生活が苦しくなるタイミング&苦しいときの対処法!500人に独自アンケート調査を実施

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「真面目に働いているのに生活が苦しい」「給料を減らされて生活が立ち行かない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

男女500人に「生活が苦しいと感じることがありますか」と独自アンケート調査をした結果、回答は以下のようになりました。

生活が苦しいと感じることがあるか

「いつも感じる」「時々感じる」が合わせて78.4%となっています。

8割近くの人が「生活の苦しさ」を感じているとわかりました。

中には「一生懸命働いて無駄遣いもしていないのに、なぜか生活が苦しい」という人もいるでしょう。

生活が苦しいのにどうしたらいいかわからない状況だと、不安が募りそうです。

生活が苦しいため節約に励んでいるのに、ストレスが溜まるばかりでなかなか効果を感じられない人もいるかもしれません。

当記事では、「生活が苦しくなるタイミングや苦しいときの対処法」についてアンケート調査を行った結果を紹介していきます。

【調査概要】

  • 調査対象:全国の男女
  • 調査期間:2023年8月11日~12日
  • 調査機関:自社調査
  • 調査方法:インターネットによる任意回答
  • 有効回答数:500人(女性319人/男性181人)
  • 回答者の年代:10代 0.6%/20代 17.0%/30代 37.4%/40代 29.6%/50代 11.6%/60代以上 3.8%
いまの生活に苦しいと感じていたり、もしくはこれから苦しくなるのではないかと不安を感じている方は、ぜひ調査結果を参考にしてみてください。

生活が苦しくなるタイミングの調査結果

男女500人に「生活が苦しくなるタイミング」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

生活が苦しくなるタイミング

1位になったのは「大きな出費が重なった(85人)」です。

2位「急な出費があった(79人)」、3位「収入が減った(78人)」、4位「物価・税金が上がった(62人)」と続きます。

以降、5位「子ども関係の支出があった(36人)」、6位「月末・給料日前(27人)」、7位「医療費を払った(25人)」の結果となりました。

全体的には「支出が増えたとき」に生活が苦しくなると答えた人が多くなっています。

ただ「収入が減った」も3位。

「収入が減ったのに物価はあがった」など、収入減と支出増が同じタイミングで起こって生活が苦しくなった人もいるのではないでしょうか。

では具体的な回答を紹介します。

1位 大きな出費が重なった

  • 車検や保険料などが重なったとき(30代 女性)
  • 車の税金や車検が重なり、多額のお金が一瞬にしてなくなってしまうときです(40代 男性)
  • 買い替えや修繕が重なったとき(50代 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

1位は「大きな出費が重なった」でした。

例えば春は税金の支払いシーズンであり、いろんな税金を一気に払うのでツラいと感じる方も多いです。

春に車検や保険料の支払い、賃貸物件の契約更新がある方は、納税と重なって支出が大きくなります。

バラけて支払い時期が来るなら問題なく対応できても、重なってしまうと「苦しい」と感じる人も多いでしょう。

2位 急な出費があった

  • 家電などが壊れて、予期しなかった支出が出たとき(30代 女性)
  • 冠婚葬祭などで急に出費があった時(50代 女性)
  • 「急遽実家に戻る用事ができた」「パソコンが壊れた」など、急な入用のとき(60代以上 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

2位は「急な出費があった」です。

急な出費として代表的なのは「冠婚葬祭」や「家電の故障による買い替え」です。

ギリギリの生活費で家計を回している場合、急に万単位の出費があると、出費が重ならなくても苦しくなってしまいます。

急な出費にも慌てないように、「予備費」をもっておきたいですね。

3位 収入が減った

  • アルバイトの収入が減少したとき(20代 男性)
  • フリーランスで毎月収入が異なるため、収入が少ない月は少しだけ生活が苦しいと感じてしまいます(30代 女性)
  • 旦那さんの給料が少なくて生活費があまりもらえない月。いろいろ切り詰めなければいけなくてしんどい(40代 女性)
〔出典〕独自アンケート調査

3位は「収入が減った」でした。

「時給制」「日給制」「出来高制」で働いている人は、月によって収入に差が出ます。

また「転職して収入が減った」「業績不振で給料が減った」というケースもあるでしょう。

予定していた収入が得られなくても必要な生活費は変わらないので、生活が苦しいと感じてしまいます。

4位 物価・税金が上がった

  • ガソリンも食品も値上げして、電気代や水道代も上がったから、「家計がしんどいな」と思う(20代 女性)
  • 物価高で、以前とほぼ同じ生活をしていても貯蓄できる金額が減ったとき(30代 男性)
  • 物価が上がり、食費や日用品費が想像以上にかかったとき(50代 女性)
〔出典〕独自アンケート調査

