
あなたは携帯代の支払いが難しくなってしまったことがありますか。
携帯代が払えないと「利用停止」「強制解約」の恐れがあります。
今回は携帯代を払えなくなった経験がある282人にアンケートを実施。
「携帯代が払えないときの対処法」や「滞納しないための対策」について聞きました。
- 調査対象:携帯代を払えなくなった経験がある人
- 調査期間:2023年8月17日~31日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:282人(女性151人/男性131人)
- 回答者の年代:20代 21.6%/30代 37.3%/40代 28.0%/50代 11.7%/60代以上 1.4%
携帯代が払えない理由は「仕事・収入がない」
携帯代を払えなくなった経験がある人282人に「携帯代が払えない理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「仕事・収入がない(60人)」です。
2位「趣味・娯楽にお金を使った(37人)」、3位「ギャンブルで使ってしまった(26人)」と続きます。
以降、4位「予想より請求額が高かった(24人)」、5位「急な出費があった(20人)」の結果となりました。
「仕事・収入がない」と答えた人が多数。
生活全体に困る中で、携帯代も払えなくなった人が多いとわかります。
一方「趣味・娯楽」「ギャンブル」など、浪費や無計画なお金の使い方が原因で払えなくなってしまった人もいました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 仕事・収入がない
- 派遣社員の契約が終了し、次の仕事がなかなか見つからず、無収入の時期が続いたから(25歳 女性)
- 会社を退職したためです(31歳 男性)
- 急に解雇され、手持ちがなくなってしまった(49歳 女性)
1位は「仕事・収入がない」です。
収入がないと、携帯代をはじめ生活に必要な費用が払えません。
貯金があればしのげますが、無収入の期間が長くなるとだんだん苦しくなるでしょう。
失業している状態ではないものの、転職時に新しい職場からの給料が入るまでに時間が空き、携帯代を払えなくなった人もいました。
2位 趣味・娯楽にお金を使った
- 趣味のゲームにたくさんお金を使ってしまったため(25歳 男性)
- 趣味のコレクションに無駄遣いをしてしまった(38歳 男性)
- 占いにハマって、お金を使ってしまった(49歳 女性)
2位は「趣味・娯楽にお金を使った」でした。
ゲームなどの趣味にお金を使いすぎてしまう人もいます。
ゲームの課金はネット上で簡単にできるので、ついやりすぎてしまう人も。
趣味はストレス解消やリフレッシュになる大切なものですが、お金をつぎ込みすぎると生活費に影響します。
携帯・スマホが使えなくなるリスクを冒してまで趣味に没頭すべきなのか、冷静に考えてみる必要があるでしょう。
3位 ギャンブルで使ってしまった
- ギャンブルにハマりすぎたため(23歳 女性)
- 20代の頃、ビギナーズラックを信じてパチンコで給料をすべて使ってしまった。当時は家賃も携帯代も支払えなくなってしまった(37歳 男性)
- 主にギャンブルです。スロットで負けが込み、払えなくなったことがあります(45歳 男性)
3位は「ギャンブルで使ってしまった」でした。
ギャンブルには依存性があり、負けを取り返したくて生活費にまで手をつけてしまう人も少なくありません。
「生活費が苦しいからギャンブルで一発当てよう」といった思考にもなりがちです。
パチンコやスロットという回答が多かったなか、「ネットギャンブルにハマった」というコメントもありました。
4位 予想より請求額が高かった
- 海外に行った際に使用したら、請求額が高すぎたため(28歳 男性)
- 機種変更をしたときに通話かけ放題のプランに入らなかったため、何気なく使っていた電話料金が膨れ上がり、予算オーバーしてしまいました(30歳 女性)
- キャリア決済の使いすぎで、請求額が大きくなりすぎた(38歳 男性)
4位は「予想より請求額が高かった」でした。
「通信・通話し放題の定額制プラン」でない場合、通信量や通話時間が増えた月に、携帯代が予想より高くなってしまうことがあります。
また最近ではキャリア決済を利用する人も増えているため、キャリア決済を使いすぎて予算オーバーすることもあるようです。
キャリア決済を使う場合は、今月いくら使ったかを把握しておく必要があります。
5位 急な出費があった
- 結婚式が重なり、お金がなくなってしまった(28歳 男性)
- 「結婚式」「葬式」「自分の入院」が重なり、お金がなくなってしまいました(33歳 女性)
- ペットの病院代などが重なり、払えなくなってしまった(47歳 男性)
「急な出費があった」が5位でした。
急な出費の内容は「結婚式などの冠婚葬祭」「自分や家族の医療費」「車の事故」など。
「急に家電が壊れた」といったケースもあるでしょう。
緊急度の高い突発的な出費があり、携帯代がなくなってしまった人も多いとわかります。
