- いつまでもフリーターのままじゃヤバイよなぁ…
- 親からのプレッシャーもきついし、就職したほうがいいんだろうけれど…
- けど、いざ正社員になるのを考えると怖い…
「このままじゃいけない」という気持ちはあるものの、正社員になることが怖くて一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
伊藤 陽介
株式会社ビズヒッツ代表の伊藤です。
今回、フリーターの男女500人に対して、正社員への就職が不安な理由についてのアンケート調査を実施。
- 調査対象:フリーターの方
- 調査日:2021年8月12日~22日
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 調査人数:500人(女性343人/男性157人)
フリーターの方が、「正社員になることに対して何に恐怖を感じて、何が不安なのか?」を明確化しました。
上記結果に対して、『今後の対処法』についても解説しています。
フリーター生活を続けていることへの不安を感じている人にとって、少しでも参考になれば幸いです。
フリーターから正社員になりたい人は56.6%
フリーターの男女500人に「正社員になりたいですか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「すぐにでもなりたい(24.8%)」「いずれはなりたい(31.8%)」と答えた人が、合わせて56.6%。
5割以上の人が「正社員になりたい」と考えている人とわかります。
では正社員に「なりたい」「なりたくない」と考える理由について、具体的な回答をもとに紹介します。
フリーターから正社員になりたい理由
フリーターから正社員になりたい理由について紹介します。
- 生活が安定するし、保険や年金も職場で入れるので将来への不安が減る(20代女性)
- 給料が増えて生活が安定するから(30代男性)
- 福利厚生やボーナスなど、同じ仕事をしていても格差を感じるから(50代男性)
「正社員になりたい」という人からは、「収入を増やしたい」「社会保険がほしい」「安定した生活をしたい」などの理由が寄せられました。
「結婚するなら正社員になりたい」「娘が生まれたので早く安定した収入を確保したい」「出産後に職場復帰もできるから」など、結婚や子どもの誕生を考えて正社員になりたいと思った人も。
「非正規雇用だとローンが組みにくい」いう回答もありました。
なお「今すぐ」ではなく「いずれはなりたい」と答えた人からは、「今は自由な時間がほしい」「子どもが大きくなったら正社員になりたい」などの回答が寄せられています。
フリーターから正社員になりたくない理由
フリーターから正社員になりたくない理由について紹介します。
- 以前は正社員で働いていたが、責任が重いわりに給料が少なかったため(20代女性)
- 自分の自由な時間が欲しくてフリーターをやっています。正社員になると時間が拘束されてしまうので、なりたくありません(30代男性)
- 個人事業主との複業を目指しているため(40代女性)
「正社員にはなりたくない」という人からは、「自由度が高いほうがいい」「以前は正社員だったが、もううんざり」などの回答が寄せられました。
「今はアルバイトだが、正社員時代よりも高収入」「時給換算するとアルバイトのほうが高い」など、「フリーターのほうが稼げている」という意見も。
「正社員になると音楽活動との両立が難しいため」という人や、「独立を目指しているから」など、目標をもって非正規雇用を選んでいる人もいました。
500人が回答!フリーターから正社員への就職が不安な理由ランキング
500人に対して、「フリーターから正社員への就職で不安な理由」を質問したところ、以下の回答結果となりました。
上位7位までを回答者数とあわせてランキング形式で紹介します。
ランキング1位は「正社員になると仕事の自由度が低くなる(125人)」です。
「フリーターだと自分で働く時間を決められるので、プライベートも大切にできる。正社員だとそうはいかなそうで不安」などの意見がありました。
2位は「就職・転職活動そのもの(77人)」、3位「職場の人間関係(76人)」に対しての不安が続きました。
続けて4位「正社員ならではの責任に耐えられるか(72人)」、5位「正社員としての仕事がこなせるか(55人)」と、正社員としてちゃんとやっていけるかの不安がランクイン。
6位は「職場の労働環境(38人)」、7位「体調への影響(28人)」と続きました。
ランキングの結果をみると、全体的に真面目な方が多い印象です。
