「とりあえず3年」は根拠なし?新卒3年以内に転職した理由とおすすめの転職方法【男女498人アンケート調査】

新卒3年以内に転職した理由 キャプチャ

新卒入社で仕事が合わないと感じても、「とりあえず3年は働くべき?我慢せず転職したほうがいい?」と、迷っている人もいるのではないでしょうか。

「入社後すぐの転職は不利になるのでは」と考えたり、周りに相談しても「もう少し頑張ってみたら」「石の上にも3年だよ」とアドバイスされることもあるからですね。

しかし、新卒3年以内に転職した経験がある男女498人にアンケートを実施したところ、87.4%が「新卒入社から3年以内の転職に満足している」と回答。

新卒3年以内に転職してよかったと満足している人が多いとわかりました。

新卒3年以内の転職に関する満足度

【調査概要】

  • 調査対象:新卒3年以内に転職した経験がある人
  • 調査日:2021年6月29日~7月11日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:498人(女性328人/男性170人)

新卒3年以内の転職 属性

さらに「新卒3年以内の転職理由」や「転職時は不利になるか」についても調査。

また、「新卒3年以内の転職時におすすめの転職方法」や、「転職で失敗しないための注意点」についても合わせて解説していきます。

とりあえず3年は働くべきか悩んでいる、新卒入社3年以内の方の参考になれば幸いです。

目次

新卒入社から3年以内で転職した理由は?

まず新卒3年以内に転職した理由について聞いたところ、回答は以下のようになりました。

上位10位までをランキング形式で紹介します。

新卒3年以内で転職した理由ランキング

1位は「仕事内容が合わない」です。

2位以下には「人間関係が悪い」「勤務時間・休日への不満」が僅差で続きます。

現状への不満から転職を決意した人が多くなか、5位には「他の仕事がしたい」も入りました。

11位以下には「スキルアップしたくて」といった回答も入っています。

では各ランキングの結果とあわせて、具体的な回答を紹介します。

1位 仕事内容が合わないから転職した

「新卒3年以内に転職した理由」第1位は、498人中107人が回答した「仕事内容が合わない」でした。

「営業職が向いていないと感じた」「単調な仕事内容に飽きた」などの回答が寄せられました。

また「技術職で採用されたのに、営業に配属された」など、採用・入社時に聞いていた仕事ではなかったため転職したという人も。

「営業職採用だったのに倉庫の在庫管理に回された。3ヶ月我慢してと言われたが、1年経っても異動できなかったので転職した」という人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 営業職が自分には向いていないと感じたので(20代女性)
  • 希望ではない部署に配属され、希望の職種に就くために転職した(30代男性)
  • 入社後に配属された部署があまりにも畑違いだったので、やる気をなくしてしまいました(40代女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

いまの仕事内容に対して少なからずも手応えを感じているのであれば、もう少し粘ってみるのもおすすめです。

はじめはつまらないと思っていた仕事が、できるようになることで一気に面白くなるケースも少なくありません。

実際、全然成果を出せていなかった仕事が、なにかをキッカケとして急に花咲くこともあります。

もしまだ仕事を全然こなせていない状態なのであれば、まずはできるようになってみてから自分には合っているかどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

仕事は完璧にこなせているのにつまらなくて苦痛なのであれば、他の業界や業種にも目を向けていきましょう。

dodaの適職を診断してくれる「エゴグラム診断」などは、自分に合う仕事は何かをチェックするうえで参考になっておすすめです。

2位 職場の人間関係が悪いから転職した

2位になったのは498人中100人が回答した「職場の人間関係が悪い」でした。

「新人いじめや嫌がらせを受けた」「職場になじめなかった」という体験談が多数寄せられています。

人間関係が原因で体調を崩したという人も目立ちました。

また直接自分がいじめを受けたわけではないものの「社長と社員が毎日のように大声で怒鳴りあっていたから」「上司の先輩に対するイジメが度を越していたため」転職したという人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 当時の店長とどうしてもそりが合わなかったため(20代女性)
  • 上司の度重なるからかいに耐え切れなくなり、病気になってしまいました(30代女性)
  • 上司との関係が悪く、体調を壊してしまったため(50代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