4位は「物価・税金が上がった」でした。

「以前と同じ生活をしていても、生活のコストが高くなっている」と感じている人も多数。

物価高で支出が増えてしまったので、生活が苦しいと感じる人も多くなっているようです。

「急激な値上げについていけず、苦しい」「物価はあがっているのに、給料は増えない」という切実な声もありました。

5位 子ども関係の支出があった

  • 子どもが産まれて、安くはない育児用品をいろいろ買わなければいけないとき(30代 女性)
  • 子どもの学費がかかるようになったので、お金が貯金に回らなくなりました(40代 女性)
  • 次男が関東の大学に進学し下宿を始めた。「引っ越し代」「生活費」「帰省代」「自動車学校代」など、いくらお金があっても足りない(50代 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

「子ども関係の支出があった」が5位でした。

「出産関連費用を払ったとき」「進学して学費などがかかるようになったとき」「習い事を増やしたとき」などの回答が多く寄せられています。

入園・入学時には入学金などの初期費用や学用品の購入費用もかかるので、一時的に支出が膨らみます。

学校によっては「制服」や「学校指定のかばんや体操服」などが高額で困ることもあるでしょう。

「子どもに我慢させたくないから養育費や教育費は妥協できないが家計は苦しい」というご家庭も多そうですね。

6位 月末・給料日前

  • 月末になると家賃やクレジットカードの支払いで苦しいです(20代 女性)
  • 月末は手持ちのお金が少なくなるので生活が苦しいと感じます(40代 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

6位は「月末・給料日前」でした。

給料日前に手持ちのお金が尽きてしまい、苦しいと感じる人も多いようです。

また月末や月初にクレジットカードの支払い日がある場合、引き落とし額を用意するために節約生活せざるを得ないケースもあるでしょう。

7位 医療費を払った

  • 体調が悪くなり病院に何回か通って支払額が増えたとき(50代 男性)
  • 医療費がかかるとき。検査などはとても高いです(60代以上 女性)
〔出典〕独自アンケート調査

7位になったのは「医療費を払った」。

入院や手術をすることになると、まとまった金額がかかります。

負担を軽減する「高額療養費制度」もありますが、月当たり数万円~10万円程度の自己負担となることも。

また時給制や出来高制で働いている人の場合、体調を崩すと医療費がかかるだけではなく、仕事ができなくて収入も減ってしまいます。

医療費増と収入減のダブルパンチで「生活が苦しい」と感じる人もいるのではないでしょうか。

ワンポイントアドバイス

もしもイレギュラーな出費が生じるたびに生活が苦しくなるのであれば、「現職での収入アップ」「転職」「副業」「共働き」など、何らかの方法で収入を増やすことを検討してみてください。

住宅費・水道光熱費・食費・日用品費・スマホ代といった毎月発生する支出を上回る収入があれば、日々の生活を送ることは可能です。

ただ生活していれば、車検・家電の買い替え・医療費・冠婚葬祭など、イレギュラーな出費が発生することも多々あります。

生活費をまかなえるギリギリの収入だと、「イレギュラーな出費の度に困窮する」「なんとかしのぎながら暮らしていく」といった状態が続いてしまいます。

生活が苦しい状態を根本的に解決するためには、収入を上げる方法を考えましょう。

生活が苦しいときの対処法の調査結果

男女500人に「生活が苦しいときの対処法」を聞いたところ、回答は以下のようになりました。

生活が苦しいときの対処法

1位になったのは「節約する(333人)」です。

2位「副業する(122人)」、3位「ポイ活する(36人)」、4位「貯金を崩す(35人)」と続きます。

以降、5位「お金を借りる(23人)」、6位「不要品を売る(22人)」、7位「クレジットカードで払う(11人)」の結果となりました。

「節約する」が圧倒的1位となり、支出を抑えようとする人が多いとわかりました。

一方で「副業する」「ポイ活する」など、収入を増やそうとする人もいます。

では具体的な回答を紹介します。

1位 節約する

  • 固定費の節約で携帯会社を変える。また外食をせず徒歩や自転車で移動する(30代 女性)
  • 外食を減らし、自炊を多めにする(40代 男性)
  • 借りると利子が高いので、節約します。食費や日用品を切り詰めます(60代以上 女性)
〔出典〕独自アンケート調査

1位は「節約する」でした。

節約の方法としては「自炊」「固定費の見直し」「節電」などが挙げられています。

食費や日用品以外の娯楽費や交際費などを我慢するという人も。

「食事回数を減らす」「エアコンをできるだけ使わない」という人もいましたが、体調不良の可能性があるので注意が必要です。

2位 副業する

  • 内職を始めました(20代 女性)
  • 昨年から副業を始めて、昼夜問わず隙間時間に働くようにしている(40代 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

