ミニマリストによる情報発信が盛んになり、「お金を使わなくても豊かな生活は送れる」という考え方に共感する人も増えています。
また収入が減ってしまい、やむを得ずお金を使わない生活を送っている人も多いでしょう。
今回は全国の男女500人にアンケートを実施し、「お金を使わない生活を意識していますか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「とても意識している」「やや意識している」が合わせて96.2%となっています。
ほとんどの人が「節約」「支出を減らす」ことを意識して生活しているとわかります。
「物価高」や「ミニマリストによる情報発信」などが影響しているのもかもしれません。
続けて、「お金を使わない生活をどの程度実践していますか」と聞いたところ、回答は以下のようになりました。
「毎日(43.8%)」「週に数回(43.4%)」と答えた人が、いずれも40%を超えています。
多くの人が高い頻度で「お金を使わない生活」を実践しているとわかりました。
「お金を使わない生活」を習慣化している人が多いと伺えます。
ただ人によっては「毎日節約について考えていると、ストレスになる」という場合も。
自分に合ったペースやレベルで「お金を使わない生活」を実践することが、長続きのポイントではないでしょうか。
上記以外にも、「お金を使わない生活を送るための具体的な方法」や「お金を使わない生活をしている理由」について聞いています。
- 調査対象:全国の男女
- 調査期間:2023年8月11日
- 調査機関:自社調査
- 調査方法:インターネットによる任意回答
- 有効回答数:500人(女性317人/男性183人)
- 回答者の年代:10代 0.8%/20代 17.2%/30代 37.2%/40代 28.4%/50代 12.0%/60代以上 4.4%
500人が選ぶ!お金を使わない生活を送る方法ランキング10選
男女500人が選んだ「お金を使わない生活を送る方法」を聞いたところ、回答数の多かった上位10個は以下の結果となりました。
1位になったのは「外食を控え自炊する(197人)」です。
2位「ポイ活をする(128人)」、3位「できるだけ安いものを買う(125人)」、4位「クーポンを活用する(110人)」、5位「買うものを厳選する(102人)」と続きます。
以降、6位「買い物の回数を減らす(82人)」、7位「無料施設を活用する(44人)」、8位「交通費を少なくする(38人)」、9位「外出を減らす(37人)」、10位「マイボトルを持参する(35人)」の結果となりました。
大きくなりがちな「外食費」を削ると答えた人が多数。
また「できるだけ安いものを買う」「クーポンで安く買う」など、買い物の工夫を挙げた人も多くなっています。
上位10選を具体的な回答とあわせて紹介するので参考にしてみてください。
1位 外食を控え自炊する
- 自炊をし、不必要に外食しないこと(20代 女性)
- 外食を控える(30代 女性)
- 外食はしない。自炊をする(40代 男性)
1位は「外食を控え自炊する」でした。
もともと外食の多かった人が自炊すると、食費をかなり節約できます。
たとえ1回あたり1,000円程度のファストフードやラーメンでも、続けると大きな出費になるからですね。
さらに「1週間単位で食費にかけられる予算」を決めると、食費を管理しやすくなります。
2位 ポイ活をする
- キャッシュレス決済によるポイント還元(20代 男性)
- ポイントを貯めて、ポイントで買い物をする(30代 女性)
- ポイ活をして、生活用品以外は貯めたポイントで購入しています(40代 男性)
2位は「ポイ活をする」でした。
「アンケート回答」「広告視聴」「ポイントサイトを経由してのネットショッピング」など、ポイントを貯める方法は多彩です。
またスーパーなどでポイント還元率が高い決済方法を使ったり、ポイントが多くつく日を狙って買い物している人も目立ちました。
3位 できるだけ安いものを買う
- なるべく目当てのものが安いスーパーで買う(20代 女性)
- 割引シールの付いている総菜を買う(30代 男性)
- スーパーはなるべく安いところへ行く(60代以上 男性)
3位は「できるだけ安いものを買う」です。
スーパーでは「値引きシールがついた商品を買う」「特売を狙う」「目当ての商品が安いスーパーを探す」という工夫をしている人が多いようです。
チラシをネットで公開するスーパーも多いので、店頭に行かなくても特売品をチェックできます。
また同じジャンルで複数の商品があるとき、「プライベートブランド」などより価格が安い商品を選ぶ人も多いのではないでしょうか。
ネットショッピングでも、複数サイトを比較することで同じ商品をより安く購入できる可能性があります。
4位 クーポンを活用する
- オンラインでも実店舗でも、専用アプリでクーポンを取得するようにしている(20代 女性)
- クーポンは必ず利用します(30代 女性)
- スーパーでは毎回クーポン利用(40代 男性)
4位は「クーポンを活用する」でした。