職場の人間関係が上手くいかなくて悩んでいる場合、まずは転職を考える前に、誰かに相談してみるのがおすすめです。

一人で抱え込んでしまうと客観的に物事を見て判断できず、早まって転職を決断してしまっている可能性も。

相談することで解決の糸口が見つかったり、意外と大した悩みではなかったケースもあります。

また、以下の点について自分の言動を振り返ってみるのもおすすめです。

  • きちんと挨拶はできているか
  • 仕事でミスをしたときは謝罪できているか
  • 相手の話をきちんと聞いているか

ただし、アンケートの回答にもあるように、人間関係のトラブルで体調を崩したというケースの場合、無理に職場にとどまらず転職したほうがいいでしょう。

3位 勤務時間・休日への不満から転職した

3位は498人中98人が回答した「勤務時間・休日への不満」です。

「残業や休日出勤が多い」「休みがとりにくい」などの理由で転職した人も多数。

休みのとりにくさに関しては「有給休暇は病欠以外却下された」という体験談も。

「残業代で稼げたので給料は増えましたが、お金より時間が欲しいと思うようになりました」という人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 労働時間が12時間を超える日がほとんどで、夏休みもほぼなかったため(20代女性)
  • 出版社の編集部で毎日終電までの勤務。土日も撮影が入るなどプライベートの時間がまったく取れなかったため(30代女性)
  • 残業や休日出勤が多く、自分の時間がとれなかった(50代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

勤務時間や休日に不満があれば、上司に相談してみてください。

「いつでも頼めば残業してくれる」「休日出勤にも対応してくれる」と思われてしまっている可能性があるからですね。

・・・ただ、実際にはわかっていても、言い出せない人のほうが多いのではないでしょうか。

しかしいまの状況下で現職を続けるのが難しいと感じているのであれば、結果的にどこかのタイミングで改善を求めざるえません。

不満を伝えたのに解決しない場合や、残業や休日出勤が避けられない業界・職種の場合は転職を検討するといいでしょう。

4位 いまよりも収入をあげたいから転職した

4位は498人中56人が回答した「いまよりも収入をあげたい」がランクイン。

「給料が少ない」「業務量に見合わない」などの回答が多く寄せられました。

「社歴10年目の先輩の給与額を聞いて、このまま会社にいても稼げないと思った」という人も。

また売上減少や経営不振で給料やボーナスが減ってしまったため転職を決意した人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 転職先からのオファーで給料1.8倍を提示していただいたため(20代男性)
  • 正社員で初任給が手取り8万円と安月給だった(30代女性)
  • 経営不振で給料カットが続き、年収も落ちたため(40代女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

「こんなに頑張っているのに給料が少なくて不満」と感じている新卒入社の人も多いのではないでしょうか。

まずは背伸びをしないで、今の職場で足元をしっかりと固めましょう。

新卒3年以内は会社に貢献しているという思いを抱きやすい時期でもあり、実力に見合わない待遇を求めてしまいがちに。

自分では完璧にできていると思っても、上司や先輩からは認められていないことも多々あります。

与えられた仕事を精一杯こなす姿勢や、仕事に対する意欲を上司はきちんと見ているので、いまはスキルや経験を積み、実績を残すことで評価を上げることが大切です。

それでも自分の実力に見合わない収入だと思う場合は、dodaの『年収査定』や、パソナキャリアの『年収査定シュミレーション』などを使ってあなたの市場価値をチェックしてみましょう。

転職したら年収が上がると思いがちですが、新卒3年以内だと大幅な収入アップは難しいのが現実です。

ただし、明らかに相場より収入が少ない場合は収入アップする可能性大なので転職をおすすめします。

5位 他の仕事がしたいから転職した

5位にライクインしたのは498人中49人が回答した「他の仕事がしたい」です。

「学生時代に取得した資格を活かしたい」「本当にやりたい仕事に挑戦したい」と転職した人も多いとわかります。

本命の職種に挑戦するため、働きながら資格をとった人も。

また「違う仕事をしてみたかった。若ければ若いほど転職しやすいと考えた」と、若いうちに転職しておこうと考えた人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 保育士をしている友人達の話を聞いているうちに、自分も保育士として働きたいと思い転職を決意しました(20代女性)
  • 簿記の資格を活かして、事務系の職種へ転職したいと思ったからです(30代男性)
  • もともと他に本命の会社があり、そこに入社するまでの繋ぎとして入ったので(50代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

