転職の面接で聞かれた質問内容とおすすめの面接対策ランキング【500人アンケート調査】

転職の面接で聞かれたこと キャプチャ

転職活動の山場となる『面接』の中で、「一体、何を聞かれるんだろう…」と不安な人も多いのではないでしょうか。

株式会社ビズヒッツ代表取締役 伊藤陽介
伊藤 陽介
こんにちは。株式会社ビズヒッツ代表の伊藤です。

今回は、転職の際に面接を受けたことがある500人に、『面接で聞かれた質問内容』についてアンケート調査を実施。

【調査概要】

  • 調査対象:転職の際、面接を受けたことがある人
  • 調査日:2021年4月1日~4日
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 調査人数:500人(女性321人/男性179人)

回答数の多かった順に『面接で聞かれた質問内容ランキング』として紹介しています。

ランキング結果を見れば、転職時に聞かれがちな質問が事前にわかるので、十分に対策をしてから本番に挑めることでしょう。

また、転職を成功に導く『おすすめ面接対策』についても解説しているので、あわせて参考にしてみてください。

【500人に聞いた】転職の面接で聞かれた質問内容ランキング

500人に「転職の面接でされた質問内容」を聞いたところ、回答は次の結果となりました。

回答数が多かった上位10位までをランキング形式で紹介します。

転職の面接でされた質問

1位「退職・転職の理由(239人)」と2位「志望動機(235人)」がどちらも230人を超え、突出して多くなりました。

転職の面接では定番の質問ですね。

続けて3位「職務経歴・経験した仕事内容(159人)」、4位「自己紹介・自己PR(108人)」、5位「今後のキャリアプラン・目標(96人)」がランクイン。

以降、6位「資格・スキル・免許の有無(68人)」、7位「仕事内容・労働環境の確認(59人)」、8位「入社して何ができるか(58人)」、9位「前職での実績や失敗談(50人)」、10位「家族について(41人)」の結果に。

全体を見ると、新卒の就職活動で聞かれるような質問もありますが、やはり「職務経歴」「前職での実績や失敗談」など、転職活動ならではの質問が目立ちました。

では各ランキングの結果とあわせて具体的な回答を紹介します。

1位 退職・転職の理由

  • なぜ辞めたのか、いつ頃から辞めたいと思っていたのか(女性、23歳で転職)
  • なぜ短期で離職したのか(男性、34歳で転職)

239票を集めて1位になった質問は「退職・転職の理由」。

転職の面接では定番の質問ながら、人によっては答えにくい質問でもあります。

ネガティブで感情的な回答はマイナスイメージにつながる可能性もあるので、できるだけポジティブで前向きな回答になるよう練っておきましょう。

2位 志望動機

  • 前職と違う業種の場合は、なぜこの業界か(女性、31歳で転職)
  • 業界でたくさんある会社の中で、なぜ特に当社を選んだのか(男性、46歳で転職)

1位と僅差の2位は「志望動機」でした。

質問されるのは、個別の会社に対する志望動機だけではありません。

とくに異職種・業界に挑戦する人は、職種・業界への志望動機も聞かれています。

また「今応募している企業ではなく、前職の志望理由を聞かれた」という人も複数いました。

3位 職務経歴・経験した仕事内容

  • 前職の仕事内容を具体的に聞かれました(男性、37歳で転職)
  • 前職でどんな立場でどのような業務を任されていたか(女性、44歳で転職)

3位は「職務経歴・経験した仕事内容」です。

概要は職務経歴書に記載しているはずなので、面接ではより深堀りして答えたいですね。

経験した業務の中から転職先で活かせる内容をピックアップし、具体的な数字やエピソードを交えて答えれば、面接官にも人物像やスキルが伝わりやすくなります。

4位 自己紹介・自己PR

  • なにか得意なことを教えてください。苦手なことや短所だと感じることを教えてください(男性、29歳で転職)
  • 自己PRを10分ほどしてください(女性、31歳で転職)

4位も定番の「自己紹介・自己PR」です。

長所やアピールポイントだけではなく、「短所や苦手なことも教えてください」と言われることも多いようです。

短所や苦手なことを伝える際には、「短所を改善するための努力」「苦手なことを克服するための工夫」なども添えるといいですね。

5位 今後のキャリアプラン・目標

  • 将来リーダーになりたいか(女性、25歳で転職)
  • 入社後のキャリアプランを短期、長期で教えて欲しい(男性、30歳で転職)

5位は「今後のキャリアプラン・目標」でした。

「実現したい目標・キャリアプラン」や「やりたい仕事」が転職先の業務内容とマッチしていれば、「少々嫌なことがあっても、目標のために頑張ってくれるはず」という印象を与えられるはずです。