携帯代を払えないときの対処法1位は「家族・知人に頼った」
携帯代を払えなくなった経験がある人282人に「携帯代を払えないときの対処法」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「家族・知人に頼った(103人)」です。
2位「契約プランを見直した(34人)」、3位「節約して携帯代を捻出(29人)」、4位「カードローンで借りた(24人)」と続きます。
以降、5位「携帯を解約した(23人)」、6位「副業・アルバイトで収入を得た(14人)」、7位「給料日まで待って支払った(13人)」の結果となりました。
「家族・知人に頼った」と答えた人が圧倒的多数。
「カードローンで借りた」という回答も4位で、お金を借りてしのいだ人が多いとわかります。
「節約」「副業」「給料日に払う」では、支払いまでに時間がかかってしまうこともあるため、「借りるのが早い」と考えたのかもしれません。
では具体的な回答を紹介します。
1位 家族・知人に頼った
- 親に払ってもらった(28歳 女性)
- 友人からお金を借りました(37歳 男性)
- 携帯が不通になることは回避したかったので、恥を忍んで知人に頭を下げて貸していただきました(50歳 女性)
1位は「家族・知人に頼った」です。
親や友人からお金を借りて支払った人が多数。
借りたのではなく「親に払ってもらった」「肩代わりしてもらった」という人もいました。
頼れる相手がいるのなら、一番頼みやすくて安心できる方法だといえるでしょう。
2位 契約プランを見直した
- プランを変えました(24歳 男性)
- 安くてギガ数が多いプランに変えた(27歳 女性)
- プラン見直しを行いました。電話でプランを見直したいと伝えると、オペレーターが見直してくれました(40歳 女性)
2位は「契約プランを見直した」でした。
月々の通話時間や通信量に応じたプランへと変更し、負担を軽くした人もいました。
請求額や通話時間を入力すると最適なプランを提案してくれるツールを用意しているキャリアもあります。
契約の見直しについては「不要なオプションを解約する」「格安SIMなど他社への乗り換えを検討する」のもおすすめです。
3位 節約して携帯代を捻出
- 趣味に使っていたお金を減らして携帯代にあてた(28歳 女性)
- 欲しいものを我慢して携帯代にあてた(31歳 女性)
- 食費を切り詰めて携帯代を捻出しました(46歳 男性)
3位は「節約して携帯代を捻出」でした。
節約して携帯代に充てた人も多くなっています。
浪費や趣味に充てるお金が多くて携帯代が払えなかった場合には、有効な方法でしょう。
家計を見直し、計画的にお金を使うきっかけにもなりそうです。
4位 カードローンで借りた
- カードローンを利用してお金を借り、携帯の支払いにあてました(29歳 女性)
- カードローンでしのいだ(34歳 男性)
4位は「カードローンで借りた」でした。
家族や知人に借りられない場合は、カードローンやクレジットカードのキャッシングが便利です。
ただ毎月のようにカードローンから携帯代を借りていると、返済に行き詰ってしまう可能性があります。
常に携帯代の支払いが厳しい場合には、契約プランや契約先の見直しも行いましょう。
5位 携帯を解約した
- 強制解約になった(36歳 男性)
- 一時的に解約した(53歳 女性)
「携帯を解約した」が5位でした。
ただ解約しても未払いの料金がチャラになるわけではないので注意してください。
また料金未納を続けていると、自分から解約を申し出なくても強制解約されてしまいます。
6位 副業・アルバイトで収入を得た
- 副業した(32歳 男性)
- 日払いの単発バイトを数回やって、お金を払いました(39歳 女性)
- 強制解約にならないための支払い期限を確認したうえで、単発の仕事で稼いで払いました(50歳 女性)
6位は「副業・アルバイトで収入を得た」でした。
生活費の節約には無理がある場合、副業やアルバイトをして携帯代を稼ぐ方法もあります。
例えばクラウドソーシングなら、スキマ時間でできる副業を見つけやすいです。
また即日払いのバイトなら働いた日に給料がもらえるので、すぐ携帯代を支払いたいときにもおすすめできます。
7位 給料日まで待って支払った
- 給料日までは携帯がない生活をして、給料日に支払った(28歳 男性)
- 請求書払いのときだったので、携帯が止まったまま給料日まで過ごし、給料が入ったら払いました(34歳 女性)
- 次の給料日まで支払いを延期できれば延期して、2か月分支払うこともありました(51歳 男性)
「給料日まで待って支払った」が7位でした。
ただ給料日まで時間がある場合、待っている間に携帯が利用停止になってしまう可能性もあるので注意が必要です。
例えばドコモの場合は、支払い期限を過ぎてから20~30日くらいで利用停止となります。
利用停止になると困る場合は、携帯キャリアに連絡して支払予定日を伝えたうえで、利用停止を回避できないか相談してみましょう。
携帯代を払えなかったことから学んだ対策は「プラン・契約先を見直す」