なぜ他の仕事がしたいのかを具体的にイメージできるまで、自己分析してみてください。

「なんとなく飽きてきたから」「苦手なことにぶち当たって辞めたくなったから」という理由だと、たとえ転職したとしても、再び同じような気持ちになって仕事がイヤになりかねません。

社内に興味のある部署がある場合は、上司に異動したい旨を相談してみるのもおすすめです。

入社後すぐは難しいかもしれませんが、2年目3年目となれば、部署異動に対応してもらえる可能性もあります。

また、他の仕事をしてみたい場合、『副業』という選択肢もあります。

クラウドソーシングなどでは様々な仕事が募集されているので、興味のある場合、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

おすすめのクラウドソーシングサービスとしては、業界大手の『クラウドワークス』や『ランサーズ』あたりを抑えておけば間違いないと考えられます。

6位 ハラスメントを受けたから転職した

6位は498人中38人が回答した「ハラスメントを受けた」でした。

具体的には「毎日理不尽に怒鳴られる」「激しく叱責される」など。

「ハラスメントが横行しており、身の危険を感じた」という人も。

また中には「社員旅行での混浴の強要」という、にわかには信じられないような体験もありました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • セクハラと感じられる職場での上司の態度(20代男性)
  • パワハラ、モラハラに耐えられなかったため(30代女性)
  • 上司があまりに不条理な仕事ばかり押し付けてきて、そのパワハラぶりに嫌気が差して転職することに決めました(40代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

もし誰から観ても明らかなハラスメント行為で悩んでいるのであれば、「問題に対応してくれる人間や部署」に相談していきましょう。

SDGsをはじめとして、近年ハラスメント問題に取り組む企業は増加しています。

ムリに一人で解決しようとする必要はなく、上司や会社が問題に対応してくれるケースも増えています。

ただ、本人が「ハラスメントをしている」と自覚のないケースも少なくありません。

まずは「ハラスメントをしている人より上の立場の人に相談してみてはいかがでしょうか。

自覚のなかった人がハラスメントと気づくことで、即座に問題解決することもあります。

もし相談したにも関わらず状況が変わらないのであれば、やはり転職も視野に入れる必要はあるといえるでしょう。

7位 将来に不安を感じたから転職した

7位は498人中27人が回答した「将来に不安を感じた」でした。

「会社の業績が下がっている」「業界全体が縮小傾向」など、会社の先行きが不安になり転職した人が目立ちました。

また「会社の取扱商品が変わった」「会社が日常的に法律違反をしていた」などの理由で不安を覚えた人も。

「長く勤務するイメージが湧かなかった」など、自分のキャリアを考えたときに不安に感じた人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 業界の不安定さ(20代男性)
  • 新卒入社の会社が業界的に下降気味になったこと(30代女性)
  • 働いていて自分の未来像がまったく見えてこなかったから(40代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

まずは本当に会社や業界の将来性がないのか、客観的視点から分析していきましょう。

同僚やネット上の噂話だけで、実際のところ経営状況は良かったり、先行きが明るい可能性もあります。

業界や企業情報に精通している転職エージェントに、将来性や転職するべきかを相談してみてはいかがでしょうか。

第三者の視点から、根拠や数字を持って説明してくれるので参考になりますよ。

8位 勤務地への不満から転職した

8位は「勤務地への不満」でした。

「当初聞いていた勤務地と違った」「勤務地が遠すぎた」などの理由が挙がりました。

また「転勤の頻度が多すぎた」「転勤なしのはずが、転勤しろと言われた」という人も。

「事業所が閉鎖になり、本社に転勤することになったから」と予期せぬ異動をきっかけに転職した人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 通勤時間の長さです。往復3時間ほどかかっており、座れない満員電車だったのでしんどくなりました(20代女性)
  • 求人では転勤なしだったのに、突然の転勤を命じられた(30代男性)
  • 配属された勤務地が希望していた勤務地とかけ離れていたから(50代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