クーポンを使うと欲しいものが割引価格で購入できるので、賢く利用したいですね。
店舗ごとのアプリでクーポンが配信されることもあれば、「複数店舗のクーポンが配信されるアプリ」もあります。
5位 買うものを厳選する
- 不必要なものを購入しない(10代 男性)
- 必要なものを買い、欲しいものは買わないように気をつけています(40代 女性)
- 買う時に本当に必要か考えてから買うことです。買った後の反省もします(50代 女性)
「買うものを厳選する」が5位でした。
不必要なものを買わないように、「本当に必要か」「本当に使うのか」を考えてから買う人も多いとわかります。
「買い物に行く場合はメモをつくり、メモ以外のものは買わない」などの工夫も有効でしょう。
6位 買い物の回数を減らす
- 平日はお金を使わないようにしている(20代 女性)
- コンビニやスーパーなどに立ち寄ると衝動買いするかもしれないので、買い物に行く日を決めてまとめて買う(30代 男性)
- 買い物に行く回数を減らす(40代 女性)
6位になったのは「買い物の回数を減らす」。
「週末にまとめ買いする」など、買い物に行く日を決めている人も多いとわかります。
まとめ買いすることで計画的な買い物ができます。
不必要にコンビニやスーパーに立ち寄ることを避け、「ついつい買ってしまう」という事態を防いでいる人もいました。
7位 無料施設を活用する
- 休日は公園で子どもと遊ぶか、図書館に行く(20代 女性)
- 冷暖房費や電気代を節約するために、昼間は子どもと子育て支援センターなどで過ごしています(30代 女性)
- 地元の図書館など、無料の公共施設を利用する(40代 男性)
7位は「無料施設を活用する」でした。
「お金のかからない遊びや趣味」のため、無料の施設を活用している人も多数。
とくに「公園」と「図書館」が多く挙げられました。
また冷暖房費を節約するため、ショッピングセンターなどで「クールシェア」「ウォームシェア」している人もいるようです。
8位 交通費を少なくする
- 歩ける距離なら交通機関を使わないで歩く(30代 女性)
- 自家用車は使わず自転車で移動する(50代 男性)
8位は「交通費を少なくする」でした。
交通費を減らすため「できるだけ徒歩や自転車で移動する」という工夫をしている人も多いとわかりました。
交通費が節約できるうえ、運動にもなりますね。
「外出はできるだけ定期券の範囲で行う」というコメントも寄せられています。
9位 外出を減らす
- とりあえず家から出ないことです(20代 女性)
- 必要なものを買う日以外、家から出ない(30代 女性)
- なるべく外出しないようにしている(40代 男性)
9位は「外出を減らす」でした。
外出すると交通費がかかりますし、外出先で「喉が渇いたからお茶を買おう」「気になるものがあるから買おう」などとお金を使いがち。
お金をできるだけ使わないようにするため、「刺激を避けて家にいる」という選択をする人も多いとわかります。
10位 マイボトルを持参する
- 毎日麦茶を作ってマイボトルを持参し、ペットボトルを買わないようにする(30代 男性)
- 外出する際は水筒に水を入れて飲み物代を節約する(40代 女性)
10位は「マイボトルを持参する」でした。
コンビニや自販機で飲み物を買っても100~200円程度です。
しかし毎日2~3本購入していると、積もり積もってまとまった支出になります。
そのためマイボトルを使って、お金を使わないようにしている人もいました。
職場に弁当を持参するのはハードルが高いという人でも、マイボトルなら取り組めるのではないでしょうか。
生活する上で必要不可欠なのが食費です。
お金を使わないためには、食費をいかに抑えるかがポイントになってくるのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが「献立アプリ」です。
ただ献立を提案してくれるだけでなく、節約につながるさまざまな機能が献立アプリには搭載されています。
たとえば、次のような機能がありますよ。
- 無駄な買い物を減らせる買い物リスト機能
- 冷蔵庫の余りものから献立を提案してくれる機能
- スーパーの特売情報やクーポン掲載機能
- 一食当たりの値段が表示される機能
今回のお金を使わない生活を送る方法10選でもあがっていた、「できるだけ安いものを買う」「クーポンを活用する」「買い物の回数を減らす」なども、献立アプリで実践できそうです。
献立アプリが気になった方は、「DELISH KITCHEN」や「クラシル」などをチェックしてみてください。
お金を使わない生活を意識している理由
男女500人に「お金を使わない生活を意識している理由」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。
1位になったのは「貯金したいから(129人)」です。
2位「老後・将来のため(113人)」、3位「生活が苦しいから(109人)」、4位「子どものため(49人)」と続きます。
以降、5位「物価高だから(36人)」、6位「投資に回したいから(16人)」、7位「無駄が嫌いだから(15人)」の結果となりました。