「長期で働きたいか」と聞かれた人もいました。

6位 資格・スキル・免許の有無

  • 前の会社で身につけたスキルと、そのスキルを転職後どう生かせるか(男性、30歳で転職)
  • OAスキルのレベル、英語のレベル(男性、35歳で転職)

「資格・スキル・免許の有無」が6位に入りました。

資格や免許、前職で得たスキルは大きなアピールポイントですが、「ただ資格や免許を持っているだけ」「業務経験があるだけ」では、面接官に評価してもらえない可能性も。

回答にあたっては「スキルや資格を、転職先でどう活かせるか」まで考える必要があります。

7位 仕事内容・労働環境についての確認

  • 忙しい業界が多かったので「土日出勤もありますが大丈夫ですか?残業はできますか?」と確認されることが多かった(女性、29歳で転職)
  • 希望職種からの異動の可否(男性、32歳で転職)

「仕事内容・労働環境についての確認」をされたという人が7位。

とくに残業・休日出勤や転勤の可否を確認された人が多くいました。

予想していなくて嫌な顔をしてしまったらマイナスになりかねないので、事前に対応を考えておきましょう。

また「前職より給与は低いが、大丈夫か」「求人内容以外の業務もあるが、こなせるか」と聞かれたという回答も寄せられました。

8位 入社して何ができるか

  • あなたを雇用したらどんな良いことがありますか(女性、24歳で転職)
  • 何を実現できるか。会社にどのように貢献できるか(女性、38歳で転職)

「入社して何ができるか」「どう貢献してくれるのか」と聞かれた人が8位。

転職の場合、新卒のように「やる気」「ポテンシャル」だけでは評価されない可能性があります。

「実務能力」や「業務・業界への適性」を伝え、短期間で即戦力になれることをアピールしたいですね。

9位 前職での実績や失敗談

  • 仕事での成功した話と失敗した話(女性、27歳で転職)
  • 最も対応に苦戦したクレームと対処法を教えてください(男性、46歳で転職)

「前職での実績や失敗談」を聞かれた人が9位となりました。

職務経歴からさらに深堀りして、「仕事への取り組み方や意欲、タフさを知りたい」という面接官の意図が見えます。

「誇れる実績も、大きな失敗もない」と思うかもしれませんが、小さな実績や失敗のエピソードからでも「仕事への取り組み方」をアピールすることはできますよ。

10位 家族について

  • 結婚の予定はあるか、または将来的に考えているか(女性、29歳で転職)
  • 子どもが病気になった場合の勤務についてどう考えていますか(女性、39歳で転職)

家族についての質問が10位に入りました。

「採用面接で妊娠・出産の予定を聞くのはNG」とされていますが、実際には質問を受けた女性も多いようです。

また「子どもの預け先があるか」「家族は転職をどう思っているのか」「家族の健康状態は」などの質問を受けたという人もいました。

500人中361人が面接対策して全体の54.6%の結果に

次に、転職活動の際に面接対策をしたかどうかを聞いてみました。

面接対策をしたか

500人中361人が面接対策している結果となりました。

面接対策を「かなりした(8.0%)」「多少した(46.6%)」と、回答数は合わせて54.6%で、半数を少し超える程度。

「対策している人が意外に少ない」と思った人もいるのではないでしょうか。

「全くしていない」「あまりしていない」という人の中には、「仕事が忙しくて対策できなかった」「就職活動のときに得た知識で臨んだ」と答えた人もいました。

面接対策をした361人に聞いた!おすすめの面接対策ランキング

面接対策をした361人に「どんな面接対策をしましたか」と質問、回答いただきました。

回答数が多かった順に上位10位までを『おすすめの面接対策ランキング』として紹介します。

転職の面接対策

おすすめの面接対策ランキング、ダントツの1位は「想定問答を考えておく(164人)」でした。

2位「応募企業について情報収集(72人)」、3位「一人で面接練習をする(53人)」、4位「自己分析をする(31人)」と続きます。

以降、5位「模擬面接を受ける(29人)」、6位「面接対策講座・指導を受ける(23人)」、7位「本・サイト・動画を見る(16人)」、8位「話し方に気をつける(15人)」、9位「身だしなみを整える(12人)」、10位「退職理由の伝え方を工夫(10人)」の結果に。

全体的に「面接の場での受け答え」そのものを意識した対策が目立ちます。

では各ランキングの詳細と具体的な回答を紹介します。

1位 想定問答を考えておく

  • 的確に答えられるよう「前職をやめた理由」や「面接を受ける会社ではこうしたい」などをノートにまとめました(女性、29歳で転職)
  • 聞かれそうなことはあらかじめ答えを考えておいた(女性、47歳で転職)