「思っていたよりも通勤時間が長くてしんどい」という人は、会社近くへ引越しするのも1つの方法です。

通勤時間のストレスが軽減されたり、プライベートに使える時間も増え、不満は解決できるでしょう。

ただ、実際には生活費との兼ね合いがあって難しい場合も少なくありません。

例えば、新卒3年以内とまだ収入がそこまで大きくない中、六本木の会社だからと同じ港区内に住むのは家賃が高すぎて厳しい人がほとんどではないでしょうか。

通勤時間を工夫して上手く活かせれば良いのですが、通勤時間が心身ともにしんどい場合、転職も考えていきましょう。

また、いまのままでも仕事を続けるのが難しいのであれば、ダメ元で上司に相談してみるのもありですね。

転勤の場合、「勤務地限定で採用されている」「介護など家庭の事情で転勤が難しい」といった場合は配慮してもらえるケースもあったりしますよ。

9位 社風になじめないから転職した

9位は「社風になじめない」でした。

「社内の雰囲気が暗くて自分に合わない」「職場の風土に限界を感じた」などの回答が寄せられています。

中には「入社式の社長のスピーチから違和感を感じていました」という人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 会社の人と価値観が合わなかったため(20代女性)
  • 親会社と統合され、親会社へ異動したら雰囲気が合わなかった(30代女性)
  • 組織体質が保守的で、職歴が浅いというだけで意見を聞こうという姿勢が見られなかったので転職を決断しました(50代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

無理して社風になじむ必要はありません。

就職してすぐは、会社になじめないのも当然です。

時間が解決する可能性もあるので、待遇や仕事内容に不満がなければ働き続けてみるといいのではないでしょうか。

また、社内全体を見渡したとき、必ずしもみんなが社風になじめているわけではありません。

なじめなくても「周りと違って、自分を持っている」「あの人は他の人とは違う」など良いイメージを持たれていることもあります。

ただし、あまりにも合わない社風に体調を崩すなど影響を受けている場合は転職も選択肢に含めていきましょう。

10位 引越しのため転職した

10位は498人中18人が回答した「引越しのため」でした。

引越しの理由は「結婚」「海外移住」「Uターン」「趣味のため」「家族の介護」などさまざま。

また「寮生活が合わず、寮を出たくて転職した」という人も2人いました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 家を引っ越さなければならなかったので(20代男性)
  • 地元を離れて就職したものの、将来設計を考えるとやはり地元に帰りたいと考えるようになったため(30代女性)
  • 大阪で働いていましたが、結婚相手の住まいに合わせて東京の会社に転職しました(40代女性)
〔出典〕独自アンケート調査
ワンポイントアドバイス

新卒3年以内であっても、引越しに伴う転職はやむを得ないでしょう。

引越しが決まった段階で早めに上司に伝え、退職の準備を進めてください。

また、引越し先で転職先を見つける必要もあるので、引越し準備とあわせて転職活動も開始しましょう。

地元に戻る場合は、Uターンに強い転職エージェントがおすすめです。

Uターン転職に関しては、『20代のUIターン転職理由ランキング!8割が「転職してよかった」「後悔していない」と回答』の記事も参考にしてください。

新卒入社からどれくらいで転職したか?

次に「あなたは新卒入社から、何年(何ヶ月)で転職しましたか?」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

新卒からどれくらいで転職したか

4割以上が1年以内に転職していることがわかります。

半年以内に転職した人も20.1%と約2割。

「石の上にも3年」「転職するならとりあえず3年働いてから」とよく言われますが、もっと早い時期に転職している人も多いとわかります。

なかには「2週間で辞めた」という人もおり、理由は「ハラスメントと慢性的な残業」でした。

また入社1ヶ月で会社都合により解雇された人もいました。

新卒入社から半年や1年以内の転職は可能です。転職理由によっては早いタイミングがいいケースもあるので、3年神話にとらわれないようしてください。

新卒入社から3年以内の転職を不利と感じたか?