携帯代を払えなくなった経験がある人282人に「携帯代を払えなかったことから学んだ対策」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「プラン・契約先を見直す(80人)」です。
2位「貯金する(67人)」、3位「収入を増やす(35人)」と続きます。
以降、4位「お金を計画的に使う(34人)」、5位「携帯代をとりわけておく(29人)」の結果となりました。
「プラン・契約先を見直す」と答えた人が多くなっています。
また「貯金する」「収入を増やす」など、「生活費全般に余裕をもつべきだ」と学んだ人も目立ちました。
では具体的な回答を紹介します。
1位 プラン・契約先を見直す
- 新しい携帯会社や新しいプランがどんどん出ているので、携帯料金を定期的に見直すようにする(25歳 男性)
- 携帯プランの定期的な見直し。使用状況に合わせてプランを選定する(43歳 男性)
- 以前は一番安いプランだったが、かけ放題に変えた(56歳 女性)
1位は「プランを見直す」でした。
携帯代が払えなくなったことで、「自分に合うプラン」「より安いプラン」を探す必要性に気づいた人が多数。
「月額料金の安いプラン」「格安SIM」「自分の使用状況に適したプラン」に乗り換えれば、携帯代の負担が軽くなる可能性が高くなります。
「乗り換えの手続きが面倒」などの理由で同じキャリア・プランを使い続ける人も多いですが、変えてみるとラクになるかもしれません。
2位 貯金する
- きちんと仕事をし、貯蓄しておくべきだと学びました。貯金額は決まった額をなるべく下回らないように生活しています(30歳 女性)
- ちゃんと貯金をして、何かあった時のために余裕をもって生活することに決めました(33歳 女性)
- 事前に貯蓄をしておくこと(44歳 男性)
2位は「貯金する」です。
月々の生活費から携帯代を支払う余裕がないときでも、貯金があれば対応できます。
貯金があれば、携帯代の支払いに限らず、急な出費で困ることも少なくなるでしょう。
貯金額の目安は人それぞれですが、現在ほぼ貯金がない人は少しずつでも貯金することをおすすめします。
3位 収入を増やす
- 空き時間に日雇いの仕事などを入れる(36歳 男性)
- アルバイトから派遣のフルタイム勤務に転職した(42歳 女性)
- 収入が少ないので「このままではダメだ」と思い、転職を決意しました(44歳 女性)
3位は「収入を増やす」でした。
転職や副業で収入アップを目指した人もいます。
きちんと働いて浪費も抑えているのに携帯代が払えなくなる場合、そもそもの収入が少なすぎる可能性があります。
収入が少ないと感じるなら「収入の高い仕事に転職できないか」「無理のない範囲で副業できないか」を検討してみるのもよいでしょう。
4位 お金を計画的に使う
- 家計簿をつくり、身の丈に合ったお金の使い方にする(26歳 男性)
- お金の管理ができていなくて失敗したので、「今月はいくら使っているか」を頻繁に確認するようになりました(31歳 男性)
- 見境なく買いたいものを買うのをやめ、先のことを考えるようになりました(44歳 女性)
4位は「お金を計画的に使う」でした。
「家計簿をつける」「浪費を控えるよう心がける」などの工夫が挙げられています。
まずは自分が何にいくら使っているかを把握し、無駄がないか調べてみましょう。
趣味や旅行費をゼロにする必要はありません。
「締めるところは締め、使うときには使う」というメリハリを心がけることが重要です。
5位 携帯代をとりわけておく
- 給与が入ったら、先取りでカード引き落とし分と携帯代は口座にいれておく(27歳 女性)
- 携帯代は毎月別にして、手をつけないようにしておく(41歳 女性)
- 給料をもらったら、携帯代だけは最初に確保しておく(54歳 男性)
「携帯代をとりわけておく」が5位でした。
「先取り貯金」のような感覚で、毎月必ず必要になる費用を先に取り分けてしまう方法です。
現金で持っていてもいいですし、別口座に振り分けてしまってもいいですね。
「自分が触れる場所や口座に置いておくと使ってしまうので、携帯代は親に預けるようにした」という人もいました。
まとめ
携帯代が払えないと、利用停止や強制解約になる恐れも。
強制解約されると、利用していたキャリアとの再契約は難しくなります。
また本体代金の分割分を月額料金と一緒に払っている場合、ローン返済が滞ったことになり、信用情報に傷がつくことに。
上記のように携帯代を滞納することで、さまざまな影響が出てしまいます。
携帯代の滞納を防ぐ方法としては、「貯金をしておく」などの方法があります。
今すぐの収入アップや貯金が難しい方は、「安いプランや格安SIMに乗り換えて、携帯代を下げる」という方法を試してみましょう。
また実際に滞納してしまった場合、家族に頼ったりカードローン・キャッシングなどで借りたりする人が多くなっています。
携帯代の工面に時間がかかりそうなときは、キャリアに連絡して「支払いが厳しいけれど、◯月◯日までには払えそう」などと伝え、相談するのがおすすめです。