「自身がちゃんと就活や仕事できるのか?といった部分に不安を感じたからこその回答が多く寄せられているからです。
8位以下には、「今よりも収入が落ちるのでは」「仕事を長く続けられるか」などの回答も入っています。
なおフリーターから正社員への就職に対して、「不安はない」と回答した人も20人いました。
ではランキングの結果に対する解説とともに、具体的な回答を紹介します。
1位 正社員になると仕事の自由度が低くなる(125人)
1位は「正社員になると仕事の自由度が低くなることに対する不安(125人)」です。
- 自分の時間が自由にもてなくなること(20代女性)
- 自分に合わなかった場合、正社員だと辞めにくい(30代男性)
- いくら自分の体調や家族の体調が悪くても、簡単には仕事を休めないところが不安(40代女性)
「時間に縛られる」「休みにくい」「辞めにくい」などの不安が寄せられています。
正社員について「家庭よりも仕事を優先しないといけないイメージ」を抱いている人も。
また「正社員だと副業NGのところが多いから」「副業がやりにくくなる」という意見もありました。
2位 就職・転職活動そのもの(77人)
「就職・転職活動そのものへの不安(77人)」が2位に入りました。
- まず採用されるのか不安。パートでも約8社応募してやっと受かったので、正社員だとさらにハードルが上がると思います(20代女性)
- 履歴書にずっとフリーターだったことを記載すると、就職に不利になりそう(30代男性)
- 私は49歳ですので「正社員として採用してくれる会社があるのだろうか?」という不安です(40代男性)
「フリーターでいた期間が長いと、採用されにくそう」「フリーター歴が職歴として認められるのか不安」といった回答が寄せられています。
また「書類の作成がちゃんとできるか不安」「面接対策など、わからないことがたくさんある」という声も。
「就職・転職市場ではいまだにフリーターへの風当たりが強いと思う。フリーター=正社員として就職できなかった人と考えず、熱意があるなら正社員として採用される環境になってほしい」という希望を寄せてくれた人もいました。
3位 職場の人間関係(76人)
3位に入ったのは「職場の人間関係が不安(76人)」。
- 人間関係を良好に築けるかが不安(20代男性)
- 自分より年下の方が上司になることがあるのではないかと、少し不安があります(30代女性)
- 人間関係でトラブルに巻き込まれないかなど不安に感じる(40代女性)
「人間関係でうまくいかないことが多いので、長く続けられるか不安」「ハラスメントを受けないか心配」などの回答がありました。
就職活動・転職活動の段階で職場の雰囲気や人間関係を見極めるのは難しいですが「会社訪問したときに、社員が挨拶してくれるか」などをチェックしてみましょう。
転職エージェントから社内の雰囲気を教えてもらえることもあります。
4位 正社員ならではの責任に耐えられるか(72人)
4位は「正社員ならではの責任に耐えられるか不安(72人)」です。
- 責任が重くなると思うので、プレッシャーや緊張に押し潰されないかが非常に不安(20代女性)
- 以前アルバイトから正社員登用された際には、責任の大きい仕事が増えて重荷になりました。そのため次また「正社員に」という話があっても悩むと思います(30代女性)
- 責任が生じる(40代男性)
「責任からくるストレスに負けそう」「しっかりしなきゃいけないというプレッシャーがかかる」などの回答が寄せられています。
「責任感からくるプレッシャーなどで、副業に集中できなくなる」「責任が重くなると残業が増えたり、休みにくくなったりしそう」という不安も。
「非正規でも責任をもって仕事はしますが、正社員はより責任を感じるため、プレッシャーを感じてしまいそう」という人もいました。
5位 正社員としての仕事がこなせるか不安(55人)
5位にランクインしたのは「正社員としてちゃんと仕事がこなせるか不安(55人)」です。
- 正社員はフリーターより業務が多いと思うので、ちゃんとこなせるか不安になります(30代女性)
- 能力以上の仕事を求められるのではないかと不安(40代女性)
- 5年前までは正社員だったもののブランクがあるため「就職しても大丈夫か?」と心配です(50代男性)
「フリーターとして働いていた自分が、正社員になったときにきちんと働けるのか」などの不安が寄せられています。
「パソコン業務やビジネスマナーに不安がある」「単純作業や軽作業しか経験していないので不安」など、スキル・経験不足から不安を感じている人もいました。
6位 職場の労働環境(38人)