続いて「新卒入社から3年以内の転職を不利と感じたか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。

新卒から3年以内の転職を不利と感じたか

「不利と感じた」「まあ感じた」という回答は合わせて34.8%。

「あまり感じなかった」「全く感じなかった」と答えた人のほうが多くなりました。

「職歴が短いと不利」と言われることもありますが、最近では第二新卒専門の転職サービスなどもあるため、あまり支障を感じないのかもしれません。

なお転職した時期別に回答を比較してみると、以下のようになります。

期間別 新卒3年以内の転職を不利と感じたか

転職した時期が早いほど、「不利だと感じた」「まあ感じた」と答えた人が多くなりました。

ではどんな点で不利だと感じたのか、具体的な回答を紹介します。

新卒入社から3年以内の転職を「不利と感じた」人の理由

不利と感じた人からは、「アピールできるスキルや経験がない」「根気がないと思われる」「転職理由を詳しく聞かれる」などの回答が寄せられました。

「第二新卒という言葉もあるけど、まだまだ日本は1つの会社に長く勤めることを良しとする風潮がある」という意見も。

また「転職エージェントに登録しようとしたら、門前払いされてしまった」という人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • すぐにやめてしまった根性のない人だと思われるのか、面接で離職理由を深く追求をされたから(20代女性)
  • 社会人経験も乏しく、転職するには自分の強みとなるものがなかったため中途採用になかなか至らなかった(30代女性)
  • 面接で辞めた理由を聞かれ、否定的な意見を言われた(50代男性)
〔出典〕独自アンケート調査
アピールポイントや転職理由などをうまく伝えられない人は、面接対策などのサポートも万全な、第二新卒に特化した転職エージェントを利用しましょう。

新卒入社から3年以内の転職を「不利と感じなかった」人の理由

不利と感じなかった人からは、「資格があったから」「第二新卒枠で、人柄重視の採用だったから」「人材不足の業種だったから」などの回答が寄せられています。

「退職した理由がはっきりしていたため、不利とは感じなかった」「転職者が多い業界だから不利にならない」などの意見も。

「1社目で転職成功した」「新卒では絶対入れなかったであろう大手企業に入れた」などの成功体験を寄せてくれた人もいました。

以下、実際に寄せられた回答を紹介します。

回答者の声
  • 第二新卒として採用してもらえたため、経歴より学歴やポテンシャルを見てもらえたから(20代女性)
  • 転職先が新卒入社後何年働いていたのかを気にせずに、スキルやコミュニケーション能力を評価してくれたため(30代男性)
  • 次の仕事は資格が必要な仕事だったので、資格さえ取ればすんなり就職できた(40代女性)
〔出典〕独自アンケート調査
不利にならないためには、転職先選びが重要と言えそうです。第二新卒枠があったり、人手不足の業界などを狙うといいでしょう。
新卒入社から3年以内の転職が不利にならないためのポイント

