職エージェント。
質の高い求人を多数保有しており、非公開求人や独占求人もたくさんあります。
ブラック企業や怪しい会社に遭遇しにくいのは、上京転職が不安な人にも心強いですよね。
また、手厚いサポートへの評価が高く、とくに20代、30代の若い世代や第二新卒の転職を得意としています。
「応募書類の添削」や「模擬面接」など、転職活動に必要不可欠なフォロー体制も万全です。
- 首都圏の大手や優良企業の求人多数
- 20代・30代の転職支援に強い
- サポート力・マッチング力が高い
【doda】東京の求人も多数アリ
「早く仕事を見つけて上京したい」「オンラインで転職活動したい」という人にはdodaが使えます。
dodaは取り扱っている求人数は20万件以上(※2023年3月時点、非公開求人を含む)。
東京の求人を豊富に保有しており、未経験からハイクラスまで、幅広い業界・職種の案件を紹介してもらえます。
20代の若手から40代以上のミドルまで、年代問わず上京転職にチャレンジできるにも嬉しいポイントです。
またdoadでは「転職フェア」や「転職セミナー」を数多く開催しています。
2019年に東京で行われた転職フェアには、3日間で300以上の企業の出展がありました。
東京で開催される転職フェアに参加して、効率的に転職活動を行うことも可能ですよ。
- 東京の求人数が豊富
- 幅広い年代の人が利用できる
- 大規模な「転職フェア」を東京で開催
【就職カレッジ】交通費・宿泊費を負担してもらえる「上京支援制度」あり
「東京で転職活動がしたいけど、お金に余裕がない」という人には、就職カレッジのサービスが使えます。
就職カレッジは20代の転職に強い転職・就職サポートサービスです。
東京まで片道2時間以上かかる上京希望者は、東京への交通費と1ヶ月分の宿泊費を負担してもらえる「上京支援制度」が活用できますよ。
未経験者は、短期間研修を受けられるのも特徴の1つ。
就職に必要なスキルを学んだら、就職カレッジが厳選した最大20社(※1)の企業との面接も受けられます。
入社後定着率は91.5%を誇っており(※2)、上京後も安定して働ける企業や仕事と出会える可能性が高いですよ。
(※1)「就職カレッジ」公式サイトより(2023年10月時点)
(※2)2019/2/1~2020/1/31に入社した方の3か月定着率
- 20代の転職に強い
- 条件を満たせば「上京支援制度」が利用できる
- 「就職カレッジ」で必要なスキルを学べる
【ハタラクティブ】フリーター・若手の転職に強い
「経歴に自信はないけれど、東京に行って働きたい」という20代は、ハタラクティブが活用できますよ。
ハタラクティブは、第二新卒だけでなく、フリーターやニートからの転職実績も多い転職エージェント。
利用者の2/3が正社員で働いた経験のない方となっており(※1)、「未経験に特化したサポート」を売りとなっています。
また、利用者の半数以上は高卒や専門学校卒なので、学歴に自信がない方でも気兼ねなく利用できます。
「未経験者や大卒以外だとあまり良い求人がないのでは…」と思うかもしれませんが、ハタラクティブ利用者の8割以上は社員数1,000人以上の大企業で内定を獲得。(※2)
内定率も80%以上と高水準を誇っています。(※3)
地方在住者には電話でのカウンセリングにも対応しており、上京時の面接日程の調整などサポートも充実。
地方に住みながら東京のお仕事探しができますよ。
(※1)「ハタラクティブ」公式サイトより(2023年10月時点)
(※2)2019年4月時点
(※3)2022年2月~2022年4月時点の面接実施した求職者数のうち、内定が出た求職者の割合
- 未経験者に特化したサポート
- フリーターやニートからの就職実績も多数
- 地方在住者の転職支援が充実
【JACリクルートメント】ハイクラス転職で上京を目指せる
「さらに高いポジションを目指したい」「高収入を希望している」という人は、JACリクルートメントが使えるサービスです。
