今よりもっと年収が高かったら「これをしたい」「あれもできるのに…」と思うことはありませんか?
今回は、働く男女500人に『年収が1,000万円あったらお金をかけたいこと』についてアンケート調査を実施。
その結果をランキングにしました。
- 調査対象:現在お仕事をしている方
- 調査日:2021年10月7日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性348人/男性152人)
年収1,000万円あったらお金をかけたいこと1位は「住宅関連」
働く男女500人に「年収が1,000万円あったらお金をかけたいこと」を聞きました。
その結果、ダントツの1位は、「家の購入・リフォーム・ローン返済」などの住宅関連でした。
2位は「旅行/レジャー」、3位は「生活水準を上げる」と、休日や日々の生活を充実させることにお金をかけたいと思っている人が多いことがわかります。
では、ランキング10位までを、回答者のコメントと共に見ていきます。
1位 家の購入・リフォーム・ローン返済
- 賃貸マンションから引っ越して、戸建てを買いたい(30代 女性)
- 家のローン返済に充てたい(50代 男性)
- 持ち家のリフォーム費用にしたい(40代 女性)
1位は「家の購入・リフォーム・ローン返済」。
「家を買いたい」「リフォームや建て替えをしたい」「ワンランク上のマンションに引っ越したい」といった声が多数寄せられました。
通勤しやすい駅近や会社の近くに引っ越したいという意見も。
また、住宅ローンの返済額の増額や繰り上げ返済をしたいという回答も目立ちました。
家計の固定費のなかでも家賃や住宅ローンの額は最も大きいため、収入が増えたら一番にお金をかけたい項目となっているようです。
2位 旅行/レジャー
- 旅行にお金をかけたい。素敵なホテルに泊まったり、美味しいものを食べたりしたい(40代 女性)
- 家族で毎年行っている国内旅行を海外旅行にしたい(30代 女性)
- 1番お金をかけたいのは旅行。行ったことない国にたくさん行きたい(40代 男性)
2位は「旅行/レジャー」。
旅行やレジャーなどの娯楽は、使えるお金に限りがある場合、衣食住よりも後回しになってしまいますよね。
そのため、「収入が増えたら頻繁に旅行をしたい」という声が多数寄せられました。
また、普段旅行をしている人からは、「国内ではなく海外に行きたい」「豪華なホテルや旅館に泊まりたい」など、旅行内容をランクアップしたいとの回答も目立ちました。
3位 生活水準を上げる
- 日々の食事にお金をかけたい。シャインマスカットを夕飯に毎回出したり、牛肉を松阪牛にしたり、ランクアップしたい(40代 女性)
- 栄養バランスを考えたおいしい食事を毎食食べたい。安い食材を購入してそこから考えられるメニューを作るのではなく、食べたいものありきで、必要な食材を購入したい(30代 女性)
- 家具や家電を買い替え生活水準を上げたい。冷蔵庫をもっと大きいものにしたり、キッチン用品をティファールで揃えたり(20代 女性)
3位は「生活水準を上げる」。
年収が増えたら、衣食住の質を今よりも上げたいと思っている人が多数いました。
なかでも多かったのは、食生活を充実させたいという意見。
普段、限られた予算で食事を作っている女性からは、「食費を気にせずに食材を買いたい」「食べたいものを我慢しない食生活を送りたい」といった声が寄せられました。
また、便利家電を買って家事をラクにしたいという人や、月に何度かは家事代行サービスを利用したいという人も複数いました。
4位 子どもの教育資金
- 子供の教育に力を入れたい。習い事などやりたい事はできるだけさせてあげたいし、周りの環境が良い学校に入れてあげたい(20代 女性)
- これからの塾代と大学費用を積み立てたいです。お金が無いからできない、というのを無くしてあげたい(40代 女性)
- 息子の大学費用を奨学金ではなく、全額払ってあげたい(50代 女性)
4位は「子どもの教育資金」でした。
「習い事をたくさんさせてあげたい」「希望する進路に進ませてあげたい」などの声が多数。
「お金を理由に子どもの希望やチャンスを潰したくない」との声も多く寄せられました。
人生の三大出費と言われる教育費は、幼稚園から大学卒業までで1,000万円~2,500万円ほどかかります。
さらに、習い事や塾なども考えると、教育資金はいくらあっても十分とは感じられないのかもしれません。
現在の収入では「子どもの希望を叶えられない」または、親自身が「子どもの教育にかけられるお金が足りない」と思っている人が多いことがわかります。
5位 投資/資産運用
- 今は独身なので、投資にもっとお金を回したい。そしてみんなより早めにセミリタイアしたい(30代 女性)
- 生活水準は変えずに、将来早く仕事を辞めてもいい安心材料を投資を通して作りたい(30代 男性)
- 老後の資金のため、積立投資をしたい(50代 男性)
5位は、株・FX・不動産などの「投資/資産運用」でした。
目的は「老後に備えたい」「セミリタイヤするため」など。
投資はマイナスになる可能性もあるため、余裕資金で行わなければいけません。
そのため、年収が1,000万円になっても今の生活は変えずに、生活費の余剰分を「投資や資産運用」にまわしたいという堅実な意見が多く寄せられました。
6位 貯蓄
- 老後の資金の為に定期貯金の金額を増やす(50代 男性)
- 自分が老人福祉施設に入るときの頭金にするために貯金する(40代 女性)
- 安定した収入が得られること・健康でずっと働けることの保障がないんだということを実感したので、将来のために余分をすべて貯蓄にまわしたい(30代 女性)
年収1,000万円あったらお金をかけたいこと6位は「貯蓄」でした。
貯蓄の目的は「老後に備えて」という人が大半。
