あなたはカードローンを利用することに抵抗がありますか?
カードローンは、一時的に手持ちが足りないときに計画的に利用すれば便利なサービスです。
しかしドラマやマンガなどの影響で、「怖い人が取り立てに来るのでは」といったイメージをもっている人もいるかもしれません。
実際、カードローンの利用経験がある207人に「初めてカードローンを借りるときに怖さを感じたか」を聞いたところ、「とても感じた」「まあ感じた」が合わせて71.5%となりました。
多くの貸金業者は法律に基づいて貸付けを行っていますが、いわゆる「闇金」と呼ばれる違法業者のイメージがあり、恐怖を感じる人も多いと考えられます。
また自分の性格を「浪費家」「お金の管理が下手」と考えており、計画的にカードローンを利用できるか不安になる人もいるでしょう。
借金という言葉そのものに抵抗がある人もいるかもしれません。
上記以外にも、「初めてカードローンを借りる際に怖かったこと」や「実際に利用してみた感想」等の質問、回答をいただいているので、カードローンの利用を考えている方は参考にしてみてください。
- 調査対象:カードローンを利用した経験がある人
- 調査期間:2023年10月12日~26日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:207人(男性139人/女性68人)
- 回答者の年代:10代 0.5%/20代 54.5%/30代 26.1%/40代 11.1%/50代 6.8%/60代以上 1.0%
※アンケート中の年齢は、初めてカードローンを借りた当時のものです。
初めてカードローンを借りる際に怖かったこと1位は「きちんと返済できるか」
初めてカードローンを借りる際に怖かったことの1位は「きちんと返済できるか(53人)」でした。
次ぐ2位は「返済できないときにどうなるか(26人)」、3位「金利が高いのではないか(18人)」となりました。
返済について心配していた人が多いとわかります。
ネットなどで「返済が行き詰まって自己破産した」などの体験談を見ると、不安になる人も多いのでしょう。
なお「怖さはなかった」と答えた人は55人でした。
1位 きちんと返済できるか
- お金が足りなくて借りているため、本当に返済できるのか不安(20代 女性)
- 「返済できるのか」という不安(30代 男性)
- 期日にきちんと返済できるかどうか、不安になった(40代 女性)
1位は「きちんと返済できるか」でした。
慢性的にお金が足りなくてカードローンを利用した場合、返済できるか不安になるのは当然でしょう。
一方、突発的に現金が必要になっただけで、給料が入ったら返済できるのであれば、あまり不安になる必要はありません。
いずれにしろカードローンを利用する際には、事前に返済シミュレーションをしてみて、無理なく返済できそうか確認しておきましょう。
2位 返済できないときにどうなるか
- 銀行以外のところからカードローンを申し込んだら、取り立て屋から借金の返済を迫られるのではないかという恐怖があった(20代 女性)
- 返済できないときに、脅されるのではないかと感じました(30代 男性)
- サラ金や闇金など、「取り立てが怖い」というイメージがあった(50代 男性)
2位は「返済できないときにどうなるか」です。
「滞納したら、怖い人が取り立てに来そう」といったコメントが多く寄せられました。
実際には、「早朝や深夜の訪問」や「居座り」といった取り立ては禁止されています。
ただ滞納すると信用情報に傷がついたり、滞納が長引くと給料が差し押さえられたりすることはあります。
3位 金利が高いのではないか
- 若かったので、金利がいくらつくのか予想できなかった(20代 女性)
- カードローンの「金利が高い」というイメージ(30代 男性)
- 金利が高いこと(50代 男性)
3位は「金利が高いのではないか」でした。
カードローンの最高金利は商品によって異なり、消費者金融系で18%程度、銀行系で14~15%程度です。
ただ「年利18%です」と言われても、総額でどのくらいの利息がつくのかわからず、不安になる人も多いでしょう。
利息計算できるシミュレーターを用意しているカードローンも多いので、利用前には一度計算してみてください。
また「無利息期間」があるカードローンなら、一定期間は利息の負担を抑えられます。
4位 周囲にバレないか
- 職場に電話がかかってきたときに、バレるんじゃないかと怖かった(20代 女性)