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掛け持ち登録も問題ないので、迷った人は2社、3社と登録してみてくださいね。
上京転職におすすめの転職サイト3選
編集部が独自に選んだ、上京転職におすすめの転職サイトは次の3つです。
それぞれの転職サイトの特徴やおすすめポイントを紹介します。
【リクナビNEXT】上京転職に使える条件設定で求人検索できる
自分で求人検索して転職活動を進めたい人には、リクナビNEXTは便利なサービスです。
リクナビNEXTは、日本最大級の求人データベースを保有する転職サイト。
職種や業種も豊富で、「他社と比較して圧倒的に求人数が多い」「希望の職種・業界の求人を見つけやすい」との口コミも多く寄せられています。
「社宅・家賃補助制度あり」「面接1回」など、上京転職を目指す人が使える条件を設定して求人検索もできますよ。
「履歴書・職務経歴書のテンプレート」をはじめ、「転職ガイド」や「転職コラム」といった、転職活動に役立つコンテンツも充実。
転職市場の情報収集にも使えるので、登録を検討して損はない転職サイトです。
- 日本最大級の求人データベースを保有
- 転職活動に役立つコンテンツあり
- 希望に合った求人が探しやすい
【ビズリーチ】東京の企業からハイクラス案件のスカウトが届く
「上京したいけど転職活動をする時間がない」という人は、ビズリーチのサービスが使えます。
ビズリーチは、管理職や高度プロフェッショナル職などの「ハイクラス求人」を専門に扱うスカウト型転職サイトです。
企業やヘッドハンターから直接スカウトが届くので、仕事が忙しくて転職活動の時間がない人にもぴったりです。
また、面談や面接の確約されたスカウトもあり、地方にいながらでも効率的に転職活動を進められます。
ビズリーチの求人のうち、3分の1が『年収1,000万円以上』(※)。
「選ばれた人だけのハイクラス転職サイト」と謳っている通り、登録には審査があり、企業側も厳選されています。
利用者からは「納得できる求人に出逢えた」「他サイトでは見かけない求人が多くて驚いた」「魅力的な企業からのスカウトがたくさん届いた」という口コミが多数。
ハイクラス求人は東京などの都市部に集中しているため、経験や実績に自信がある人なら、好条件の転職がのぞめますよ。
- 求人の3分の1が「年収1,000万円以上」(※)
- 「転職サイト」「エージェント」「スカウト」の機能が揃う
- 効率的に転職活動がすすめられる
※2021年1月現在
【エン転職】転職後の支援あり
「求人企業の詳細な情報を知りたい」「転職しても仕事が続くか不安」という人は、エン転職が使えます。
求人企業を丁寧に取材し、求人記事に細かな情報が記載されているのと、入社後3年間のサポートサービスがあるエン転職。
企業の雰囲気や仕事内容を知った上で応募できるので、入社後のミスマッチを回避できます。
また、無料の研修講座『エンカレッジ』で学べるため、転職先で活かせるスキルを身につけることも可能です。
そのため、「上京したのに仕事がうまくいかず辞めてしまった」なんてことにもなりません。
6年連続「顧客満足度No.1」の転職サイト(※)なので、転職を考えはじめたら、一度チェックしてみてくださいね。
- 詳細な求人情報が掲載されている
- 転職後のサポートあり
- 6年連続でオリコン顧客満足度No.1(※)
※2018-2023年オリコン顧客満足度調査 転職サイト第1位
複数の転職サイトに登録しておくことで、それぞれのサイトにしか掲載されない求人を漏れなくチェックできるからですね。
今回紹介している3つの転職サイトすべてに登録するのもアリですよ。
もちろん、転職エージェントとの併用も問題ありません。
あなたの希望条件にマッチした『転職エージェントや転職サイト一覧』を一発検索できる「絞り込み検索機能」も用意したので、ぜひご活用ください。