『老後2,000万円問題』や、年金受給額への不安も影響してか、年収が増えても生活を大きく変えることなく堅実にいきたいと考えている人も多いとわかります。
また、もしものときのためや、高額な買い物をするためにお金を貯めたいという人もいました。
7位 美容
- エステ、ネイル、美容室など美容にお金をかけたい(20代 女性)
- 美容にお金を掛けたい。歳をとるにつれてハリがなくなったり、くすんだりで悩んでいる。見た目も綺麗な人は時間とお金をかけていると思う(20代 女性)
- 脱毛にいきたい、小顔矯正やスキンケアなどにお金をかけたい(10代 女性)
7位は「美容」でした。
「月に1回は美容院に行きたい」「エステやネイルサロンに行きたい」など、もっと美容にお金をかけたいという女性が多数。
一般的に、男性に比べて女性は美容に気を使う傾向がありますが、現在の給料ではお金をかける余裕のない人も多いようです。
脱毛や歯列矯正、美容整形をしたいという声もありました。
8位 車
- いい車に乗りたい(20代 女性)
- いつも車を買い換えるときに中古車を買うので、新車を買いたい(30代 女性)
- 好きな車を買って、カスタムにお金をかけたい(30代 男性)
8位は「車」でした。
男女問わず車好きの方からは、収入が増えたら「高級車や外車に乗りたい」という声が多数。
車、とくに外車は維持費が高いため、収入が少ないと贅沢品になってしまいますよね。
「中古車しか買ったことがないので新車を買いたい」という人や、「車をすきなようにカスタムしたい」という人もいました。
9位 趣味/習い事
- アーティストのライブ、グッズにお金をかけたい(20代 女性)
- CDを買ったり良い再生機器を買ったりする。舞台や映画にたくさん行きたい(20代 女性)
- ダンスなど、習い事をいろいろ行きたい(30代 女性)
9位は「趣味/習い事」。
すきなアーティストのライブ、ゲームやCDの購入といった趣味にお金を使いたいという声が寄せられました。
また、もっと習い事をしたいという意見も。
年収が増えて自由なお金が増えれば、生活必需品以外にお金をかけることができ、充実した生活が送れそうですね。
10位 親孝行/親の介護費用
- 母にいくらか渡して老後は苦労しないように生活をサポートしてあげたい(40代 女性)
- 親孝行をあまりできていないので毎月仕送りをしたり、どこか旅行でも連れていってあげたいと思う(20代 男性)
- 両親の老後の面倒を見たい(20代 男性)
10位は「親孝行/親の介護費用」でした。
「毎月仕送りをしたい」「旅行に連れて行ってあげたい」「家を買ってあげたい」など。
また、高齢の両親の介護費用に充てたい、病気の治療費を出してあげたいという声もありました。
年収1,000万円あれば満足のいく生活ができると思う人は8割
「年収1,000万円あれば、金銭面において満足のいく生活ができると思いますか?」と聞いたところ、「思う(47.6%)」「まあ思う(35.8%)」が合わせて83.4%という結果に。
では、なぜそう思うのかについて見ていきましょう。
満足できると思う人の理由
- 今の生活より、はるかに年収が増えるので、今我慢していることにお金を使える(40代 女性)
- 食費を上げれておいしいものを食べる機会が増え、子どもの教育費も思う存分かけてあげれるから、心配事が少なくなり心が豊かになると思う(30代 女性)
- もともとお金のかからない生活をしているから、増える分はすべて貯金に回せる。気持ちが楽になる(40代 女性)
- 今現在、年収は600万円で生活にも少し余裕がある。もし、1000万円なら楽勝だと思う(30代 男性)
年収1,000万円あれば現状の不満は大抵解決できる、との意見が多数。
生活費の心配や、何かを我慢する必要がなくなるため、心にゆとりが生まれるとの声も多く寄せられました。
また、貯蓄に回せる額も増えるため、将来への不安が軽減されることも理由となっているようです。
「現在の収入でも満足できているため、1,000万円ならさらに余裕をもてる」という意見も目立ちました。
満足できないと思う人の理由
- 夫が年収1000万円超えているが税金でかなり引かれるし、児童手当は減額対象になるので(30代 女性)
- 子育て世代にとっては、進学のために塾などの必要な教育費がかかるため1000万では裕福感は得られにくい(40代 男性)
- 現状1,000万円くらいあるが、年収が低いころより仕事での付き合いも増えて、稼ぐなりの出費が出てくるから(30代 女性)
- 年収がいくらになっても欲求は上限がない。生活水準が上がればもっと上を目指してしまう(30代 女性)
所得が多いほど税金も上がるからという意見が多数。
実際、年収1,000万円超えの経験がある人からも、「裕福な暮らしはできなかった」という声が複数寄せられています。
子育て中の方からは、「年収1,000万円では教育に十分なお金をかけられない」という声も。
教育費は、子どもの進路や親の考え方次第で、いくらでもお金がかかってしまう青天井です。
そのため、一般的に高収入と言われる年収1,000万円でも十分ではないと感じる人も多いようです。
また、「良い生活をしてもすぐに慣れてしまう」「人間の欲にはキリがないから年収1,000万円あっても満足はできないと思う」という意見もありました。
まとめ
年収1,000万円あったらお金をかけたいことの1位は、「家の購入・リフォーム・ローン返済」。
住環境を整えたり、固定費のなかでも負担の大きい家賃やローンにお金をかけたいという声が多く寄せられました。
また、「旅行をしたい」「生活水準を上げたい」など、日々の生活や余暇を充実させたい人も多いことがわかりました。
「年収1,000万円あれば満足のいく生活ができると思うか?」という質問には、8割以上が「できると思う」と回答。
1,000万円あれば、生活上の我慢や将来への不安が軽減され、心にゆとりが生まれると考えている人が多いようです。