- 「家族にバレないか」「職場に電話がかかってこないか」が怖かったです(30代 女性)
- 知人や親など、周囲にバレること(50代 男性)
4位は「周囲にバレないか」でした。
契約にあたり、職場に在籍確認の電話がかかってくるカードローンだと、同僚にカードローンの利用がバレないかと心配になる人も多いです。
また郵送物が届くカードローンだと、家族や同居人にバレてしまう可能性も。
最近では利用者の要望を考慮して、「在籍確認の電話なし」「郵送物なし」というカードローンもあります。
しかし滞納すると督促状が届くので、同居人や家族にバレる可能性が高くなります。
5位 借金がクセになりそう
- 「借りることがクセになるのではないか」というのが、一番怖かったです(20代 女性)
- カードローンに慣れてしまうと、借金がどんどん増えていってしまうのではないかと不安になった(30代 男性)
「借金がクセになりそう」が5位でした。
「カードローンで借りることに慣れて、どんどん借りてしまうのでは」と心配になった人もいました。
カードローンは便利な一方、返済しなくてはいけない借金であるという意識が薄まってしまうことも。
常に返済を意識して、計画的に利用することが大切です。
とくに自分を「浪費家」「お金の管理が苦手」だと感じている方は、慎重に利用しましょう。
実際にカードローンを借りてみた感想1位は「簡単かつ便利で助かった」
「実際にカードローンを借りてみた感想」を聞いたところ、1位は「簡単かつ便利で助かった(90人)」でした。
2位「返済が大変で後悔した(61人)」、3位「きちんと返済すれば怖くない(27人)」が続きます。
「便利」「怖くない」など、ポジティブな感想がやや多くなっています。
カードローンは一時的に必要な額だけを計画的に利用するなら、便利なサービスです。
一方で「簡単に借りられたけど、返済は大変だった」といった声もありました。
前もって金利・返済期間について調べず、また返済計画を立てずに借りてしまうと、返済で苦労することになります。
またカードローンに慣れると「お金が足りなければ、また借りればいいじゃん」と考えてしまい、借り入れを重ねてしまうことも。
借り入れするのは「必要な額」「返済できる額」のみにしましょう。
- スピード融資がとても助かりました。今も返済していますが、借りてよかったです(20代 男性)
- クセになり節約できなくなったため、「なんで借りたのだろう」といまだに後悔しています(20代 女性)
- 返済計画がしっかりしていれば問題ない(30代 男性)
- 手軽に借りられたが、返済が長くかかった(40代 女性)
- 月々の返済が無理のない額だったため、便利と感じた(40代 男性)
カードローンを借りた理由は「趣味・娯楽で使いすぎた」
カードローンを利用した理由の1位は「趣味・娯楽で使いすぎた(38人)」。
僅差で2位「まとまった出費があった(35人)」、3位「生活費が足りない(34人)」、4位「収入が減った・なくなった(33人)」が続いています。
「趣味・娯楽」「一時的なまとまった出費」「買い物のしすぎ」など、一時的に多額のお金が必要になってカードローンを利用した人が多いですね。
一時的にお金が足りないなら、審査が早くWEBからも手続きできるカードローンはとても便利。
またクレジットカードのキャッシングに比べて、借入額が大きくなったときの金利低下効果も大きいです。
一方で「生活費が足りない」「収入が減った」など、長期的な資金不足でカードローンを利用した人も多くなっています。
慢性的に資金不足の人がカードローンを利用すると、返済に行き詰まる可能性があり、心配です。
1位 趣味・娯楽で使いすぎた
- 趣味でお金を使いすぎたから(20代 男性)
- 旅行のしすぎでお金がなかった(20代 男性)
- 遊興費にお金を使ってしまったため(30代 男性)
1位は「趣味・娯楽で使いすぎた」でした。
旅行や趣味にお金を使ってしまい、お金が足りなくなってカードローンを利用した人が多数。
「自分や家族がギャンブルにハマった」という回答も目立ちました。
お金の管理がきちんとできておらず、浪費してしまって困った人が多いとわかります。
趣味や娯楽は大切ですが、生活に必要なお金には手をつけないように注意しなくてはいけません。
浪費癖があるなら、収入が入ったら生活費を先に取り分けておくのがおすすめです。
2位 まとまった出費があった
- 車の事故で、修理などが必要になったから(20代 男性)