「職場の労働環境に対する不安(38人)」が6位に入りました。
- 残業や休日出勤が増えること。正社員として働いている方から残業の話を聞くことがあり「大変なんだろうか」と少し不安です(20代女性)
- サービス残業や無給の朝礼を強要されないか(30代男性)
「残業が増えるのではないか」とか「労働環境がよくない企業だと気づかずに就職してしまいそう」といった回答が寄せられています。
「求人情報の記載内容と実際の勤務時間が違う企業も多い」という意見も。
「以前は労働環境のよくない会社に正社員として勤務していたので、労働環境が気になる」という人もいました。
7位 体調への影響(28人)
7位は「体調への影響に対する不安(28人)」でした。
- 私は体が弱く休みがちなので、正社員だと体調管理も完璧にしないといけないので不安です(20代女性)
- 体力がなく、フルタイムで長期間安定して働いていけるかが心配(40代男性)
「体が弱いので、残業などを求められると体を壊しそう」「病気を持っているので、毎日の通勤や仕事ができるか」などの不安が寄せられています。
「病気のせいで正社員を辞めてフリーターをしているので、また正社員になったら症状が悪化しないか不安」という人も。
「体調のせいで毎月早退することがあるから、正社員は難しいと思う」と、体調面が理由で正社員になることを諦めている人もいました。
フリーターから正社員への就職が不安な場合の対処法
今回のアンケート調査から、フリーターから正社員への就職で不安な理由は、大きく分けて次の3つとなります。
- 就職・転職活動への不安
- 正社員の働き方への不安
- 就職後の会社に対する不安
上記にあげた不安に対しては、さまざまな対処法が考えられます。
例えば、次のようなカタチです。
- 転職ノウハウに関する本を読む
- フリーターから就職成功者のSNSをチェック
- 有名キャリアカウンセラーの動画を観る
数ある対処法の中でも、『フリーターに強い転職エージェントへの無料相談』は試す価値は高いと言えるでしょう。
「就職活動」「正社員としての働き方」「就職後の企業」3つの不安点すべてに対して、サポートできる環境が整っているからですね。
フリーターに強い転職エージェントであれば、上記の悩み対してどれもサポート可能なのですが、不安のタイプ別に強みを持った転職エージェントを紹介します。
フリーターから事務職を目指す就職活動が不安な場合は「ミラキャリ」
「ミラキャリ」は、20代未経験向けの事務職専門の転職エージェントです。
未経験・フリーターから正社員として働ける求人を多数保有しており、応募書類の作成支援や、応募企業の選考&面接対策を丁寧にサポートしてもらえます。
【公式サイト】
https://mirai-step.jp/
就職活動が不安な場合は「DYM就職」
「DYM就職」では、ニート・フリーターに強い転職エージェントならではのノウハウが充実。今後の就職活動の中で何をやるべきなのか教えてもらえます。
例えば、面接練習、書類作成指導、服装指導まで二人三脚でサポートしてくれます。
【公式サイト】
https://talk.dshu.jp/
正社員の働き方への不安がある場合は「ハタラクティブ」
「ハタラクティブ」では、マンツーマンサポートの中で、あなたの特性や興味を診断して、働きやすい企業のみ厳選して紹介してくれる転職エージェントです。
【公式サイト】
https://hataractive.jp/
就職後の会社に不安がある場合は「UZUZ(ウズウズ)」
「UZUZ(ウズウズ)」では、内定を獲得するまでではなく、入社後に感じた不安や悩みも相談できる転職エージェントです。
さらに、UZUZでは「厳しい自社基準でブラック企業を徹底排除」を公式ページ上でも宣言しています。
【公式サイト】
https://daini2.co.jp/
まとめ
非正規雇用で働く500人に「フリーターから正社員になりたいですか」と聞いたところ、「すぐにでもなりたい」「いずれはなりたい」と答えた人は56.6%でした。
また「フリーターから正社員への転職で不安に感じること」第1位は「自由度が低くなる」となりました。
正社員はフリーターに比べて「休みにくい」「辞めにくい」「時間に縛られる・拘束時間が長い」などの回答が寄せられています。
また「採用されるのか」「書類の書き方や面接対策がわからない」など、「転職活動そのもの」に不安を感じている人が2位。
フリーターから正社員への転職活動に不安がある人は、ハローワークや転職エージェントに相談するのも手です。
若手フリーターの転職サポートに特化した転職エージェントもありますよ。