なぜ新卒入社から3年以内に転職したのかの明確な理由を、転職希望先の面接官へポジティブに伝えられるよう準備しておきましょう。

入社3年以内で辞めてしまうことで、「嫌なことがあると逃げる人」「飽きやすい人」などという評価を抱かれてしまい、採用に繋がらないことも多々あるからですね。

たとえば、以下に挙げた前向きな内容の話をすることで、短期での転職理由もはっきりし、ポテンシャル採用につながる可能性も。

  • 資格やスキルを習得して、よりレベルの高い職場で技術をのばしたい。
  • 今までやってきたことから心機一転して、スキルを学んで会社に貢献したいと思っている。

しかし、あまりにも誇張しすぎたアピールをしたり、転職前の会社を悪く言ってしまうとマイナスになるので注意してください。

伝え方に自信を持てない場合は、転職エージェントへ登録して、担当者に相談しながら回答する際のシミュレーションしてみるのもおすすめです。

次の章では新卒3年以内の人が転職する際の、おすすめ転職方法について解説していきます。

新卒3年以内の転職時におすすめの転職方法

ハローワーク、求人情報誌、企業に直接応募する…など転職方法はさまざま。

そのなかで、新卒3年以内の方におすすめなのは、第二新卒のサポートを得意とする「転職エージェント」や「転職サイト」です。

この章では、「第二新卒に強い転職エージェントや転職サイトを活用した方がいい理由」と「転職エージェントと転職サイトの違い」について解説していきます。

第二新卒に強い転職エージェントや転職サイトを活用した方がいい理由

新卒3年以内で転職を考えている方は、「第二新卒」のサポートに強い転職エージェントや転職サイトを活用しましょう。

第二新卒とは、高校や大学を卒業して就職した後、3年以内で辞めた求職者のこと。

つまり、新卒3年以内で転職を考えている人は、「第二新卒」という区分になります。

通常、中途採用では、経験やスキルがあって即戦力になる人材が求められる傾向にあります。

一方で近年は、あえて経験の少ない第二新卒を欲しがる企業も。

■企業が第二新卒を採用するメリット

  • 他社のやり方に染まっていないため、新しい企業風土に馴染みやすい
  • 年齢が若いため、今後の伸びしろに期待できる
  • 新卒よりもビジネススキルがある

そのため、新卒3年以内で転職するなら、幅広い求人を扱うハローワークや求人情報誌より、「第二新卒を希望する企業」から仕事を探す方が効率的。

上記の理由から、新卒3年以内で転職をする方は、「第二新卒」の求人をメインに扱う転職エージェントや転職サイトを利用しましょう。

転職エージェントと転職サイトの違い

「転職エージェントと転職サイトはどちらがいいか?」は、どんなサービスを希望するかによって異なります。

転職エージェントは、キャリアアドバイザーがついてサポートをしてくれるのが特徴です。

一方転職サイトは、サイト内の機能などを活用しながら、基本的には自身で転職活動を行います。

転職エージェントがおすすめな人

転職エージェントは、「初めての転職で何をすればいいかわからない」「自分に合った仕事がわからない」という方におすすめです。

転職エージェントとは、仕事選びのアドバイス、求人の紹介、履歴書の添削、面接対策、面接日程の調整など、転職におけるあらゆるサポートしてくれるサービス。

転職希望者一人ひとりにキャリアアドバイザーがつき、マンツーマンで転職活動に伴走してくれます。

転職サイトがおすすめな人

転職サイトは、自分のペースで転職活動をしたい方に向いています。

転職サイトの場合、キャリアアドバイザーはつきませんが、経歴や希望を登録すると企業からオファーがきたり、希望にマッチした求人情報が届いたりします。

「WEB上で履歴書や職務経歴書の作成ができる」「診断ツールで自己分析ができる」といった機能があるサイトも。

大手の転職サイトでは、転職に役立つセミナーや転職フェアの開催もしています。

「基本的には自分で活動したい。でも転職に必要な情報はしっかり得たい」という方にピッタリです。

では実際に、新卒3年以内の人が利用するのにおすすめの「転職エージェント」と「転職サイト」をみていきましょう。

新卒3年以内の転職におすすめの転職エージェント4選

新卒3年以内で転職する方におすすめの「第二新卒に強い」転職エージェントは以下の4つ。

なお、おすすめ転職エージェントは「求人数」「サポート面の充実度」「サイトの使いやすさ」などを元に編集部が独自に選んで作成しています。

転職エージェントは、転職活動をプロにサポートしてほしい方向けとなります。

【マイナビジョブ20’s】転職後の定着率95.2%(※1)

マイナビジョブ20’sは、20代専門の転職支援サービスです。

20代の転職市場を熟知したキャリアアドバイザーが、丁寧なカウンセリングによるマッチングを行ってくれるため、入社後3ヶ月の定着率は95.2%。(※1)