1位はダントツで「想定問答を考えておく」でした。

聞かれそうな質問については、事前に回答を考えておいたという人が多数。

どのような質問が多いのか、本や転職サイトで調べたり、転職エージェントから聞いたりしたという人もいました。

ひと通り回答を準備しておけば、落ち着いて面接に臨めそうですね。

2位 応募企業について情報収集

  • 会社の業務内容を調べて、前職の経験を活かせそうなところをピックアップ(男性、27歳で転職)
  • 面接の前に会社の商品を買ったり、店舗にいった(男性、34歳で転職)

面接対策として「応募企業について情報収集した」という人が2位でした。

企業の求める人材像によって、アピールの仕方も変わってきます。

また「面接では会社の取り扱い商品について聞かれた」という人もいましたので、企業情報のチェックは欠かせませんね。

3位 一人で面接練習をする

  • 質問に回答している自分を動画にとり、何度も練習しました。(男性、31歳で転職)
  • 質問を想定して、答えを声に出して練習した(女性、40歳で転職)

3位は「一人で面接練習をする」です。

想定問答を考えたうえで「実際に声に出して練習した」「イメージトレーニングした」という人も多いとわかりました。

声に出すことで、回答内容を覚えやすくなったり、本番で自然に話せるようになったりする効果がありそうです。

4位 自己分析をする

  • 自己分析をし、自分の経歴や取り組んできたこと、やりたいことに関してをできる限り書き出しました(女性、24歳で転職)
  • 自分の今までの経験やスキルをまとめ、面接を受ける会社の募集要項に適しているかを洗い出した(男性、39歳で転職)

「自己分析をする」が4位でした。

質問への回答を考えるにも、自己PRを作るにも、まずは自己分析ができていないと始まりませんよね。

自己分析と「応募先企業が求める人材像」を照らし合わせながら回答を準備すれば、面接官に評価される受け答えができそうです。

5位 模擬面接を受ける

  • 転職エージェントに登録し、模擬面接をしてもらいました(女性、26歳で転職)
  • 家族に手伝ってもらって面接の練習をしました(女性、52歳で転職)

5位は「模擬面接を受ける」。

ハローワークや転職エージェントで模擬面接を受けた人のほか、家族や友人に面接官役をしてもらったという人もいました。

模擬面接後に的確なアドバイスをもらいたいなら、転職のプロであるハローワークやエージェントにお願いするのがオススメです。

6位 面接対策講座・指導を受ける

  • 転職支援サービスの面接講義などを受けた(女性、28歳で転職)
  • ハローワークの面接対策講座を受けた(女性、38歳で転職)

セミナーや講座など「面接対策講座・指導を受ける」が6位に入りました。

ハローワークや転職エージェント、学校で開催される面接講座・指導を受けた人も多いことがわかります。

やはりプロから指導を受けると安心ですよね。

7位 本・サイト・動画を見る

  • 本やインターネットに掲載されていた面接対策の記事を読んだ(女性、25歳で転職)
  • 動画サイトを見た(男性、42歳で転職)

転職対策の「本・サイト・動画を見る」が7位でした。

転職情報サイトなどには「想定される質問」「面接で気をつけたい立ち居振る舞い」「面接後のお礼メールの送り方」など、面接に関する情報が多く掲載されています。

動画サイトにアップされている面接対策動画を参考にした人も多いようです。

8位 話し方に気をつける

  • 話の内容より、分かりやすく聞き取りやすく話すことを心がけました。自分の声を録音して確認しました(女性、29歳で転職)
  • 相手の目を見てハッキリ答えるように意識しました(男性、39歳で転職)

8位は「話し方に気をつける」でした。

回答内容そのものももちろん大切ですが、声の大きさや視線など、話し方も大切です。

同じことを話していても、「明るい声でハキハキ話す」のと「小さな声で下を向きながらボソボソ話す」のでは印象が違いますよね。

9位 身だしなみを整える

  • 印象の良い髪型やメイク、清潔感のある服装を心がけました(女性、23歳で転職)
  • 美容室に行き、スーツを新調(女性、37歳で転職)

「身だしなみを整える」が9位にランクイン。

第一印象を大切に、清潔感のある服装や髪型にして面接に臨んだという回答が寄せられました。

服装や髪型だけではなく「爪を切る。クマが出ないように前日は早く寝る」という対策をした人もいました。

10位 退職理由の伝え方を工夫

    • 前職の退職理由は、前職を悪く言わないよう気をつけました(男性、26歳で転職)
    • 前の仕事を辞めた理由を、前向きな内容で答えられるように考えた(女性、40歳で転職)