- 突然義父が亡くなって、葬儀費用のうち、葬儀当日に現金で支払う分を用意する必要があった(30代 女性)
- 小遣いよりも高い買い物をする必要があったため(40代 男性)
2位は「まとまった出費があった」でした。
出費の内容は「冠婚葬祭」「引越し」「車関連」などが目立ちました。
結婚式は事前に予定がわかるので備えられますが、お葬式は突然やってきますので「急なので厳しい」と感じることも多そうです。
また冠婚葬祭と税金の支払い、家電の故障などが重なると、貯金では対応できないこともあるでしょう。
急なまとまった出費がある場合、カードローンはすぐ融資してくれて便利です。
3位 生活費が足りない
- 物価高騰で、生活が苦しくなったため(30代 女性)
- 都会で生活を続けていくために、使わなければ厳しい状態でした(30代 男性)
- 生活費が足りず、安易な気持ちで利用した(40代 男性)
3位は「生活費が足りない」です。
生活費が足りなくなる理由はさまざま。
一時的に生活費が足りなくて借りるならいいですが、慢性的に生活費が足りないときに借りてしまうと、返済に困る可能性が高いです。
生活が行き詰まっているのなら、「固定費の見直し」「公的制度の利用」など、カードローン以外の解決策も探ってみてはいかがでしょうか。
4位 収入が減った・なくなった
- 病気で仕事を辞めて、金銭的余裕がなくなったので借りました(20代 男性)
- 解雇されて収入が途絶え、公共料金が払えなくなったから(30代 女性)
- 収入は減ったけれど、ローンは返済する必要があったからです(40代 女性)
4位は「収入が減った・なくなった」でした。
収入が減った理由は「会社の業績悪化や倒産」「退職・解雇」などでした。
転職して次の職場から給料が出るまでの間に、お金が足りなくなってしまう人もいます。
自己都合で退職するなら事前に当面の生活費を準備できますが、急に解雇されると余裕がないことも多いでしょう。
失業手当や公的融資は支給・貸付けまでに時間がかかることもありますので、一時的にカードローンを頼る人も多いと考えられます。
5位 買い物しすぎた
- 身の丈にあった生活をしていなかったため(20代 女性)
- 買い物しすぎて、払えなくなった(40代 男性)
- 買い物しすぎて、クレジットカード代金を支払うのが困難になったから(40代 女性)
「買い物しすぎた」が5位でした。
服を買いすぎるなどして、お金が足りなくなってカードローンに頼った人もいました。
クレジットカードやキャリア決済だと、「あまりお金を使っている感覚がないのに、気づいたら請求額が大きくなっていて、支払いに困る」というケースもあります。
クレジットカードでリボ払いを利用し、返済が追いつかずにカードローンで補填した人も。
リボ払い返済にカードローンを使うのは、借金を借金で埋めているだけなので、実質的な借入額は減っていません。
初めて借りたカードローン1位は「アコム」
カードローンを利用した経験がある207人に「初めて借りたカードローン」を聞いたところ、もっとも多かった回答は1位は「アコム(57人)」でした。
2位「プロミス(29人)」、3位「アイフル(21人)」と、大手消費者金融系カードローンが続きます。
知名度が高く審査も早い大手消費者金融系カードローンが、3位までを占めました。
「アコム」「プロミス」「アイフル」はいずれもカードレスで利用でき、初回利用時に無利息期間があるのも特徴です。
一方の銀行系カードローンは、都市銀行から地方銀行まで数が多く、票が割れました。
三井住友銀行と楽天銀行のカードローンは全国で利用でき、各銀行に口座がなくても利用できるのが特徴となっています。
また銀行系カードローンは消費者金融系カードローンに比べて低金利というメリットがあります。
ただ銀行系カードローンは消費者金融系カードローンに比べて審査時間が長いため、「すぐ借りたい」という人は敬遠するのかもしれません。
まとめ
初めてカードローンを利用するときには、返済できなかったらどうしようといった不安があり、「怖い」と感じる人が多数。
しかし実際に利用したあとには、「簡単で便利だった」「きちんと返済できて怖くなかった」と感じた人が多くなりました。
一方で、返済が大変だった人や金銭感覚が狂ってしまった人も。
カードローンは一時的な資金不足には便利ですが、返済のあてがないのに借りてしまうと、のちのち苦労します。
「返済期間」「月々の返済金額」「返済総額」をシミュレーションしたうえで、くれぐれも計画的に利用するようにしましょう。