2位は「副業する」です。

副業すれば働いただけ収入が増えるので、家計に余裕が出ると期待できます。

本業でなかなか昇給せず生活が苦しい場合には、単発アルバイトや在宅ワークで副業するのもよい方法ですね。

ただし本業の会社が副業を許可している場合に限ります。

今はまだ副業をしていないものの、副業を探しているという人も目立ちました。

3位 ポイ活する

  • ポイ活を意識して多めに取り組んだ(30代 女性)
  • ポイ活を始めて、ポイントを貯めてモノを購入するようになりました(40代 男性)
  • キャッシュレス決済を積極的に使い、ポイントを稼ぐ(50代 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

3位は「ポイ活する」でした。

「広告視聴や歩数でポイントを貯められるアプリ」や「ポイントがつくキャッシュレス決済」を使い、ポイントを貯めている人も多いとわかります。

獲得したポイントの汎用性が高い場合は、日常生活での買い物に役立つでしょう。

ネットショッピングなども「ポイントサイト」を経由することで、ポイントをもらえます。

4位 貯金を崩す

  • 本当だったら使ってはいけない貯金を下ろします(30代 女性)
  • 貯蓄でなんとか乗りきった(40代 男性)
  • 急な出費は貯金を下ろす(50代 女性)
〔出典〕独自アンケート調査

4位は「貯金を崩す」でした。

貯蓄がある人なら、生活が苦しくなっても貯金を取り崩してしのげます。

大きな出費が重なったときのために、あらかじめ予備費としてお金を取り分けておくのがおすすめです。

5位 お金を借りる

  • 大きく足りない場合はカードローンを利用したこともあります(30代 男性)
  • 親に頭を下げて借金することもある(40代 女性)
  • 親族に借りる(50代 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

「お金を借りる」が5位でした。

借りた相手は「カードローン」「クレジットカードのキャッシング」「親」など。

カードローンやキャッシングは手軽ですぐ借りられますが、利息が発生します。

そのためまずは親や親族に相談してみることをおすすめします。

カードローンやキャッシングを利用する場合は、計画的に必要な額だけ借りましょう。

6位 不要品を売る

  • フリマアプリで要らないものを売る(30代 女性)
  • 不要なものを売却する(40代 男性)
  • 貯金は使わないで、フリマサイトに出品するなどしてしのぐ(50代 女性)
〔出典〕独自アンケート調査

6位は「不要品を売る」でした。

フリマアプリやリサイクルショップで不要品を売れば、臨時収入が得られます。

時間がある場合は高く売れやすいフリマアプリ、急ぐ場合はすぐ現金化できるリサイクルショップがおすすめです。

7位 クレジットカードで払う

  • カードの支払いを分割にしました(20代 女性)
  • クレジットカードや分割決済などを利用(30代 男性)
  • 「どうしても苦しい」というときはリボ払いを活用してます(40代 男性)
〔出典〕独自アンケート調査

7位になったのは「クレジットカードで払う」。

クレジットカードで支払えば、実質的な支払日を先延ばしできます。

また「分割払い」「リボ払い」も選択できるので、高額商品を購入しやすいメリットもあります。

ただし「2回を超える分割払い」「リボ払い」には手数料がかかるので注意してください。

とくにリボ払いを安易に多用すると、のちのち返済に困る可能性があります。

ワンポイントアドバイス

生活が苦しいときの対処法としては「節約」と「副業」が圧倒的に多くなりました。

実際、苦しい生活から抜け出すためには「支出を減らすこと」と「収入を増やすこと」がポイントとなります。

「支出を減らす」に関しては、固定費を見直すことが有効です。

たとえば、光熱費は毎日こまめに節約するよりも、電力会社や料金プランを変更するほうが圧倒的に安くなるケースがあります。

またスマホ代も、キャリアやプランを変更することで年間数万円単位で安くなる可能性が。

身軽な一人暮らしの方であれば、家賃の安い場所に引っ越すことも固定費削減として大きな効果があります。

「収入を増やす」に関しては、手軽ですぐに始めやすいのが「副業」です。

「資格取得や昇進による現職での収入アップ」「転職」などの方法もありますが、実行するまでには時間がかかるからです。

最近はスマホやパソコンがあれば在宅でできる副業も数多くあるので、探してみてはいかがでしょうか。

まとめ

「急な出費が重なった」「収入が減ってしまった」などの理由で、生活苦に陥る人は少なくありません。

対処法としては「節約」を挙げた人が多数。

ただし「もともとかなりの浪費家だった」「固定費の無駄が多かった」というご家庭でなければ、節約しても効果には限りがあるでしょう。

一時的に生活が苦しく改善の見込みが立っているなら、「カードローン」や「リボ払い」も便利です。

ただし常に収支のバランスが悪いのであれば、「お金を借りる」のは根本的な解決策にはなりません。

収支のバランスを改善するなら、支出を抑えることに加え、「副業」や「給料のいい仕事への転職」などで収入を増やすことも考えてみてください。