10位は「退職理由の伝え方を工夫した」です。

「前職の悪口を言わない」「前向きな理由を伝える」工夫をしたという回答が寄せられました。

前職に不満があって退職したとしても、ストレートに伝えてしまうと「後ろ向き」「不平不満が多い」というイメージを持たれかねませんので、この工夫は見習いたいですね。

面札対策に転職サイトや転職エージェントの活用はおすすめ

今回のアンケートの回答の中でも、「転職エージェントや転職サイトを活用した」との意見は多数ありました。

面接対策をするうえで、『転職サイト』と『転職エージェント』は実際に使えるしおすすめと言えるでしょう。

面接対策のサポートやノウハウが充実しているからです。

  • 面接対策って何をすればいいかわからない
  • いつも面接で落ちてしまう

という方は、ぜひ利用してみてください。

1.転職サイトで面接に役立つ情報収集をする

「面接の準備をしたいけど、何をすればいいかわからない」という方は、『転職サイト』で情報収集をしましょう。

大手転職サイトは、面接対策に関するコンテンツが充実しているため、読むだけで下記のようなノウハウを知ることができるからです。

  • 面接の流れ
  • 面接時のマナー
  • 質問に対する回答例
  • 企業側は面接でどんなところを見ているか

『面接ガイドブック』などを購入しなくても、十分な情報が無料で手に入りますよ。

なかでもおすすめなのが、リクナビNEXT

面接時のマナーや話し方などを動画で紹介しているので、本番の具体的なイメージをつかむことができます。

面接の情報収集に役立つ転職サイト
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面接マナーから想定問答まで充実のコンテンツ。
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エン転職

Q&A方式で面接のさまざまな疑問を解決。
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2.転職エージェントで模擬面接を受ける

面接を受けるに際して、想定問答の準備やイメージトレーニングをする人は多いのではないでしょうか。

しかし、本番では緊張するため、頭が真っ白になり準備した言葉が出てこないことも。

そこでおすすめしたいのが、転職エージェントで行っている『模擬面接』です。

模擬面接とは、転職エージェントの担当者が面接官役となって、本番と同じ流れで行う面接練習のこと。

本番の空気感を事前に経験しておくことで、「ぶっつけ本番」に比べ、過度な緊張をしにくくなります。

自分では完璧と思って用意していた答えも、第三者が聞くと「わかりにくい」ケースも。

フィードバックを受けることで、より伝わりやすく、魅力的なアピールができるようになります。

また、表情や姿勢・話し方など、自分では気づかないクセを指摘してもらえることも模擬面接のメリットです。

当アンケートの結果を見てみると、模擬面接を受けた人は全体のわずか8%。

だからこそ、模擬面接を受ければ他の人たちと大きく差をつけることができます。

ぜひ、本番でよい結果が出せるよう、転職エージェントの模擬面接を活用してください。

模擬面接を受けられる転職エージェント
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転職エージェントに面接での逆質問の相談もできる

当メディアで別途行った「面接で逆質問した内容ランキング【経験者500人アンケート調査】」において、面接で逆質問をしたことがある人は73.6%の結果となっています。

面接で逆質問をしたことがあるか

転職エージェントには、面接での逆質問についての相談もできます。

実際、逆質問のアンケート調査結果の中でも、「転職エージェントへ相談した」との回答は多数あがっています。

逆質問に関して、次のような不安があるのであれば、相談しておきましょう。

  • 逆質問では何を聞けばいいのか?
  • 質問内容はいくつ用意すればいいのか?
  • 面接官に聞いてもOKなこと、NGなことは?
  • 質問自体、全く思い浮かばない…etc
逆質問の相談におすすめの転職エージェント
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まとめ

転職面接を受けたことがある500人にアンケートを行ったところ、転職面接で聞かれた質問第1位は「退職・転職の理由」でした。

「退職理由は面接で質問される」と覚悟し、前向きな印象を与えられる回答は考えておきましょう。

また面接対策をした人は54.6%で、行った対策の1位は「想定問答を考えておく」でした。

転職情報サイトなどを参考にして「聞かれそうな質問」を調べ、回答を事前に準備していたという人が多数。

ただ一人で考えていると「これでいいのかな」と悩むこともあります。

そのような場合には、転職エージェントやハローワークの担当者から客観的なアドバイスをもらうのがオススメ。

回答がよりブラッシュアップされ、面接対策に自信が持てるはずです。