「今度こそ長く働ける職場を見つけたい」という方にピッタリです。

またマイナビジョブ20’sは、「未経験OK」の求人が全求人の75%以上(※2)を占めています。

そのため、経歴やスキルに自信がない方、これまでと全く違う仕事に挑戦したい方にもおすすめです。

マイナビジョブ20’sのおすすめポイント
  • 20代専門の転職エージェント
  • 全求人のうち75%以上が「未経験OK」(※2)
  • 各業界に合った面接対策&書類添削あり

(※1)2021/10/1~2022/9/30に入社された方の3か月の定着率
(※2)「マイナビジョブ20’s」公式サイトより(2023年10月時点)

マイナビジョブ20’s公式サイトで無料登録

【UZUZ(ウズウズ)】独自の基準でブラック企業を徹底排除

UZUZ(ウズウズ)は、第二新卒・既卒・フリーターに特化した転職エージェントです。

UZUZでは、独自の基準を設け、求人先にブラック企業が紛れ込まないようにしているのが特徴。

  • 規定の残業時間を超えている
  • 離職率が高い
  • 会社都合の退職がある(ハラスメントなどの可能性あり)

といった企業とは、取引を行わず紹介もしないと公式サイトに明記しています。

新卒3年以内の転職では、「残業が多い」「休みが取れない」「ハラスメントを受けた」などの退職理由も多いため、UZUZの取り組みは安心につながりますね。

またUZUZは、創業者をはじめとする社員全員が「第二新卒・既卒」出身なのも特徴。

若い転職希望者に本気で共感できるエージェントが揃っており、ミスマッチのない職場への転職をサポートしてくれます。

ただし、第二新卒や既卒向けの求人に絞っているため、求人数はやや少なめ。

大手マイナビグループが運営するマイナビジョブ20’sなどと併用して利用するとよいでしょう。

UZUZのおすすめポイント
  • ブラック企業を排除する独自の基準を設定
  • キャリアアドバイザー全員が「第二新卒or既卒」出身
  • 入社半年後の定着率は95.7%(※)

※UZUZ調べ 計測期間:2020/1/1~2020/12/31

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【ハタラクティブ】経歴や学歴に自信がない人におすすめ

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  • 未経験者に特化したサポート
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  • 中卒・高卒・大学中退でも紹介可能

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新卒3年以内の転職におすすめの転職サイト3選

新卒3年以内で転職する方におすすめの「第二新卒に強い」転職サイトは以下の3つ。

なお、おすすめ転職サイトは「求人数」「サポート面の充実度」「サイトの使いやすさ」などを元に編集部が独自に選んで作成しています。

転職サイトは、自分のペースで転職活動を進めたい人向けとなります。

【doda】転職に関する診断ツールが充実

dodaは取り扱っている求人数は20万件以上(※2023年3月時点、非公開求人を含む)

職種・業種ともに未経験者歓迎の求人も多く、20代の若手でも希望に合った求人が探しやすいサイトです。

またdodaでは、「転職したい理由がぼんやりしている」「どんな会社で働きたいかわからない」といった方向けに、さまざまな診断ツールが用意されています。

■dodaの診断ツール(一例)

  • 年収査定(スキル・経歴から適性な年収がわかる)
  • キャリアタイプ診断(適した働き方や企業風土がわかる)
  • 自己PR発掘診断(自分のアピールポイントがわかる)
  • 人気企業300社の合格診断(人気企業の中から転職できる可能性のある企業がわかる)

診断ツールを使うことにより、転職の方向性がハッキリ見えてくるかもしれません。

登録後は上記のほか、職務経歴書を簡単に作成できる「レジュメビルダー」の利用、転職活動に役立つセミナーへの参加も無料。

転職活動が初めてで、何をすればいいかわからない方にもおすすめです。

dodaのおすすめポイント
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【リクナビNEXT】日本有数の求人データベースを保有

リクナビNEXTは、日本有数の求人データベースを保有する転職サイト。

職種や業種も多種多彩で、「他社と比較して圧倒的に求人数が多い」「希望の職種・業界の求人を見つけやすい」との口コミも多く寄せられています。

20代に特化した転職サイトではないですが、研修やOJTなど新人育成体制の整った「第二新卒歓迎」の求人も多数そろっています。

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AIによるレコメンド機能や、企業からオファーが届くスカウト機能などにより、転職活動がスムーズに進んだとの声も。