「貯金したい」「老後・将来のため」「子どものため」など、先を見据えてお金を使わないようにしている人が多いとわかりました。
一方で「生活が苦しい」「物価高」など、今の生活のために節約せざるを得ない人もいます。
では具体的な回答を紹介します。
1位 貯金したいから
- 貯まっていくのが楽しいから(20代 女性)
- 少しでも貯金ができれば良いと感じるからです(30代 女性)
- 貯金を増やすために、できることから始めています(40代 男性)
1位は「貯金したいから」でした。
貯金に回すお金をつくるために、できるだけお金を使わないようにしている人が多いようです。
「節約を意識していてもつい使ってしまい、貯金に回すお金が残らない」という方は、先取りで積立貯金しましょう。
毎月給料が入ったらすぐ貯金分を取り分けるようにすれば、確実に貯まっていきます。
2位 老後・将来のため
- 老後に少しでもお金を残すため(30代 男性)
- 将来の生活に不安があるからです(40代 男性)
- 将来・老後に向けた資産形成のため(50代 女性)
2位は「老後・将来のため」でした。
老後の生活を心配して、「老後資金を準備したい」とお金を使わないようにしている人も多数。
また老後に生活レベルが高すぎると、年金生活が始まったときに、生活に困る可能性があります。
慣れ親しんだ生活レベルを下げるのは難しいからですね。
そのため現役時代からお金を使わないよう意識し、生活レベルをあげすぎないようにしている人もいます。
3位 生活が苦しいから
- お金がないから、お金を使わないように生活している(20代 女性)
- 休職しているので、生活が厳しい(30代 男性)
- 健康的な理由から共働きが難しく、節約しなければと思うので(40代 女性)
3位は「生活が苦しいから」です。
生活が苦しく、お金を使わないで生活するしかない人も多いとわかりました。
使えるお金が少ないなら、節約するしかありませんね。
生活が苦しい理由は「休職・失業中」「年金生活」「収入が減った」などでした。
4位 子どものため
- 今後もっと子どもたちにお金がかかるだろうから(20代 女性)
- 子どもの学費や成長のために費用を回してあげたいから(40代 男性)
- 子どもの学費を工面するため(50代 女性)
4位は「子どものため」でした。
子どもにお金をかけたいため、大人はできるだけお金を使わないようにしている家庭もあるとわかります。
今お金がかかっているパターンもあれば、将来の進学に備えているケースもありました。
5位 物価高だから
- 給料が上がらないのに物価だけが上がり続けることに強い不安を感じるため(30代 女性)
- 生活必需品の値上げです(40代 男性)
- 物価が高いので少しでも節約しようと思います(50代 女性)
「物価高だから」が5位でした。
「電気代が高くなった」「いつもと同じものを買っているのに、食費が高い」と感じ、お金を使わない生活を意識した人も多いとわかります。
現在の生活をうまく回すために節約が必要だというケースですね。
「給料が上がらないのに物価が高くなっている」と答えた人も多く、給料アップが物価高に追いついていないことも感じられました。
6位 投資に回したいから
- 今後株を買いたいと思っているため(20代 男性)
- 投資にお金を回すために節約するという感じです(40代 女性)
- 余剰資金を投資に回すため(50代 男性)
6位になったのは「投資に回したいから」。
投資に回す余剰資金がほしくて、お金を使わない生活を始めた人も多いようです。
投資で資金を用意して早期退職を目指す人も増えていますね。
7位 無駄が嫌いだから
- 不要なものにお金を使うことが嫌いだから(30代 男性)
- 無駄遣いが嫌なため(40代 女性)
7位は「無駄が嫌いだから」でした。
衝動買いや無駄遣いをしてしまったあと、「買わなければよかった」「なんで使ってしまったんだろう」と反省する人も多いのではないでしょうか。
またお金を使わないよう意識していないとつい無駄遣いしてしまうため、節約を意識して過ごしている人もいました。
お金を使わない生活を実践するためには、目標をもつようにしましょう。
ただ漠然と「お金を使わないようにする」と意識するだけでは、計画も立てづらく、継続できない可能性が高いです。
貯金や老後・将来のためなら、具体的な金額を設定しておくとモチベーションアップにもつながります。
生活苦や物価高でやむを得ずという場合は、収入を増やす方法も考えてみてください。
副業を始めたり、転職活動や収入アップにつながる資格取得などを目指したりしながら、モチベーションを高めるのもひとつの方法だと言えるでしょう。
まとめ
「老後資金」「教育資金」や生活防衛のために、「お金を使わない生活」を意識している人はたくさんいます。
お金を使わない生活を実現するためには、外食を控えるのが有効。
すでに自炊を実践している人は、「計画的に買い物する」「ポイントやクーポンの活用」も試してみてください。
家計簿アプリなどを使って、家計を可視化して「無駄」を見つけるのもおすすめです。