レコメンド機能:登録情報や検索内容をもとにおすすめの求人が表示される機能

転職を考え始めたら、登録を検討して損はないサイトです。

リクナビNEXTのおすすめポイント
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【Re就活】経験を問わないポテンシャル採用求人が多数

Re就活は、異業種転職を目指す20代・第二新卒をターゲットにした転職サイトです。

求人掲載企業の多くは、スキルや経験よりも「ポテンシャル」に期待していることから「未経験OK」の求人が大半。

研修制度が整っている求人も多いため、「パソコンスキルゼロから始められる事務職」「文系出身歓迎のIT企業」など、現時点のスキルを問われない仕事も多数見つかります。

登録後はサイト上で「適職診断テスト」が受けられるので、「自分の強みがわからない」「どんな仕事が合っているかわからない」という方は、ぜひチェックしてください。

20代向けの転職イベントも随時開催しています。

Re就活のおすすめポイント
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  • 20代・第二新卒向け転職サイト

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最後に、新卒3年以内の転職で失敗しないための注意点について解説していきます。

新卒3年以内の転職で失敗しないための注意点

新卒3年以内の方が転職で失敗しないための注意点は次の2つです。

  1. やりたい仕事に役立つ資格を取得する
  2. 転職活動に対して受け身にならない

ぜひ参考にしていただき、満足できる転職を実現してください。

1.やりたい仕事に役立つ資格を取得する

あなたがやりたい仕事に役立つ資格は、積極的に取得しましょう。

20代前半の場合、応募したい求人のほとんどは「未経験」ではないでしょうか。

しかし資格があれば、自分のレベルを証明しつつ、能力をアピールすることができます。

たとえば、ワードやエクセルなどの操作スキルを証明できる「MOS(マイクロソフトオフィス スペシャリスト)」を持っていれば…

「事務職の経験はないですが、オフィスソフトは問題なく使えます」

と言えます。

応募資格に「基礎的なPCスキルがある方」と書かれた企業も多いため、事務職を希望するなら取得して損はありません。

ほかに、英語関連の仕事なら「TOEIC」、事務職なら簿記、IT業界を志望する方には「ITパスポート」などもおすすめです。

転職に役立つ資格については、「転職に役立つおすすめの資格ランキング」の記事も参考にしてください。

2.転職活動に対して受け身にならない

転職活動をする際は、受け身にならないようにしましょう。

転職エージェントにしても、ハローワークにしても、仕事を見つけようと前向きに努力している人に対しては応援したくなるものです。

いつもエージェントからの情報提供を待っている人よりも、自分から「◯◯の求人は出ていませんか?」と聞いてきたり、「◯◯についてアドバイスを下さい」と相談してくる人の方が好感をもてます。

積極的な姿勢が担当者に伝われば、企業にプッシュしてもらえたり、良い求人が出た際に声をかけてもらいやすくなるでしょう。

転職サイトを使う場合も、

  • 企業の目に留まるようにプロフィール欄をキッチリ作り込む
  • 必要に応じてサイトが主催するイベントやセミナーに参加する

といった前向きな姿勢が大切です。

「最低限の登録だけして終わり」ではなく、内定を勝ち取るためにぜひ積極的に動いてください。

新卒3年以内に転職した経験がある人へのアンケート調査のまとめ

新卒3年以内に転職した498人を対象にアンケートを行ったところ、転職理由で最も多かったのは「仕事内容が合わない」でした。

希望とは違う部署に配属されたり、任された業務が合わなかったりして転職を決意する人が多いようです。

一方で、新卒3年以内の転職が「不利と感じた」「まあ感じた」という人は全体の34.8%と少なめ。

転職に満足している人は9割近くにのぼりました。

新卒3年以内の方は、「第二新卒を希望する企業」から仕事を探すのが効率的でミスマッチも抑えられます。

そのために、第二新卒の求人を多く扱う転職エージェントや転職サイトを活用しましょう。

細かい条件設定ができる「絞り込み検索機能」を用意したので、興味がある方はぜひご活用ください。

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